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Chronological

Read the Bible in the chronological order in which its stories and events occurred.
Duration: 365 days
Japanese Living Bible (JLB)
Version
詩篇 102-104

悩みに打ちひしがれている人の祈り

102 主よ。私の祈りを聞き、
私の訴えに耳を傾けてください。
この悩みの時にこそ、私を放っておかず、
すみやかに答えてください。
3-4 私の日々は、煙のように消えていくからです。
私は肉体ばかりか心も病み、
草のように踏みにじられ、しおれてしまいました。
食欲もなく、何を食べても味けないのです。
絶望して嘆き、うめき続けたこの身は、
骨と皮だけになりました。
まるで、はるか遠い荒野に住むはげたかや、
仲間からはずれて荒野をさまようふくろうのようです。
屋根にとまった一羽の雀のように孤独をかみしめ、
一睡もできずに身を横たえているのです。

敵は、くる日もくる日も私をののしり、のろいます。
9-10 神の激しい御怒りにふれて、
私はパンの代わりに灰を食べ、
涙まじりの飲み物を飲むのです。
私は神から放り出されました。
11 私の一生は、夕方の影のように素早く過ぎ去り、
草のようにしおれます。
12 それに引き替え、永遠の王である主のご名声は、
いつまでも語り継がれます。

13 私は、あなたがエルサレムを
あわれんでくださることを知っています。
今こそ、その時です。
14 あなたの国は、城壁の一つ一つの石にも愛着を覚え、
通りの土さえ大切に思っているのです。
15 諸国の民や支配者たちは、
主の前で震え上がりますように。
16 主が栄光の姿で現れ、
必ずエルサレムを再建してくださるからです。
17 神は、苦闘している人の祈りを聞かれます。
主には、忙しくて彼らの願いが耳に入らない
などということはありません。
18 このことを記録にとどめるのは、
子孫たちにも神のなさったことをたたえさせ、
次の時代の者に主を賛美させるためです。
19 さあ、こう伝えなさい。
主は天から見下ろし、
20 奴隷として死ぬ運命にある民のうめきを聞いて、
解放してくださったと。
21-22 すると人々はエルサレムの神殿になだれ込み、
主を賛美し、その歌声は都中に広がるでしょう。
世界の国々の王も、
主を拝もうと詰めかけて来ることでしょう。

23 主は、寿命を短くして、
人生半ばで私を倒れさせました。
24 そこで、こう申し上げました。
「ああ、永遠に生きておられる神よ、
どうか私を、人生半ばで死なせないでください。
25 はるか昔、あなたは地の基礎をすえ、
天をお造りになりました。
26 それらはやがて消え去りますが、
あなたは永遠に生き続けられます。
着古した着物のようにすり切れたものは、
新しいものと取り替えられますが、
27 あなたご自身は永遠に不変です。
28 そして私たちの家系も、あなたの守りのもとに
世代から世代へ継承されていくのです。」

103 私は心から、主のきよい御名をたたえます。
私は主をほめたたえます。
あなたがなしてくださった数々のすばらしいことを
私は決して忘れません。

主は私の罪をみな赦し、病気を治してくださいます。
地獄に行くはずのこの身を贖い、
恵みとあわれみで包んでくださいます。
私の一生は祝福で覆われ、鷲のように若返ります。
主は、不当に扱われている者を公平にさばかれます。
主はご自分の意思とご性質を、
モーセおよびイスラエルの民に知らされました。
主は、虫けら同然の者をあわれみ、
優しくいたわってくださいます。
すぐにお怒りにならず、恵みと愛に満ち、
いつまでも怒りの心を持ち続けたりはしません。
10 罪の深さに応じて私たちが当然受けるべき罰を
そのまま下すこともありません。
11 神を恐れ、あがめる者には、
無尽蔵のあわれみをかけてくださいます。
12 神は私たちの罪を取り除き、
はるか地平線のかなたに投げ捨ててくださいました。
13 主は、恐れかしこむ者に対しては、
父親のように優しい思いやりを示してくださいます。
14 私たちが土くれにすぎず、
15 また草花のようにはかなく、
16 風に吹き飛ばされて消えるような
ちっぽけなものであることを知っておられるからです。

