Book of Common Prayer
101 主よ。あなたがどんなに恵み深く
公正なお方であるかを、ほめ歌います。
2 私は潔白な道を歩もうと心がけていますが、
神の助けなしには何もできません。
特に、御心にそった歩みをしたいと
せつに願う家庭の中でこそ、
助けていただきたいのです。
3 卑しいものを退け、あらゆる不正を憎んで、
それにかかわることがないように助けください。
4 いっさいの自己中心を捨て、
すべての悪から遠ざかります。
5 陰で隣人を中傷するような人間には容赦をしません。
また、人々のうぬぼれや思い上がりも
黙って見てはいられません。
6 神を敬う人こそ真の英雄と考えて、
私の家へ招きます。
身も心も潔白な人だけが、
わが家の召使となれるのです。
7 うそを言ったり裏切ったりする人を
泊めることなどいたしません。
8 悪人を追い出して神の都を守ることが、
私の日々の務めなのです。
109 ああ、すばらしい神よ、
そんなに遠くで黙っていないでください。
2 悪者どもは私を中傷し、偽りばかり並べ立てています。
3 理由もないのに私を憎み、
攻めかかって来るのです。
4 私は彼らを愛し祈っているのに、
私のいのちをつけねらうのです。
5 善の代わりに悪を、愛の代わりに憎しみを
返してよこします。
6 私がどんな気持ちでいるか、敵に知らせてください。
彼に、ありもしないうわさが立てられますように。
彼が不公平な裁判官のいる法廷に
引き出されますように。
7 そして、有罪宣告が下されますように。
彼の祈りさえも、罪とみなされますように。
8 彼の寿命は縮まり、
彼の仕事はほかの者に奪われますように。
9-10 彼の子どもは父なし子に、妻は未亡人になり、
荒れ果てた家から立ち退きを命じられますように。
11 債権者に全財産を没収され、見も知らぬ者に、
たくわえをみな巻き上げられますように。
12-13 誰ひとり同情せず、残された彼の子どもにも
あわれみをかけてやりませんように。
一家の者が死に絶え、
その家系が一代でとだえますように。
14 両親の罪まで見のがさず、徹底して罰してください。
15 彼のした悪事をかた時も忘れず、
その名を人々の記憶から消し去ってください。
16 彼は人を思いやる気持ちなどみじんも持たず、
困っている人を虐待し、
傷心の者を死に追いやったからです。
17 人をのろうことばかりしていた彼を、
今度は、あなたがのろってください。
一度も人を祝福したことがない彼に、
祝福をお与えにならないでください。
18 彼にとってのろうことは、
水を飲んだり、好きな物を口にしたりするのと同様に、
体にしみついているのです。
19 今度は、そののろいが舞い戻って来て、
彼にからみつきますように。
20 それこそ、私のことでうその証言をし、
殺してやると言って脅した敵への、
主からの刑罰なのです。
21 しかし神である主よ、
私のことは、あなたの子として扱ってください。
どうか、優しいお心をかけてください。
ああ、限りなく恵み深いお方よ、
どうか救い出してください。
22-23 私は、まっさかさまに
谷へ落ちて行くような心境です。
人の腕から払いのけられるいなごのようです。
24 断食のため、ひざが弱くなり始め、
体は骨と皮になりました。
25 まるで失敗の見本でも見るように、
人々は私をあざけります。
26 愛と真実に満ちた神である主よ、
どうかお救いください。
27 人々の目の前で私に救いの手を
差し伸べてくださるなら、
きっとだれもが、
あなたこそ力ある神であることを知るでしょう。
28 彼らは、のろいたいだけのろえばよいのです。
あなたの祝福さえあれば、私は何も気にしません。
私を亡き者にしようとする彼らの努力は水の泡となり、
私は喜びながら出歩けるようになります。
29 彼らは何をしても失敗し、恥じ入りますように。
30 しかし、私は絶えず主に感謝をささげ、
あらゆる人々の前で賛美します。
121 どうか、私を敵のなぶりものにしないでください。
私は正しいことを行い、
いつも公平であったからです。
122 私を豊かに祝福してください。
思い上がった者どもの攻撃から、
この身を守ってください。
123 いつあなたがお約束を果たして、
救い出してくださるのかと、
一心に見つめてきた私の目は、
すっかりかすんでしまいました。
124 主よ、優しく私を取り扱い、
このしもべに従順を学ばせてください。
125 どうか、あなたにお仕えする身である私に、
すべての点であなたの規範に照らして考える知恵を、
お授けください。
126 主よ、どうか今、行動を起こしてください。
悪者どもが、あなたのおきてを破りましたから。
127 一方、私は、あなたの戒めを純金より慕っています。
128 あなたのおきては、どれを取っても正しいのです。
