Revised Common Lectionary (Semicontinuous)
自分の故郷に帰るイエス
(マタイ13:53-58; マルコ6:1-6)
16 イエスは彼が育った町ナザレの村へと出発した。イエスは休日にいつものようにユダヤ集会所へ行くと、聖書を読むために立ち上がった。 17 預言者イザヤの書が彼に渡された。イエスは開いて、これが書かれている箇所を見つけた。
18 「神の霊がわたしにやって来た。
神は貧しい人々に最高な知らせを伝えるためにわたしを選んだ。
神は囚人たちが自由であることを伝えるためにわたしを送った。そして、盲人に再び見えるようになると伝えるために。
神は不平等に扱われた人を自由にするためにわたしを送った。
19 そして、王である神の優しさを示す時が来たと知らせるために」
20 イエスは聖書を閉じ、その聖書を担当の者に返してから腰を下ろした。ユダヤ集会所にいるみんなが彼に注目している中、 21 イエスは彼らに話し始めた。「今、わたしが読んだこの箇所は、あなた方が聞いている間に実現された!」
22 そこにいる誰もが、イエスの言ったことを称賛し、イエスの語った素晴らしいことばに驚いた。彼らは言った。「でも彼って、あのヨセフの息子じゃなかったか?」
23 イエスは彼らに言った。「あなた方が古いことわざを使って、『お医者さんは、自分自身を治す』と言い、『私たちは、あなたがカペナウムでした噂を聞いたけど、この場所でも、自分たちの故郷でも、同じこと行ってくれ!』と言いたくなるのも分かる!」 24 続けてイエスはこう言った。「実際のところ、預言者は自分の故郷では受け入れてもらえない」
25-26 「エリヤの時代、イスラエルでは3年半も雨が降らなかった。国中のどこへ行っても食料が底をついていた。その頃、イスラエルには多くの未亡人、すなわち夫に先立たれた妻たちがいた。しかし、実際エリヤはそのイスラエルの未亡人へ遣わされたのではなく、シドン付近にある町サレプタの未亡人にのみ遣わされたのだ」
27 「そして、預言者エリシャの時代、イスラエルには重い皮膚病を持つ人が多く住んでいた。しかし、イスラエルの人は誰もその病から癒されなかった。唯一、ナアマンだけが癒された。しかも彼はシリア出身で、イスラエルの出身ではなかった!」
28 ユダヤ集会所の人々がこれを聞いた時、彼らは非常に腹を立てた。 29 彼らは起き上がり、イエスを無理やりナザレ村から追い出そうとしたのだ。ナザレ村は丘の上に建てられていたため、彼らはイエスを崖から落っことそうと追い詰めた。 30 しかし、イエスは群衆の間をすり抜けて、その場から立ち去った。
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