Book of Common Prayer
83 ああ神よ、私たちが祈っているのに、じっと黙って、
何もしないでいることがありませんように。
祈りに答え、救い出してください。
2 あの、敵の興奮して騒ぎ立てる声が、
御耳に入らないのですか。
主を憎む者どもの目に余る行為が、
御目に留まらないのですか。
3 彼らは悪知恵を働かせて策略を練り、
あなたにとってかけがえのない人たちを
殺そうとしています。
4 「さあ、イスラエルを抹殺しよう。
そんな国があったという
痕跡さえ残らないようにするのだ。」
5 これが、彼らの首領たちの
一致した意見でした。
全能の神を敵に回して、彼らは同盟を結んだのです。
6 こうして、イシュマエル人、エドム人、
モアブ人、ハガル人、
7 ゲバル、アモン、アマレク、
ペリシテ、ツロの住民たち、
8 それにアッシリヤも加わって、
このロトの子孫たちとの連合軍ができました。
9 どうか彼らを、あのミデヤンと
同じような目に会わせてください。
もしくは、キション川でのシセラやヤビンと
同じ敗北を、なめさせてください。
10 また、朽ちた死体が土地の肥やしとなった
エン・ドルでの敵のようにしてください。
11 権力者の貴族たちには、
オレブとゼエブのような死に方をさせてください
(士師7・25参照)。
また高官たちも、
ゼバフとツァルムナのように葬り去ってください
(士師8・21参照)。
12 この二人は、「神の牧場をそっくり頂いて、
われわれのものにしよう」と企んだ連中です。
13 ああ神よ、砂ぼこりやもみがらのように、
彼らを吹き飛ばしてください。
14 森林をなめ尽くす山火事のように襲ってください。
15 猛烈な嵐や竜巻で、追い払ってください。
16 ああ主よ、彼らがあなたの力と御名を
認めるようになるまで、
徹底的に恥をかかせてください。
17 彼らがしようとすることを、
すべて失敗に終わらせてください。
そうして深く恥じ入り、おじけづき、
18 ついには、全地を支配する神が
あなたおひとりであることを、
思い知るようにしてください。
42 ああ神よ。鹿が水をあえぎ求めるように、
私はあなたを慕い求めます。
2 焼けつくような渇きを覚えながら、
私は、生きておられる神を求めています。
どこへ行けば、お目にかかれるのでしょうか。
3 昼も夜も涙にむせびながら、
神の助けを祈っています。
かたわらでは敵が、
「おまえの神はどこへ行った」とあざけるのです。
4-5 さあ、私のたましいよ、元気を出せ。
あの日のことを思い出すのだ。
まさか忘れてはいないだろう。
あの祭りの日、多くの人の先頭に立って神の宮に上り、
喜びに満たされて賛美の歌を歌ったことを。
どうしてそのように沈み込む必要があるのか。
どうして悲しげにふさぎ込んでいるのか。
神に望みを託すがよい。
そうだ、助けを信じて、
もう一度神をほめたたえよう。
6 それでもなお、私は気落ちし、ふさぎ込んでいます。
しかし、やがて私は、ヨルダン川が流れ、
ヘルモン山やミツァル山のそびえる美しいこの地に
注がれている、神の恵みを思い巡らします。
7 神のさかまく大波が私の頭上を越え、
悲しみの洪水が、とどろく大滝のように
降りかかってきます。
8 しかし主は
日ごとに変わらない愛を注いでくださいます。
私は夜通し賛美の歌を歌い、
このいのちを授けてくださった神に祈りをささげます。
9 「ああ、岩なる神よ」と、私は叫びます。
「なぜ、私をお見捨てになったのですか。
なぜ、私は敵の攻撃にさらされて、
こんなにも苦しまなければならないのですか。」
10 人のあざけりがこの身を突き刺し、
深い傷を負わせます。
彼らは、「おまえの神はいったいどこへ行った」と
あざ笑います。
11 しかし、私のたましいよ、
気落ちするな。動転するな。
神に期待せよ。
神がすばらしいことをしてくださり、
私はきっと賛嘆の声を上げるのだから。
このお方こそ、私の命綱、私の神。
43 ああ神よ、情け容赦なくだまし取ろうとする
者どもの言いがかりから、守ってください。
2 あなたは、かけがえのない隠れ家なのです。
どうして、私のことなど知らないかのように
突き放されるのですか。
どうして、私が敵に痛めつけられて
嘆かなければならないのですか。
3 どうか、あなたの光と真実を送って、
きよいシオンの山にある神の宮へと
私を導くようにしてください。
4 この上ない喜びにあふれて祭壇の前に立ち、
竪琴をかきならしながら賛美したいのです。
ああ神よ。
5 私のたましいよ、
どうしてそんなに気落ちしてふさぎ込むのか。
神に何もかも任せなさい。
きっとすばらしい助けの手が差し伸べられ、
感謝の思いに満たされる。
神は再び、私をほほえませてくださる。
このお方こそ、私の神。
85 主よ、あなたは驚くべき恵みをこの国に注がれました。
イスラエルの繁栄を回復し、
