Book of Common Prayer
5 1-2 ああ主よ、この祈りを聞いてください。
王なる神よ、私の嘆きに耳を傾けてください。
私はあなた以外のだれにも、決して祈ったりしません。
3 朝ごとに、天におられるあなたを見上げ、
御前に願い事を申し上げ、ひたすら祈ります。
4 あなたは、どんな小さな悪も喜んだりなさらず、
ささいな罪でも大目に見たりはなさいません。
5 ですから、おごり高ぶる罪人たちは、
あなたの鋭い視線を逃れて
罪を知られないままでいることはできません。
あなたは悪事を徹底的に憎まれるからです。
6 うそはあばかれ、彼らは滅ぼされます。
主は、殺人と欺きを
どんなにお嫌いになることでしょう。
7 しかしこの私は、
あわれみと愛に守られて、神殿へまいります。
心の底から恐れかしこんで神を礼拝します。
8 主よ、お約束のとおり、私を導いてください。
そうでなければ、敵に踏みにじられてしまいます。
何をすればよいのか、どちらへ進むべきか、
はっきりとお教えください。
9 彼らはうそばかりつき、心は悪い思いで満ちています。
彼らの誘いには罪と死の悪臭がただよいます。
彼らは甘いことばで人々を欺き、
邪悪な目的をはたそうとしています。
10 ああ神よ、彼らに責任をとらせてください。
自分でしかけた罠にかからせてください。
自らの罪の重みに耐えかねて、
その下敷きになりますように。
彼らは神に背いたのですから。
11 しかし、すべて神を信頼する者には、
喜びを与えてください。
神がかばってくださることを知って、
彼らがいつまでも喜びの声を上げますように。
神を愛する人たちを、幸福にひたらせてください。
12 神は心から信じる者を祝福されます。
主よ、あなたは愛の盾で彼らを囲まれます。
6 主よ、お願いです。
御怒りのままに私を罰しないでください。
2 ああ主よ、あわれんでください。
私は弱い者です。どうかいやしてください。
私は病んでいるのです。
3 狼狽し、心がかき乱されています。
不安に駆られ、
気分がすっかりめいっています。
ああ、私を早く元どおりにしてください。
4 ああ主よ、帰って来て、私を健康にしてください。
あわれんで、お救いください。
5 死んでしまっては、
友の前であなたをほめたたえることもできません。
6 痛みのため、私はやせ細りました。
夜ごと涙で枕をぬらします。
7 敵のために嘆き、そのために目も衰え、
かすんできました。
8 不法を行う者ども、私から離れて行け。
私の泣き声は天に届き、
9 訴えも聞き届けられた。
主は私の祈りにすべて答えてくださる。
10 敵はみな、恥を見、
恐れにわななき、恥辱を受ける。
神は彼らに恥をかかせて
追い返します。
10 主よ、なぜ、遠く離れて立ち、
主を一番必要としているときに、
お隠れになるのですか。
2 今来て、貧しい者を邪険に扱う
高慢な者どもに立ち向かってください。
彼らの悪だくみを、その頭上に返してください。
3 彼らは、汚れた欲望を自慢し、
主をののしり、
主に忌みきらわれる者どもと意気投合しています。
彼らにとっては、金銭だけが人生の目的なのです。
4 この悪者どもは高慢で横柄で、
神は死んだとみなしているようです。
神を求める気持ちなど、毛頭ありません。
5 ところが、手がけることは何でも成功し、
敵をなぎ倒していきます。
神の刑罰が待っていることを
考えもしないのです。
6 「神も人も大した相手ではない」と
彼らはうそぶきます。
そしてどういうわけか、道を切り開いていくのです。
7 彼らの口には、
冒瀆と偽りと欺きとが満ちています。
常に悪だくみを自慢の種にしています。
8 薄暗い裏通りで待ち伏せ、
道行く人を殺しています。
9 ライオンのように息をひそめてうずくまり、
貧しい者に襲いかかろうとしています。
猟師のように罠をしかけ、えじきにします。
10 不運な人は彼らの並はずれた力に圧倒され、
一撃のもとに倒されるのです。
11 彼らは自分に言い聞かせます。
「神はこのことを知らない。見てもいない」と。
12 ああ主よ、立ち上がってください。
ああ神よ、彼らを御手で倒してください。
どうか、貧しい者を忘れないでください。
13 なぜあなたは、
悪者が神を侮るのを放っておかれるのですか。
「神に追及されることはない」と
彼らは高をくくっているのです。
