Old/New Testament
罪からのきよめ
13 その時、一つの泉がイスラエルとエルサレムの民に対して開かれる。彼らをすべての罪と汚れからきよめる泉が。」
2 全能の主は宣告します。「その日、わたしはこの地にはびこる偶像礼拝を、跡形も残さず取り除く。偶像の神々の名さえ忘れ去られる。偽預言者や占い師は一掃され、 3 再び偽りの預言をする者は両親に殺される。両親は、『主の名を使って偽りの預言をするような者は死ね』と言うだろう。 4 それで、預言する力を自慢する者はいなくなる。その時は、民をだまそうとして預言者の衣装を着る者もいない。 5 彼は、『私は預言者ではありません。農夫です。若い時から土地を耕して暮らしを立ててきたのです』と言う。 6 『それなら、胸と背中にある傷(偽預言者が自分でつける傷)は何ですか?』と聞かれると、彼は、『友人の家でけんかをしたのです』と答えるだろう。」
散り散りにされる羊
7 全能の主は言います。
「剣よ、目を覚まして、わたしの仲間、
わたしの同僚である牧者に切りかかれ。
その牧者を打ち倒せ。
そうすれば、羊は散り散りになる。
しかし、わたしは戻って来て、
子羊を慰め、世話をする。
8 イスラエルの民の三分の二が切り落とされて死ぬが、
三分の一がその地に残される。
9 わたしは、その残った三分の一を、
金や銀を精錬するように、火の中を通らせて純化する。
彼らはわたしの名を呼び、わたしはその声を聞く。
わたしは『これはわたしの民』と言い、
彼らは『主はわたしたちの神です』と言う。」
主の到来と統治
14 1-2 気をつけなさい。主の日がすぐにきます。その日、主は国々を集めて、エルサレムを攻めさせます。町は取られ、家々は略奪され、戦利品は分配され、女は暴行されます。住民の半分は奴隷として連れ去られ、半分が廃墟の町に残されます。
3 その時、主は完全武装して、それらの国々と戦うために出て来ます。 4 その日、主はエルサレムの東、オリーブ山の頂に立ちます。すると、オリーブ山は真っ二つに裂け、東西に走る非常に広い谷ができます。山の半分が北へ、別の半分が南へ動くからです。 5 谷は町の門に通じているので、あなたがたはそこを通って逃げます。何世紀も昔、ユダのウジヤ王の時代に、民が地震を避けて逃げたように逃げることになるでしょう。そして、すべての聖徒と御使いと共に、私の神、主が来ます。
6 太陽と月と星は、もう輝きません。 7 それでも昼が続きます。どうしてなのか、主だけが知っています。これまでのような昼と夜ではなくなり、夕暮れ時にも、なお光があります。 8 いのちを与える水がエルサレムから流れ出て、半分は死海に、半分は地中海に注ぎ、夏も冬も、絶え間なく流れ続けます。
9 そして、主は全地を支配する王となります。その日には、ひとりの主だけがいて、その御名だけがあがめられます。 10 ユダの北端にあるゲバから、南端のリモンまで、全地が一つの広大な平地となります。しかしエルサレムは高台にあり、その区域はベニヤミンの門から古い門の跡、それから隅の門、さらにハナヌエルの塔から王のぶどう酒を絞る所までです。 11 エルサレムは安心して住める場所になります。もう二度と、のろわれて滅ぼされることはありません。
12 主は、エルサレムを攻撃したすべての民に疫病を送るので、彼らは歩く屍のようになり、肉は腐りはてます。目はまぶたの中でしぼみ、舌は口の中で腐ります。
13 主は彼らを狼狽させ、恐怖でおののかせます。彼らは互いに争い、格闘します。 14 全ユダがエルサレムで戦います。回りのすべての国々の財宝、多量の金銀と上等の衣類は押収されます。 15 同じ疫病が、馬、らば、らくだ、ろば、および敵陣にいるすべての動物を打ちます。
16 最後に、この災いの中で生き残った者たちが、毎年エルサレムへ上り、全能の主である王を礼拝し、神への感謝を祝うようになります。 17 世界中どこでも、全能の主である王を礼拝しにエルサレムへ来ない民には、雨が降らなくなります。 18 もしエジプトが来ないなら、神はほかの災いによっても罰します。 19 エジプトであっても、ほかの国であっても、もし来ないなら、みな罰せられるのです。
