Revised Common Lectionary (Semicontinuous)
22 神よ、私の神よ。
どうして、私をお見捨てになったのですか。
どうして、助けるどころか、
うめきさえ聞いてくださらないのですか。
2 私は昼となく夜となく泣いては、
助けを叫び求めていますのに、
あなたは答えてくださいません。
3-4 しかし、あなたはきよいお方です。
私たちの先祖の賛美が、
御座を取り囲んでいました。
あなたに信頼していた彼らを、
あなたは助け出してくださいました。
5 彼らの叫びを聞いて、救い出してくださいました。
助けを求める人々を、ただの一度も
失望に終わらせなかったのです。
6 しかし、私は虫けら同然で人間ではありません。
同国人ばかりか、すべての人々から
さげすまれています。
7 私を見ると、だれもがあざけり、
冷笑し、肩をすくめます。
8 彼らは、こう言って笑います。
「これが、主に重荷を肩代わりしてもらった
という男なのか。
主のお気に入りだとうぬぼれていたやつか。
主に助け出されるところを
見せてもらおうではないか。
そうしたら信じてやってもいい。」
9-11 主よ、以前はいつも
助けてくださったではありませんか。
母の胎から安全に取り上げ、幼い日々も、
無事に過ごさせてくださったではありませんか。
私は生まれてこのかた、
ずっと主を頼りとして生きてきたのです。
主はいつも私の神でした。
今になって、置き去りにしないでください。
苦難が近づいており、主のほかだれも、
私を助けることはできないのです。
12 バシャンの巨大な雄牛のように獰猛な敵が、
私を囲んでいます。
13 まるで獲物をねらってほえたけるライオンのように、
口を開けて近づいて来ます。
14 私は水のように流れ出し、骨はみなはずれ、
心臓はろうのように溶けてしまいました。
15 天日で乾かした粘土のようにひからび、
舌は上あごにくっつきました。
主が私を、死のちりの中に置かれたからです。
ツォファルのことば
20 ナアマ人ツォファルの演説。
2 「もう我慢できない。
どうしてもあなたに言ってやりたいことがある。
3 罪人呼ばわりしたことを取り上げて、
私に恥をかかせるつもりか。
私は自分の霊にせき立てられて、
黙っていることができない。
4 あなたにもわかっているはずだ。
この地上に人が住むようになって以来、
5 悪者が勝ち誇るのはつかの間で、
不信心な者の喜びは一夜の夢だ。
6 たとえ彼が思い上がり、
肩をいからせて歩いても、
7 糞のように捨てられ、永久に滅びる。
彼を知る人たちは、どこへ行ったのかといぶかる。
8 彼は幻のように消え失せ、
9 友人も家族も、二度とその姿を見ることはない。
10 子どもたちは貧しい人に物乞いし、
やっとの思いで負債を埋め合わせる。
11 彼がまだ若くても、その骨はちりの上に横たわる。
12 彼は悪の楽しみを覚え、それを口の中で溶かし、
13 ゆっくり味わいながら、少しずつ飲み下す。
14 ところが、それは突然、腹の中で苦くなる。
15 たらふく食べた利得も吐き出さなければならない。
彼が食べた物を消化するのを神はお許しにならない。
16 それは彼を殺す毒となる。
17 盗品を自分のものにして財産を増やすことはできない。
18 労苦は報いられず、富も喜びを与えない。
19 貧しい者を虐待し、彼らの家を差し押さえたからだ。
彼が元どおりになることはありえない。
20 彼の目はいつも貪欲に燃えていたが、
今はすっかり貧乏になり、
彼の夢みてきたものは、みな飛び去った。
21 彼は機会あるごとに盗みを働いたので、
その財産はすぐになくなる。
22 権力を振りかざしている彼を、いきなり災難が襲う。
不幸な人たちは、寄ってたかって彼を食い物にする。
23 彼が腹いっぱいになる寸前に、神の怒りが下る。
24 彼は追われ、ついに射止められる。
25 矢を抜くと、光る矢尻が胆のうから出てくる。
彼は断末魔の苦しみで顔をゆがめる。
26 彼の宝は暗闇の中に隠される。
燃えさかる炎が彼の持ち物をなめ、
遺産をすべて焼き尽くす。
27 天は彼の罪をあばき、地は不利な証言を並べ立てる。
28 神の怒りの前には、富も役に立たない。
ただ踏みにじられてなくなるばかりだ。
29 これが悪者を待ち受ける運命だ。
神がそのようにする。」
規則より大切なもの
15 パリサイ人やユダヤ人の指導者たちが、イエスに会いに、エルサレムからやって来ました。 2 彼らはイエスに、「どうしてあなたの弟子たちは、先祖の言い伝えを守らないのか。食事の前に手を洗わないのはどうしてか」と迫りました。
3 そこで、イエスは言われました。「それならお聞きします。あなたがたも自分たちの言い伝えのために、神の戒めを破っています。それはどういうわけですか。 4 たとえば、律法には、『あなたの父と母とを敬え。だれでも父や母をののしる者は死刑に処せられる』とあります。 5-6 ところが、どうでしょう。あなたがたは、両親が困っていようと何だろうと、『このお金は神にささげました』と言いさえすれば、もう両親のためにそのお金を使わなくてもよいと教えています。つまり、人間の作った規則を盾にとって、両親を敬い、そのめんどうをみなさいという神の戒めを破っているのです。 7 まさに偽善者です。イザヤが預言したとおりです。
8 『彼らは口先ではわたしを敬うが、
心はわたしから遠く離れている。
9 彼らがわたしを拝んでも、むだなことだ。
神のおきての代わりに、
人間の規則を教えているのだから。』(イザヤ29・13)」
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