Old/New Testament
箴言の目的と主題
1 ダビデ王の子、イスラエルの王ソロモンの教え。
2-3 ソロモン王がこの教訓を書いたのは、
人々がどんな時にも物事を正しく判断し、
公正であってほしいと考えたからです。
4 「未熟な人たちが賢くなってほしい。」
「若い人が正しい生活を送るように注意したい。」
5-6 「賢い人には、
これらの知恵のことばの深い真理をもっと探究し、
より賢くなり、
人々を指導できるようになってほしい。」
それが彼の願いでした。
序文――知恵を求め、悪者には警戒しなさい
7-9 では、どうしたら賢く
なれるのでしょう。
まず主を信じ、主を大切にすることです。
愚かな人は主の教えをさげすみます。
両親の忠告に従いなさい。
そうすれば、あとになって
人々にほめられるようになります。
10 もし悪い仲間が、「われわれの仲間に入れ」
と言っても、きっぱり断りなさい。
11 「待ち伏せして人を襲い、
身ぐるみ巻き上げ、殺そう、
12 正しい者も悪い者も見境なく。
13 盗んだ物はわれわれのものだ。
あらゆる物が!
14 さあ、仲間に入れ。山分けしよう」と誘われても、
15 決してその誘いにのってはいけません。
そんな者たちには近寄らないようにしなさい。
16 彼らは悪いことをするだけが生きがいで、
人殺しは彼らの専売特許なのです。
17 鳥は罠が仕掛けられているところを見れば、
近寄りません。
18 ところが、彼らは自分で自分を罠にかけているのです。
愚かなことに、罠をかけて
自分のいのちをつけねらっているのです。
19 暴力をふるったり人殺しをしたりする者たちは、
みなこうなるのです。
彼らには悲惨な死が待っています。
知恵の勧め
20 知恵は町の中で叫んでいます。
21 大通りの群衆や法廷の裁判官、
そして国中の人に呼びかけます。
22 「愚か者よ、いつまで聞き分けがないのか。
いつまで知恵をさげすみ、素直に真実を認めないのか。
23 さあ、わたしの言うことを聞きなさい。
あなたに知恵の霊を注ぎ、賢くしよう。
24 わたしは何度も呼んだのに、
あなたがたはそばに来ようともしなかった。
嘆願までしたのに、知らん顔をしていた。
25 わたしの忠告にも叱責にも、耳を貸そうとしない。
26 あなたがたには、いつか災いが起こる。
そのとき、わたしはあなたがたを笑う。
27 災いが嵐のように襲いかかり、
恐れや苦しみに打ちのめされそうになるとき、
28 そのときになって助けてくれと言っても、
わたしはあなたがたを助けない。
わたしを懸命に捜しても、もう遅い。
29 それはあなたがたが真実から目をそむけ、
主を信頼せず、
30 わたしの忠告を聞かずに、
やりたいことをやっていたからだ。
31 あなたがたは、その報いを受けなければならない。
自分で選んだ道なのだから、十分苦しみ、
恐ろしい思いをするがいい。
32 わたしをきらうとは、全く愚かな人たちだ。
一歩一歩死に近づいているのも知らずに、
いい気になっている。
33 しかし、わたしに聞き従う人は、
何の心配もなく、毎日を平和に暮らす。」
知恵の有益さ
2 1-2 若者よ。私のことばを聞き、私の教えに従う者はみな、
英知を与えられます。
3-5 もっと深い洞察や識別力がほしいなら、
なくした銀貨や秘密の宝を捜すように、
熱心に求めなさい。
そうすれば、主ご自身を知り、
すばらしい主の知恵が与えられます。
主を信じ敬うことがどんなに大切か
わかります。
6 主が知恵をお授けになるからです。
主のことばはどれも知恵の宝庫です。
7-8 主は正しい人に英知を授け、
彼らの盾となって、安全に守ってくれます。
9 主は、どんなときにも
何が正しく何が間違っているか、
正しく判断する方法を教えてくれます。
10 それは知恵と真理があなたの心に入り、
喜びにあふれるからです。
11-14 こうしてあなたは、
仲間に引き込もうとする悪い者たちから離れられます。
彼らは神の道からそれ、
暗い悪の道に歩み、
悪事を働くのが何より楽しいのです。
15 彼らは、ひねくれたこと、
間違ったことばかりします。
16-17 悪い女の甘い誘いに惑わされないために、
