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Japanese Living Bible (JLB)
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列王記Ⅱ 15-17

ユダの王アザルヤ

15 1-2 ユダの新しい王アザルヤ(別名ウジヤ)は、イスラエルの王ヤロブアム二世の第二十七年に即位しました。父はアマツヤ王、母はエルサレム出身のエコルヤで、十六歳で即位し、エルサレムでの在位期間は五十二年に及びました。

アザルヤは父アマツヤのように、主の目にかなう正しいことを行いました。 ただ、先王にならって高台の礼拝所は取り除かず、民はなおも、そこでいけにえをささげたり、香をたいたりしていました。 このため主が王を打ったので、王はツァラアトに冒され、死ぬまで隔離された家に住まなければなりませんでした。その間、王の子ヨタムが摂政を務めました。 アザルヤのその他の業績は、『ユダ諸王の年代記』に記録されています。 彼は死んで、先祖とともにダビデの町に葬られ、息子ヨタムが王となりました。

イスラエルの王ゼカリヤ

イスラエルの新しい王、ヤロブアムの子ゼカリヤは、ユダの王アザルヤの第三十八年に即位し、在位期間は六か月でした。

ゼカリヤは先祖たちのように、主の前に悪を行い、ネバテの子ヤロブアム一世にならって民に偶像礼拝の罪を犯させました。 10 そこで、ヤベシュの子シャルムが謀反を企ててイブレアムで王を暗殺し、代わって王となりました。 11 ゼカリヤのその他の業績は、『イスラエル諸王の年代記』に記録されています。 12 こうして、主がエフーに予告したとおり、エフーの子と孫とひ孫とが、イスラエルの王となりました。

イスラエルの王シャルム

13 イスラエルの新しい王、ヤベシュの子シャルムは、ユダの王ウジヤの第三十九年に即位し、在位期間は一か月でした。

14 シャルムが王となって一か月後、ガディの子メナヘムが、ティルツァからサマリヤに上って王を殺害し、王位を奪いました。 15 シャルムのその他の業績と、彼が企てた謀反のことは、『イスラエル諸王の年代記』に記録されています。

16 メナヘム王は、タプアハの町と周辺の村々を破壊しました。そこの住民が、彼を王に迎えることを喜ばなかったからです。王は全住民を打ち、妊婦たちを切り裂きました。

イスラエルの王メナヘム

17 イスラエルの新しい王メナヘムは、ユダの王アザルヤの第三十九年に即位し、サマリヤで十年間治めました。

18 メナヘムは主の前に悪を行い、ヤロブアム一世のように偶像を礼拝し、民を恐ろしい罪に誘い込みました。

19-20 折しも、アッシリヤの王プルがこの地を侵略しました。その時、メナヘムが銀一千タラント(三万四千キログラム)を与えたので、プルは引き返しました。王は資金調達のため、資産家全員から銀五十シェケル(五百七十グラム)ずつ強制的に取り立てました。 21 メナヘムのその他の業績は、『イスラエル諸王の年代記』に記録されています。 22 王は死んで、その子ペカフヤが新しく王となりました。

イスラエルの王ペカフヤ

23 イスラエルの新しい王ペカフヤは、ユダの王アザルヤの第五十年に即位し、サマリヤで二年間治めました。

24 ペカフヤ王は主の前に悪を行い、イスラエルに悪の根を植えつけた、ネバテの子ヤロブアム一世が持ち込んだ偶像礼拝を続けました。

25 イスラエル軍の最高司令官だったレマルヤの子ペカが、ギルアデ出身の五十人を誘って謀反を起こし、サマリヤの宮殿で王を暗殺しました。その時の反乱で、王の側近のアルゴブとアルエも殺されました。こうして、ペカフヤに代わってペカが新しく王となりました。 26 ペカフヤのその他の業績は、『イスラエル諸王の年代記』に記録されています。

イスラエルの王ペカ

27 イスラエルの新しい王、レマルヤの子ペカは、ユダの王アザルヤの第五十二年に即位し、サマリヤで二十年間治めました。

28 ペカも主の前に悪を行い、イスラエルの民を偶像礼拝の罪に陥らせた、ネバテの子ヤロブアム一世にならいました。

29 ペカが王位にある時、アッシリヤの王ティグラテ・ピレセル(プル)が攻めて来て、イヨン、アベル・ベテ・マアカ、ヤノアハ、ケデシュ、ハツォル、ギルアデ、ガリラヤ、ナフタリの全土を占領し、住民を捕虜として連れ去りました。 30 その時、エラの子ホセアが謀反を企て、王を暗殺して、自分が王座につきました。

イスラエルの新しい王ホセアは、ユダの王ウジヤの子ヨタムの第二十年に即位しました。

31 ペカ王のその他の業績は、『イスラエル諸王の年代記』に記録されています。

ユダの王ヨタム

32-33 ユダの新しい王ヨタムは、イスラエルの王ペカの第二年に二十五歳で即位しました。父はウジヤ、母はツァドクの娘エルシャ。彼はエルサレムで十六年間治めました。