この道以外に慕うべき道はありません。
129 あなたのおきてはすばらしく、
私は何のためらいもなくそれを守ります。
130 あなたのご計画が明らかにされると、
それは心の鈍い者にさえ理解できるのです。
131 私は、あなたがどんな戒めを下さるか、
とても期待して待っています。
132 あなたを愛する者にいつもかけてくださるあわれみを、
そばに来て、私にもかけてください。
133 悪に打ち負かされることのないように、
どうか、そのおことばで導いてください。
134 悪者どもの虐待から、救い出してください。
そうすれば、私はあなたにお従いすることができます。
135 愛情のこもったまなざしを注ぎ、
すべてのおきてを教えてください。
136 あなたのおきてが平気で破られる現状に、
私は涙をこぼしています。
137 ああ主よ。あなたは公明正大で、
人を正しくさばいて罰を下されます。
138 あなたの要求はみな正しく、
理にかなっているのです。
139 私は、敵があなたのおきてを軽んじていることに
耐えられません。
140 私はあなたのおことばを
くまなく調べ、吟味しました。
そのうえで、私はそれを愛しているのです。
141 私は取るに足りない存在で、
人からさげすまれていますが、
戒めだけは大事に守っています。
142 あなたの教えは完全なので、
あなたの正義は永遠に朽ちません。
143 あなたの戒めは、
苦しみ悩んでいる私を慰めてくれます。
144 公平そのもののおきてを、真に理解させてください。
そうすれば、私は生きることができます。
15 ああ主よ、どうか天から見下ろして、
栄光に輝く聖なるお住まいから、
私たちに目を留めてください。
いつも示してくださった愛は、
どこへ行ったのですか。
神の力、あわれみ、同情は、
いったいどこにあるのですか。
16 神が今でも私たちの父であることに、
変わりはありません。
たとえ、アブラハムとヤコブが私たちを見捨てても、
神は私たちの父であり、大昔からの救い主です。
17 主よ、なぜ私たちを頑固にし、
罪を犯して神に背くようにされたのですか。
どうか、戻って来て、私たちを助けてください。
私たちは神のもの、どうしても神が必要です。
18 エルサレムが私たちのものであった期間は、
なんと短かったことでしょう。
敵はこの都を破壊しました。
19 ああ神よ、どうして私たちを、
主の名で呼ばれたことのない外国人のように
取り扱われるのですか。
64 ああ、神が天を引き裂いて地上に降りてきますように。
山々は御前で、どれほど揺れ動くことでしょう。
2 すべてのものを焼き尽くす栄光の火は、
森林を灰にし、海を干上がらせるでしょう。
国々は御前で震えるでしょう。
その時になって、敵どもは、
神の御名が響き渡っている理由を知ります。
3 神は私たちが夢にも考えていなかったような
恐ろしいことをするので、
神が来る時、山々は打ち震えるでしょう。
4 世界が始まって以来、私たちの神のように、
待ち望む者にすばらしいことをしてくれる方は、
ほかにありません。
5 神は、喜んで正しいことを行う者、
神につき従う者を喜んで迎えてくれます。
ところが、私たちは神を敬わず、
一生罪を犯し続けています。
そのため、神の怒りが重くのしかかっているのです。
このような者が、どうして救われるでしょう。
6 私たちはみな罪の毒に冒され、汚れきっています。
これこそ正義だという最上の着物をまとっても、
悪臭を放つぼろきれにすぎません。
私たちは秋の木の葉のように色あせ、
しおれて落ちます。
あえなく罪の風に吹き飛ばされるばかりです。
7 それでもなお、誰ひとり神の名を呼び、
あわれみにすがろうとしません。
そこで神も、私たちから顔をそむけ、
罪に引き渡したのです。
8 しかし主よ、それでもなお、神は私たちの父です。
私たちは粘土で、神は陶器師です。
私たちはみな御手によって造られました。
9 主よ、どうか、そのように怒らないでください。
私たちの罪を早く忘れてください。
どうか、私たちを見て、
神の民であることを心に留めてください。
牧師と執事の資格
3 「人がもし牧師になりたいと願うなら、それはすばらしいことである」ということばは真実です。 2 牧師になる人は、非難されるところがなく、一人の妻の夫で、勤勉で思慮深く、折り目正しい生活をしている人であるべきです。また、客をよくもてなし、聖書を教える力がなければなりません。 3 酒飲みでも、乱暴者でもなく、やさしく親切で、金銭に執着がなく、 4 子どもたちをしつけ、よく家庭を治める人でなければなりません。 5 自分の小さな家庭すら治めきれない人が、どうして神の教会を指導できるでしょう。 6 また、牧師となる者は、クリスチャンになってまだ日の浅い人ではいけません。高慢になる危険性があるからです。高慢は堕落の前ぶれです。 7 また、教会外の人からも、評判の良い人でなければなりません。非難を受けて、悪魔のわなにはまらないためです。
