Revised Common Lectionary (Semicontinuous)
44 1-2 ああ神よ。ずっと昔、あなたはすばらしい奇跡を
行われたと聞いています。
私たちの先祖は話してくれました。
あなたがこの地から異教の民を追い出し、
すみずみまでイスラエルの支配を
行き渡らせてくださったいきさつを。
3 人々は自分の力や腕で
この地を手に入れたのではありません。
全能の神が心にかけ、
力を添えくださったおかげなのです。
4 私の王、私の神よ。
あなたの民に勝利をもたらしてください。
5 その力と御名のご威光によらなければ、
敵を踏みにじることはできません。
6 武器などあてにはなりません。
そんなものが救ってくれると考えるのは、
大きな間違いです。
7 あなただけが、憎しみのかたまりとなっている敵に
打ち勝つことができるのです。
8 私はいつも神を誇りました。
神にはどんなに感謝しても、感謝しきれません。
9 しかし神よ。
あなたは私たちを拒んでおられます。
そのため、私たちは大いに面目を失いました。
これほど悪戦苦闘しておりますのに、
あなたは助けの手を差し伸べてくださいません。
10 それどころか、私たちに対抗しようとさえなさり、
敵の前で痛い目に会わせられました。
敵はこの国を襲い、あちこち略奪して回りました。
11 まるでほふられる羊のように、あなたは私たちを扱い、
国中に散らされました。
12 そして、ほんのわずかの値で売り飛ばされました。
何の値打ちも認めてくださらなかったのです。
13 このひどい仕打ちのおかげで、
私たちは国々の間で笑いものとなり、
さんざんさげすまれました。
14 あなたは「ユダヤ人」ということばを、
国々の間で侮蔑と恥の代名詞となさいました。
15-16 復讐心に燃えた敵は、私たちを常にさげすみ、
あざけり、なじり、のろっています。
17 あれほど主に忠誠を尽くし、
あなたの契約を守ってきたのに、
こんなひどい目に会わされています。
18 私たちの心は、かた時も
あなたから離れたことはありません。
ただの一度も、あなたの道から
それたことなどないのです。
19 もしそんな過失があったのなら、荒野で罰せられても、
暗闇と死の中に放り出されても納得がいきます。
20 もし、私たちが神に背いて偶像を拝んだなら、
あなたの目にも留まるでしょう。
21 神は人の心の中さえお見通しではありませんか。
22 ところが私たちは、あなたにお従いしているばかりに、
常に死の恐怖にとらわれています。
まるでほふり場に引かれて行く羊のようになっています。
23 ああ神よ、目を覚まし、起き上がってください。
まどろまないでください。
いつまでも見捨てておかないでください。
24 どうして顔をそむけ、
この悲しみと苦悩を見て見ぬふりをなさるのですか。
25 私たちは泥の中に転がっています。
26 ああ神よ、早く来て、
変わらない愛で助けてください。
11 ユダよ。あなたたちにも、
重い刑罰を刈り入れる時がやってくるる。
わたしはあなたたちを、
どれほど祝福したかったことか。
7 わたしはイスラエルを赦したかったが、
イスラエルの罪はあまりにもひどかった。
うそつきやどろぼうや追いはぎにならなければ、
だれもサマリヤに住めないほどだ。
2 イスラエルの民は、
わたしが見ていることなど気にもかけない。
その罪深い行いが、
あらゆる面から彼らの正体をあばいている。
わたしはそれをすべて見ている。
3 王は彼らの悪事を喜び、
君主たちは彼らのうそに笑い転げる。
4 彼らはみな姦通者だ。
パンを焼く者が小麦粉をこね、
それがふくらむのを待つ間を除いて、
パン焼きがまがいつも燃えているように、
この民はいつも欲望を燃やしている。
5 王の誕生日に、君主たちは王を酔わせる。
王は自分を笑い者にし、
自分をあざける者たちと酒を飲む。
6 彼らの心は陰謀で炉のように燃えさかる。
その計略は夜通しくすぶり、
朝になると、めらめらと燃え上がる。
7 彼らは次から次へと王を殺す。だが、誰ひとり、
わたしに助けを呼び求めようとしない。
8 わたしの民は異教徒とつき合い、
その悪に染まっている。
こうして生焼けの菓子のように、
何の役にも立たなくなる。
9 外国の神々を礼拝することで、
彼らの力は奪われてしまった。
だが、それに気づいていない。
エフライムは白髪になっているのに、
自分が老い衰えたことを知らない。
10 ほかの神々を自慢することで、
公然と自分を罪に定めている。
それでも自分の神のもとには帰らず、
神を見つけようともしないのだ。
11 エフライムは愚かで、思慮の欠けた鳩だ。
エジプトに呼びかけ、アッシリヤに飛んで行く。
12 だが、わたしは飛んでいるイスラエルに網を投げ、
空から落ちる鳥のように引き落とす。
わたしは、そのすべての悪行に報いる。
13 わたしを捨てたわたしの民は災いだ。
わたしに罪を犯したのだから滅びうせよ。
わたしは救い出したかったが、
彼らは強情で、真理を受け入れようとしなかった。
14 彼らは心配のあまり眠れない。
それでも、わたしに助けを求めない。
それどころか異教の神々を拝み、
それらに収穫と繁栄を願い求めている。
15 わたしは彼らを助け、また強くした。
それなのに今、彼らはわたしに背を向けている。
16 彼らはあたり一帯を見回すが、
いと高き神がいる天には目を向けない。
まるで、いつも的をはずす、曲がった弓のようだ。
指導者たちは、わたしへの傲慢な態度のために
敵の剣に倒れる。
こうして全エジプトが彼らをあざ笑うようになる。
43 『隣人を愛し、敵を憎め』とは、よく言われることです。 44 しかし、わたしは言います。敵を愛し、迫害する人のために祈りなさい。 45 それこそ、天の父の子どもであるあなたがたに、ふさわしいことです。天の父は、悪人にも善人にも太陽の光を注ぎ、正しい人にも正しくない人にも分け隔てなく雨を降らせてくださいます。 46 自分を愛してくれる人だけを愛したからといって、取り立てて自慢できるでしょうか。悪人でも、そのくらいのことはしています。 47 気の合う友達とだけ親しくしたところで、ほかの人とどこが違うと言えるでしょう。神を信じなくても、そのくらいのことはだれでもします。 48 ですから、あなたがたは、天の父が完全であるように完全でありなさい。
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