Print Page Options
Previous Prev Day Next DayNext

Old/New Testament

Each day includes a passage from both the Old Testament and New Testament.
Duration: 365 days
Japanese Living Bible (JLB)
Version
ヨシュア記 10-12

動かなくなった太陽と月

10 エルサレムの王アドニ・ツェデクは、ヨシュアがエリコ同様アイを占領して破壊し、その王を殺害したことや、ギブオンの住民がイスラエルと和平交渉を行い、同盟を結んだことなどを聞いて、 非常に恐れました。それは、ギブオンが実質的には王国の都のようであり、アイよりも大きく、そこの男たちはみな勇士だったからです。 そこでアドニ・ツェデク王は、ヘブロンの王ホハム、ヤルムテの王ピルアム、ラキシュの王ヤフィア、エグロンの王デビルに使者を送り、 こう伝えました。「さあ、ギブオンを滅ぼすために手を貸してくれ。彼らはヨシュアやイスラエル人どもと和を講じたからだ。」 それで五人のエモリ人の王は、連合軍を編成してギブオンを攻撃しました。

ギブオンの人々は急いで、ギルガルにいるヨシュアのもとへ伝令を走らせました。「しもべどもをお助けください。少しでも早く援軍を出してください。山地のエモリ人の王たちが連合して攻めて来ます。」 そこでヨシュアはイスラエル軍を率いてギルガルを立ち、救援に向かいました。

主はヨシュアに語りました。「恐れることはない。わたしは、彼らをあなたの手に渡した。一人としてあなたに立ち向かえる者はいない。」

ヨシュアはギルガルから夜通し行軍して、敵軍を急襲しました。 10 主が敵を混乱に陥れたので、イスラエル軍はギブオンで彼らに大打撃を与え、逃げる者をベテ・ホロンとアゼカとマケダまで追って打ち倒しました。 11 敵がベテ・ホロンの丘を下って敗走する時、主はアゼカへ至る道に大粒の雹を降らせ続けて、彼らを滅ぼしました。事実、イスラエル軍が剣で殺した者よりも、雹に打たれて死んだ者のほうが多かったのです。

12 イスラエル軍が敵を追いつめた時のことです。ヨシュアは民の前で大声で祈りました。「太陽よ、ギブオンの上にとどまれ。月よ、アヤロンの谷から動くな。」 13 すると、太陽も月も、イスラエル軍が敵を全滅させるまで動かずにいました。この出来事は『ヤシャルの書』(イスラエルに古くから伝わる詩的文書)にくわしく記されています。太陽は丸一日、天にとどまっていました。 14 こんなことは、あとにも先にもありませんでした。この日、主は一人の人の祈りを聞き入れ、イスラエルのために戦ったのです。 15 そののち、ヨシュアとイスラエル軍は、ギルガルの陣営に引き揚げました。

16 五人の王は戦いの最中に逃げ出し、マケダのほら穴に身を潜めていました。 17 その王たちが見つかったという知らせを受けたヨシュアは、 18 ほら穴の入口を大きな石でふさぎ、番兵を立てて、見張るよう命じました。 19 続いて、ヨシュアは全軍に命じました。「敵のあとを追い、しんがりから切って捨てよ。みすみす生かして帰らせてはならない。主が敵を全滅させるために、力を貸してくださるからだ。」

20 ヨシュアとイスラエル軍は、追撃の手を少しもゆるめず、五人の王の連合軍を全滅させました。ただ、ほんの一握りの者が生き残って、いのちからがら自分たちの町へ逃げ込みました。 21 一方イスラエル軍は一人の兵士も失うことなく、マケダの陣営のヨシュアのもとに引き揚げたのです。このことがあってから、もはやイスラエルに刃向かう者はいなくなりました。

22-23 さてヨシュアは、部下に命じて、ほら穴の入口から石を取り除き、エルサレム、ヘブロン、ヤルムテ、ラキシュ、エグロンの五人の王を連れて来させました。 24 そして、イスラエル軍の指揮官たちに、王たちの首を踏みつけるよう命じ、 25 言いました。「恐れたり、失望したりしてはならない。雄々しくあり、勇気を出しなさい。主は、すべての敵にこのようになさるからだ。」 26 それから、ヨシュアは五人の王を次々に打ち、死体を五本の木にかけて、夕方までさらしました。 27 日が沈むころ、死体を木から降ろさせ、彼らが隠れていたほら穴に投げ込むよう命じました。入口には石を山のように積み上げました。それは今も残っています。

28 同じ日、ヨシュアはマケダの町を占領し、王と全住民を打ちました。 29 次に、イスラエル軍はリブナへ向かい、 30 そこでも、主がその町と王をイスラエルの手に渡したので、エリコと同様、最後の一人に至るまで剣で打ちました。

