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Old/New Testament

Each day includes a passage from both the Old Testament and New Testament.
Duration: 365 days
Japanese Living Bible (JLB)
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列王記Ⅰ 16-18

16 そのころ、預言者エフーを通して、バシャ王に主のことばがありました。 「わたしはあなたをちりの中から引き上げてイスラエルの王とした。ところがあなたはヤロブアムの道を歩み、わたしの民に罪を犯させたので、わたしは怒っている。 わたしはヤロブアムとその子孫を滅ぼしたように、あなたもあなたの家族も滅ぼす。 4-7 あなたの家族で、この町の中で死ぬ者は犬に食われ、野で死ぬ者は鳥の餌食になる。」

このことばがバシャ王とその家族に伝えられたのは、王が悪事を重ねて、主の怒りを引き起こしたためでした。ヤロブアムの子孫は罪を犯したために滅ぼされたというのに、バシャもまた同じように悪に走ったのです。バシャ王は死んで、ティルツァに葬られました。バシャのその他のことについては、『イスラエル諸王の年代記』に記録されています。

イスラエルの王エラ

バシャの子エラは、ユダの王アサの即位後二十六年目に、ティルツァで王位につきました。しかし、その在位期間はわずか二年でした。 王の戦車隊の半分を指揮する将軍ジムリが謀反を企てたのです。事の次第はこうです。ある日エラ王が、首都ティルツァにある宮内長官アルツァの家でほろ酔いきげんになっていたところ、 10 ジムリが家に入って王に近づいて、いきなり王をなぐり殺したのです。この事件が起こったのは、ユダの王アサの第二十七年のことでした。そのあとジムリは、自分が新しい王だと宣言しました。

11 ジムリは王になると、すぐさまバシャ王の一族、子どもはもちろん遠い親戚や友人までも一人残らず殺してしまったのです。 12 こうして、主が預言者エフーに予告させたことが実現しました。 13 この悲劇が起こったのは、バシャとその子エラがイスラエルを偶像礼拝に走らせ、神の激しい怒りを買ったためです。 14 エラ王の治世中のその他の出来事は、『イスラエル諸王の年代記』に記録されています。

イスラエルの王ジムリ

15-16 ジムリの天下は、たった一週間続いただけでした。そのころ、ペリシテ人の町ギベトンを攻撃していたイスラエル軍は、ジムリがエラ王を暗殺したと聞くと、将軍オムリを新しい王とすることに決めました。 17 そこでオムリは、ギベトンにいたイスラエル軍を率いて、イスラエルの首都ティルツァを包囲しました。 18 ジムリは町が攻め取られるのを見ると、宮殿に入って火をつけ、炎に包まれて死にました。 19 こうなったのもみな、彼がヤロブアムのように偶像を拝み、イスラエルの民を偶像礼拝の罪に陥らせたからです。 20 ジムリのその他のことや謀反については、『イスラエル諸王の年代記』に記録されています。

21 そのころイスラエル王国(北王国)は二派に分裂していて、国民の半分はオムリ将軍に忠誠を誓い、残り半分はギナテの子ティブニに従っていました。 22 しかしオムリ将軍が勝ち、ティブニは殺されました。こうして、オムリが反対勢力を除いて君臨することになったのです。

イスラエルの王オムリ

23 オムリは、ユダの王アサの第三十一年にイスラエルの王となり、十二年の間、治めました。そのうちの六年間はティルツァで統治しました。 24 オムリ王は、現在サマリヤとして知られる丘陵地帯を地主のシェメルから銀二タラントで買い取り、町を建てました。町は、元の地主シェメルにちなんで、サマリヤと呼ばれるようになりました。 25 しかし、オムリは前例のないほどの悪王で、 26 ヤロブアムのように偶像を拝み、イスラエルを偶像礼拝の罪に陥らせ、主の激しい怒りを買ったのです。 27 オムリ王のその他の記録は、『イスラエル諸王の年代記』に出ています。 28 彼は死んでサマリヤに葬られ、息子アハブが王となりました。

