Revised Common Lectionary (Semicontinuous)
15 「私たちは生まれながらのユダヤ人だ。そう!私たちは過ちをおかしている人たちとしてイメージされている外国人ではないのだ!」——【ユダヤ人以外は神の掟を持っていなかったからこそ、ユダヤ人にそう呼ばれた】
16 「だが、知ってるだろう!掟に従ったからといって誰一人として神に受け入れられる訳ではないということを!私たちが神に受け入れられるのは、イエス・キリストが神に対して忠実だったからこそだ。だから私たちはイエスに信仰を置く。そうすることで私たちがキリストと繋がり、神に受け入れられるのだ。私たちが神に認められるのはキリストの忠実さであり、掟に従った私たちの行動があったからではない!誰も自分の行動によって神に受け入れられる者はいないのだ。そんなの不可能だ!」
17 「だから、私たちとキリストとの関係は掟を守ることではなく、ただ信頼することにある。そして、それが私たちを正しいものとさせてくれるからだ。この方法が私たちユダヤ人を、過ちをおかしているユダヤ人以外の者たちのようにさせていると思うなら、キリストが過ちを起こしている原因だと言いたいのか!?もちろんそんなことはない! 18 掟は私たちユダヤ人とそれ以外の人たちの間に建てられた大きな壁となっていた。今まで必死になって私はその壁を壊してきたというのに、それを再びまた建て上げるなんて間違っている! 19 私の人生は掟によってルールの下敷きになっていた。しかし神のために生きようと救い主と共に十字架にかかり、心を縛っていた掟が死を迎えたのだ。 20 もはや私の中にあった自分の思い、つまり自分自身が死に、今ではキリストが私の中で生きているのだ。今でも私の体はそのままだ。しかし私の心が生きているのは、ただ忠実な神のひとり子が私を愛して私を救うために身を捧げてくれたからなのだ。 21 私は神の無償の恵みである救い主の死をムダにはしない。もしこの私たちが掟を守ることで救われるのだと信じるなら、救い主の死は無駄死にだということになる!」
パリサイ人の家で女性はイエスに敬う
36 その日はパリサイ派のシモンという人がイエスをパーティーに招待した。イエスは喜んでそれに応じ、彼の家に行き食卓についた。
37 その町には、ある罪深い女が住んでいた。彼女は、イエスがパリサイ派の人と一緒に食事をしていると聞き、高級な香油の入った壺を持って来たのだ。 38 彼女は泣きながらイエスの足元に立った。それから彼女は彼の足を涙で洗い始め、自分の髪で足を乾かした。彼女は彼の足に何度も口づけし、持ってきた香油でこすった。
39 イエスを家にン招いたシモンはこの様子をじっくり見ていた。そして心でこう思っていた・・・(もし、この人が本当に預言者なら、自分に触れている女が遊女、つまり罪人であることが分かるはずだ。)
40 イエスは、そんなシモンを見て彼の考えを察した。「シモンさん、ちょっと聞きたい事があるんだが・・・」
シモンが言った。「はい?何でしょうか?」
41 イエスが言った。「例えば、2人の男が同じ金貸しから金を借りたとしよう。ある人は15万、もう一方の人は150万といった具合に。 42 しかし、2人とも金を返す事ができそうにない。そこで、金貸しは2人の負債を帳消しにしてやった。さて、この2人のうち、どちらが金貸しにより深く感謝するでしょうか?」
43 シモンは答えた。「そりゃ多く借りていた方ですよね・・・」
イエスは彼に言った。「その通りだ!」 44 すると、イエスは女の方を振り向いて、シモンに言った。「彼女を見るんだ。わたしがこの家に入った時、あなたは足を洗う水を差し出しもしなかった。だが彼女は、自らの涙でわたしの足を洗い、その髪で拭いてくれた。 45 あなたは口づけの挨拶すらしなかったのに、彼女は入った時から何度もわたしの足に口づけをしてくれた。 46 あなたはわたしの頭に油を塗って敬意を払うことはしなかったが、この女性はすばらしい香りのする油をわたしの足に塗ってくれた。 47 彼女が犯したたくさんの過ちは赦された!それは彼女が示した愛が物語っている!いいか、少ししか赦されていない人間は、少ししか愛さない」
48 それから、イエスはその女を見て笑みを浮かべた。「あなたの過ちは赦された!」
49 その席についている誰もがそう思った。「こいつは一体何様のつもりだ。どうやったら過ちが赦されると言うんだ?」
50 イエスは彼女に言った。「あなたは過ちから救われた!信じたからだ!もう安心して帰りなさい!」
イエスと共にいた人たち
8 次の日、イエスは12使徒と一緒に町や小さな村々を回った。人々に神の王国の最高な知らせを伝えるためだ。 2 その一行の中には、イエスによって悪霊から解放され、病気が癒された女たちもいた。そのうちの1人は、7つの悪魔を追い出してもらったマリアで、マグダラと呼ばれていた。 3 他にも、ヘロデの家来であるクーサの妻ヨハンナやスザンナを始め、多くの女性たちがいた。彼女たちは自分たちの財産を使って、イエスと使徒たちの働きを支えていたのであった。
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