Book of Common Prayer
68 ああ神よ、立ち上がってください。
敵どもを追い散らし、
あなたの前から逃げ去らせてください。
2 煙が風で吹き払われ、ろうが火で溶けるように、
悪党どもが神の御前で滅ぼされますように。
3 正しい者たちは、躍り上がって喜びますように。
歓喜にあふれますように。
4 神に賛美の歌をささげなさい。
雲に乗って来られる方に、声高らかに歌いなさい。
喜びを満面にたたえて、この方の前に出なさい。
5 きよいお方である神は、
父親のいない子の父となり、
未亡人の訴えを公正に取り扱ってくださいます。
6 身寄りのない者に家族を与え、
囚人を牢獄から解き放ち、
その口に喜びの歌をわき上がらせてくださいます。
しかし、神に背く者の行く手には、
ききんと悩みが待っています。
7 ああ神よ。あなたが荒野で人々を導かれた時、
8 大地は揺れ動き、天は震えました。
シナイ山も、イスラエルの神の前で縮み上がりました。
9-10 ああ神よ。あなたは十分な雨を降らせ、
疲れ果てたようなご自分の領地を、
生き返らせてくださいました。
根無し草のようであった神の民は、
その地を住みかとしていただいたのです。
11-13 主のひと言で、敵は逃げ惑います。
家を守る女たちは、
「こちらに向かっていた敵軍は逃げて行きました」と
大声で知らせて回ります。
今や、イスラエル中の女が
戦利品を分け合うのです。
ごらんなさい。女たちは、羽で覆われた鳩のように、
きらめく金銀で身を飾ります。
14 敵は神の御手によって、
ツァルモンの森に落ちるひとひらの雪のように、
影も形もなく消え去りました。
15-16 バシャンに連なってそびえる、
壮大な山々、峰々よ。君たちがシオン山を
ねたみをもって眺めるのも無理はありません。
この山は、神の永遠の住まいとして
選ばれたのですから。
17 おびただしい戦車を巡らして、神はシナイ山から、
シオンの山にある聖なる宮に移られます。
18 大ぜいの捕虜を率いて、高い所へ上って行かれます。
神の受ける貢ぎ物の中には、
かつての反逆からささげられた物もあります。
神である主は私たちのただ中に住んでくださるのです。
19 主はすばらしいお方です。
日ごとに私たちの重荷を担って、
救いの手を差し伸べてくださいます。
20 神は私たちを解き放ち、死から救い出されます。
天に上げられるエリヤ
2 1-2 さて、主がエリヤをたつまきで天に上げる時がきました。エリヤはギルガルを出立する時、エリシャに、「ここに残ってくれ。主が私に、ベテルへ行けと仰せなのだ」と言いましたが、エリシャは、「主にかけて誓いますが、私は決して先生から離れません」と答えました。そこで二人は、そろってベテルへ向かいました。 3 すると、ベテルの預言者学校の若い預言者たちが迎えに出て、エリシャに言いました。「今日、主がエリヤ先生をあなたから取り上げようとしておられるのをご存じですか。」
「もちろん知っているとも。でも、黙っていてください。」エリシャはきびしい口調で言いました。
4 すると、エリヤはエリシャに、「このベテルに残りなさい。主は私を、エリコへ遣わされる」と言いました。しかし、エリシャは、「主にかけて誓いますが、私は決して先生から離れません」と答えました。そこで二人は、そろってエリコへ出かけました。
5 エリコでも、預言者学校の生徒たちがエリシャに、「今日、主がエリヤ先生をあなたから取り上げようとしておられるのを、ご存じですか」と言いました。エリシャは答えました。「知っているとも。だが、そのことは黙っていてくれないか。」
6-7 エリヤはまたもエリシャに、「ここに残りなさい。主が私をヨルダン川へ送られる」と言いましたが、この時も、エリシャは前と同じように、「主に誓って、先生から離れません」と答えました。二人はそろって出かけ、ヨルダン川のほとりに立ちました。若い預言者五十人は、遠くから見守っていました。 8 エリヤが外套を丸めてヨルダン川の水を打つと、川の水が分かれたので、二人は乾いた土の上を渡って行きました。