イスラエルの王アハブ

29 アハブは、ユダの王アサの第三十八年にイスラエルの王となり、二十二年の間、王位にありました。 30 ところが、アハブ王はイスラエルのすべての王の中でも群を抜いて主の前に悪を行い、その悪名は父オムリ以上でした。 31 しかも、それだけでは足りず、シドン人の王エテバアルの娘イゼベルと結婚し、バアルの偶像を拝みました。 32 サマリヤにバアルの神殿を建て、祭壇を築きました。 33 それから、別の偶像アシェラ像も造りました。こうしてアハブ王は、彼以前のイスラエルのどの王にもまして、主の激しい怒りを招いたのです。

34 アハブ王の時代に、ベテル出身のヒエルはエリコを再建しました。彼は町の基礎工事をしている時に長子アビラムを失い、城門を造って町が完成した時には末子セグブを失いました。これは、ヌンの子ヨシュアによって言われていたように、エリコには主ののろいがあったからです(ヨシュア記6・26参照)。

大干ばつを告げる預言者エリヤ

17 ギルアデのティシュベ出身の預言者エリヤは、アハブ王にこう宣告しました。「私がお仕えしているイスラエルの神、主は、確かに生きておられる。私が告げるまで、数年の間、一滴の雨も降らず、露も降りないだろう。」

このあと、主はエリヤに言いました。 「ここを去って東に向かい、ヨルダン川の東に合流する、ケリテ川のほとりに隠れなさい。 その川の水を飲み、からすが運んで来るものを食べるのだ。食べ物を運ぶよう、からすに命じておいたから。」

エリヤは主が言ったとおりに行い、ケリテ川のほとりに住みました。 毎日、朝と夕方の二回、からすがパンと肉を運んで来るようになり、彼はまた、その川の水を飲みました。 ところが、この地方のどこにも雨が降らなかったので、しばらくすると川がかれてしまいました。

エリヤとツァレファテの未亡人

8-9 その時、主のことばがありました。「シドンの町に近いツァレファテ村へ行き、そこに住みなさい。その村には、あなたを養ってくれる未亡人がいる。彼女にはわたしが指示を与えておいた。」

10 エリヤが言われるままにツァレファテに行くと、村の入口でたきぎを拾い集めている未亡人に会ったので、水を一杯求めました。 11 彼女が水をくみに行こうとすると、エリヤは呼び止めて、「それから、パンも少し下さい」と言いました。 12 すると彼女は答えました。「あなたの神、主にお誓いして申します。家には一切れのパンもありません。つぼの底に粉がほんの少しと、ほかにわずかばかりの油が残っているだけです。実は、それで最後の食事を作るため、たきぎを集めていたところなのです。それを食べてしまったら、息子と二人、飢えて死ぬのを待つだけです。」

13 「心配することはありません。さあ、行って、最後の食事を作りなさい。ただし、まず、私のために小さなパンを焼いてください。そうしたあとも、あなたと息子さんのために十分なパンが焼けるはずです。 14 イスラエルの神、主が、『わたしが雨を降らして、再び作物を実らせる時まで、それらのつぼからは粉も油もなくならない』と約束しておられます。」

15 そこで彼女は、言われたとおりにしました。と、どうでしょう。彼女と彼女の息子とエリヤは、いつまでも粉と油で作ったパンを食べることができたのです。 16 どんなにたくさん使っても、主の約束どおり、それぞれのつぼにはいつも口まで粉と油が詰まっていました。

17 ところがある日、彼女の息子が病気になって死んでしまったのです。 18 彼女は、「ああ、神の人よ、なんということをしてくださったのですか。あなたは息子を殺して、私の罪を罰するために来られたのですか」と叫びました。 19 エリヤは、「息子さんを私に渡しなさい」と言うと、子どもをかかえて、彼の居間になっている階上の部屋に上がり、ベッドに横たえました。 20 それから、主に祈りました。「ああ、神様。なぜ、私の世話をしてくれた人の子どもを死なせたのですか。」 21 そして三度、子どもの上に身を伏せて、「ああ主よ。どうか、この子を生き返らせてください」と大声で祈りました。

