Revised Common Lectionary (Semicontinuous)
アブラハムと救い主
15 兄弟、姉妹のみなさん!少し、日々の生活の中で起こるたとえ話を使って説明させてくれ・・・人間同士の同意書、または遺書などのことについて考えてみてほしい。一人の人がその同意書を正式に決めたら、その後、誰であってもそれをキャンセルしたり、そこに何かを書き加えることなどできないはずだ。 16 神はアブラハムとアブラハムの家系に対して約束を交わした。聖書では、「あなたの家系たちに」とは言わず、「あなたの家系に」と言っている。どういう意味かと言えば、神は1つの家族のみに約束をしているということだ。そして「1つの家族」とはキリストの中にある人々のことだ。 17 これが私の言いたいことだ・・・要するに、神がアブラハムとした契約は掟がつくられる相当前の段階で結ばれたということだ。つまり、神とアブラハムが契約を交わした430年後に掟がつくられたということだ。後から来た掟が契約を無効にし、神の約束を変えることなどできないのだ。
18 神が持っている人々への祝福は、掟を通しては与えられない。掟によって祝福されるのであれば、神が私たちに送ってくれた約束の意味がなくなる。そうではなく、神はその祝福を、アブラハムと交わした破れない約束として私たちに送ってくれるのだ。
19 では、そもそも掟は何のために存在するのか?掟の目的は人に過ちを知らしめるために与えられたのだ。そして、人々が自身の過ちを止めるために存在する。しかし、掟はアブラハムの子孫である救い主が来るまでのものだったので、役目を終えたということだ。この約束にある子孫は、神自身の元からやって来た。それと比べて掟は、神が天使を使い、天使はモーセを仲介して人々に掟として与えたのだ。 20 しかし、モーセは神の約束にある「1つの家族」としての仲介者ではない!神が約束を与えた時、仲介者はいなかった。神こそが、一つの家族の神なのだ。
モーセの律法の役割とは
21 という事は、掟は神の約束に反しているということなのか?そんなことはない!掟は人々に新しいいのちを与えることは出来ないということだ。もしそれが可能であるというのであれば、神はそのまま掟を使って過ちからこの世を救い、自由にするはずじゃないか! 22 しかし、それが掟の目的ではないのだ。聖書は全世界のものを、過ちのコントロール下にある牢屋のようなものに入れて閉じ込めた。その結果、人間は唯一イエス・キリストの忠実さを通して神の約束を得ることが出来るのだ。そう!神を信頼する人のみが、その約束を与えられるということだ。
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