9 向こう岸に着くと、エリヤはエリシャに言いました。「わしが天に行く前に、あなたにどんなことをしてあげようか。」すると、エリシャは言いました。「どうぞ、先生の二倍の預言の力をお授けください。」
10 「難しいことを注文するものだ。私が取り去られる様子を見ることができたら、願いはかなえられるだろう。だが、見られないならばだめだ。」
11 二人が話しながら歩いていると、突然、火の馬に引かれた火の戦車が、二人の間に割り込みました。そして、エリヤはたつまきに乗って天に上って行ったのです。 12 エリシャはその姿をじっと見つめ、「わが父! わが父! イスラエルの戦車と騎兵よ!」と叫び、エリヤの姿が見えなくなると、自分の着物を二つに引き裂きました。 13-14 それから、エリヤが脱いだ外套を拾い上げ、ヨルダン川のほとりに引き返しました。そして、彼がその外套でヨルダン川の水を打ち、「エリヤの神、主はどこにおられますか」と言うと、水が両側に分かれたので、彼は歩いて川を渡りました。
15 エリコの若い預言者たちはこれを見て、口々に「エリヤの霊がエリシャに下った」と叫び、エリシャを迎えに出て、ひれ伏しました。
巻物を開く小羊
5 また私は、王座に座っておられる方の右手に、巻物が握られているのを見ました。その巻物には表にも裏にも文字があり、七つの封印で閉じてありました。 2 一人の力ある神の天使が、大きな声で、「この巻物の封印を破り、それを開く資格のある方はどなたですか」と尋ねていました。 3 しかし、天にも地にも死者の中にも、だれ一人、その巻物を開いて読むことのできる者はいませんでした。 4 どこを捜しても、巻物を開くのにふさわしい人が見あたらないので、私はがっかりして泣きました。 5 すると、二十四人の長老の一人が、私を慰めてくれました。「泣くのはやめなさい。ごらんなさい。ユダ族から出たライオン、ダビデの家から出た方が勝利を得たので、あの巻物を開き、七つの封印を解くことができます。」 6 それから私は、二十四人の長老と王座と四つの生き物との間に、小羊が立っているのを見ました。小羊には、かつてささげられた時の傷跡がありました。この方は、七つの角と七つの目を持っていました。その目は、全世界に遣わされる神の七つの霊です。 7 小羊は前に進み出て、王座に座っておられる方の右手から巻物を受け取りました。 8 その時、四つの生き物と二十四人の長老は、それぞれハープと香のたちこめる金の鉢とを手にして、小羊の前にひれ伏しました。この香は、神の民の祈りです。
9 彼らは新しい歌を、高らかに歌っていました。「あなたこそ、巻物を受け取って封印を解き、それを開くのにふさわしい方。あなたは殺されましたが、その血によって、あらゆる民族の中から、神のために、人々を買い取ってくださいました。 10 そして、その人々を神の国に集め、神の祭司、地上の支配者とされました。」 11 それからまた、私は幻によって、王座と生き物と長老たちとの回りで歌う、数えきれない天使たちの声を聞きました。 12 彼らは大声で、「小羊こそ、ささげられるためにふさわしい方。殺された小羊こそ、力と、富と、知恵と、強さと、誉れと、栄光と、祝福とを受けるにふさわしい方」と歌っていました。 13 それからまた、私は、天地のすべての者、地下や海中に眠る死者全員の叫び声を聞きました。「祝福と誉れと栄光と力とが、王座に座っておられる方と小羊とに、永遠にありますように。」 14 すると、四つの生き物は「アーメン」と言い、二十四人の長老はひれ伏して礼拝しました。
Copyright© 1978, 2011, 2016 by Biblica, Inc.® Used by permission. All rights reserved worldwide.