M’Cheyne Bible Reading Plan
ソロモンの統治
4 1-6 以下は、ソロモン王の閣僚名簿です。ツァドクの子アザルヤは祭司。シシャの子のエリホレフとアヒヤは書記。アヒルデの子ヨシャパテは記録作成と古文書保管の長官。エホヤダの子ベナヤは軍の最高司令官。ツァドクとエブヤタルは祭司。ナタンの子アザルヤは国務長官。ナタンの子ザブデは宮廷付き祭司で、王の相談役。アヒシャルは宮内長官。アブダの子アドニラムは労務長官。
7 そのほか、ソロモンの宮廷には、各部族から一人ずつ選ばれた十二人の行政官がいて、各人が一年に一か月ずつ、王家のために交替で食糧の調達に当たりました。
8-19 その十二人の名は次のとおりです。エフライムの山地を受け持つのはベン・フル。マカツ、シャアルビム、ベテ・シェメシュ、エロン・ベテ・ハナンを受け持つベン・デケル。ソコとヘフェルの全地とを含むアルボテを受け持つベン・ヘセデ。ソロモン王の娘タファテの夫で、ドルの高地を受け持つベン・アビナダブ。タナク、メギド、イズレエルの下手にあるツァレタンに近いベテ・シェアンの全土、ベテ・シェアンからアベル・メホラを越えてヨクモアムまでの全地域を受け持つ、アヒルデの子のバアナ。ギルアデにある、マナセの子ヤイルの村落を含むラモテ・ギルアデと、青銅の門のある城壁に囲まれた六十の町を含むバシャンのアルゴブ地方を受け持つベン・ゲベル。マハナイムを受け持つイドの子アヒナダブ。これもソロモン王の娘バセマテの夫で、ナフタリを受け持つアヒマアツ。アシェルとベアロテを受け持つフシャイの子バアナ。イッサカルを受け持つパルアハの子ヨシャパテ。ベニヤミンを受け持つエラの子シムイ。エモリ人のシホン王とバシャンのオグ王との領地を含む、ギルアデを受け持つ、ウリの子ゲベル。この上に長官がいて、彼らとその働きを監督していました。
20 そのころ、イスラエルとユダは人口も増え、裕福な国となっていました。 21 ソロモン王は、ユーフラテス川からペリシテ人の地、さらにエジプトの国境までの地を支配していました。そこに住む人々は、ソロモン王に貢ぎ物を納め、王が生きている間ずっと服従しました。
22 王宮の一日分の食糧は、小麦粉三十コル(六千九百リットル)、大麦粉六十コル(一万三千八百リットル)、 23 牛舎で太らせた牛十頭、放牧地で太らせた牛二十頭、羊百頭でした。そのほか、時に応じて、雄鹿、かもしか、子鹿、肥えた鳥などが調理されました。
24 ソロモン王の支配は、ティフサフからガザに至る、ユーフラテス川の西の国々全部に及びました。しかも、この地方全体が平和でした。 25 王の治世中、ユダとイスラエルの全国民は平和に暮らし、どの家庭も庭つきの家に住みました。 26 王は、戦車を引く馬四万頭と、騎兵一万二千人を手に入れました。 27 毎月、行政官たちは、王や宮廷用の食糧、 28 王室の馬用の大麦とわらを用意しました。
29 神はソロモン王に、豊かな知恵と理解力、さらに、どんなことにも興味を示す心をお与えになりました。 30 事実、王の知恵は、どんな学者よりもまさっていたのです。 31 王は、昔から知られるどんな知者よりも知恵があったので、その名声は周囲のすべての国々に広がりました。 32 王は三千の格言と、一千五首の歌を作りました。 33 また、動物、鳥、蛇、魚ばかりか、レバノン杉から石垣の割れ目に生えるヒソプに至るまで植物に通じる博学者でした。 34 そのため多くの国々の王が、ソロモン王の助言を聞こうと使者を送って来ました。
神殿建設の準備
5 ツロの王ヒラムは、かねてから大のダビデ支持者でした。それで、ダビデの子ソロモンがイスラエルの新しい王になったと聞くと、さっそく祝いの使者をソロモンのもとに送りました。 2-3 ソロモン王は答礼の使者を送り、自分が建てたいと願っている神殿についての計画を打ち明けました。ソロモンは、父ダビデが打ち続く戦争のため神殿を建てることができず、主が平和を与えるのをひたすら待ち望んでいた、とヒラム王に説明しました。 4 そして、こう頼みました。「ようやく今、私の神、主は、イスラエル全土に平和をお与えになりました。もう国内にも国外にも敵はいません。 5 ですから、主のために神殿を建てる計画を進めています。主が父に告げたとおりにしなければならないからです。主は父に、『わたしが王座につかせるあなたの子が、わたしのために神殿を建てる』と告げたのです。 6 どうか、この計画に力を貸してください。木こりを送り、レバノンの山から杉を切り出させてください。私からも人を送り、いっしょに働かせましょう。そちらの人たちには、お望みどおりの賃金を払います。ご存じのように、イスラエルには、あなたの国のように腕ききの木こりがいないのです。」