20 その日、馬の鈴には「これは聖なるもの」と書かれ、主の神殿のごみ箱までも祭壇の前の鉢のように神聖なものとなります。 21 実際、エルサレムとユダにあるすべての器は主への聖なるものとなります。礼拝に来る者は、いけにえを煮るために、どれでも自由に使ってかまいません。全能の主の神殿には、もう強欲な商人はいなくなります。
新天新地
21 それから私は、新しい天と新しい地とを見ました。そこには海はありません。今までの天も地も、消え去ってしまいました。 2 また、私ヨハネは、神のもとを出て天から下って来る、聖なる都、新しいエルサレムに目を奪われました。その眺めのすばらしさは、まるで美しく着飾った花嫁のようでした。 3 私は、王座から大声で叫ぶ声を聞きました。「ごらんなさい。神の住まいが人々の間にあります。神は人々と共に住み、人々は神の国民となります。神ご自身が人々の中に住み、 4 その目から涙をぬぐってくださるのです。もはや、死も悲しみも叫びも苦痛もありません。それらはみな、永遠に姿を消したからです。」
5 王座におられる方が宣言されました。「ごらんなさい。わたしはすべてを新しくします。」続いて言われました。「これらのことを書きとめなさい。わたしが伝えることは真実で、信頼できるからです。 6 いっさいのわざが成し遂げられました。わたしは初めであり、終わりです。のどの渇いている者には、いのちの水の泉をあげましょう。 7 勝利を得る人はだれでも、すべての祝福を相続できるのです。わたしはその人の神となり、その人はわたしの子どもとなります。 8 しかし、わたしに従うのをやめるような臆病者、不忠実な者、堕落した者、人殺し、不道徳な者、魔術を行う者、偶像礼拝者、うそをつく者――このような者たちの行き着く先は、火と硫黄が燃えさかる池です。これが第二の死なのです。」
9 その時、最後の七つの災害の鉢をぶちまけた、七人の天使の一人が来て、私に言いました。「ついて来なさい。小羊の妻となる花嫁を紹介しましょう。」
栄光の都
10 幻の中で、天使は私を高い山の頂上に連れて行きました。そこで私は、すばらしい都、きよいエルサレムが神のもとを出て、天から下って来るのを見ました。 11 都は神の栄光に包まれ、宝石のように光り輝き、碧玉のように〔水晶のように〕透き通っていました。 12 都には、分厚い城壁が高くそびえ、十二人の天使が守る十二の門があり、それぞれに、イスラエルの十二部族の名が記されていました。 13 また、門は東西南北の方角に、三つずつ設けられていました。 14 城壁には十二の土台石があって、それぞれに、小羊の十二使徒の名が書き込まれていました。
15 天使は、都と門と城壁とを測るために、金の物差しを手にしていました。 16 実際に測ってみると、都は縦横長さの等しい正方形であることがわかりました。さらに高さも同じで、立方体をなしているのです。それぞれの長さは二千二百キロでした。
17 次に城壁の厚さを測ってみると、六十五メートルありました。 18-19 都は、ガラスのように透き通る純金でできていました。城壁は碧玉で、さまざまの宝石がちりばめてある、十二の土台石の上に築かれていました。第一の土台石は碧玉、第二はサファイヤ、第三は玉髄、第四はエメラルド、第五は赤縞めのう、 20 第六は赤めのう、第七は貴かんらん石、第八は緑柱石、第九はトパーズ、第十は緑玉髄、第十一はヒヤシンス石、第十二は紫水晶です。 21 十二の門は、それぞれ一つの大きな真珠でできていました。大通りは、ガラスのように透き通る純金でした。
22 それにしても、都には、どこにも神殿が見あたらないのです。というのも、全能の神である主と小羊とを、都のどこででも、自由に礼拝できるからです。 23 都には、太陽も月もいりません。神と小羊との栄光が、明るく照らしているからです。 24 その光は全世界に及ぶのです。世界中の支配者たちが、それぞれの栄光を携えてやって来ます。
25 都の門は決して閉じられず、一日中、開かれたままです。ここには夜がないからです。 26 あらゆる国の栄光と誉れが、都に運ばれて来ます。 27 汚れた者は入ることができません。偶像礼拝をする者、偽りを言う者は、一人たりとも入ることができません。小羊のいのちの書に名前が記されている人々だけが、ここに入ることができるのです。
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