Book of Common Prayer
16 ああ神よ、どうかお救いください。
私は隠れ場を求めてまいりました。
2 「あなたは私の主です。
あなたのもと以外に助かる場所はありません。」
私は主に、そう申し上げました。
3 私は神を敬うこの国の人々の
仲間に加わりたいのです。
彼らこそ、真に高貴な人々です。
4 ほかの神々を選んだ者は、
悲しみに打ち沈むことでしょう。
私は彼らのように供え物をささげたり、
神々の名を口にしたりすることもありません。
5 主こそ、私の相続財産、また宝です。
主は私の食べ物や飲み物でもあり、
また最高の喜びです。
主は私の持っているものをすべて守ってくださいます。
6 主は、美しい谷川と青々とした牧場を、
分け前として頂けるようにしてくださいました。
なんとすばらしい相続財産でしょう。
7 私の助言者である主をほめたたえます。
夜になると、主は知恵を授けてくださいます。
どうすればよいかを教えてくださいます。
8 私は、いつも主のことを思っています。
主がすぐそばにいてくださるので、
つまずいたり、倒れたりする心配もありません。
9 心も体もたましいまでも、喜びにあふれています。
10 神は私を死人の中に置き去りにせず、
墓の中で朽ち果てるのをお許しにならないからです。
11 神は生きる喜びを教え、
永遠に共にいてくださるという
無上の喜びを経験させてくださいます。
17 ああ主よ、お願いです。どうかお助けください。
私はまっすぐに生き、正しいことをしてきました。
ですから、どうしても、
この切なる叫びを聞いていただきたいのです。
2 主よ、人々の前で私の嫌疑を晴らしてください。
神はいつも公平なお方です。
3 神は私を調べて、
正しいことを確認してくださいました。
神は夜中に来られましたが、
不正は何一つ見いださず、
私が真実を語ってきたことを認められました。
4 私はご指示に従い、
残忍な悪者とは行動を共にしませんでした。
5 私の足は、神の道から
一歩もすべり落ちることがありませんでした。
6 なぜ、私はこのように祈っているのでしょう。
お答えが頂けると信じているからです。
ああ神よ、どうかこの祈りを聞いてください。
7 ああ、敵から助け出されたいと願う者すべてにとって
救い主である方よ。
その大いなる愛を、目をみはるほどに見せてください。
8 私をご自身のひとみを守るように守り、
御翼の陰にかくまってください。
9 敵は殺意を抱いて私を取り囲んでいます。
10 情け知らずで、横柄な者たちです。
自慢げに語る彼らの声を聞いてください。
11 彼らは私を追いつめ、
今にも地面に投げつけようとしています。
12 ライオンのように私を引き裂こうと目を光らせ、
若いライオンのようにチャンスをうかがって
待ち伏せしています。
13-14 主よ、立ち上がり、戦ってください。
彼らを追い返してください。
早く来てくださり、地上の利得しか考えていない
この世の人々から私を救ってください。
神は彼らの家をご自身の宝で満たされたので、
彼らの子も孫も裕福になりました。
15 しかし、私の関心は富にはなく、
私が神を見ているかどうか、
また、神と正しい関係にあるかどうかにあります。
私は天で目覚めるとき、
この上ない満足感にひたるでしょう。
神の御顔をじかに見るからです。
22 神よ、私の神よ。
どうして、私をお見捨てになったのですか。
どうして、助けるどころか、
うめきさえ聞いてくださらないのですか。
2 私は昼となく夜となく泣いては、
助けを叫び求めていますのに、
あなたは答えてくださいません。
3-4 しかし、あなたはきよいお方です。
私たちの先祖の賛美が、
御座を取り囲んでいました。
あなたに信頼していた彼らを、
あなたは助け出してくださいました。
5 彼らの叫びを聞いて、救い出してくださいました。
助けを求める人々を、ただの一度も
