Chronological
7 私の神、主よ。
頼れるのは、ただあなただけです。
どうか、迫害する者からお救いください。
2 だれも助ける者がいないために、
彼らがライオンのように襲いかかり、
私をさらって行くことがありませんように。
3 主よ。
もし、私が悪事を働いているのなら、
4 悪をもって善に報い、
えり好みして人を不当に攻撃しているというのなら、
5 もしそうであれば、敵が私を滅ぼし、押しつぶし、
ちりの中でこのいのちを踏みにじることを
神がお許しになったとしても、
私は何も言えません。
6 しかし、主よ。
怒り狂う敵に対しては、
どうぞ怒りをもって立ち上がってください。
目を覚ましてください。
どうか、正しいさばきを行ってください、主よ。
7-8 異邦の民を召集し、高い座から
彼らの罪をさばいてください。
そして、私の潔白を明らかにしてください。
全員の前で、私の名誉を回復し、
誠実を証明してください。
9 ああ主よ、すべての悪を根絶やしにし、
心の底から主を礼拝する者を祝福してください。
正しい神である主は、人の心の奥底まで見抜き、
いっさいの動機と思いとをお調べになります。
10 神は私の盾。
私を守ってくださるお方です。
神は、真実で正しい人を救われます。
11 神は公平な裁判官。
日々、悪者には怒りを燃やします。
12 悔い改めない者を
研ぎすました剣で殺します。
神は弓を引きしぼり、
13 恐ろしい火の矢をつがえています。
14 悪者は良くないことを考え、
陰謀を企てては、偽りと背信に走ります。
15 そのような者たちは、
自らしかけた罠に落ち込みます。
16 他人にふるった暴力がわが身に跳ね返り、
いのちを奪われるといいのに。
17 ああ、どれほど主に感謝していることでしょう。
その恵みは測り知れません。
王の王なる主の御名を、力の限りほめ歌います。
27 主は私の光、また救いです。
だれを恐れる必要がありましょう。
2 私を亡き者にしようと襲いかかる悪者は、
つまずき倒れます。
3 たとえ大軍が押し寄せようとも、恐れません。
必ず神が救ってくださると信じているからです。
4 私が神にお願いすることは、ただ一つです。
私の求めてやまないものとは、
主の宮で黙想にふけり、
いのちある限り主の前で暮らすこと、
比べようもない、主の麗しさと完全と栄光とを
喜ぶ特権です。
5 悩みの日に、私は宮へ出かけます。
主は私をかくまってくださり、
高い岩の上に座らせて、
6 敵が手出しできないようにしてくださいます。
そのとき、私は主に供え物をささげ、
大喜びで賛美の歌を歌います。
7 私の訴えに耳を傾けてください。
主よ。あわれんで、お助けください。
8 「ここに来なさい。話をしよう。」
この御声を、私の心は聞きました。
そして、こう答えます。
「主よ、参ります。」
9 どうか、お隠れにならないでください。
私は、あなたを見つけ出そうとしているのです。
怒って、召使の私を退けないでください。
かつてあなたは、私が試練に会うたびに
助けてくださったではありませんか。
私を見放さないでください。
ああ救いの神よ、見捨てないでください。
10 たとえ、父や母が私を勘当しても、
主は迎え入れて、慰めてくださるはずです。
11 ああ主よ。どうすべきか、はっきりと教えてください。
敵が手ぐすねひいて待ちかまえているのです。
12 どうか、敵に捕まったりしませんように。
私が彼らの手中に陥ることがありませんように。
身に覚えのないことを、彼らは告発するのです。
そして、いつも残忍な仕打ちを企んでいます。
13 主は、今度もきっと救い出してくださいます。
人々が生きているこの地上で、
再び主のあわれみを見ることができますように。
14 いらだってはいけません。主を待ち望みなさい。
主は必ず来てくださり、あなたを救ってくださいます。
勇気を出しなさい。主を待ち望みなさい。
主はきっとあなたを救ってくださいます。
31 主よ。あなただけが頼りです。
どうか敵の横暴から私を守ってください。
いつも正しいことをなさる神よ、
どうか助け出してください。
2 私が泣き叫ぶとき、すぐに答えてください。
祈りをささやくとき、耳を傾けてください。
大きな岩となって、私を敵から守ってください。
3 あなたこそ私の岩、私のとりでです。
どうかこの窮地から救い出して、
あなたの御名を広く知れ渡らせてください。
4 敵がしかけた罠から、抜け出させてください。
あなただけが、そうする力をお持ちなのです。
5-6 私はたましいを御手にゆだねます。
ああ、約束を守られる神、主よ。
私を助け出してくださったあなただけを礼拝します。
神はどれほど、偽りの神である偶像を拝む者どもを
おきらいになることでしょう。
7 あなたの恵み深さを知って、私の顔は喜びに輝きます。
あなたは私の苦悩を知り、
たましいの苦しみを察してくださいました。
8 私を敵の手に渡さず、
見通しのきく有利な場所へと移してくださいました。
9-10 ああ主よ、
苦しみもだえるこの身をあわれんでください。
泣き疲れて、目も真っ赤です。
嘆き疲れた体は、悲しみのためにやつれ果てています。
私の歳月は縮まり、力尽きてしまいました。
罪のために、体も弱り果て、
嘆きと恥とでうずくまっています。
11 敵だけでなく、
隣人や友人からも悪しざまにののしられます。
彼らは私に会うのもいやだと言わんばかりに、
すれ違いざま、あきらかに顔をそむけます。
12 私はまるで死人のように、壊れたつぼのように、
