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Historical

Read the books of the Bible as they were written historically, according to the estimated date of their writing.
Duration: 365 days
Japanese Living Bible (JLB)
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ネヘミヤ 記 9-11

罪を告白する人々

1-2 その月の二十四日になると、人々は別の儀式のために集まりました。この日は、断食をし、荒布をまとい、頭に土をかぶることになっていました。そして、イスラエル人はすべての外国人と関係を断ちました。 律法が二、三時間朗読され、その後、数時間にわたって、人々は自分の罪と先祖の罪を告白し、彼らの神、主を礼拝しました。 レビ人の中には、台の上に立ち、喜びの歌を歌って主をたたえる者もいました。ヨシュア、バニ、カデミエル、シェバヌヤ、ブニ、シェレベヤ、バニ、ケナニの面々でした。

次いで、レビ人の指導者たちは、大声を張り上げてこう語りかけました。「さあ立って、あなたがたの神、主をほめたたえなさい。主は、永遠から永遠まで生きておられるお方だからです。その輝かしいお名前をたたえなさい。主のお名前は、私たちには考えることもできないほど、ことばでは表せないほど偉大なのです。」こう叫んだのは、ヨシュア、カデミエル、バニ、ハシャブネヤ、シェレベヤ、ホディヤ、シェバヌヤ、ペタヘヤでした。

エズラは声を出して祈りをささげました。「ただおひとりの神様。神様は天と地と海、そして、その中に存在するすべてのものをお造りになり、すべてのものを支えておられます。天の御使いたちもみな、ひれ伏しています。 あなたは、アブラムを選んで、カルデヤのウルから連れ出し、アブラハムと命名なさいました。 さらに、この忠実なアブラハムと契約を結び、子々孫々に至るまで、カナン人、ヘテ人、エモリ人、ペリジ人、エブス人、ギルガシ人の地を与えるとお約束なさいました。そして、今、そのお約束は現実となっているのです。神様はご自分のことばを裏切るようなことはなさいません。

あなたは、かつて私たちの先祖がエジプトでなめた苦しみ悲しみを見過ごしにはならず、紅海のほとりで泣き叫ぶ声を聞き届けてくださいました。 10 神様は、エジプトの王とその国民の前で、奇跡を起こされました。エジプト人が彼らをどれほど過酷に扱っていたか、ご存じだったからです。この決して忘れることのできない出来事によって、神様の輝かしい名声はとどろきました。 11 神様はご自分の民のために海を分断し、彼らが乾いた地を渡ることができるようにしてくださいました。そして、敵を海の深みでおぼれさせました。激しい流れに投げ込まれた石のように、彼らは沈みました。 12 そしてあなたは、人々が道を迷わないように、昼は雲の柱、夜は火の柱を立ち上らせて導いてくださったのです。

13 また、天からシナイ山に下り、良いおきてとまことの律法をお示しくださいました。 14 そこには、聖なる安息日についての教えもありました。あなたは、それらを完全に守りなさいと、しもべモーセによってお命じになったのです。 15 人々が飢えたときには、天からパンを降らせ、のどが渇いたときには、岩から水をほとばしらせてくださいました。それから、約束の地に進入し、征服しなさいとお命じになりました。

16 しかし私たちの先祖は高慢で、頑固で、神様の戒めに耳を傾けようとはしませんでした。 17 彼らは反抗的で、あなたが起こしてくださった奇跡を何とも思いませんでした。それどころか、神様に刃向かい、指導者を立てて、エジプトの奴隷の身に戻ろうなどと言い始めるしまつでした。しかし、あなたは赦してくださる神です。いつも人々を赦そうとしてくださり、恵みに富み、思いやり深く、すぐにお怒りになることのないお方です。あなたは私たちの先祖をお見捨てにはなりませんでした。 18 彼らが子牛の偶像を造って神にまつり上げ、エジプトから連れ出してくれたのはこの神だと言い出した時もそうでした。罪に罪を重ねた彼らなのに、 19 あなたは彼らを深い思いやりで包んで、荒野で見殺しにすることはなさいませんでした。毎日、昼も夜も、雲の柱と火の柱で道を示してくださいました。 20 また、恵み深い霊を送って彼らを教え導き、天からはマナ(神が天から降らせたパンのような食物)を、のどが渇いたときには水を、与え続けてくださいました。 21 そのおかげで、四十年にわたる間、私たちの先祖は荒野で支えられ、欠乏することがなかったのです。衣服もすり切れず、足も腫れませんでした。