22 主はエリヤの祈りをお聞きになったので、子どもは生き返りました。 23 エリヤはその子をかかえて階下に降り、母親に渡しました。「ごらんなさい。息子さんは生き返りました」と言うエリヤの顔は、喜びに輝いていました。 24 その女は、エリヤにこう告白しました。「今私は、あなたが預言者であり、あなたのおっしゃることはみな主のおことばであることが、ほんとうにわかりました。」

エリヤとバアルの預言者の対決

18 それから三年後、主はエリヤに、「アハブ王に会って、『やがて雨を降らせる』と伝えよ」と言いました。 そのころ、サマリヤはひどいききんに見舞われていたのです。そこでエリヤは、アハブのもとに向かいました。

3-4 アハブの宮殿の管理を任せられていた、心から神を畏れ敬うオバデヤという人がいました。かつて王妃イゼベルが、預言者を一人残らず殺そうとした時、オバデヤは百人の預言者を助け、五十人ずつほら穴にかくまい、パンと水で養ったことがありました。

エリヤがアハブ王に会おうと道を急いでいる時、王はオバデヤに命じました。「国中の川を調べてみよう。私の馬やらばの食糧になる草があるかどうか。私はこちらへ行くから、おまえは向こうを捜すのだ。」

こうして、二人は別々の道を進みました。 その時オバデヤは、近づいて来るエリヤを見たのです。ひと目でエリヤだとわかったので、彼は地面にひれ伏しました。「エリヤ先生ですね?」

「そうだ。王のところへ行って、私がここにいると伝えてくれないか。」

「エリヤ先生。私がどんな悪いことをしたというので、この私を殺そうとなさるのですか。 10 王様は、世界中の国をすみずみまで捜し回って、あなたを見つけ出そうとしています。『エリヤは当地にはいない』という報告を受けると、王様は決まってその国の王に、それが真実であると誓わせるのです。 11 ところが、今あなたは、『王のところへ行って、エリヤがここにいると伝えよ』とおっしゃいます。 12 しかし、私があなたから離れたら、すぐ神の霊がだれも知らないところにあなたを連れ去ってしまうでしょう。王様が来てあなたを見つけることができなかったら、私は間違いなく殺されます。私はこれまでずっと、心からイスラエルの主にお仕えしてきました。 13 イゼベル王妃が主の預言者を殺そうとした時、預言者百人を二つのほら穴にかくまい、パンと水を差し上げた私のことはお耳に入りませんでしたか。 14 おっしゃるとおりにしたら、私は殺されます。」

15 「私は、いつも私が立っている、天の軍勢の主である神の前に誓う。今日、私は必ずアハブ王の前に出るだろう。」

16 そこでオバデヤは、王のところへ行って、エリヤが来たことを知らせました。アハブ王はエリヤに会いに出て来ました。

17 王は、エリヤを見るなり言いました。「おまえだな。イスラエルに災難をもたらした張本人は。」

18 エリヤは答えました。「災難の張本人はあなたのほうです。あなたもあなたのご一族も、主を捨ててバアルを拝んでいるではありませんか。 19 さあ、イスラエルの民と、イゼベル王妃おかかえのバアルの預言者四百五十人、それにアシェラの預言者四百人をカルメル山に集めてください。」

20 そこでアハブは、民と預言者をカルメル山に召集しました。

21 エリヤは民に、こう語りかけました。「いつまで迷っているのか。イスラエルの主がほんとうの神なら、主に従いなさい。もしバアルが神であれば、バアルに従いなさい。」

22 エリヤは、さらに続けました。「私はただ一人の神の預言者である。ところが、バアルの預言者は四百五十人もいる。 23 さあ、二頭の若い雄牛を引っ張って来なさい。バアルの預言者は、どちらでも好きなほうを選び、切り裂いて、自分たちの祭壇のたきぎの上に載せるがいい。ただし、火はつけてはならない。私も残ったほうの雄牛を同じようにして、主の祭壇のたきぎの上に載せ、火をつけないでおく。 24 それから、あなたたちは自分たちの神に祈れ。私も私の主に祈ろう。祈りに答えて天から火を降らせ、たきぎを燃やしてくださる神こそ、ほんとうの神様である!」民はみな、この提案に賛成しました。