失望に終わらせなかったのです。
6 しかし、私は虫けら同然で人間ではありません。
同国人ばかりか、すべての人々から
さげすまれています。
7 私を見ると、だれもがあざけり、
冷笑し、肩をすくめます。
8 彼らは、こう言って笑います。
「これが、主に重荷を肩代わりしてもらった
という男なのか。
主のお気に入りだとうぬぼれていたやつか。
主に助け出されるところを
見せてもらおうではないか。
そうしたら信じてやってもいい。」
9-11 主よ、以前はいつも
助けてくださったではありませんか。
母の胎から安全に取り上げ、幼い日々も、
無事に過ごさせてくださったではありませんか。
私は生まれてこのかた、
ずっと主を頼りとして生きてきたのです。
主はいつも私の神でした。
今になって、置き去りにしないでください。
苦難が近づいており、主のほかだれも、
私を助けることはできないのです。
12 バシャンの巨大な雄牛のように獰猛な敵が、
私を囲んでいます。
13 まるで獲物をねらってほえたけるライオンのように、
口を開けて近づいて来ます。
14 私は水のように流れ出し、骨はみなはずれ、
心臓はろうのように溶けてしまいました。
15 天日で乾かした粘土のようにひからび、
舌は上あごにくっつきました。
主が私を、死のちりの中に置かれたからです。
16 徒党を組んだ悪人どもが、
群がる野犬のように私を取り巻きます。
私の手足は引き裂かれています。
17 自分の骨を、一本残らず数えることができるほどです。
私を見てはほくそ笑む、
この悪人どもをごらんください。
18 彼らはくじ引きで、私の着物を分け合うのです。
19 ああ主よ、そばにいてください。
ああ、私の力である神よ、
大急ぎで助けに来てください。
20 死から救い出してください。
私の尊いいのちを、
こんな悪人の手に渡さないでください。
21 ライオンの口や、野牛の角からお救いください。
そうです、神は答えて、
私を助け出してくださいます。
22 私はすべての兄弟の前であなたをたたえ、
会衆に向かって、あなたのすばらしいみわざを語ります。
23 私は語ります。
「主を恐れる人たちよ、主をほめたたえよ。
主の名を恐れ、敬え。
イスラエルのすべての人よ、
主に向かって賛美の歌を歌え。
24 主は、私の絶望の底からの叫びをさげすまれなかった。
背を向けて立ち去ることはなさらなかった。
叫び声が届くと、主は助けに来てくださった。」
25 私は全会衆を前にして、主をほめたたえます。
御名を心から敬う人々の前で誓いを果たします。
26 貧しい者は十分に食べて満足し、
主を求める者は主を見いだして、
御名をほめたたえるでしょう。
その心は永遠の喜びに酔いしれるはずです。
27 それを目の当たりにした全世界の人々は、
主のもとに立ち返るでしょう。
あらゆる国民が主を礼拝するでしょう。
28 主は王であって、国々を支配します。
29 高慢な者も謙遜な者も、
死ぬべき運命にある人はみな、主を拝みます。
30 私たちの子どもも主に仕えます。
私たちが、主のすばらしさを語り伝えるからです。
31 のちの世代もまた、
主が私たちのためになさった
すべての奇跡のことを聞くでしょう。
悲しみの歌と悔い改めへの招き
5 イスラエルよ。私は悲痛な思いで、あなたがたのためにこの悲しみの歌を歌います。
2 「美しいおとめイスラエルは砕かれて倒れ、
地に押しつぶされて、起き上がることができない。
助けてくれる者もなく、孤独のうちに死んでいく。」
3 神である主がこう言うからです。
「戦場に千人を送り出した町には百人が帰り、
百人を送り出した町には十人だけ帰って来る。」
4 主はイスラエルの民に告げます。
「わたしを求めよ。そして生きよ。
5 ベテルやギルガルやベエル・シェバの偶像を求めるな。
ギルガルの民は連れ去られ、
ベテルの民には必ず悲しみが襲いかかる。」