忘れられています。
13 絶え間なく、
私についてのうそのうわさや中傷が耳に入り、
どちらを向いても、恐怖ばかりです。
敵は私のいのちをつけねらっているのです。
14-15 しかし主よ。
私はあなたに信頼し、こう申し上げました。
「あなただけが私の神です。
私の時はあなたの手の中にあります。
情け容赦なく追い立てる者の手からお助けください。
16 恵みの光で、もう一度このしもべを照らしてください。
限りなく恵み深いお方よ、どうかお救いください。
17 主よ、助けを叫び求める私を放りっぱなしにして、
恥をかかせないでください。
悪者どもこそ、頼みとするものに裏切られて、
恥をかくようにしてください。
その口を封じ、墓に葬ってください。
18 そのとき、正しい者を非難する、
横柄きわまりない者どものくちびるは、
何も言わなくなるのです。」
19 あなたの助けを信じて公言する者を、
あなたはなんと大きな恵みで
包んでくださることでしょう。
信頼と敬愛を失わない者のために、
あなたはすばらしい祝福をたくわえておられます。
20 愛する者たちをあなたの隠れ家にかくまい、
悪だくみをする者の手から守ってください。
21 ああ、恵み深い主よ。
あなたは変わらない愛を示して、
堅固なとりでの壁のように守ってくださいました。
22 私は「主に見捨てられた」と口走りました。
しかしそれは早合点でした。
確かにあなたは、
私の願いを聞き入れてくださったのですから。
23 主の民よ、こぞって主を愛しなさい。
主は忠誠を尽くす人を守り、
ご自身を退ける者には
厳しい罰をお下しになるからです。
24 さあ、元気を出しなさい。
もし、主に信頼しているなら、
雄々しく立ち上がりなさい。
34 何が起ころうと、私は主をほめたたえます。
どんなときにも、主の栄光と恵みを人々に伝えます。
2 主の温かいご配慮のすべてを誇ります。
失意の中にある人々は気を取り直しなさい。
3 さあ、共に主をほめたたえ、
その御名をとどろかせましょう。
4 声の限りに私が呼び求めた時、
主はそれに答えて、
いっさいの恐怖を取り払ってくださいました。
5 主のなさることを見て、
私以外の人も顔を輝かせました。
もう、その表情は沈んでいません。
6 大声で叫び求める哀れな者を、
主は苦しみから助け出してくださいました。
7 主の使いは敬虔な人を守り、
救い出してくれるのです。
8 さあ、主に信頼しましょう。
そうすれば、どんなに神が恵み深いお方か
知ることができます。
神に信頼する人には恵みが雨のように
降り注ぐことを、
自分で確かめてごらんなさい。
9 あなたが主のものとなっているのなら、
恐れ敬いなさい。
恐れ敬う者には、必要なものがいっさい与えられます。
10 若く雄々しいライオンも、
時にはひもじさに襲われます。
しかし、主を敬う私たちに、
祝福が足りなくなることなどありません。
11 息子よ、娘よ、私のことばを聞きなさい。
主だけに頼り、
信じて従うことの大切さを教えよう。
12 あなたたちは、
幸せな長い人生を送りたいと願っているのか。
13 それなら、自分のことばに注意をはらいなさい。
どんなことがあっても、うそをつかないことです。
14 罪だと思うものからは、いっさい手を引き、
善を行うことに身を入れなさい。
だれとでも仲良く暮らし、
そのために全力を尽くしなさい。
15 主は正しい生活を送る者をじっと見守り、
その人の願うことを聞き届けてくださいます。
16 しかし主は、悪者どもを地上から抹殺し、
彼らがいたという記憶さえぬぐい去られます。
17 主は正しい人の叫びを聞き、
すべての苦しみから救い出してくださいます。
18 主は心の砕かれた人のそばにおられ、
謙虚に罪を悔いる人を助け出されます。
19 正しいからといって、
すべての苦難を免れるわけではありません。
しかし、主は正しい人をあらゆる苦しみから救い出し、
20 正しい人の骨は一本も折られることがありません。
21 悪者には、災難が降りかかり、
善人を憎む者には、重い刑罰が待っています。
22 しかし、主はご自分のしもべを救い出されるのです。
主のもとに逃げ込む人は、無条件で赦されます。
ダビデが、その敵ドエグ(Ⅰサムエル22 章参照)に抗議して書いたもの。ドエグは、のちに八十五人の祭司とその家族を虐殺した。
52 おまえは英雄のつもりでいるのか。
神の民に加えたこの暴虐を誇っているのか。
2 おまえは策略を謀ることにかけては天才だ。
3 どうしてそれほど、善より悪が、
真実よりうそが好きなのか。
4 相手を中傷するのに目がなく、
でたらめを並べ立てては、平気で人を傷つける者よ。
5 神はおまえを激しく打ち倒し、
死人の国へ引きずって行かれる。
6 それを見て、神に従う人々は恐れを感じるが、
まもなく笑ってこう言うだろう。
7 「あれが、神をあなどり、富に望みを置き、
ますます大胆に悪事を働いた者の末路だ。」
8 一方、この私は、主に守られている
囲いの中のオリーブのようで、
いつまでも主のあわれみにすがる。
9 ああ主よ。
あなたの懲らしめがどんなものかを知った私は、
永久にあなたをほめたたえて、
そのあわれみを待ち望みます。
あなたがどんなにいつくしみ深い神であるか、
知らない者などいないのですから。
Copyright© 1978, 2011, 2016 by Biblica, Inc.® Used by permission. All rights reserved worldwide.