34-35 ヨタムは父ウジヤのように、主の前に正しいことを行いました。しかし、高台の礼拝所は取り除かなかったので、人々はそこでいけにえをささげたり、香をたいたりしました。彼の在位中に、神殿の上の門が造られました。 36 ヨタムのその他の業績は、『ユダ諸王の年代記』に記録されています。

37 そのころ、主はシリヤの王レツィンとイスラエルの王ペカに、ユダを攻めるよう仕向けました。 38 ヨタム王は死んで、ユダの歴代の王とともにエルサレムの旧市街、ダビデの町の王室墓地に葬られ、その子アハズが王となりました。

ユダの王アハズ

16 ユダの新しい王、ヨタムの子アハズは、イスラエルの王ペカの第十七年に、二十歳で即位し、エルサレムで十六年間治めました。

アハズは、先祖ダビデのようには、主の前に正しくありませんでした。 それどころか、彼はイスラエルの歴代の王のように偶像礼拝を行い、イスラエルの民がこの地に入った時に主が滅ぼされた国々の異教の風習にならい、焼き尽くすいけにえとしてわが子を神々にささげることまでしました。 このほかにも、高台の礼拝所や繁った木の下の祭壇でいけにえをささげたり、香をたいたりしました。

そのころ、シリヤ(アラム)の王レツィンとイスラエルの王ペカの連合軍がユダに宣戦布告し、エルサレムを包囲しましたが、町を占領することはできませんでした。 それでも、レツィン王はエラテの町を取り戻し、ユダの人々を追い出して、シリヤ人を移住させました。今もそのままです。

アハズ王はアッシリヤの王ティグラテ・ピレセルに使者を送り、援軍を要請しました。 このため、神殿や宮殿の宝物倉にあった金銀を贈り物として差し出したので、 アッシリヤの王はシリヤの首都ダマスコを攻撃し、住民を捕虜としてキルに連れ去り、レツィン王を殺しました。

10 アハズ王は、ティグラテ・ピレセル王に会うためダマスコへ行き、そこで、異教の神殿にある見慣れない祭壇に目を留めました。さっそくその寸法を書き留めて図面を作り、くわしい説明書きとともに、それを祭司ウリヤに送りました。 11-12 ウリヤは指示されたとおりに祭壇を築き、王のために準備しました。王は、ダマスコから帰るとすぐに、いけにえをささげました。 13 祭壇の上に、焼き尽くすいけにえと穀物の供え物とをささげ、さらに注ぎのささげ物を注いでから、和解のいけにえの血を振りかけました。 14 それから、これまで神殿の入口にあった青銅の祭壇を、神殿の正面から新しい祭壇の北側に移し替えました。 15 王は祭司ウリヤに、新しい祭壇の上で、朝ごとにささげる焼き尽くすいけにえと夕べの穀物の供え物、王の焼き尽くすいけにえと穀物の供え物、民のささげ物、および、これらに添える注ぎのささげ物をささげるように命じました。焼き尽くすいけにえや他のいけにえの血も、新しい祭壇に振りかけられました。王が、「古い青銅の祭壇は、私が個人的に伺いを立てるために使おう」と言ったので、古い祭壇はもっぱら占い用に使うことになりました。

16 祭司ウリヤは、王の命令どおりにしました。

17 それから王は、神殿にあった車輪つきの台を解体し、横木とその上に載せてあった洗盤を取りはずしました。また、青銅の牛の背に載せてあった大洗盤を下ろして、敷石の上に置きました。 18 さらに、アッシリヤ王に敬意を表して、宮殿と神殿との間にしつらえた祝祭用の通路を取りはずしました。

19 アハズ王のその他の業績は、『ユダ諸王の年代記』に記録されています。 20 王は死んで、エルサレムの旧市街、ダビデの町の王室墓地に葬られ、その子ヒゼキヤが王となりました。

イスラエルの王ホセアと首都サマリヤの陥落

17 1-2 イスラエルの新しい王、エラの子ホセアは、ユダの王アハズの第十二年に即位し、サマリヤで九年間治めました。悪政でしたが、歴代の王ほどではありませんでした。

アッシリヤの王シャルマヌエセルはイスラエルを攻め、ついにホセア王を服従させました。イスラエルは、毎年アッシリヤにばく大な貢ぎ物を納めることになったのです。 しかし、ホセア王は謀反を企て、エジプトのソ王に、アッシリヤの支配から脱することができるように援軍を頼みました。ところが、これが発覚し、アッシリヤ王は貢ぎ物を納めることを拒んだホセア王を反逆のかどで牢に入れ、鎖につなぎました。 こうして、イスラエルにアッシリヤ軍がなだれ込み、三年の間、首都サマリヤを包囲しました。 ホセア王の第九年、ついにサマリヤは陥落し、イスラエルの民はアッシリヤに捕らえ移され、ハラフの町、ゴザンのハボル川のほとり、メディヤ人の町々に住まわせられたのです。