6 主を求めて、生きなさい。
さもないと、主は炎のように
イスラエルを通り過ぎて焼き尽くします。
ベテルの偶像はどれも、その火を消すことができません。
7 邪悪な者たち。
あなたがたは正義の名のもとに
貧しい人を虐げています。
正義も公正も、あなたがたには無意味な絵空事です。
8 すばる座やオリオン座を造った方を求めなさい。
その方は、闇を朝に、昼を夜に変え、
海から水を呼んで地上に雨として降らせます。
その名は主。
9 目にもとまらぬ速さと力で、強い者を打ちのめし、
すべての要塞をつぶします。
10 あなたがたは公平な裁判官を憎んでいます。
真実を告げる者をさげすんでいます。
11 貧しい者たちを踏みつけ、税や罰金や利子と言っては、
わずかしかない持ち物を取り上げています。
それゆえ、今建てている石造りの美しい家に、
あなたがたは決して住めません。
今植えている見事なぶどう園から作る
ぶどう酒も飲めません。
12 あなたがたの罪が極悪で、
いかに数多いかを知っています。
あなたがたは、良いことすべてに反対しています。
わいろを取り、
貧しい人の益になることは何もしません。
13 それゆえ賢い者たちは、
あなたがたが罰せられる恐ろしい日には、
主に口出しをしようとはしません。
14 正しいことをし、悪から逃げなさい。
そのように生きなさい。
そうすれば、願いどおり、
全能の主が助けてくれます。
15 悪を憎み、善を愛して、正しい裁判を行いなさい。
あるいは、天の軍勢の神である主が、
残っているご自身の民を
あわれんでくださるかもしれない。
16 それゆえ、神である主は言います。
「あちらの通りでもこちらの道でも、叫ぶ声が起こる。
農夫を呼んで、いっしょに泣いてくれるように頼め。
泣き男や泣き女を呼んで、大いに嘆かせよ。
17 わたしが通り過ぎて破壊するので、
どのぶどう畑にも悲しみと叫びがある。
1 イエス・キリストに仕えているヤコブの兄弟ユダから、各地のクリスチャンの皆さんへ。あなたがたは、神に選ばれ、イエス・キリストに守られている人たちです。 2 どうか、神の恵みと平安と愛とが、ますます豊かに与えられますように。
真理を守る戦い
3 愛する皆さん。私は前々から、神が与えてくださった救いについて、幾つかのことを手紙で書き送りたいと願っていました。ところが今、それとは別のことを書き送らなければなりません。それは、神を信じるすべての者に与えられた真理のことばを守るために、勇敢に戦ってほしいということです。
4 こう言うのも、実は、神を恐れない者たちが、あなたがたの中に忍び込んで来たからです。彼らの主張はこうです。「クリスチャンとなったからには、もう神のさばきなど、くよくよ考える必要はない。何でも自由にやりたいことをやればいい。」彼らはずっと昔から、聖書に書かれているとおりの運命をたどる者たちで、私たちのただひとりの支配者であり主であるイエス・キリストを否定しているのです。
5 私の答えはこうです。とうにわかっているでしょうが、あなたがたに思い出してもらいたいのです。主は、イスラエルの全民衆をエジプトから救い出し、そのあとで、主に信頼せず従いもしなかった者を一人残らず殺してしまわれた、という事実をです。 6 また、もう一つ心にとめてほしいことがあります。それは、かつては汚れなく、きよい存在であったにもかかわらず、罪に堕落していった、あの天使たちのことです。神は、彼らを審判の日まで鎖につなぎ、暗黒の牢獄に閉じ込めてしまわれました。 7 また、ソドムとゴモラ、およびその周辺の町々に起こったことも忘れてはなりません。これらの町は、同性愛やあらゆる種類の好色に満ち、そのために、永遠の刑罰の火で焼き滅ぼされたのです。これらのことは、最後のさばきがあることを、後世の人々に知らせる警告となったのです。
