Old/New Testament
神は自分の人々に答える
18 イエスは弟子たちに、いつでも祈るべきであり、決して希望を失わないようにと教えた。イエスは彼らにこれらを教えるためにこの話を使った。 2 「町にある裁判官がいた。その裁判官は神のことなど何も気にせず、また人が彼をどう思っているかなど気にしない人だった。 3 その同じ町に、夫を亡くしてしまった女性がいた。彼女は何度も、この裁判官のところへ押しかけてはこう言った。『私に悪いことをする男がいるの。私のために正しいことをしてちょうだい!』 4 初め、裁判官は彼女を助けたくなかった。しかし、しばらくて、彼はこう考えた・・・『神なんかどうでもいいし、人がどう思おうがどうでもいい。 5 でも、あの女はしつこい!女の権利を守れば、もう俺を放っておいてくれるだろう・・・でも、もし女を助けなかったら、あの女は俺のところに来て、襲いかかってくるかもしれない・・・』」
6 王であるイエスはこう続けた。「悪い裁判官が言ったことから、学べることがある。 7 神の国民が昼も夜も神に叫び求めれば、神は毎回正しいことを彼らに与えてくれるだろう。神は答えをしぶったりはしない。 8 神は自分の国民を素早く助けてくれる。しかし、人の子がもう一度やって来るとき、彼は未だ彼を信じている人々をこの地で見つけることが出来るだろうか・・・?」
パリサイ派と税金取り
9 自分はすごくできる人間だと思い、他のみんなを見下すような人たちがいた。イエスはこの話を使って彼らに教えた。 10 「ある日、パリサイ派と税金取りが祈るために神殿へと行った。 11 パリサイ派は税金取りと距離を取ったところに立つと、こう言って祈った。『神様、私が他の人よりも悪い者ではないことを、大変、感謝いたします。私は盗みも、騙しもせず、また性的な過ちを犯すような男ではございませぬ。あの税金取りのようではないことに、あぁ~、大変、感謝いたします。 12 私は週に2回、断食をし、所得の1/10を捧げております』
13 税金取りも1人で立っていた。しかし彼が祈った時、彼は天を見上げることすらしなかった。彼は申し訳なさそうに自分の胸を叩いて、こう祈った。『神様、過ちのあるこの俺を許してくれ!』 14 あなた達に伝えよう!いいか!家に帰った時、神から受け入れられたのはパリサイ派ではなく、この税金取りだ。自分を重要人物であるかのように思っている人は謙虚にされる。しかし、自らを謙虚にする人は、重要な人にされるのだ」
子供たちを歓迎するイエス
(マタイ19:13-15; マルコ10:13-16)
15 ある人たちはイエスに手を置いてもらい祝福してもらうために、自分の赤ちゃんでさえも連れて来た。しかし、弟子たちはこれを見て、こんなことはしないようにと人々に伝えた。 16 だがイエスは小さな子供たちを呼んで、弟子たちに言った。「小さな子供たちをわたしのところに来させてあげなさい。彼らを止めるんじゃない。神の王国は、子供のような人たちのものだ! 17 真実は、子供が物事を受け入れるように、お前たちも神の王国を受け入れなければならない。でなければお前たちはそこに入ることはできない」
イエスに従うことを拒否するお金持ち
(マタイ19:16-30; マルコ10:17-31)
18 あるユダヤの宗教指導者はイエスに尋ねた。「良い先生、永遠の命を得るためには、どうすればいいですか?」
19 イエスが彼に言った。「なぜわたしを良い方と呼ぶのですか?神だけが良い方です。 20 そして、あなたは彼の命令を知っています。『結婚した相手以外と性交渉をしない、殺さない、盗まない、他の人について嘘をつかない、父と母を敬う』」
21 だが、ユダヤの指導者は言った。「私は子供のころから、これら全部を守り続けております」
22 イエスはこれを聞いて、ユダヤの指導者に言った。「しかし、まだやらなければならないことが1つある。あなたが持っている全ての物を売って、貧しい人々にお金を与えてください。そうすれば、あなたは天に富を持つだろう。それからわたしについてきなさい」 23 しかし、その男は自分のお金を配るように言われて非常にがっかりした。彼は相当な金持ちだったのだ。そして、それだけはしたくないと思っていたのだ。
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