7 ヒラム王はその申し出を受けて、非常に喜びました。「あのダビデ王に、おびただしいイスラエル民族を治める、知恵に満ちた息子を授けられた主は、ほんとうにすばらしい!」 8 そして、快く承知する旨をソロモンに伝えました。「よくわかりました。材木のことならお任せください。レバノン杉でも糸杉でも、ご用立ていたします。 9 私どもで、レバノンの山から切り出した丸太を地中海まで運び、それをいかだに組み、海岸づたいにご指定の場所まで運ぶようにします。それからいかだを解き、材木をお渡ししましょう。代金は食糧で払ってください。」
10 こうしてヒラム王は、ソロモン王のために、レバノン杉と糸杉の木材を必要なだけ用立てました。 11 その返礼に、ソロモンはヒラムに宮廷用の食糧として、毎年、小麦二万コル(四百六十万リットル)、上質のオリーブ油二十コル(四千六百リットル)を送りました。 12 このように、主は約束どおりソロモンにすぐれた知恵を与え、ヒラムとソロモンの間には平和協定が結ばれました。
13 ソロモンはイスラエル中から三万人の労働者を集め、 14 一万人ずつ、一か月交替でレバノンへ行かせたので、彼らは三か月のうち一か月はレバノンに、二か月は家にいることになりました。この仕事の監督に当たったのは労務長官アドニラムでした。 15 ソロモンはさらに、荷を運ぶ者七万人と、山で石を切り出す者八万人を集めました。 16 現場監督の数は三千三百人に上りました。 17 石工たちは、ソロモンの命で、神殿の土台用の大きく高価な石を切り出しました。 18 ゲバルから来た人々は、ソロモンとヒラムの送った建築技師を助けて、材木から板を作ったり、神殿用の石材を用意したりしました。
恵みによる救い
2 以前のあなたがたは、罪のために永遠に滅びる定めにありました。 2 この世の人と同じ生き方をし、罪にまみれ、主に反抗する人の心に今も働いている、力ある支配者サタンの言うままになっていたのです。 3 私たちもみな、以前はほかの人たちと同じで、その生活は、心にある悪を反映したものでした。欲望や心のおもむくままに生き、行動していたのです。私たちは、生まれながらに神の怒りを受けて当然の者でした。 4 しかし神は、なんとあわれみに満ちたお方でしょう。こんな私たちを深く愛してくださって、 5 罪のために霊的に死に果て、滅びる定めにあった私たちを、キリストの復活と共に生かしてくださいました。救われる価値などない私たちに、ただ一方的な恵みが注がれたのです。 6 そして、キリストと共に、私たちを墓の中から栄光へと引き上げ、キリストと共に席に着かせてくださいました。 7 神がキリスト・イエスを通してなしてくださった、すべてのことからも、神の恵みのすばらしさがわかります。私たちは今、その恵みがどんなに豊かであるかを示す見本とされているのです。
8 あなたがたは、恵みにより、キリストを信じることによって救われたのです。しかも、そのキリストを信じることすらも、あなたがたから自発的に出たことではありません。それもまた、神からの賜物(贈り物)です。 9 救いは、私たちの良い行いに対する報酬ではありません。ですから、だれ一人、それを誇ることはできません。 10 私たちをこのように造り変え、キリスト・イエスによる新しい生活に入れてくださったのは神です。この新しい生活は、神がずっと以前から計画してくださったものであり、私たちが互いに助け合って過ごすためでした。
敵意と対立は除かれた
11 あなたがたも以前は異教徒として、ユダヤ人から、神を信じない「汚れた者」と呼ばれていたことを思い出してください。もっとも、そういうユダヤ人も、神を敬うしるしとしての割礼(男子が生まれて八日目に、その性器の包皮を切り取る儀式)を受けて、信心深そうに儀式や礼拝を守っていたとはいえ、心は汚れたままだったのですが。 12 そのころのあなたがたは、キリストとは全くの無縁で、神の民に敵対し、神から何の助けも約束されていませんでした。神もなく、望みもない、滅びる以外にない存在でした。
13 しかし、以前は神から遠く離れていたあなたがたも、キリスト・イエスがその血をもってなしてくださったことによって、今では、神のそば近くにいるのです。 14 キリストこそ、私たちの平和の道です。この方は、私たちユダヤ人とあなたがた外国人とを一つの家族とし、両者を隔てていた壁を打ちこわして、平和をつくり出してくださいました。 15 ご自分の死によって、互いの激しい敵意を除いてくださったのです。その敵意の原因は、ユダヤ人を特別扱いし、外国人をのけ者にするユダヤ教のさまざまな戒律でした。その律法制度自体を無効にするために、キリストは死んでくださったのです。そして、互いに対立していた二つのものを融合させ、新しい一つの体をつくり上げて、平和を実現されました。 16 両者が神と和解し、同じ体のそれぞれの器官になったので、互いの怒りは消え去りました。こうして互いの反目は、十字架によって終わりを告げたのです。
