Revised Common Lectionary (Semicontinuous)
ダビデ殺害を謀るサウル王の配下たちに包囲されたとき、ダビデが書いた詩(Ⅰサムエル19・11参照)。
59 ああ神よ、私を敵の手から救い出してください。
いのちをねらって押し寄せる者どもから
私を守ってください。
2 人殺しどもの手から守ってください。
3 腕っぷしの強い者が、
手ぐすねひいて待ち伏せています。
主よ。私は彼らに何も悪いことをしていません。
4 それなのに、彼らは私の息の根を止めようと、
意気込んでいるのです。
主よ、目を覚まして、よくごらんください。
そして助けの手を差し伸べてください。
5 天の軍勢の主であるイスラエルの神よ、
どうか周囲の異教の国々を罰してください。
こんな恥知らずの悪党どもを、
生かしておかないでください。
6 彼らは夕暮れになると様子をうかがい、
町の通りを犬のように嗅ぎ回ります。
7 「だれも聞いてなどいない」と高をくくり、
大声で悪態をついては、神をのろいます。
8 主よ、こんな連中を笑いものにしてください。
9 私の力の源である、神を賛美します。
神は、私の安全な隠れ家ですから。
10 神は、常に変わらない愛を注ぎ、
私を助けに来てくださいます。
また、敵を私の思いどおりにしてくださいます。
11 彼らに、まだとどめを刺さないでください。
私の国民の心に、貴重な教訓を刻みたいからです。
私たちの盾である主よ、お力で敵をよろめかせ、
ひざまずかせ、泥の中にはいつくばらせてください。
12-13 彼らはおごり高ぶり、うそをつき、
口汚なくののしります。
どうか、激しい怒りで彼らを滅ぼし、
一掃してください。
そして、神がイスラエルを支配し、
やがて全世界を治めるようになることを、
諸国民にも知らせてください。
14-15 こういう邪悪な者たちは、
夕方になると舞い戻って来て、夜通し町をうろつき、
犬のようにほえ、食べ物をあさるがよい。
16 しかしこの私は、
朝ごとに神の力と恵みを歌います。
悩みの日、神は危険を避ける高い塔、
安全な隠れ家となってくださったからです。
17 ああ、私の力そのものの神よ。
あなたをたたえて歌います。
あなたは、安全な高い塔、
恵みにあふれた神だからです。
アハブ家を打つエフー
9 そのころ、エリシャは若い弟子を呼んで言いました。「この油のびんを持って、ラモテ・ギルアデに行くしたくをしなさい。 2 向こうに着いたら、ニムシの子ヨシャパテの子エフーを捜しなさい。捜しあてたら、呼び出して奥の部屋に案内し、 3 彼の頭に油を注ぐのだ。それから、『主はあなたに油を注いでイスラエルの王とされる』と言って、すぐさま逃げて来なさい。」
4 若い預言者は、言われたとおりラモテ・ギルアデへ行き、 5 ほかの将校たちと会議中のエフーを見つけました。
「将軍、申し上げることがあります」と、彼は言いました。
「だれにだ」と、エフーが言いました。
「あなたにです。」
6 エフーは席を立ち、家に入りました。若い預言者はエフーの頭に油を注いで、言いました。「イスラエルの主は言われる。『わたしはあなたに油を注いで、主の民イスラエルの王とする。 7 あなたはアハブの家を打たなければならない。こうして、イゼベルに殺された預言者や民のために復讐をするのだ。 8 これでアハブ家の者は、奴隷に至るまで滅びうせる。 9 わたしは、ネバテの子ヤロブアムの家や、アヒアの子バシャの家を滅ぼしたように、アハブの家を滅ぼす。 10 イズレエルで、犬がアハブの妻イゼベルを食らうが、だれも彼女を葬らない。』」
こう言い終わると、彼は一目散に逃げ帰りました。
11 エフーが仲間の将校たちのところに戻ると、一人が尋ねました。「あの気が変な男は、何をしに来たのだ。何か変わったことでもあるのか?」
「あなたがたは、あれがだれか、何を言ったか、よくわかっているはずだ」とエフーが言うと、 12 「いや、私たちは知らない。教えてほしい」と彼らは答えました。そこでエフーは、その男が言ったこと、また、主が自分に油を注いでイスラエルの王としてくださったことを話しました。
13 すると、彼らはすばやく上着を脱いで階段の上に敷き、ラッパを鳴らして、「エフーが王様になった!」と大声で叫びました。
18 「イエス様は私たちを救うために死んでくださった」ということばが、滅びゆく人々にはどんなに愚かに響くか、私にはよくわかっています。しかし、救われた私たちは、これが神の力そのものであると認めるのです。 19 なぜなら、神様はこう言われるからです。
「わたしは、たとえ人の目には
どんなにりっぱに見える計画でも、
人間の側の救いの計画をことごとく打ちこわし、
最も才気あふれる人の、
最もすぐれた考えをも無視する。」(イザヤ29・14)
20 こうした知者、学者、この世の論客たちについては、何と言われているでしょう。神様は、彼らを愚か者とし、彼らの知恵など無用の長物としました。 21 この世がいかに人間のすぐれた知恵を結集しても神を見いだせないのは、神のお考えによることです。そして神様は、愚かで話にならないような神のことばを信じる人を、救うことにされたのです。 22 これは、ユダヤ人にはつまずきに思われるでしょう。彼らは、正しさを証拠立てるような、天からのしるしを求めているからです。また、ギリシヤ人には愚かと思われるでしょう。彼らは、理性で納得できるか、賢明と思われることしか信じないからです。 23 それで、人々を救うために死なれたキリストについて話すと、ユダヤ人は腹を立て、外国人は「まるで無意味だ」と言うのです。 24 しかし神は、ユダヤ人でも外国人でも、救いへと招かれた人々の目を開いて、キリストこそ彼らを救う偉大な神の力であることを悟らせてくださいました。実に、キリストご自身こそ、人々を救うための、神の知恵に満ちたご計画の中心なのです。 25 この「愚かしい」神の計画は、最高の知者の最も賢明な計画より、はるかにすぐれたものです。また、キリストの十字架上の死という神の弱さは、どんな人間の強さよりも強いのです。
26 愛する皆さん。自分たちの仲間を見回してごらんなさい。キリストに従うあなたがたの中には、知者や権力者や地位の高い人はほとんどいません。 27 それどころか、神様は、この世では愚かな者、弱い者と思われている人々をあえてお選びになりました。それは、この世で知恵ある者、りっぱな人とされている人々を辱しめるためです。 28 神様は、この世で見下されている者、取るに足りない者を選び、そういう人々を役立てることによって、力を持っている人を無きに等しい者とされたのです。 29 ですから、どこのだれであっても、神の前で誇ることはできません。 30 というのは、神によってあなたがたはキリスト・イエスのいのちを得たからです。キリストは、神の救いの計画を明らかにしてくださいました。私たちを神に受け入れられる者としてくださったのは、このキリストでした。この方は、私たちを聖なる者とし、また、私たちを買い取るために、ご自身を投げ出されたのです。 31 聖書の、「だれでも誇ろうとする者は、主のなさったことだけを誇れ」(エレミヤ9・23-24)ということばどおりになるためです。
Copyright© 1978, 2011, 2016 by Biblica, Inc.® Used by permission. All rights reserved worldwide.