神の知恵を身につけなさい。
彼女は結婚の誓いをさげすみ、
平気で夫を裏切りました。
18 彼女の家は死と地獄への通り道です。
19 その家に入る者は身をもちくずし、
二度と立ち直れません。
20 身も心もきよく生きなさい。
何があろうと、正しい道からそれてはいけません。
21 人生を思う存分楽しめるのは正しい人だけです。
22 悪人はせっかく幸運を手にしても失い、
やがて破滅に至るのです。
最後の指示とあいさつ
16 さて、エルサレムのクリスチャンあての献金については、次のようにお願いしたいのです。〔この件に関しては、ガラテヤの諸教会にも同様に通知しておきました。〕 2 日曜日ごとに、めいめいが、前の週の収入の一部を別にしておいて、この献金にあてなさい。その額は、主の助けによって得た収入に応じて決めなさい。私がそちらに行ってから、一度に全部集めることなどないようにしてください。 3 私が着いたら、使者として信頼できる人たちを、あなたがたに選んでもらい、手紙を持たせてエルサレムに派遣し、その愛の贈り物を届けさせましょう。 4 私も同行するほうがよければ、そうしましょう。 5 私は、まずマケドニヤに行ってから、あなたがたを訪問する予定です。マケドニヤには、ちょっと立ち寄るだけです。 6 しかし、あなたがたのところには長く滞在するつもりです。もしかしたら、ひと冬を過ごすかもしれません。そうなれば、あなたがたに送られて、次の目的地へ向かえます。 7 旅の途中で会って、すぐに別れを告げるようなことはしたくないのです。主のお許しがあれば、しばらく滞在したいと思っています。 8 ただ、五旬節(ユダヤ教の祭りの一つ)まではエペソを離れません。 9 エペソでは、福音を宣べ伝えるための門戸が、広く開放されているからです。しかし、それだけにまた、敵対する者も多いのですが。
10 テモテが着いたら、あたたかく迎えてやってください。彼も私と同じように、主の仕事に励んでいる人です。 11 彼が若いからといって、見下したり、無視したりしないでください。彼がそちらでのすばらしい体験を胸に、喜び勇んで帰って来られるようにしてください。私は、彼ら一行の帰りを、首を長くして待っています。 12 私はアポロにも、ほかの人たちと共にコリントへ行くようにとしきりに勧めたのですが、彼には、今、それが神の望んでおられることだとは、どうしても思えないようです。あとで機会があれば行くでしょう。
13 目を覚まして、霊的な危険に身構えていなさい。いつも主に忠実でありなさい。男らしく行動し、強くありなさい。 14 すべての点で、親切と愛から出た行動をとりなさい。
15 ステパナとその一家を覚えているでしょう。ギリシヤで最初にクリスチャンになった人たちです。今、あちこちのクリスチャンのために、熱心に援助や奉仕の活動をしています。 16 どうか、彼らの指示には従ってください。また、彼ら同様、あなたがたのために真心から献身的に働いている人たちを、できる限り助けてください。 17 ステパナとポルトナトとアカイコの来訪を、心から喜んでいます。この人たちは、離れていて手助けできないあなたがたに代わって、助けてくれたのです。 18 彼らから私が受けた励ましは大きく、たいへん勇気づけられました。あなたがたもきっと励まされたことでしょう。このような人たちに、心から感謝してください。
19 アジヤの諸教会から、くれぐれもよろしくとのことです。アクラとプリスカ、また礼拝のためにその家に集まっている人々が、心からよろしくと言っています。 20 こちらの友人たち全員が、よろしくとのことです。あなたがたも、会った時には、互いに愛のこもったあいさつを交わしなさい。
21 この手紙の最後のことばは、私が自分で書きます。 22 もし主を愛さない人があれば、その人はのろわれます。主イエスよ、来てください。 23 主イエス・キリストの愛と恵みが、あなたがたと共にありますように。 24 私の愛が、キリスト・イエスにあって、あなたがた一同と共にありますように。
パウロ
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