22 あなたの助けにより、私たちの先祖は、強大な王国をはじめとする国々を次々と征服し、足を踏み入れました。ヘシュボンの王シホンや、バシャンの王オグの国をも、完全に手中に収めました。 23 神様はイスラエル人の人口を爆発的に増やし、私たちの先祖を約束してくださった国へと導かれました。 24 彼らの前に、すべての国々は勢いを失い、カナンの王や国民でさえ屈服しました。 25 神の民は、城壁に囲まれた町々と肥沃な土地を占領し、すばらしい物であふれる家々を攻め取り、掘り井戸、ぶどう園、オリーブ園、果樹もたくさん手に入れました。彼らは満腹するまで食べ、あなたの恵みを楽しむことができました。

26 ところが、これほどまでにしていただきながら、人々は不従順になり、あなたに反逆したのです。律法を放り出し、神に立ち返るよう語った預言者を殺すなど、数々の恐るべきことを行いました。 27 それで、あなたは彼らを敵の手にお渡しになったのです。しかし、苦しみの中で叫び求める彼らの声を天から聞いて、かわいそうに思い、助け手を送って救い出してくださいました。 28 しかし、事態が好転すると、人々はすぐにまた罪に陥り、あなたは彼らを再び敵の手にお渡しになったのです。彼らがそのたびに反省して助けを叫び求めると、天からそれを聞き、再び手を差し伸べてくださいました。全く驚くべきあわれみです。 29 あなたは彼らを罰することによって、律法に従う者となるよう導いておられたのに、彼らは従うべき教えを高慢にも鼻であしらい、罪を犯し続けました。 30 あなたは長年にわたり、忍耐の限りを尽くし、預言者を遣わして警告をお与えになりました。しかし、いつまでたっても、彼らは耳を傾けませんでした。そこであなたは、もう一度、彼らを異教の国の手中に落とされたのです。 31 けれども、あなたは彼らを滅ぼし尽くすことはせず、永遠に見捨てることもなさいませんでした。ああ、あなたはなんと恵みに富んだ、あわれみ深いお方でしょう。

32 大いなる、恐るべき神様。あなたは愛と思いやりに満ち、約束をお守りになる方です。私たちが経験してきたすべての困難が、全く無駄だったというようなことになりませんように。アッシリヤの王に初めて征服されてから今日まで、私たちや王、諸侯、祭司、預言者など、私たちの先祖の経験してきた困難は大きなものでした。 33 いつでも、あなたは私たちを正しく罰しました。犯した罪の深さからすれば当然の罰です。 34 王、諸侯、祭司、私たちの先祖はあなたの律法を無視し、警告に耳を貸そうともしなかったのです。 35 神様はどれほど素晴らしいことをしてくださり、どれほど深い恵みを注いでくださったことでしょう。しかし彼らは、神様を礼拝しようとしませんでした。広大で肥沃な国土を与えられたにもかかわらず、悪の道から離れようとしなかったのです。 36 私たちは今、私たちの先祖に与えられたこの豊かな国で奴隷となっています。こんなに豊かな土地で奴隷となっているのです。 37 あり余る産物は、この地の王のものです。罪を重ねた私たちは征服され、王たちの手に落ちたのです。私たちも家畜も彼らの意のままに支配されています。

38 これらすべてのことを顧み、もう一度、主にお仕えすることを約束します。諸侯、レビ人、祭司たちとともに、この誓約書に署名いたします。」

誓約書に署名した人々

10 1-8 総督ネヘミヤは誓約書に署名しました。続いて署名した者の名は、次のとおりです。ゼデキヤ、セラヤ、アザルヤ、エレミヤ、パシュフル、アマルヤ、マルキヤ、ハトシュ、シェバヌヤ、マルク、ハリム、メレモテ、オバデヤ、ダニエル、ギネトン、バルク、メシュラム、アビヤ、ミヤミン、マアズヤ、ビルガイ、シェマヤ。以上は祭司です。

