Book of Common Prayer
24 全地は主のものです。
世界中のものはすべて
神のものです。
2 主は海を押しやり、乾いた地をあらわにされました。
3 主の山に登り、
主の住まいに入ることのできる者はだれか。
主の前に立つことのできる者はだれか。
4 それは、心と手のきよい人、偽りのない人だけです。
5 そのような人は、主の祝福と恵みを頂けます。
しかも、救い主である神は、
その恵みが日々の生活に
行き渡るようにしてくださいます。
6 こうした日々が与えられる人、
それは、神の前に立ち、
ヤコブの神を拝むことを許された人だけです。
7 古くからある門よ、開け。
栄光の王をお通しせよ。
8 栄光の王とはだれか。
強くたくましく、
戦いで負けることのない王です。
9 門を開け放ち、栄光の王をお迎えせよ。
10 栄光の王とはだれか。
それは、天の軍勢の主なのです。
29 御使いたちは主をほめたたえなさい。
主の栄光と力をほめたたえなさい。
2 まぶしいばかりの御名の栄光を覚えて、
主をほめたたえなさい。
きよい衣を着て主の前に出なさい。
3 主の御声は雲間から響きます。
栄光の神は大空に雷鳴をとどろかせます。
4 主の声は力強く、威厳に満ちています。
5-6 主の声は杉の木をなぎ倒し、
レバノンの巨木を引き裂きます。
また、レバノン山とシルヨン山を揺り動かし、
子牛のように跳びはねさせます。
7 主の声は、いなずまを光らせ、とどろき渡ります。
8 砂漠にこだまし、カデシュの荒野を揺るがします。
9 そして巨大な樫の木を倒します。
また、大風を巻き起こして森を激しくゆさぶり、
丸裸にします。
しかし神の宮では、
「栄光あれ。神に栄光あれ」と、
すべてのものがほめたたえる声がするのです。
10 大洪水をもたらして、
全宇宙の支配者であることを示された主は、
引き続きその力を顕示しておられます。
11 主はご自分の民に力を与え、
平安をもたらし、祝福を与えてくださいます。
8 ああ私たちの主よ。
御名の威厳と栄光は全地に満ち、
天にみなぎっています。
2 あなたは幼子たちに、
あなたを真心からほめたたえよと教えられました。
その子どもたちの姿に、
敵が恥じ入って、口をつぐみますように。
3 夜空を仰いで、
あなたが造られた月や星を眺めると、
4 なぜ、取るに足りないちっぽけな人間を
心に留め、目をかけてくださるのか不思議です。
5 ところがあなたは、
御使いにほんの少し及ばないだけの者として
人を造り、栄光と誉れの冠を与えられました。
6 あなたは、お造りになった万物を、
人の手にゆだねられ、
いっさいのものは人の支配下にあります。
7 牛も羊も、また野獣も、
8 鳥、魚、すべての海の生物も。
9 私たちの主よ。
御名の威厳と栄光は全地に満ちています。
84 天の軍勢の主よ。
あなたの神殿は、なんと美しいことでしょう。
2 この神殿の内庭に入り、
生ける神のおそば近くに出ることを、
私は夢にまで見ているのです。
3 雀やつばめでさえ、
祭壇のまわりに巣を作らせてもらい、
ひなを育てています。
天の軍勢の主、私の王、私の神よ。
4 神殿に住み、いつもあなたを賛美できる人は、
なんと幸せなことでしょう。
5 主の力を頂き、あなたに従って歩むことを
ほかの何より願う人は幸いです。
6 そのような人にとっては、
涙の谷も、祝福のわき出る泉となるでしょう。
7 彼らはいよいよ溌剌として
シオンに向かい、一人一人呼ばれて、
神にお会いすることを許されるのです。
8 ああ天の軍勢の神である主よ、
私の祈りを聞いてください。
9 私たちを守る盾であられる神よ、
あなたが油を注いでお立てになった
王をあわれんでください。
10 あなたの神殿で過ごす一日は、
ほかで過ごす千日よりもすばらしいのです。
悪の宮殿に住むよりは、
神の家の門番になりたいと思います。
11 神である主は、私たちの光であり、
守り手であるからです。
主は恵みと栄光を下さる方であり、
ご自分の道を歩む者に、
良いものを下さらないことがありません。
12 天の軍勢の神に信頼する人は幸いです。
アブラハムのとりなし
16 このあと三人の客は腰を上げ、ソドムに向かいました。アブラハムは彼らを見送ろうと、途中までいっしょに歩いて行きました。 17 その時、主は考えました。「わたしの計画をアブラハムに隠しておいていいだろうか。 18 アブラハムの子孫は大きな国になるのだし、世界中の国々が彼のおかげで祝福を受けるのだ。 19 わたしは彼を選んで、主を敬う、正しく善良な者たちを彼の子孫から起こそうとしている。その約束は果たさなければならない。」
20 そこで主は、アブラハムに打ち明けました。「ソドムとゴモラの住民は、すっかり悪に染まってしまったという。ずいぶんひどいことをしているようだ。 21 今、その知らせがほんとうかどうか調べに行くところなのだ。向こうに着けばはっきりわかるだろう。」
22-23 ほかの二人は、そのままソドムへ向かいましたが、アブラハムはなお主の前に立っていました。彼は恐る恐る神に近づいて言いました。「お尋ねしてもよろしいでしょうか。あなたは正しい人も悪人も同じように殺してしまうおつもりですか。 24 もしあの町に正しい人が五十人いたとしても、それでも滅ぼされますか。その人たちのために町を救おうとはなさらないのですか。 25 だとしたら、正義はどこにあるのでしょう。悪人も正しい人もいっしょに殺してしまうなどということを、あなたがなさるはずはありません。もしも、もしもそんなことをされるなら、正しい人も悪人も全く同じ扱いをされることになってしまいます。あなたは決してそんなことはなさらないでしょう。全地をさばかれる方は、公平でなければならないのですから。」