14 主よ。あなたは彼らの仕打ちをご存じです。
悪行の数々をじっとごらんになったはずです。
彼らが人々にどれだけ悩みや悲しみを引き起こしたか
ご存じです。
ああ主よ。さあ、罰してください。
貧しい者はあなただけが頼りなのです。
あなたは無力な者を助ける方です。
15 悪者どもの腕を折り、
最後の一人まで、追いつめて滅ぼしてください。
16 主は永遠から永遠まで王です。
他の神々に従う者は、主の地から一掃されます。
17 主よ。
あなたは謙遜な人の望みが何であるかご存じです。
必ずその叫びを聞いて救いの手を差し伸べ、
心に安らぎを与えてくださいます。
18 主は、みなしごや虐待されている人たちの
そば近くにいてくださるお方です。
それで彼らは、地上の者たちから、
二度と脅かされることはありません。
11 私は主に信頼しています。
なぜ、あなたたちは臆面もなく、
「身の安全のため山へ逃げろ」と言うのですか。
2 悪者どもは弓を張り、弦に矢をつがえ、
神の民を射ようと待ち伏せています。
3 「法も秩序もなくなった。
正しい者は逃げるしかない」と人々は言います。
4 しかし、主は依然として聖なる宮に住み、
天からすべてを支配しておられます。
地上での出来事をことごとく監視しておられます。
5 主は正しい者と悪者とをふるいにかけ、
暴虐を好む者を憎みます。
6 悪者の上に火と硫黄の雨を降らせ、
燃える風で彼らをあぶります。
7 主は正しく、正義を愛します。
信仰の直ぐな者は、その御顔を拝することができるでしょう。
勝利の歌
15 その時、モーセとイスラエル人は主をたたえる歌をうたいました。
「主の勝利をたたえ、心から喜び歌おう。主は馬も人も、海に投げ込んだ。
2 主は私の力、私の歌、私の救いだ。私は、私の神、主をたたえよう。先祖の神、主をあがめよう。
3 主は兵士。まことに主と呼ぶにふさわしい。
4 主はエジプト王の戦車と軍勢を滅ぼした。えり抜きの将校たちもおぼれ死んだ。
5 水にのまれ、石のように海の底へ沈んだ。
6 おお、主の右の手は力と栄光に満ち、敵を粉みじんに打ち砕く。
7 その輝かしい御力によって、主は立ち向かう敵をすべて滅ぼした。主の怒りの火は激しく、彼らはわらのように燃え尽きた。
8 主が息を吹きかけると、水は真っ二つに分かれた! 水は壁となってそそり立ち、海を二つに分けた。
9 敵は言った。『あとを追え。彼らを滅ぼせ。剣のえじきにし、戦利品を分け合おう。』
10 だが、それもつかの間、風が巻き上がり、海が彼らをのみ込んだ。彼らは大海に沈んだ、まるで鉛のように。
11 主のような神がほかにいるだろうか。主のようにすばらしく、聖なる方がほかにいるだろうか。奇跡を行われる主のようにたたえられ、恐れられる神がほかにいるだろうか。
12 主が手を伸ばすと、大地は彼らをのみ込んだ。
13 自ら買い取った国民を、主は導いてくださった。聖なる地に優しく導いてくださった。
14 国々はこの話を聞いておののく。ペリシテ人は恐れ、
15 エドムの王たちは驚きまどい、モアブの君たちは震え上がり、カナン人は恐怖のとりことなった。
16 だれもが驚き恐れた。主の大きな力を恐れ、敵もわれわれを襲わない。主が買い取った国民は、何の心配もなく外国人の間を通る。
17 主はその国民を導き、神の山に植えてくださる。畏れ多くも、主ご自身の地、われわれのために備えてくださった聖なる地に。
18 主は永遠に世界を治める。」
19 ファラオの馬と騎手と戦車が、海の中を進もうとした時、水の壁はくずれ、彼らの頭上に覆いかぶさったのです。しかしイスラエル人は、乾いた地を渡りました。
20 アロンの姉で女預言者のミリヤムが、タンバリンを手に、女たちの先頭に立って踊り始めました。
21 ミリヤムは歌いました。
「主の勝利をたたえ、心から喜び歌おう。
主は馬も人も海に投げ込んだ。」
13 そういうわけですから、あなたがたはこれまで以上の恵みを期待して、イエス・キリストが再び来られる時を、真剣に、身を慎んで、ひたすら待ち望みなさい。 14 あなたがたは神の子どもなのですから、神に従いなさい。何も知らず、欲望のままに生きた昔の生活に舞い戻ってはいけません。 15 かえって、あなたがたを招いてくださったきよい神にならい、あらゆる点できよい者とされなさい。 16 主みずから、「わたしはきよい者であるから、あなたがたも、きよくなければならない」(レビ19・2)と言われました。
