Revised Common Lectionary (Semicontinuous)
53 「神などいない」と言うのは愚か者です。
心がひねくれていて、
うしろ暗い生活を送っている証拠です。
その人のいのちは罪にむしばまれています。
2 神は天から全人類を見下ろして、
だれか一人でも、正しいことを行い、
心から神を求める者がいないかと、
探しておられます。
3 しかし、神に背いていない人間などいません。
人々は罪にまみれ、芯まで腐りきっています。
正しい者は一人もいません。
4 どうしてこんなことになったのでしょう。
彼らはわからないのでしょうか。
彼らはパンのように、わたしの民を食いちぎり、
神に立ち返ろうとしないからです。
5 しかし、そのうち、
かつてないほどの恐怖に取りつかれます。
神は、このような敵どもを見捨て、
その骨をばらまかれます。
6 ああ、今、神がシオンからおいでになって、
イスラエルを救ってくださいますように。
主ご自身が人々を元どおりにされるとき、
人々は再び幸せになれるのです。
やもめを救ったエリシャ
4 ある日、エリシャのもとを預言者仲間の一人の妻が訪ねて来て、夫の死を告げました。「夫は主を愛していました。ところが亡くなる時、いくらかの借金があったので、貸し主が返済を求めてきて、もし返せなければ二人の子どもを奴隷にするというのです。」
2 エリシャは彼女に言いました。「はて、どうしてあげたらいいのか。家には、どんな物があるのか?」
彼女は答えました。「油のつぼが一つあるだけで、ほかには何もありません。」
3 「では、近所の人々から、空っぽのかめや鉢をたくさん借りて来なさい。 4 帰ったら戸に鍵をかけ、子どもたちと家に閉じこもって、つぼにある油をかめや鉢にどんどんつぎなさい。」
5 女は言われたとおり、子どもたちが借りて来たかめや鉢に油をついでいきました。 6 まもなく、どの入れ物も口まであふれるほど、いっぱいになりました。「もっともっと、かめを持っておいで」と女は子どもに言いました。子どもが、「もうないよ」と言うと、そのとたんに油が止まりました。
7 女からそれを聞くと、預言者エリシャは言いました。「さあ、その油を売って、借金を返しなさい。その余りで、子どもたちと十分に暮らしていけるはずです。」
10 さて、旅から帰った弟子たちは、経過を残らず報告しました。イエスは彼らを連れ、ひそかにベツサイダの町に行かれましたが、 11 人々の目を逃れることはできませんでした。大ぜいの群衆が、あとを追って来たのです。そのような彼らをイエスは心から喜んで迎え、神の国について教えたり、病人をいやしたりなさいました。
12 そのうち、日も暮れ始めたので、十二人の弟子たちはイエスのところへ来て頼みました。「先生。この人たちを解散させてください。近くの村や農場に行って、食べ物と今夜の宿を見つけることができるようにしてやらなければ……。こんな寂しい所では、何もありませんから。」 13 「いいえ。あなたがたで、みんなに食べ物をあげるのです。」イエスの答えに、弟子たちはあきれ顔で言いました。「手もとには、パンが五つと魚が二匹あるだけです。これだけ大ぜいの人が食べる物を買い出しに行けとおっしゃるのですか。」 14 こう言うのも、むりはありません。男だけでも五千人はいたのですから。しかし、イエスは、「さあ、みんなを五十人ぐらいずつに分けて座らせなさい」と言われます。 15 弟子たちは訳がわからないながらも、そのとおりにしました。
16 そこでイエスは、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げ、感謝の祈りをささげました。それからパンをちぎり、人々に配るため、弟子たちに手渡されました。 17 みんなが食べて満腹したあと、パン切れを集めると、なんと十二かごにもなりました。
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