31 さらにイスラエル軍は、リブナからラキシュを目指し、攻撃をかけました。 32 二日目に、主がその町をイスラエルの手に渡したので、ここでもリブナ同様、全住民が打たれました。 33 ラキシュ攻撃のさなか、ゲゼルの王ホラムが、ラキシュへ援軍を率いてやって来ましたが、ヨシュアはホラムをも倒して、彼らを一人も残しておきませんでした。

34-35 次いでイスラエル軍はラキシュからエグロンに進み、一日でエグロンを占領し、ラキシュと全く同じようにしました。 36 そのあとエグロンからヘブロンに進み、 37 その町と周囲の村々を片っぱしから占領し、全住民を打ちました。 38 それからデビルに引き返し、 39 そこと周囲の村々をまたたく間に占領しました。そしてリブナと全く同じように、主と全住民を打ったのです。

40 こうして、ヨシュアが率いるイスラエル軍は、山地、ネゲブ、低地、および山の斜面の国々と王とを征服したのです。彼らはイスラエルの神、主が命じたとおり、その地に住む者を打ち滅ぼしました。 41 カデシュ・バルネアからガザまで、またゴシェンからギブオンまで、その地の全住民を打ったのです。 42 これらはすべて、一度の出撃で果たしたものでした。イスラエルの神、主が、イスラエルのために戦ったからです。 43 こうしてヨシュアは、全イスラエルを率い、ギルガルの陣営に凱旋しました。

諸国の連合国との戦い

11 1-3 ハツォルの王ヤビンは、これらの出来事を聞いて、次の諸国の王たちに使者を立てました。マドンの王ヨバブ、シムロンの王、アクシャフの王、北方の山地の王たち、キネレテの南のアラバの王たち、低地の王たち、西方のドルの高地にいる王たち、東西のカナンの王たち、エモリ人の王たち、ヘテ人の王たち、ペリジ人の王たち、山地のエブス人の王たち、ミツパにあるヘルモン山麓の町々に住むヒビ人の王たちです。

王たちはみな、呼びかけに応じて全軍勢を出動し、打倒イスラエルを掲げて結集しました。連合軍は、おびただしい馬と戦車をくり出し、 海辺の砂のように戦士がメロムの泉の周辺を見渡すかぎり埋め尽くしていました。

しかし、主はヨシュアに語りました。「恐れてはいけない。明日の今ごろには、彼らはすべて死に果てている。敵の馬のうしろ足の腱を切り、戦車を焼き払いなさい。」 ヨシュアの率いる軍勢は、突然メロムの泉に現れ、連合軍に襲いかかりました。 主が敵の大軍をことごとくイスラエル軍に渡したので、彼らは大シドンおよび「塩の穴」と呼ばれた場所まで、また、東はミツパの谷まで追い撃ちをかけました。この戦いで生き残った敵軍は一人もいません。 ヨシュアとその軍は主の命令どおり、馬のうしろ足の腱を切り、彼らの戦車を次々に焼き払いました。

10 帰途、ヨシュアはハツォルを占領し、その王を打ちました。ハツォルは以前、この連合王国の首都だった町です。 11 住民はすべて殺され、町は炎上しました。

12 ヨシュアは、ほかの王たちのすべての町々を攻撃し、打ち滅ぼしました。以前モーセが命じたとおり、住民をすべて殺したのです。 13 ただし、丘の上に建つ町々で焼き払ったのは、ハツォルだけでした。 14 破壊された町々から奪い取った物と家畜はすべて、イスラエル人のものとなりました。しかし、その他の住民はみな殺されました。 15 そうするように主がそのしもべモーセに命じておかれたからです。モーセはこの命令をヨシュアに伝え、ヨシュアはそのとおり実行しました。ヨシュアは、主がモーセに与えた指示にことごとく従い、一つもたがえませんでした。

16 こうしてヨシュアは、山地、ネゲブ、ゴシェンの地、低地、アラバ、イスラエルの山地と低地を占領しました。 17 イスラエルの領土は、今やセイルに近いハラク山から、ヘルモン山麓のレバノンの谷にあるバアル・ガドに至る全域に及びました。ヨシュアはまた、その地域のすべての王を打ちました。 18 これらの戦いは長い年月かかり、 19 ギブオンに住むヒビ人を除いては、和を講じた町は一つもありませんでした。ほかの町は、ことごとく戦い取ったものです。 20 それは、主が敵の王たちに、イスラエルと和を講じるよりも対抗する道を選ばせたからです。それで敵は、主がモーセに命じたとおり、非情にも一掃されることになったのです。

