Old/New Testament
81 神こそ私たちの力です。
さあ、賛美の歌を歌いましょう。
2 タンバリンの伴奏で歌いましょう。
うるわしい音色の竪琴と十弦の琴をかなで、
3 ラッパを吹き鳴らしましょう。
満月と新月の祭りに、さまざまな祭りに集まり、
楽しく祝いましょう。
4 神は祭りを喜びの時として、
おきてに定めておられます。
5 祭りは、私たちを奴隷としたエジプトに対する
戦いの記念として、神が定めてくださったのです。
私は、このような、聞いたことのない声を聞きました。
6 「わたしはおまえの肩の重荷を下ろす。
おまえを重労働から解放する。
7 おまえが『苦しい』と叫んだ時、
わたしはおまえを助けた。
雷の隠れ家であるシナイ山から、わたしは答えた。
『水がない』と、おまえがメリバで不平を言った時、
わたしはおまえの信仰を試していた。
8 わたしの厳しい警告を聞きなさい。
おまえが耳を傾けてくれればと、わたしは願っている。
9 どんなことがあっても、ほかの神を拝んではならない。
家の中に偶像を置いてもいけない。
10 エジプトから連れ出したのは、
おまえの神である、このわたしではないか。
疑うのなら、口を大きく開けてみるがよい。
そして、わたしがその口いっぱいに
恵みを満たすかどうか試しなさい。
ありとあらゆる祝福はおまえのものになるだろう。
11 しかし、わたしの民はいっこうに聞こうとしない。
イスラエルは、わたしに従おうとしない。
12 そこで、わたしは彼らを放っておき、
闇の中を手探りしながら
欲望のままに暮らすようにした。
13 ああ、わたしの民が、
従順になってくれたらよいのに。
イスラエルが、わたしの道を歩んでくれたらよいのに。
14 そうすれば、わたしは直ちに
敵と戦って征服しただろう。」
15 今、主を憎んでいる者も、
やがては頭を下げるようになるのです。
そして、そんなみじめな状態から、
決して抜けられなくなります。
16 しかし、神はあなたに最上の食べ物を下さり、
上質のみつで堪能させてくださるのです。
82 神は、天の法廷を開いて、
裁判官たちに判決をお授けになります。
2 いつまでおまえたち裁判官は、
真実の証言に耳をふさぐのか。
いつまで悪党どもに便宜をはかっているのか。
3 貧しい者、悩む者、身寄りのない者、
日々の暮らしに事欠く者を公平にさばけ。
4 悪い者たちから、
貧乏で苦しんでいる人々を救い出せ。
5 ところが、おまえたちは、何も知らない愚か者なのだ。
おまえたちが暗闇に閉じ込められているため、
社会の土台は根本から揺らいでいる。
6 わたしはおまえたちを「神々」とか
「いと高き神の子たち」と呼んだが、
7 いずれは死んでしまう、ただの人間なのだ。
王族も同じだ。人間はみな死ぬ運命にある。
8 ああ神よ、立ち上がって、この世をさばいてください。
地にあるものはみな神のもので、
諸国はあなたの手の中にあります。
83 ああ神よ、私たちが祈っているのに、じっと黙って、
何もしないでいることがありませんように。
祈りに答え、救い出してください。
2 あの、敵の興奮して騒ぎ立てる声が、
御耳に入らないのですか。
主を憎む者どもの目に余る行為が、
御目に留まらないのですか。
3 彼らは悪知恵を働かせて策略を練り、
あなたにとってかけがえのない人たちを
殺そうとしています。
4 「さあ、イスラエルを抹殺しよう。
そんな国があったという
痕跡さえ残らないようにするのだ。」
5 これが、彼らの首領たちの
一致した意見でした。
全能の神を敵に回して、彼らは同盟を結んだのです。
6 こうして、イシュマエル人、エドム人、
モアブ人、ハガル人、
7 ゲバル、アモン、アマレク、
ペリシテ、ツロの住民たち、
8 それにアッシリヤも加わって、
このロトの子孫たちとの連合軍ができました。
9 どうか彼らを、あのミデヤンと
同じような目に会わせてください。
もしくは、キション川でのシセラやヤビンと
同じ敗北を、なめさせてください。
10 また、朽ちた死体が土地の肥やしとなった
エン・ドルでの敵のようにしてください。
11 権力者の貴族たちには、
オレブとゼエブのような死に方をさせてください
(士師7・25参照)。
また高官たちも、
ゼバフとツァルムナのように葬り去ってください