9-13 レビ人では――

アザヌヤの息子ヨシュア、ヘナダデの子のビヌイとカデミエル、シェバヌヤ、ホディヤ、ケリタ、ペラヤ、ハナン、ミカ、レホブ、ハシャブヤ、ザクル、シェレベヤ、シェバヌヤ、ホディヤ、バニ、ベニヌ。

14-27 政治家では――

パルオシュ、パハテ・モアブ、エラム、ザト、バニ、ブニ、アズガデ、ベバイ、アドニヤ、ビグワイ、アディン、アテル、ヒゼキヤ、アズル、ホディヤ、ハシュム、ベツァイ、ハリフ、アナトテ、ネバイ、マグピアシュ、メシュラム、ヘジル、メシェザブエル、ツァドク、ヤドア、ペラテヤ、ハナン、アナヤ、ホセア、ハナヌヤ、ハシュブ、ロヘシュ、ピルハ、ショベク、レフム、ハシャブナ、マアセヤ、アヒヤ、ハナン、アナン、マルク、ハリム、バアナ。

28 以上の人々は、全国民を代表して署名しました。一般市民も、祭司も、レビ人も、門衛も、聖歌隊員も、神殿奉仕者も、家族も、大人はみな、国内の異教徒と手を切って、神に仕えようと決心していたからです。 29 全員が心からこの誓約に同意し、もしモーセによって示された神の律法を破った場合には、神ののろいを受けてもよいと宣言したのです。 30 私たちはまた、娘や息子をユダヤ人以外の者とは結婚させないと誓いました。 31 さらに、国内の異教徒が穀物など農産物を売りに来ても、安息日やほかの聖日には買わないことにしました。また、七年目には休耕し、ユダヤ人同士の借金は帳消しにしようと誓い合いました。

32 このほか、神殿の維持管理のために毎年、神殿税を納めることを決めました。 33 毎日供えるパンや、安息日、新月の祭り、例祭などのときの穀物のささげ物、焼き尽くすいけにえなどを用意したり、神殿での奉仕を進め、イスラエルを贖う役割を果たしていくためには、用具も調える必要があったからです。

34 次に、律法に定められた、焼き/尽くすいけにえ用のたきぎを供給する順番を決めるため、祭司、レビ人、指導者たちの家族がくじを引きました。 35 さらに、穀物でも果実でもオリーブの実でも、初物は神殿に持って来ることも決めました。 36 そして、長男と、牛や羊など家畜の最初に生まれたものは、律法の規定どおりに神様にささげることにしました。つまり、神殿に仕える祭司のもとに連れて来ることにしたのです。 37 人々が持って来た産物を、祭司は神殿にたくわえます。良質の穀物、他の奉納物、初物の果実、いちばん新しいぶどう酒やオリーブ油などです。また、レビ人には国じゅうの産物の十分の一を給付することも取り決めました。各地の農村から十分の一を集める責任はレビ人にあったからです。 38 アロンの子孫である祭司は、レビ人がこの十分の一を受け取る際に立ち会わなければなりません。そして、そのまた十分の一は、神殿の倉庫に運び込むのです。 39 こうして、定めどおり、人々とレビ人の差し出した穀物、新しいぶどう酒、オリーブ油は、祭司、門衛、聖歌隊員らをまかなうために、聖所の器具といっしょに倉庫に納めました。

このように、私たちは神殿をなおざりにしないことで一致したのです。

エルサレムに移り住んだ人々

11 そのころ、イスラエルの役人階級は、聖都エルサレムに住んでいました。また、ユダやベニヤミンの地域に住む人々の中から十人ごとに一人がくじで選ばれ、その人々がエルサレムに移り住むことになっていました。 志願してエルサレムに住む人もあり、そういう人たちは称賛されました。

エルサレムに転居した地方の役人の名は、次のとおりです。しかし、大半の指導者、祭司、レビ人、神殿奉仕者、ソロモン臣下の子孫などは、故郷のユダの町々に住んでいました。