身の代金を払ったのは神
17 あなたがたが祈りをささげる天の父なる神は、人の行いをすべて、正しく公平にさばかれます。ですから天に行くその日まで、主を恐れ、慎み深く生活しなさい。 18 神は、あなたがたの先祖が天国への道を外れ、むなしい努力を重ねてきた生き方からあなたがたを救い出すために、身の代金を払ってくださいました。それは、金や銀のような朽ちる物ではなく、 19 一点の罪もしみもない神の小羊、キリストの尊い血によって支払われたのです。 20 神はこのために、世の始まる前から、キリストを選んでおられました。そしてこの終わりの時代に、あなたがたへの祝福として、キリストを遣わされたのです。 21 ですから、キリストを死から復活させ、栄光をお与えになった神を信じましょう。あなたがたの信仰と希望とは神にかかっているのです。
22 キリストを信じたあなたがたは、たましいをきよめられ、だれをも真実に愛することができるのですから、互いに心から熱く愛し合いなさい。 23 あなたがたの新しいいのちは、両親から受けた、やがて朽ち果てるいのちではなく、朽ちることのないいのちです。このいのちは、いつまでも変わらずに生きて働く神のことばによるのです。 24 生まれながらの古いいのちは、枯れてしまう草のようです。どんな栄誉も、やがてはしぼみ、散っていく花と同じです。 25 しかし、主のことばは、いつまでも変わることがありません(イザヤ40・6-8)。これこそ、あなたがたに宣べ伝えられた福音のことばです。
18 わたしはあなたがたを見捨てたり、孤児のように置き去りにしたりすることなどありません。必ずあなたがたのところに帰って来ます。 19 もうすぐわたしはこの世を去りますが、それでもなおいっしょにいるのです。わたしはよみがえり、あなたがたもいのちを受けるからです。 20 わたしが復活する時、あなたがたは、わたしが父のうちにおり、あなたがたがわたしのうちにおり、また、わたしがあなたがたのうちにいることがわかります。 21 わたしに従い、わたしの戒めを守る人は、わたしを愛する人です。わたしを愛する人を、父は愛してくださいます。わたしもまたその人を愛し、わたし自身を現します。」 22 ユダ(イスカリオテ・ユダではなく、同名の他の弟子)がイエスに、不思議そうに尋ねました。「先生。私たち弟子にだけご自分を現そうとなさって、世の人に現そうとなさらないのはどうしてですか。」 23 イエスはお答えになりました。「わたしを愛し、わたしのことばを守る人にだけ、わたしは自分を現すのです。父もまた、そういう人を愛してくださいます。わたしたちはその人のところに来て、その人といっしょに住みます。 24 わたしのことばを守らない人は、わたしを愛していないのです。わたしは、自分で考え出したことを話しているのではありません。わたしをお遣わしになった父が教えてくださったことを話しているのです。
25 今、まだあなたがたといっしょにいる間に、このことをみな話しておきます。 26 しかし、父がわたしの代わりに助け手(聖霊)を送ってくださる時には、その方があなたがたにすべてのことを教え、わたしが話しておいたことを、みな思い出させてくださるのです。 27 あなたがたに贈り物をあげましょう。あなたがたの思いと心を安らかにすること、それがわたしの贈り物です。わたしが与える平安は、この世のはかない平安とは比べものになりません。だから、どんな時にもおろおろしたり、恐れたりしてはいけません。 28 『わたしは去って行くが、また戻って来る』と言ったことを思い出しなさい。ほんとうにわたしを愛しているなら、今わたしが父のもとに行けるのを、心から喜んでくれるはずです。父はわたしよりも偉大だからです。 29 わたしは、まだ起こっていないことを前もって話しました。それが起こった時に、あなたがたがわたしを信じるためです。 30 もう、あまり多くのことを話す時間がありません。この世の悪い支配者が、そこまで近づいているからです。彼はわたしに何もできません。 31 わたしは、父がしなさいとおっしゃることを進んで実行します。わたしが父を愛していることを、世の人が知るためです。さあ、出かけましょう。
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