2 民の罪を赦し、そのいっさいを水に流されたのです。
3 こうして、神の激しい怒りは、
きれいに消え去りました。
4 ああ神よ、あなたを愛していた昔に
私たちを戻してください。
そうすれば、二度とお怒りを買うこともないでしょう。
5 それとも、子々孫々に至るまで、
いつまでもお怒りがやまないのでしょうか。
6 私たちを生き返らせてください。
そうなれば、神の民は、
再びあなたを喜ぶようになります。
7 主よ、私たちに愛と恵みを注いで、救ってください。
8 私は、神である主の口から出ることばを
ひと言も聞きもらすまいと、耳をそばだてています。
神の民である聖徒たちが罪を離れさえすれば、
平和を告げられるからです。
9 救いは、主を敬う人たちのすぐそばにあるのです。
私たちの国は、やがて
主の栄光で満ちあふれるようになるでしょう。
10 恵みと真実は出会いました。
厳正な正義と平和は口づけしました。
11 真実は地に生い茂り、
神の公正は天からほほ笑みます。
12 主から祝福されて、この国には豊作が続きます。
13 正義は主の前を進んで、道を踏み固めます。
86 ああ主よ、こちらを向いて、
私の祈りをお聞きください。
私は悩み果てています。
2 私はあなたのおきてをすべて守ろうとしています。
どうか、このいのちをお守りください。
私はあなたに信頼して仕えています。
どうかお救いください。
3 ああ主よ、最後まで望みを失わず、
あなたを見上げている私をあわれんでください。
4 私はあなた以外のだれをも拝んだりはしません。
どうぞ、幸いを与えてください。
5 主は恵み深いお方で、
赦すのをためらったりなさいません。
助けを求めて来る人にはだれにでも、
あふれるほどにあわれみをかけてくださいます。
6 ああ主よ。私は追い詰められて祈っています。
この叫びを聞いてください。
7 苦しいことに出会うたび、私はあなたを呼び求めます。
すると、あなたは助けてくださるのです。
8 異教の神々の中に、あなたのような方はいません。
あのような奇跡を行うことのできる神々はいません。
9 あなたがお立てになった国々は、目の前でひれ伏し、
聖なる御名をたたえるでしょう。
10 あなたは偉大で
すばらしい奇跡を行われます。
あなただけが神です。
11 主よ、私がどちらへ行けば、
あなたのお心にかなうのかを教えてください。
私は喜んで、そちらへ行きます。
全身であなたの御名を恐れる者としてください。
12 心の底からあなたを賛美し、
永遠にあなたの御名をたたえます。
13 あなたが私をこんなにも愛し、
いつも情けをかけてくださるからです。
あなたは、地獄の底から
私を救い出してくださったお方なのですから。
14 ああ神よ。
思い上がった者たちが、公然と向かって来ます。
神を退ける横暴な者が、
私のいのちをねらっています。
15 しかし主よ。
あなたはあわれみ深くて優しく、短気を起こさず、
恵みと真実にあふれておられます。
16 ですから、あなたのしもべである私にあわれみをかけ、
力を与えて救い出してください。
17 私をお心にかけてくださっているというしるしを、
見せてください。
私が神から助けられ慰められていることを知ったら、
私を憎む者たちは恥をかくことでしょう。
11 ほかの神々を拝む者に言ってやりなさい。天と地を造らなかった神々は、地上から姿を消す運命にある、と。
12 しかし私たちの神は、
ご自分の力と知恵によって世界を造り、
すぐれた知性によって星を空間にちりばめ、
天を張り広げました。
13 嵐を運ぶ雲から聞こえる雷鳴は、御声の響きです。
神は地から霧を立ちのぼらせ、いなずまを送り、
雨を降らせ、倉から風を呼び出します。
14 神を知らない愚か者は、偶像に頭を下げます。
彼らは恥ずかしいことをしています。
いのちも力もない、偽りの神々を作っているからです。
15 そんなものはみな、
全く値打ちのない、むなしいもので、
刑罰が下る時には粉々に壊されます。
16 しかしイスラエルの神は、
くだらない偶像とは違います。
神はあらゆるものを造ったお方で、
しかもイスラエルは神に選ばれた国です。
「天の軍勢の主」というのが、その方の名前です。
迫っている滅亡
17 神は命じます。
「さあ、荷物をまとめよ。
もうまもなく攻撃が始まるから、逃げるしたくをせよ。
18 今度こそ、わたしは大きな悩みをもたらし、
おまえたちをこの地から放り出す。
これでやっと、
おまえたちはわたしの憤りを実感するようになる。」
19 私の傷は重く、悲しみは深い。
私は不治の病にかかっていますが、
耐えていかなければなりません。
20 家はなくなり、連れ去られた子どもたちとは、
二度と会えないでしょう。
家を建て直す手伝いをしてくれる者は、
一人も残っていません。
21 指導者たちは分別を失いました。
彼らはもはや神に従おうとせず、