8 それにもかかわらず、偽教師は臆面もなく、邪悪で不道徳な生活にふけっています。みだらな行為によって自分の肉体を汚し、神の権威を軽んじ、さらに天使をも非難しているのです。 9 天使として最高の権威を持つミカエルでさえ、モーセの体について悪魔と言い争った時、あえて相手をののしったり、あざけったりはせず、「主がおまえをとがめてくださるように」と言っただけではありませんか(ダニエル10章)。 10 しかし、あの偽教師たちときたら、自分にもわからないことを非難し、ののしっています。まるで動物のように、したいほうだいのことをして、自分のたましいを永遠の滅びへと追いやったのです。
11 災いが彼らに下りますように。カインやバラムやコラと同じ道をたどっているからです。
12 こういう者たちが、教会での愛の会食に加われば大きな汚点を残します。彼らは、他人のことなどおかまいなしに大声で笑ったり、ふざけたりしながら、むさぼり食うのです。まるで、からからに乾ききった大地の上を、一滴の雨も降らせずに通り過ぎる雲のようです。大いに期待させるだけで、何の役にも立ちません。また、彼らは収穫の時期になっても、実一つつけない木に似ています。その状態はただの死ではなく、二重の死を意味します。彼らは根こそぎ引き抜かれて、焼かれるしかないのですから。 13 彼らがあとに残すのは、海岸に打ち寄せる荒波が残していく、汚いあぶくのような恥と不名誉だけです。彼らは一見、夜空に輝く星のように見えますが、その先には、神が用意された永遠の暗闇があるだけです。
14 最初の人アダムと近い年代に生きたエノクも、彼らのことを知っていて、「見よ。主が幾百万の聖徒を連れて来られる。 15 主は全世界の人を自分の前に立たせて、正当な刑罰を宣告される。その時、彼らの神に対する恐るべき反逆行為の数々と、神に刃向かうことばのいっさいが明るみに出される」と預言しています。 16 彼らはいつも不平を言うだけで、ただ欲望のままに歩んでいます。どんな悪事でも平気で行い、大口をたたき、彼らが少しでも人をほめるとすれば、相手から何かをもらおうという魂胆がある時だけです。
天の御国とはどのようなもの?
22 天の御国(神が支配される国、生き方)がどのようなものかを教えようと、イエスはまた幾つかのたとえ話をなさいました。
2 「たとえば天の御国は、王子のために盛大な結婚披露宴を準備した王のようなものです。 3 大ぜいの客が招待されました。宴会の準備がすっかり整ったので、王は使いを送り、招待客を呼びに行かせました。ところが、みな出席を断ってきたのです。 4 それで王は、もう一度別の使いをやり、こう言わせました。『何もかも用意ができました。肉も焼き始めています。おいでを待つばかりです。』
5 ところが、招待客はそれを気にかけず、ある者は農場へ、ある者は自分の店へと出かけて行きました。 6 そればかりか、中には王の使者に恥をかかせたり、なぐったり、殺してしまう者さえいました。
7 これを聞いて怒った王は、すぐさま軍兵を出動させ、人殺しどもを滅ぼし、彼らの町を焼き払ってしまいました。 8 そして王は、『披露宴の準備はできたというのに、招いておいた者たちはそれにふさわしくなかった。 9 さあ、町へ行って、出会う者は片っぱしから、みな招くのだ』と命じました。
10 王の使者たちは、命令どおり、善人悪人の区別なく、だれでも招待しました。宴会場は客でいっぱいです。 11 ところが、王が客に会おうと出て来ると、用意しておいた婚礼の礼服を着ていない客が一人います。 12 『礼服もつけずに、どうしてここへ入って来たのか』と尋ねましたが、その男は何とも返事をしません。
13 それで王は、側近の者たちに命じました。『この男の手足を縛って、外の暗闇に放り出しなさい。そこで泣いてくやしがるのだ。』 14 招待される人は多くても、選ばれる人は少ないのです。」
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