こうした災難が臨んだのは、民がほかの神々を礼拝してエジプトの奴隷生活から彼らを救い出した神、主に対して罪を犯したからです。 人々は、主が追い払った異邦人の悪い風習に染まっていたのです。 ほかにも、ひそかに多くの悪を行い、国中に異教の神々の祭壇を作っていました。 10 彼らはすべての高台や、よく繁った木の下にも、石の柱や神々の像を立て、 11 主がこの地から一掃した異邦人の神々に香をたいていました。こうして、数々の悪を重ねたので、ついに主の激しい怒りを招きました。 12 あれほど主がはっきりとくり返し警告していたのにもかかわらず、彼らは偶像礼拝にふけっていたのです。

13 主は再三再四、イスラエルとユダに預言者を送り、悪の道から離れて彼らの先祖たちに与えたおきてを守るよう、警告してきました。 14 ところがイスラエルの民は、いっこうに耳を貸そうとしませんでした。彼らは先祖たちと同じように強情で、彼らの神、主を信じようとしませんでした。 15 主の教えに耳をふさぎ、主が先祖と結んだ契約を軽んじ、その警告を無視しました。主のきびしい警告があったにもかかわらず、偶像礼拝の罪に陥ったのは、彼らの愚かさのゆえでした。 16 主の命令などどこ吹く風で、金で鋳込んだ二つの子牛の像を造り、さらに、恥ずべき忌まわしい偶像を造り、バアルを礼拝し、太陽や月や星を拝みました。 17 また、息子や娘さえ焼き殺してモレクの祭壇にささげ、占いやまじないに走り、悪の限りを尽くしたのです。こんなことをしていて、主の激しい怒りを買わないわけがありません。 18 とうとう主は、ユダ族だけを残してイスラエルの民を一掃してしまったのです。

19 主の命令を守ろうとしなかったのは、ユダの民も同じでした。彼らもまた、イスラエルがたどった悪の道を進みました。 20 そこで主は、ヤコブのすべての子孫を見限り、侵略者の手に渡し、ついに投げ捨てたのです。 21 イスラエルはダビデ王朝から分離すると、ネバテの子ヤロブアム一世を王に迎えました。このヤロブアムがイスラエルを主から引き離し、いっそう大きな罪を犯させたのです。 22 イスラエルの民は、王の持ち込んだ悪から離れようとしませんでした。 23 それで、ついに主は彼らを取り除いてしまったのでした。預言者によって警告されたとおり、イスラエルの民はアッシリヤに引いて行かれ、今なおそこにとどまっています。

サマリヤへの移住者

24 アッシリヤの王は、バビロン、クテ、アワ、ハマテ、セファルワイムの住民を連れて来て、サマリヤの町々に住まわせました。こうして、サマリヤをはじめイスラエルの町々は、アッシリヤ人のものとなったのです。 25 これらのアッシリヤ人たちは、そこに住み始めたころ、主を恐れなかったので、主はライオンを送り込み、ライオンは彼らの何人かを噛み殺しました。 26 彼らはアッシリヤの王に使者を立て、こう報告しました。「私たちイスラエルに植民した者は、この地の神の教えを知りません。その神がライオンを送り込んで、私たちを滅ぼそうとしました。その神を礼拝しなかったからなのです。」

27-28 そこで王は、サマリヤから捕らえ移した祭司をイスラエルに帰らせ、新しい住民に、神のおきてを教えることにしました。それで、祭司の一人がベテルに帰り、バビロンからの移住者に主を礼拝する方法を教えました。 29 それでも移住者たちは、同時にめいめいの神々をも拝んでいました。彼らの偶像を自分たちが住む町の近くにある、高台の礼拝所に安置しました。 30 バビロンから来た人々はスコテ・ベノテ神、クテから来た人々はネレガル神、ハマテから来た人々はアシマ神を拝み、 31 アワ人はニブハズ神とタルタク神の像を拝み、セファルワイムから来た人々は、アデラメレク神とアナメレク神の祭壇にわが子を火で焼いてささげました。 32 彼らは、一方でイスラエルの主を礼拝し、他方では同僚の中から祭司を任命して、高台の祭壇でいけにえをささげました。 33 このように、出身地の習わしを守り続けていたのです。

34 この傾向は今も残っています。彼らは、心から主を恐れることもなく、のちにイスラエルと改名したヤコブの子孫に与えられた、主の教えを守ることもなく、ただ、昔からの故国の習わしに従っていました。 35-36 主がヤコブの子孫と結んだ契約によれば、イスラエルの民は異教の神々を礼拝したり、これにいけにえをささげたりすべきではなかったのです。彼らは、驚くべき力と奇跡によってエジプトからイスラエルの民を連れ出した主だけを礼拝すべきでした。 37 ヤコブの子孫は主のおきてをすべて守り、どんなことがあってもほかの神々を礼拝してはならなかったのです。 38 それは、主がこう命じられたからです。「わたしがあなたがたと結んだ契約を忘れて、ほかの神々を礼拝してはならない。 39 わたしだけを礼拝しなさい。わたしはあなたがたを、すべての敵から救い出そう。」

40 しかしイスラエルは、このことばに耳をふさぎ、ほかの神々を礼拝しました。 41 一方、バビロンからの移住者は、主を礼拝したものの、同時に彼らの偶像も拝みました。今でも、彼らの子孫は同じことをしています。

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