御心を尋ねようともしません。
そのため、彼らは滅び、群れは散り散りになります。
22 北から来る大軍の巻き起こす、
すさまじい物音を聞きなさい。
ユダの町々は山犬の住みかになってしまいます。
エレミヤの祈り
23 主よ。人は自分の力で人生の設計図を作り、
進路を決められないことを、
私は知っています。
24 どうか私を、正しい道に導いてください。
怒りにまかせて、つらく当たらないでください。
そうでないと、私は死んでしまいます。
アダムの罪とキリストの救い
12 アダムが罪を犯した時、罪が世界に入り込みました。アダムの罪によって死が全人類に広まり、すべての人は死ぬように定められました。それというのも、すべての人が罪を犯したからです。 13 これらの原因がアダムの罪にあることを、私たちは知っています。アダムからモーセまでの時代にも人々は罪を犯しましたが、神はそのころ、罪を犯したからといって、彼らに死刑を宣告したりはなさいませんでした。神はまだ、彼らに律法を与えておらず、また、彼らにどんなことを望んでおられるか告げてもいなかったからです。 14 そういうわけで、彼らの肉体の死はアダムの罪によるもので、彼らの罪のせいではありませんでした。アダムは人類を代表するという意味で、やがて来られるキリストの原型ですが、両者はなんと対照的でしょう。
15 人間の罪と神の赦しとの間には、なんと大きな違いがあることでしょう。アダム一人の罪によって多くの人に死がもたらされました。しかし、イエス・キリスト一人によって、多くの人に赦しがもたらされたのです。 16 つまりアダムの一つの罪が、多くの人に死の罰をもたらしました。一方、キリストは、無償で多くの罪を取り除き、その代わりにすばらしいいのちを下さるのです。 17 アダム一人の罪により、死はすべての人を支配するようになりましたが、神から、罪の赦しと無罪放免という無償の贈り物をいただく人はみな、イエス・キリスト一人によって、いのちに支配されるようになります。 18 アダムの罪はすべての人に刑罰をもたらしましたが、キリストの義は、人々を神の前に正しい者とするのです。それで、人々は生きることができるのです。 19 神に従わなかったアダムは多くの人を罪人にしましたが、神に従ったキリストは、多くの人を神に受け入れられる者としてくださいました。
20 律法が与えられてから、すべての人は、自分がいかに神のおきてに従えない存在か、よくわかるようになりました。しかし、私たちは、自分の罪深さを知れば知るほど、赦してくださる神の満ちあふれる恵みが、いっそうわかるようになるのです。 21 以前は、罪がすべての人を支配し、死に導きました。しかし今では、恵みが私たちを支配するようになり、主イエス・キリストによって、私たちに神の前での正しい身分を与え、永遠のいのちへと導くのです。
21 イエスはまた、こんな話もなさいました。「わたしはもうすぐいなくなります。あなたがたは必死でわたしを捜すでしょうが、結局は、罪が赦されないまま死ぬのです。わたしが行く所へは来られません。」 22 ユダヤ人たちには、さっぱりわけがわかりません。「この人は自殺でもするつもりなのか。彼が行く所へ私たちは行けないとは、いったいどういうことだろう」と、首をかしげるばかりでした。 23 そこでイエスは言われました。「いいですか。あなたがたは地上に生まれた者ですが、わたしは天から来た者です。あなたがたはこの世の者ですが、わたしは違います。 24 だから、『あなたがたは罪が赦されないまま死ぬ』と言ったのです。わたしが神の子、メシヤであることを信じなければ、罪ののろいの下で死ぬしかないからです。」 25 「あなたはいったい、どういう方なのですか。」「そのことは、いつもはっきり言っていたはずです。 26 あなたがたには非難したいことや、教えたいことが山ほどあります。しかし、わたしをお遣わしになった方から聞いたことだけを話しましょう。その方は真実な方だからです。」 27 それでも彼らにはまだ、イエスが神のことを話しておられるのがわかりませんでした。 28 「あなたがたは、わたしを殺してはじめて、わたしがメシヤだったと気づくでしょう。そして、わたしが自分の考えではなく、父から教わったことを話していたとわかるでしょう。 29 わたしをお遣わしになった方が、わたしといつもいっしょにおられます。わたしをお見捨てになることはありません。わたしがいつも、その方のお心にかなうことをするからです。」
30-31 この話を聞いたユダヤ人の多くが、イエスをメシヤと信じるようになりました。その人たちにイエスは、「わたしが教えたとおりに生活すれば、ほんとうの弟子と言えます。 32 あなたがたは真理を知り、その真理があなたがたを自由にするのです」と言いました。
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