17-18 しかし主は、ご自分を信じる者をいつまでも恵み、
神との契約を忠実に守り従う人を、
子々孫々に至るまでお救いになります。

19 主は天に御座をすえ、
すべてのものを支配なさいます。
20 神の命令を一つとして聞きもらさず、
すぐ実行に移す御使いたちよ、
主をほめたたえなさい。
21 神に仕える天使の軍団よ、
絶え間なく主をほめたたえなさい。
22 万物が声を合わせて、賛美しますように。
私も力いっぱいにほめ歌います。

104 1-2 主はすばらしいお方です。
栄誉と尊厳をまとわれたそのお姿は、
なんと威光に満ちていることでしょう。
あなたは、天には星をちりばめ、
地表のくぼみには海原を創造されました。
雲の馬車に乗り、風の翼でかけ抜けられます。
その前ぶれを務める天使は、
風のように速い、炎の使者です。
大地はくずれ落ちることのないように、
しっかりと据えつけられました。
また、山々をのみ尽くすほどの大洪水で、
大地は覆われました。
7-8 あなたのひと声で、
水はたちまち広大な海の底に吸い込まれ、
山々は姿を現し、
谷はあなたが定めた高さまで沈みました。
あなたはまた、
海水が二度と地表を
覆うことのないよう、
境界線をお定めになりました。

10 谷には泉を、山には渓流を、神は配置なさいます。
11 あらゆる獣はそこでのどを潤し、
野ろばは渇きをいやします。
12 鳥は渓流のほとりに巣を作り、
木々のこずえでさえずります。
13 神は山々に雨を降り注ぎ、
地を果物の宝庫となさいます。
14 そのひと言で、
家畜の食べる柔らかい草が生え、
人の糧となる果樹や野菜、それに穀物も育ちます。
15 また、喜びをもたらすぶどう酒、
皮膚をつややかにするオリーブ油、
力の源となるパンも作ることができます。
16 主がお植えになったレバノン杉は、
すくすくと伸び、みごとな大木に成長しました。
17 そこには鳥が巣を作り、
こうのとりは、もみの木に宿ります。
18 高原には野やぎの牧草地があり、
岩だぬきは、岩の間を隠れ場にしています。

19 主は、月を造ってひと月の長さを定め、
一日を区切る目じるしとして太陽を置かれました。
20 神が夜をもたらし、闇を送ると、
森の獣たちはいっせいに出て来ます。
21 若いライオンは、獲物を求めてほえたけります。
しかし、神の助けなしに、
食物にありつくことはありません。
22 明け方近く、獣たちはほら穴に引き返して横になり、
23 入れ替わりに、人間が一日の仕事を始め、
夕暮れまで働きます。
24 主よ。あなたの知恵で、さまざまな営みができ上がり、
地は豊かに満ちあふれています。

25 目の前に開ける広大な海には、
大小さまざま、
ありとあらゆる生き物が生息しています。
26 海を見れば船が行き交い、
沖合にはくじらが戯れています。
27 生き物はみな、
あなたが下さる食物を待っています。
28 そして、配られた食物を満腹するまで食べるのです。
29 もし、あなたのそのような配慮がなければ、
彼らは途方にくれ、飢え死にするしかありません。

30 あなたが御霊を送られると、
新しいいのちが誕生します。
31 主をいつまでもほめたたえなさい。
主は、ご自分の手のわざを喜んでおられるのです。
32 主に見つめられると、大地はすくみ上がり、
神の手が少しでも触れれば、山は噴火するのです。
33 私は息を引き取るその時まで、主をたたえ続けます。
34 どうか、この思いが神に喜ばれますように。
私にとって、主は喜びの泉なのです。
35 神などどうでもいいと思っている罪人たちはみな、
地上から消え去りますように。
しかしこの私は、主をほめたたえます。
ハレルヤ。

Japanese Living Bible (JLB)

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