8 教会の執事も、牧師と同じように、善良でまじめな人でなければなりません。大酒飲みや、不正な利益をむさぼる人でなく、 9 キリストに真心から仕える人でなければなりません。 10 ですからまず、その人柄や能力を見定めるため、教会で何かほかの仕事をさせてみなさい。それで、非難される点がないなら、執事として任命しなさい。 11 執事の妻〔または婦人執事〕も、思慮深く、陰口をきかず、自分を制し、すべてに忠実な人でなければなりません。 12 執事は、一人の妻の夫で、家族のだれからも慕われる円満な家庭の主人であるべきです。 13 執事の務めをりっぱに果たす人は、人々から尊敬され、また主への信仰の確信を強められて、二重の報いを受けることになります。
14 私は、近いうちに、そちらを訪問したいと思いながらこの手紙を書いています。 15 もしその訪問がしばらく実現しなくても、神が生き生きと働かれる教会のために、どのような行動をすべきかを、あなたに知ってもらいたいのです。教会は真理を明らかにし、また真理を守り支えるところだからです。 16 敬虔を保つことは、決してなまやさしいものではありませんが、その秘訣はキリストのうちにあるのです。
「キリストは人として地上に来られ、
その霊は汚れなく、
きよらかであることが証明され、
天使たちに仕えられ、
諸国民の間に宣べ伝えられ、
至る所で信じられ、
再び栄光のうちに天に引き上げられたのです。」
26-28 一行は、またエルサレムにやって来ました。イエスが宮の中を歩いておられると、祭司長やユダヤ人の指導者たちが近づいて、「ここで何をしているのか。いったいだれがあなたに、商人たちを追い出す権利を与えたのか」と責めました。
29 イエスはお答えになりました。「では、まずわたしの質問に答えなさい。そのあとで答えましょう。 30 バプテスマのヨハネは、神から遣わされたのですか。それとも、違うというのですか。さあ、答えてもらいましょう。」
31 彼らは集まってひそひそ相談しました。「もし、『神から遣わされた』と答えれば、『それを知っていながら、なぜ、ヨハネを信じなかったのか』と聞かれるだろう。 32 かといって、もし、『神から遣わされたのではない』と答えれば、ここにいる群衆が騒ぎだすだろう。」〔人々はみな、ヨハネは預言者だと堅く信じていたのです。〕
33 彼らはしかたなく、「わかりません」と答えました。するとイエスは、「それなら、わたしもあなたがたの質問には答えないことにします」と言われました。
ぶどう園のたとえ話
12 それからイエスは、たとえを使って人々に話し始められました。「ある農園主がぶどう園を造り、垣根を巡らし、ぶどうの汁をしぼる穴を掘り、見張りのやぐらを建てました。そして、このぶどう園を農夫たちに貸し、外国へ出かけました。 2 ぶどうの収穫の季節になったので、農園主は代理の者をやり、分け前を受け取ろうとしました。 3 けれども農夫たちは、代理の者を袋だたきにしたあげく、手ぶらで送り返したのです。
4 そこで、もう一人の代理人を送りましたが、彼も同じような仕打ちを受け、しかも頭にひどいけがを負いました。 5 農園主はまた別の人を送りました。事もあろうに、農夫たちはその人を殺してしまいました。そのあとも次々に人が送られましたが、みな袋だたきにされたり、殺されたりして、 6 残るは、農園主の息子だけになりました。愛するたった一人の息子でした。農園主は、『息子だったら、農夫たちも敬意を持ってくれるだろう』と思い、ついにその息子を送り出しました。
7 ところが、農夫たちは息子を見ると、『絶好のチャンスだ。ぶどう園の跡取りを殺してしまえば、ここは自分たちのものになる』とばかり、 8 息子を捕らえて殺し、死体をぶどう園の外に放り出しました。
9 農園主がこのことを知ったら、どうすると思いますか。すぐさま帰って来て、農夫たちを皆殺しにし、ぶどう園はほかの人たちに貸すでしょう。 10 あなたがたは、聖書にこう書いてあるのを読んだことがないのですか。
『建築士たちの捨てた石が、
最も重要な土台石となった。
11 なんとすばらしいことか。
主はなんと驚くべきことをなさる方か。』(詩篇118・22-23)」
敵のわなを見破る
12 このたとえ話を聞いた祭司長やユダヤ人の指導者たちは、その悪い農夫が自分たちを指していることに気づき、イエスを捕らえようと思いましたが、群衆の暴動がこわくて手出しができません。しかたなく、イエスをそのままにして、そそくさと立ち去りました。
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