25 エリヤはバアルの預言者に言いました。「あなたたちのほうが大ぜいだから、そっちから始めてほしい。雄牛を一頭いけにえとしてささげ、自分たちの神に祈るのだ。ただし、たきぎに火をつけてはならない。」

26 そこで彼らは、いけにえにする若い雄牛を祭壇に載せ、午前中いっぱい、「ああ、バアル様、私たちの祈りに答えてください!」と叫び続けました。しかし、何の答えもありません。ついには祭壇の回りで踊りだしました。 27 正午になろうかというころ、エリヤは彼らをあざけって言いました。「もっと大声で叫べ! そんな声では、おまえたちの神には聞こえない。だれかと話し中かもしれないし、取り込み中か、あるいは旅に出ているかもしれない。それとも、ぐっすり寝こんでいて、起こしてやる必要があるかもしれない。」

28 それで彼らはますます大声を張り上げ、いつものように、ナイフや剣で自分の体を傷つけたので、血がたらたらと流れ出ました。 29 こうして騒ぎ立てているうちに、夕方のささげ物をする時が近づきました。しかし、依然として何の答えもありません。

30 この時とばかり、エリヤは人々に、「ここに集まれ!」と叫びました。人々が彼の回りに集まると、エリヤは壊れていた主の祭壇を築き直し始めました。 31 イスラエルの十二部族を示す十二個の石を取り、 32 それで祭壇を築いたあと、周囲に幅一メートルほどの溝を掘りました。 33 次に、彼は祭壇にたきぎを並べ、残った一頭の若い雄牛を切り裂いて、たきぎの上に載せました。それから人々に命じました。「四つのかめを水でいっぱいにし、その水をいけにえの雄牛とたきぎにかけなさい。」人々がそうすると、 34 「もう一度かけなさい」と命じ、また言われたようにすると、「さらに、もう一度かけなさい」と命じました。人々は、同じことを三度くり返しました。 35 祭壇から流れ落ちた水は、溝いっぱいにあふれました。

36 夕方のささげ物をささげる時刻に、エリヤは祭壇に歩み寄り、祈りました。「アブラハム、イサク、イスラエル(ヤコブ)の主よ。あなたこそイスラエルの神です。私があなたのしもべであることを、今日こそはっきり証明してください。私がこのようにしたのは、あなたのご命令によるということを、人々にわからせてください。 37 主よ、私の祈りに答えてください! ここにいる民が、あなたこそ神であり、あなたが彼らをご自分のもとへ立ち返らせてくださることを知るように、どうか、私の祈りを聞き届けてください!」

38 すると、突然、火のかたまりが天から降って来て、いけにえの若い雄牛、たきぎ、石、ちりを焼き尽くし、溝にたまった水をすっかり蒸発させてしまったのです。 39 それを見た民は、その場にひれ伏し、「主こそ神だ! 主こそ神だ!」と叫びました。 40 そこでエリヤは彼らに、「バアルの預言者を一人残らず捕らえよ」と命じました。エリヤは、捕らえられたバアルの預言者をキション川へ連れて行き、そこで殺しました。

41 それがすむと、エリヤはアハブに、「激しい大雨の音が聞こえる。急いで宿舎へ帰り、食事をしなさい」と言いました。 42 そこで王は、宴会の用意をしました。一方エリヤは、カルメル山の頂に登ってひざまずき、顔をひざの間にうずめ、 43 従者に、「さあ、海の方を見て来てくれ」と頼みました。従者は戻って来て、「何も見えません」と報告しました。「もう一度、行ってくれ。同じことを七回くり返しなさい。」 44 七度目に、とうとう従者は叫びました。「手のひらほどの小さな雲が、水平線から上って来ます!」