26 「わかった。正しい人が五十人見つかったら、彼らのために町全体を救うことにしよう。」
27 「ありがとうございます。こう申し上げる私自身が、ちりや灰にすぎない者だということは、よく承知しております。ですが、もう少しお尋ねしてよろしいでしょうか。 28 もし正しい人が四十五人しかいない時にはどうでしょう。五人足りないだけで、町をすべて滅ぼされますか。」
「四十五人いれば滅ぼすまい。」
29 「では、四十人しかいなかったら?」
「四十人でも。」
30 「どうぞお怒りにならないでください。あえてお聞きするのですが、三十人ではいかがですか。」
「やはり滅ぼすまい。」
31 「許されるなら、もう少し続けさせてください。もし二十人だけでしたら?」
「よろしい。その二十人のために滅ぼさない。」
32 「神様、お怒りにならないでください。もうひと言だけ、これが最後です。もしも、たった十人だったら、いかがでしょう。」
「もうよい。その十人のために町を滅ぼすことはしない。」
33 主はアブラハムと話し終えると、去って行きました。アブラハムは自分のテントに帰って行きました。
13 愛する皆さん。あなたがたは自由を手にしているのです。それは、悪を行うための自由ではなく、互いに愛し合い、仕え合うための自由です。 14 律法の全体は、「自分を愛するように他の人を愛しなさい」(レビ19・18)という一つの命令に要約されるからです。 15 もし互いに愛し合わず、いがみ合ったり、非難し合ったりしているなら、結局、共倒れになってしまいます。気をつけなさい。
聖霊に従いなさい
16 あなたがたに勧めます。聖霊の導きに従いなさい。聖霊は、どこへ行くべきか、何をなすべきか教えてくださいます。そうすれば、自分の肉の欲望のおもむくままに走ることはありません。 17 私たちの生まれながらの性質は、聖霊がお命じになることとは正反対の悪を好みます。一方、聖霊の導きに従って歩んでいる時に行いたくなる善は、生まれながらの肉の願望とは正反対のものです。内面のこの二つの力は、どちらも私たちを思いどおりに動かそうと、いつも格闘しています。そして私たちは、この二つの力の板ばさみになって、したいと思うことが自由にできない状態なのです。 18 しかし、本来聖霊に導かれているあなたがたは、もう自分を律法に従わせる必要はありません。
19 生まれながらの悪い性質、つまり肉に従った結果がもたらすものは明らかです。すなわち、汚れた思い、好色、 20 偶像礼拝、心霊術、憎しみ、争い、怒り、利己心、不平、あら捜し、排他主義とそこから出て来るまちがった教え、 21 ねたみ、人殺し、泥酔、遊興、そのような種類のものです。前にも言いましたが、もう一度言いましょう。そのような生活を続ける者は、一人として神の国を相続できません。
22 しかし、聖霊が生活を支配してくださる時、私たちのうちに、次のような実を結びます。愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、 23 柔和、自制です。そこには、律法に反するものは何もありません。 24 キリストに属する者は、生まれながらの自分が持つ肉の欲望を十字架につけてしまったのです。
25 もし私たちが聖霊の力を受けて生きているなら、すべてにわたって、その導きに従おうではありませんか。
22 一行がベツサイダに到着すると、人々が盲人の手を引いて来ました。「どうか、さわって治してやってください」と頼むので、 23 イエスはその盲人の手を取り、村の外へ連れ出されました。そして彼の両眼につばをつけ、手をあてて、「どうですか、何か見えますか」とお尋ねになりました。 24 男はあたりをきょろきょろ見回しながら、「は、はい、見えます。人が見えます。ぼんやりしていますが……。まるで、木が歩いてるみたいです」と答えました。 25 イエスはもう一度、両眼におさわりになりました。男はじっと見つめていました。するとだんだん視力が回復し、すべてのものがはっきり見えるようになりました。
26 イエスは男を家族のもとへ帰し、「村へは行かないように」と注意されました。
イエスこそ救い主
27 イエスの一行はガリラヤを去り、ピリポ・カイザリヤの村々へ行きました。その道々、イエスは弟子たちに、「人々は、わたしのことをだれだと言っていますか」とお尋ねになりました。
28 「バプテスマのヨハネだと言う者もいれば、エリヤだと言う者もいます。また昔の預言者が生き返ったと言う者もいます」と、弟子たちは答えました。
29 するとイエスは、「では、あなたがたは、わたしをだれだと思っているのですか」とお尋ねになりました。即座にペテロが、「あなたこそキリスト(ギリシャ語で救い主)です」と答えました。 30 ところがイエスは、このことをだれにも話してはいけないと、きびしく言われました。
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