17 そして、キリストは、遠く離れていたあなたがた外国人にも、近くにいた私たちユダヤ人にも、平和をもたらしてくださいました。 18 このキリストによって、ユダヤ人も外国人も、一つの御霊に助けられつつ父である神のもとに行くことができるのです。 19 あなたがたはもはや、神にとって見知らぬ他国人でも、天国に縁のないよそ者でもありません。神の家族の一員であり、神の国の市民なのです。すべてのクリスチャンと共に、神の一家を構成しているのです。 20 あなたがたは使徒と預言者という土台の上に建てられており、この建物の最も重要な礎石はキリスト・イエスです。 21 私たち信じる者は、聖なる神殿を目指す建物として、共にキリストにあって組み合わされて成長していくのです。 22 あなたがたもまた、キリストにあって共に建てられ、聖霊によって神の住まれる所となるのです。
エドムについての預言
35 再び、次のような主からのことばがありました。 2 「人の子よ、セイル山の方を向き、そこに住む人々に預言せよ。」 3 神である主がこう語ります。
「わたしはおまえの敵となる。こぶしでおまえを打ち砕き、完全に滅ぼそう。 4-5 おまえがわたしの民イスラエルを憎んでいるので、町々を破壊し、荒れはてさせる。その時、おまえはわたしが神であることを知る。わたしがイスラエルの罪をきびしく罰し、彼らが窮地に立たされていた時、おまえは彼らを虐殺した。」
6 主は語ります。「わたしは生きている。そんなに血を流したいのなら、わたしがおまえを血に染めてやろう。今度はおまえが殺される番だ。 7 わたしはセイル山の住民を一掃する。逃げ出そうとする者も、引き返して来る者も一人残らず殺す。 8 山々を死体でいっぱいにする。丘も谷も川もみな、剣で殺された者で埋め尽くされる。 9 おまえが活気を取り戻すことは決してない。永久に見捨てられ、町々も再建されることがない。その時、おまえたちはわたしが主であることを知る。
10 おまえは、『イスラエルもユダも、われわれのものだ。占領してしまおう。神がいようがかまうものか』と言った。」 11 それゆえ、神である主はこう言います。「わたしは生きている。おまえが怒りにまかせてわたしの民にした数々の行為に仕返しする。ねたみと憎しみに駆られた、おまえの行為のすべてを必ず罰する。わたしがおまえにすることを見て、イスラエルはわたしをほめたたえるようになる。 12 その時、『神の民と言っても、力も何もあったものではない。われわれの格好のえじきだ』と悪口を言ったのを、わたしが聞いていたことをおまえは知る。 13 おまえは主に対して不遜なことばを吐いた。それをみな、わたしは聞いたのだ。 14 わたしがおまえの地を荒廃させる時、すべての国々は喜ぶだろう。 15 おまえはイスラエルの恐ろしい破滅を見て喜んだ。今わたしは、おまえの破滅を喜ぼう。ああ、セイル山の住民よ、エドムに住むすべての者よ。おまえたちは一掃されるのだ。その時、おまえたちはわたしが主であることを知る。
85 主よ、あなたは驚くべき恵みをこの国に注がれました。
イスラエルの繁栄を回復し、
2 民の罪を赦し、そのいっさいを水に流されたのです。
3 こうして、神の激しい怒りは、
きれいに消え去りました。
4 ああ神よ、あなたを愛していた昔に
私たちを戻してください。
そうすれば、二度とお怒りを買うこともないでしょう。
5 それとも、子々孫々に至るまで、
いつまでもお怒りがやまないのでしょうか。
6 私たちを生き返らせてください。
そうなれば、神の民は、
再びあなたを喜ぶようになります。
7 主よ、私たちに愛と恵みを注いで、救ってください。
8 私は、神である主の口から出ることばを
ひと言も聞きもらすまいと、耳をそばだてています。
神の民である聖徒たちが罪を離れさえすれば、
平和を告げられるからです。
9 救いは、主を敬う人たちのすぐそばにあるのです。
私たちの国は、やがて
主の栄光で満ちあふれるようになるでしょう。
10 恵みと真実は出会いました。
厳正な正義と平和は口づけしました。
11 真実は地に生い茂り、
神の公正は天からほほ笑みます。
12 主から祝福されて、この国には豊作が続きます。
13 正義は主の前を進んで、道を踏み固めます。
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