「そうか。よし、急いで王のところへ行き、車で山を下るように伝えなさい。うかうかしていると、雨で身動きできなくなると。」

45 このことばのとおり、しばらくすると強い風が嵐を運んで来て、空は真っ暗になり、激しい大雨が降ってきました。アハブは大急ぎでイズレエルへ向かいました。 46 主から特別な力を与えられたエリヤは、驚いたことに、王の車を追い越して、町の入口まで走り通しました。

ルカの福音書 22:47-71

47 こう言い終わらないうちに、十二弟子の一人ユダに先導されて、大ぜいの群衆がやって来ました。ユダはイエスに駆け寄り、さも親しげに頰に口づけのあいさつをしました。 48 しかしイエスは、あわれむように、「ユダよ。口づけでメシヤを裏切るのですか」と言われました。 49 事態の急変に取り乱した弟子たちは、「戦いましょう、先生。やつらをたたき切ってやりましょう!」と騒ぎだしました。 50 そして一人が、大祭司のしもべに襲いかかり、右の耳を切り落としました。 51 「やめなさい。それ以上手向かってはいけません。」イエスはこう命じてから、そのしもべの傷口にさわって、いやされました。 52 次に、群衆の先頭にいた祭司長、宮の警備隊長、ユダヤ人の指導者たちに向かって言われました。「剣やこん棒で武装をして来なければならないほど、わたしは凶悪犯なのですか。 53 わたしは毎日宮にいたのに、なぜそこで捕らえなかったのですか。しかし、今はあなたがたの時、サタンが勝ち誇る時なのです。」

イエスを否認するペテロ

54 人々はイエスを捕らえ、大祭司の家に引っ立てました。遠くから、ペテロが恐る恐るあとをつけて行きました。 55 家の中庭では、兵士たちがたき火を囲んで暖まっています。ペテロもその中にまぎれて座り込みました。 56 そのうち、一人の女中が火のあかりでペテロに気づき、「この人、イエスといっしょだったわ!」と叫びました。 57 「と、とんでもない! そんな人は知らんよ。」ペテロはあわてて打ち消しました。 58 しばらくすると、ほかの男が、「いいや、おまえはやつらの仲間に違いない」と言い寄りました。「違う、違う。絶対そんなことはない。」ペテロは否定しました。 59 それから一時間ほどたって、また別の男が、「おまえは確かにイエスの弟子だ。その証拠に、二人ともガリラヤ人じゃないか」と言いました。 60 ペテロは夢中で否定しました。「何のことだ! さっぱりわからない。」ペテロがこう言い終わらないうちに、鶏の鳴き声が聞こえました。 61 その瞬間、イエスはふり向き、ペテロを見つめました。ペテロは、はっと我に返りました。「明日の朝、鶏が鳴くまでに、あなたは三度、わたしを知らないと言うでしょう」と言われたイエスのことばを思い出したのです。 62 ペテロは外へ走り出て、泣きくずれました。

63-64 さて、見張りの警備員たちは、イエスをからかい始めました。目隠しをしては、こぶしでなぐり、「おい、今なぐったのはだれだ。当ててみろよ、預言者様」とはやし立てるなど、 65 ありとあらゆる侮辱を加えました。

66 夜が明けそめるころ、ユダヤの最高議会が開かれました。祭司長をはじめ、国中の指導者が勢ぞろいしています。そこへイエスは引き出され、 67-68 尋問が始まりました。「ほんとうに、おまえはメシヤ(救い主)なのか。はっきり言いなさい。」イエスは言われました。「そうだと言ったところで、信じる気はないでしょう。釈明させるつもりも。 69 しかし、栄光のメシヤであるわたしが、全能の神の右の座につく時はもうすぐ来ます。」 70 議会は騒然となり、尋問の声も荒立ってきました。「なに!あくまで神の子だと言いはるつもりか!」「そのとおりです。」イエスはお答えになりました。 71 「これだけ聞けば十分だ! 彼の口から確かに聞いたのだから。」議員たちは叫びました。

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