Revised Common Lectionary (Semicontinuous)
146 真心から、主をほめたたえましょう。
2 私は一生涯、主を賛美し、
生きているかぎり、私の神に賛美の歌を歌います。
3 人の助けをあてにしてはいけません。
どんなに偉大な指導者も、頼りにはならないのです。
4 人はみな死ぬ運命にあるからです。
呼吸が止まり、いのちの火が消えた瞬間に、
その人の人生の計画は、すべて無になるのです。
5 しかし、神の助けをあてにし、
主に望みを置く人は幸せです。
6 主は、天と地と海と、
その中のいっさいのものをお造りになりました。
どんな約束でも守り抜き、
7 貧しい人や虐待されている人に公平なさばきを保証し、
飢えた人には食べ物をお与えになるお方です。
主は囚人を解放し、
8 盲人の目を開き、
身をかがめている人の重荷を取り除かれます。
主は正しい人を愛しておられます。
9 主は外国人の権利を守り、
孤児や未亡人を支えますが、
その一方、悪者の計画をくつがえされます。
10 エルサレムよ。
あなたの主は、永遠に支配なさる王です。
ハレルヤ。主をほめたたえましょう。
9 こんな悪に染まっているからこそ、
あなたがたは神の祝福を見いだせないのです。
だからこそ、あなたがたに危害を加える者を、
神は罰しないのです。
光を望みながら暗闇に閉ざされているのも、
むりはありません。
暗がりの中を歩いて当然です。
10 盲人のように手探りで歩き、
真昼なのに真夜中のようにつまずいても、
不思議ではありません。
元気な若者と比べたら、
死人同然に見えるのも、もっともです。
11 あなたがたは飢えた熊のようにほえ、
鳩のように、いかにも悲しそうなうめき声を上げます。
神を見上げますが、神は守ってくれません。
横を向いてしまったのです。
12 正しい神の前に、あなたがたの罪が積み上げられ、
それが、あなたがたに不利な証言をするからです。
私たちは、自分がどんなにひどい罪人であるかを
知っています。
13 自分の不従順さを知っています。
私たちは、神である主を否みました。
自分がひどい反逆者であり、
どんなに誠実さに欠けているかを知っています。
それというのも、私たちはどううそをつこうかと、
入念に考えているからです。
14 法廷では正しい人を不利にし、
公正な精神など、かけらもありません。
真実は路上で行き倒れになり、
正義は追放されています。
15 真実は行方不明になり、
まじめな生活をしようと心がける者は、
すぐさま攻撃の的になります。
主はこのような悪を見、
何の手も打たれていないのを不快に思いました。
16 また、誰ひとりあなたがたを助ける者がなく、
誰ひとりも介入しないのを不思議に思いました。
そこで、ご自分の大能の力と正義をもって
あなたがたを救い出そうと、
介入してきたのです。
17 神は正義のよろいをまとい、救いのかぶとをかぶり、
復讐と激しい怒りの衣を身に覆いました。
18 敵国の悪事に報い、
遠くの国々に対しても怒りに燃えて報復するのです。
19 そしてついに、人々は西から東に至るまで、
神の御名を敬い、あがめるようになります。
御口の息に押し流されるように、
神はやって来ます。
パウロの回心
9 さてパウロは、キリストの弟子たちをせん滅しようと、エルサレムの大祭司のところへやって来ました。 2 そして、ダマスコの諸会堂あての手紙を書いてくれと頼み込みました。それはダマスコのクリスチャンを、男だろうが女だろうが、見つけしだい縛り上げ、エルサレムに連行するためでした。
3 パウロがダマスコの近くまで来た時、突然、天からまばゆい光が、さっと彼を照らしました。 4 そして、地に倒れた彼の耳に、こう語りかける声が響いてきました。「パウロ、パウロ。なぜわたしを迫害するのか。」
5 パウロが、「あなたはどなたですか」と尋ねると、「わたしは、あなたが迫害しているイエスだ。 6 さあ立って、町に入り、わたしの命令を待ちなさい」という答えが返ってきました。
7 同行していた人々は驚き、口もきけずに立ちすくんでいました。彼らには、声は聞こえても、イエスの姿は見えなかったからです。 8-9 ようやくパウロは起き上がりましたが、どうしたことでしょう、目が見えません。手を引いてもらって、やっとダマスコに入り、三日間、目が見えないまま、何も飲み食いせずに過ごしました。
10 さて、ダマスコにはアナニヤというクリスチャンが住んでいました。主は幻の中で、彼に語りかけました。
「アナニヤよ。」「はい。」
11 「『まっすぐ』という名の通りに行き、ユダという人の家を探しなさい。そこにタルソ出身のパウロという人がいて、いま祈っています。 12 わたしは幻の中で、アナニヤという人が来て、彼に手を置くと、もとどおり見えるようになると知らせておいたから。」
13 アナニヤは驚いて叫びました。「主よ、パウロですって! あの男がエルサレムのクリスチャンをどんな目に会わせているか、聞いております。 14 それに、祭司長たちから逮捕状をもらい、このダマスコのクリスチャンを一人残らず捕らえる権限を持っているという、もっぱらのうわさです。」
15 しかし、主は言われました。「さあ、行きなさい。このパウロこそ、わたしの教えをイスラエル人だけでなく、世界中の人々や王たちに伝えるために、わたしが選んだ人です。 16 彼には、わたしのために、どんなに苦しむことになるかを告げるつもりです。」
17 アナニヤは出かけ、パウロを捜し当てました。そして彼に手を置き、「兄弟パウロ。あなたはここへ来る途中、主にお会いしましたね。その主イエス様が私を遣わしました。あなたが聖霊に満たされ、また見えるようになるためです」と言いました。
18 するとたちまち、パウロの目から、うろこのようなものが落ち、目が見えるようになりました。彼は直ちにバプテスマ(洗礼)を受け、 19 食事をとると、すっかり元気を取り戻しました。
パウロはそれから数日の間、ダマスコのクリスチャンといっしょに過ごすと、 20 すぐにも会堂へ行き、「イエスは神の子である」と語り始めました。
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