(士師8・21参照)。
12 この二人は、「神の牧場をそっくり頂いて、
われわれのものにしよう」と企んだ連中です。
13 ああ神よ、砂ぼこりやもみがらのように、
彼らを吹き飛ばしてください。
14 森林をなめ尽くす山火事のように襲ってください。
15 猛烈な嵐や竜巻で、追い払ってください。
16 ああ主よ、彼らがあなたの力と御名を
認めるようになるまで、
徹底的に恥をかかせてください。
17 彼らがしようとすることを、
すべて失敗に終わらせてください。
そうして深く恥じ入り、おじけづき、
18 ついには、全地を支配する神が
あなたおひとりであることを、
思い知るようにしてください。
19 あなたは、「前の枝が折られたのは、私に場所を譲るためだった。とすれば、私はかなりいい人間に違いない」と考えるかもしれません。 20 気をつけなさい。ユダヤ人のその枝が折り取られたのは神を信じなかったからであり、あなたがたがつぎ木されたのは、ただ神を信じたからです。このことを忘れないようにしなさい。高ぶってはいけません。むしろ、謙虚になって神を恐れなさい。 21 もし神が台木の枝を惜しまなかったとすれば、ましてや、神をもはや信じないあなたがたを惜しむことはなさらないでしょう。
神の約束は変わらない
22 神がどんなに恵み深く、また、どんなにきびしい方かを考えてみなさい。神は不従順な者にはきびしく、神を愛し、信じる者には恵み深いお方です。もし神を愛さず、信じないなら、あなたがたもまた切り取られてしまうのです。 23 一方、ユダヤ人が不信仰な生き方をやめて神に立ち返るなら、神はまた、もとの木についでくださいます。神には、そうする力があるのです。 24 あなたがたは野生のオリーブの木の一部として、神から遠く離れた存在でしたが、神は受け入れ、ご自分の良い木についでくださったのです。とすれば、もともとその木の枝であったユダヤ人は、もっとたやすく神の台木につぎ木されるのではないでしょうか。
25 愛する皆さん。この神の真理を知っていただきたいのです。そうすれば、高ぶったり、自慢したりすることもないでしょう。確かに今、ユダヤ人のある者はこの救いの真理に反対していますが、そのような状態が続くのは、あなたがた外国人のうち、救いを願う者がすべてキリストのもとに来るまでの間にすぎません。 26 その時が来れば、イスラエルはみな救われます。このことについて、預言者は何と言っているでしょう。
「一人の救い手がシオンから出て、
ユダヤ人をあらゆる不敬虔から立ち返らせる。
27 その時わたしは、
約束どおり、彼らの罪を取り除く。」(イザヤ59・20-21)
28 今のところ、ユダヤ人の多くは福音に敵対し、それを憎んでいます。しかし、そのことはかえって、あなたがたには益となりました。というのは、神がその救いの賜物をあなたがた外国人に与えてくださることになったからです。しかし彼らユダヤ人は、神がアブラハム、イサク、ヤコブにお与えになった約束のゆえに、今でも愛されているのです。 29 神の賜物と招きは決して取り消されないからです。 30 あなたがたは以前は神に逆らっていましたが、ユダヤ人が神の賜物を拒んだので、代わりに神のあわれみを受けることになりました。 31 そして今、ユダヤ人は神に逆らっていますが、いつの日か彼らもまた、あなたがたの受けている慈しみとあわれみを共に受けるようになるのです。 32 なぜなら、神はすべての人を同じようにあわれもうとして、すべての人が不従順の罪に落ちるままにされたからです。
33 ああ、なんとすばらしい神を、私たちは信じていることでしょう。その知恵と知識と富は、なんと豊かなことでしょう。神のなされる方法を理解することなど、とうていできません。 34 いったいだれが、主のお心を知ることができますか。だれが、主のご計画の相談に加わるほどの知識を持っていますか。 35 また、いったいだれが、主から報いがいただけるほど十分に主にささげましたか。 36 というのは、すべてのものは神から出て、神に生かされ、神の栄光のために存在しているからです。どうか、この神に栄光がとこしえにありますように。
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