Revised Common Lectionary (Semicontinuous)
99 全世界の王、主は、
ケルビムの上の王座に
ついておられます。
諸国民は震え上がり、大地は揺らぎますように。
2 シオンに立たれる主のご威光は、
この世の支配者たちには、はるかに及ばないものです。
3 どうか彼らが、きよく偉大な主の御名を、
恐れかしこみますように。
4 公正なさばきを行うこと、
それこそが、この絶大な王の統治の基です。
イスラエル中に正しい判決が下ります。
5 聖なる神である主をあがめ、
その足もとにひれ伏しなさい。
6 預言者モーセとアロン、それにサムエルが
助けを呼び求めた時、主はお答えになりました。
7 雲の柱の中から響いてくる声に、
彼らは従順に従いました。
8 神である主よ。あなたは、人々の祈りに答えて
罪をお赦しになりましたが、
その誤った行為に対しては、
厳然として罰を下されました。
9 私たちの神である主をあがめ、
エルサレムの聖なる山で礼拝しなさい。
神である主はきよいお方なのです。
22 エリはすでに高齢に達していましたが、身辺の出来事についてはよくわきまえていました。例えば、息子たちが幕屋(聖所)の入口で仕えている女たちを誘惑したことも、ちゃんと知っていました。
23-25 エリは息子たちを呼びつけて注意しました。「私は民から、おまえたちのおぞましい悪行についてさんざん聞かされた。よくも民を罪に惑わすようなことをしてくれたものだ。少しの罪でもきびしい罰が下るのに、主に対するおまえたちの罪には、どれほど重い罰が下るか知れたものではない。」
しかし、息子たちは耳を貸そうともしませんでした。というのは、主がすでに、この二人のいのちを絶とうとしていたからです。
26 一方、少年サムエルはすくすく育ち、人からも神からも愛されました。
エリへの預言
27 ある日、一人の預言者が来て、エリに主のことばを伝えました。「イスラエルの民がエジプトで奴隷だった時、わたしははっきり力を示したではないか。 28 そして、なみいる同胞の中からあなたの先祖レビを選んで、祭司としたのではなかったか。その務めは、わたしの祭壇でいけにえをささげ、香をたき、祭司の服を着て仕えることだった。わたしは、あなたがた祭司にも、いけにえのささげ物を分け与えたではないか。 29 それなのに、どうしてささげ物を一人占めしようとするのか。わたしよりも息子のほうが大事なのか。よくも親子して最上のささげ物によって肥え太ったものだ。
30 それゆえ、イスラエルの神であるわたしは、こう宣言する。レビ族の一門であるあなたの家系が常に祭司となると約束したのは確かだが、今や、それがいつまでも続くと考えたら、大きな間違いである。わたしは、わたしを重んじる者を重んじる。わたしを侮る者は、わたしも軽んじる。 31 あなたの家系は断絶する。これ以上、祭司を務めるには及ばない。家族全員、長寿を全うせずに死ぬのだ。よわいを重ねる者は一人もいない。 32 あなたがたは、わたしが民に与える繁栄をうらやむだろう。あなたの一族は苦難と窮乏に陥る。だれ一人、長生きできない。 33 かろうじて生き残った者も、悲嘆にくれて日を過ごす。子どもたちは、剣によって殺される。 34 わたしのことばに偽りがないことを見せよう。二人の息子ホフニとピネハスは、同じ日に死ぬことになる。
35 代わりに、わたしは一人の忠実な祭司を起こす。彼はわたしに仕え、わたしが告げるとおり正しく行うだろう。その子孫を末代まで祝福し、その一族を王の前に永遠の祭司とする。 36 だから、あなたの子孫はみな、彼に頭を下げ、金と食物を乞うようになる。彼らはこう言ってすがるだろう。『どうか、祭司のどんな仕事でもさせてください。何とか食べていきたいのです』と。」
聖書はイエスを指し示す
5 その後、ユダヤ人の祭りがあったので、イエスはエルサレムに戻られました。 2 エルサレム市内には、羊の門の近くにベテスダという池がありました。池の回りには、屋根つきの五つの廊下があります。 3 そこに、足の不自由な人、盲人、手足のまひした人など、大ぜいの病人が横たわっていました。この人たちは、水面が揺れ動くのを待っていたのです。 4 というのは、時たま天使が降りて来て水をかき回すことがあり、そのとき最初に池に入った人は、病気が治ったからです。 5 その中に、三十八年間も病気で苦しんでいる男がいました。 6 イエスはこの男をごらんになり、彼が長い間どんなに苦しんできたかを知って、「よくなりたいですか」とお尋ねになりました。 7 「もう、あきらめているんです。せっかく水が動いても、だれも池に入れてはくれないんだから。何とかして行こうとしている間に、いつでもほかの人が先に入ってしまうのです。」 8 「さあ、立って、床をたたんで家に帰りなさい。」 9 イエスがこう言われると、たちまち男は治って、すぐに床をたたんで歩きだしたのです。
ところがこの奇跡が行われたのが安息日(神の定めた休息日)だったので、 10 ユダヤ人の指導者たちはひどく腹を立て、その男を責めました。「安息日に労働するとはけしからん。床を上げて運んだりするのは違反だ!」 11 「でも、私を治してくださった方が、そうしろとおっしゃったんです。」 12 「そんなことを言ったのはだれだ!」彼らは問い詰めましたが、 13 男にも、だれだかわかりません。イエスはすでに、人ごみに姿を消しておられたからです。 14 しばらくして、イエスは宮でその男を見つけ、声をおかけになりました。「どうですか、すっかりよくなったでしょう。もう前のように罪を犯してはいけませんよ。そうでないと、もっとひどい目に会うかもしれませんから。」 15 男はユダヤ人の指導者たちを捜し出し、治してくれたのはイエスだと告げました。 16 ユダヤ人の指導者たちは、イエスを安息日の違反者だとして、しつこく攻撃を始めました。 17 ところが、イエスはお答えになりました。「わたしの父は、絶えず良い働きをしておられます。わたしはその模範にならっているのです。」 18 これを聞いたユダヤ人の指導者たちは、ますます、イエスを殺そうと思うようになりました。イエスが安息日のおきてを破ったばかりか、事もあろうに神を「父」と呼んで、自分を神と等しい者としたからです。
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