21 この戦いの間にヨシュアは、ヘブロン、デビル、アナブ、ユダやイスラエルの山地に住む巨人族、アナクの子孫を捜し出し、町もろとも全滅させました。 22 それで、イスラエルの地から巨人族は絶えましたが、それでもガザ、ガテ、アシュドデには、少数の生き残りがいました。

23 こうしてヨシュアは、主がモーセに告げた地の全域を獲得したのです。ヨシュアは、この地を相続地としてイスラエル人に与えるため、部族ごとに割り当てました。ついに戦いはやみました。

征服された王たち

12 ヨルダン川の東側でイスラエルに滅ぼされた町々の王は次のとおり。この地域は、アルノン川の谷からヘルモン山に達する全域に及び、東方の荒れ地の町々も含みます。

ヘシュボンに住んでいたエモリ人の王シホン。その国は、アルノン渓谷の縁にあるアロエルから、アルノン川の中央部、さらにアモン人との境界線であるヤボク川まで及んでいました。つまり、ヤボク川の北まで広がる現在のギルアデ地域の、半分を含んでいたことになります。 シホンはまた、ヨルダン渓谷を、北はガリラヤ湖の西岸まで、南は塩の海(死海)とピスガ山の斜面まで支配していました。

アシュタロテとエデレイに住み、レファイムの最後の生き残りであったバシャンの王オグ。 彼の領地は、北はヘルモン山、東はバシャン山中のサルカに達し、西はゲシュル人とマアカ人との境界線まで及んでいました。その国は、さらに南に伸びてギルアデの北半分を含み、ヘシュボンの王シホンの国と国境を接していました。 モーセとイスラエル人は彼らを滅ぼし、この地はモーセによって、ルベン族、ガド族、マナセの半部族に分け与えられたのです。

ヨルダン川の西側で、ヨシュアとイスラエル軍に滅ぼされた王たちは次のとおり。レバノン渓谷にあるバアル・ガドと、セイル山西方のハラク山との間にあるこの地は、ヨシュアの手で、イスラエルの他の諸部族に割り当てられました。 8-24 この地域には、山地、低地、アラバ、山の斜面、ユダの荒野、ネゲブが含まれていました。そこに住んでいたのは、ヘテ人、エモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人です。エリコの王、ベテルのそばのアイの王、エルサレムの王、ヘブロンの王、ヤルムテの王、ラキシュの王、エグロンの王、ゲゼルの王、デビルの王、ゲデルの王、ホルマの王、アラデの王、リブナの王、アドラムの王、マケダの王、ベテルの王、タプアハの王、ヘフェルの王、アフェクの王、シャロンの王、マドンの王、ハツォルの王、シムロン・メロンの王、アクシャフの王、タナクの王、メギドの王、ケデシュの王、カルメルのヨクネアムの王、高地の町にいるドルの王、ギルガルのゴイムの王、ティルツァの王。以上、合計、三十一人の王とその町々が滅ぼされたのです。

ルカの福音書 1:39-56

39-40 数日後、マリヤはユダヤの山地へ急ぎました。そして、ザカリヤの住む町へ行き、エリサベツを訪ねました。 41 マリヤのあいさつを聞くと、エリサベツの子が、お腹の中で跳びはね、エリサベツは聖霊に満たされました。 42 彼女は喜びを抑えきれず、大声でマリヤに言いました。「あなたほどすばらしい恵みを受けた女性はいないでしょう。あなたの子が、神様の大きな誉れを表すようになるのですから。 43 主のお母様がおいでくださるとは光栄です。 44 あなたが入って来てあいさつされた時、私の子どもがお腹の中で喜び躍りました。 45 神様が語られたことは必ずそのとおりになると信じたので、神様はあなたに、このような祝福をくださったのです。」

46 マリヤは言いました。

「ああ、心から主を賛美します。

47 救い主である神様を心から喜びます。

48 神様は取るに足りない私のような者さえ、

お心にとめてくださいました。
これから永遠に、どの時代の人々も、
私を神に祝福された者と呼ぶでしょう。
49 力ある聖なる方が、
私に大きなことをしてくださったからです。
50 そのあわれみは、いつまでも、
神を恐れ敬う者の上にとどまります。
51 その御手はどんなに力強いことでしょう。
主は心の高ぶった者を追い散らし、
52 権力をふるう者を王座から引きずり降ろし、
身分の低い者を高く引き上げ、
53 飢え渇いた者を満ち足らせ、
金持ちを何も持たせずに追い返されました。
54 主は約束を忘れず、
しもべイスラエルをお助けになりました。
55 先祖アブラハムとその子孫を、
永遠にあわれむと約束してくださったとおりに。」

56 マリヤは、エリサベツの家に三か月ほどいてから、家に帰りました。

Japanese Living Bible (JLB)

Copyright© 1978, 2011, 2016 by Biblica, Inc.® Used by permission. All rights reserved worldwide.