4-6 ユダ部族では――

アタヤ――彼の家系をさかのぼると、父ウジヤから、ゼカリヤ、アマルヤ、シェファテヤ、マハラルエルと続き、このマハラルエルがペレツの子孫に当たります。マアセヤ――彼の家系をさかのぼると、父バルクから、コル・ホゼ、ハザヤ、アダヤ、エホヤリブ、ゼカリヤと続きます。ゼカリヤはシェラ人の子孫です。エルサレムに住んだ、ペレツの子孫に当たる屈強の人々は、四百六十八名に上りました。

7-9 ベニヤミン部族では――

サル――彼の家系をさかのぼると、父メシュラムから、ヨエデ、ペダヤ、コラヤ、マアセヤ、イティエル、エシャヤとなります。ガバイとサライの子孫に当たる人々は、九百二十八名に上ります。その指導者はジクリの子ヨエルで、セヌアの子ユダが補佐役を務めました。

10-14 祭司の指導者の中では――

エホヤリブの子のエダヤ、ヤキン、セラヤ――彼の家系をさかのぼると、父ヒルキヤから、メシュラム、ツァドク、メラヨテと続きます。メラヨテは祭司の長アヒトブの子です。この人たちのもとで、八百二十二名の祭司が神殿での職務についていました。また、アダヤの指導下には二百四十二名の祭司がいました。アダヤの家系をさかのぼると、父エロハムから、ペラルヤ、アムツィ、ゼカリヤ、パシュフル、マルキヤとなります。また、アマシュサイの指導下に百二十八名の屈強の人々がいました。アマシュサイの家系をさかのぼると、アザルエルからアフザイ、メシレモテ、イメルとなります。ザブディエルがアマシュサイを補佐しました。ザブディエルはハゲドリムの子です。

15-17 レビ人の指導者たちでは――

シェマヤ――彼の家系をさかのぼっていくと、父ハシュブから、アズリカム、ハシャブヤ、ブニとなります。シャベタイとエホザバデは、神殿の雑務の監督に当たりました。マタヌヤは祈りによる感謝礼拝を始める役でした。マタヌヤの父はミカで、その父はザブディ、その父はアサフです。バクブクヤとアブダが、マタヌヤの補佐に当たりました。アブダの父はシャムアで、その父はガラル、その父はエドトンです。 18 合計二百八十四名のレビ人がエルサレムに住んだことになります。

19 門衛では、アクブとタルモン、またその同族の者に率いられた百七十二名がエルサレムに住みました。 20 その他の祭司やレビ人、一般人は、めいめいの相続地に住んでいました。 21 ただし、ツィハとギシュパの監督下にある神殿奉仕者たちは、オフェルに住みました。

22-23 エルサレムに住むレビ人と神殿奉仕者の監督に当たったのはウジです。彼の父はバニで、順次ハシャブヤ、マタヌヤ、ミカとさかのぼります。つまり、代々神殿の聖歌隊員として仕えたアサフ氏族の子孫です。ウジは、王から歌い手に任命されました。その時、王は聖歌隊員の報酬規定も定めたのです。 24 民政上のあらゆる問題では、ペタヘヤが王の補佐役として活躍しました。彼の父はメシェザブエルで、ユダの子ゼラフの子孫に当たります。

25-30 ユダの人々が住んだ町は、次のとおりです。

キルヤテ・アルバ、ディボン、エカブツェエルと周辺の村々、ヨシュア、モラダ、ベテ・ペレテ、ハツァル・シュアル、ベエル・シェバと周辺の村々、ツィケラグ、メコナと周辺の村々、エン・リモン、ツォルア、ヤルムテ、ザノアハ、アドラムと周辺の村々、ラキシュと周辺の農地、アゼカとその町々。こうして、ユダの人々は、ベエル・シェバからヒノムの谷に及ぶ一帯に住みつきました。

31-35 ベニヤミン部族の居住地は、次のとおりです。

ゲバ、ミクマス、アヤ、ベテルと周辺の村々、アナトテ、ノブ、アナネヤ、ハツォル、ラマ、ギタイム、ハディデ、ツェボイム、ネバラテ、ロデ、オノ、職人の谷。 36 ユダにいたレビ人の中には、ベニヤミン部族の居住地に転居させられた者もいました。

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