Old/New Testament
140 ああ主よ、私を悪者から救い出し、
乱暴者から守ってください。
2 彼らは一日中、悪事を企み、
騒ぎを引き起こしています。
3 彼らのことばは、毒蛇の牙のように人を刺すのです。
4 彼らの手の届かない所に私を置き、
その暴力から守ってください。
彼らは危害を加えようと策略を練っています。
5 彼らは傲慢で、
私を生け捕りにしようと罠をしかけました。
足をすくい、宙吊りにする輪なわを仕掛けます。
身動きがとれないように網をかけようと
待ち伏せています。
6-8 ああ、私の救い主であり盾であられる主よ、
この祈りに耳を傾けてください。
悪者どもの思いどおりにはさせないでください。
彼らのすることがうまくいき、
彼らが傲慢になることがありませんように。
9 その企みが、そのまま彼らの頭上に返りますように。
彼らが自分たちのしかけた罠で、
身を滅ぼしますように。
10 赤々と燃える炭火を、その上に降らせてください。
また、火の中に、二度と上って来ることのできない
深い穴に、彼らを投げ込んでください。
11 うそつきどもが、
この国で繁栄することがありませんように。
彼らをすみやかに罰してください。
12 しかし主は、踏みにじられている人々を助け、
貧しい者の権利を守ってくださいます。
13 神を信じて従う人は、
きっと感謝の声を上げるようになるでしょう。
神のおそばで暮らせる時が、必ずくるからです。
141 主よ、どうか早く、私の祈りに答えてください。
助けを呼び求める声を聞いてください。
2 私の祈りが、夕方の供え物となり、
あなたの前に立ち上る香となりますように。
3 主よ、どうか、この口を堅く閉じ、
くちびるに封をさせてください。
4 悪に走る汚れた心を取り除いてください。
罪人の仲間入りをして、
彼らのごちそうにありつこうなどと
思うことのないようにしてください。
5 神を敬う人からのきびしい忠告は、
私を思う心から出たものです。
非難されたように感じても、
私にとって薬となるのです。
私が彼らの非難を拒絶することがありませんように。
私は、悪者どもには警戒を怠らず、
彼らの悪行に対抗して絶えず祈ります。
6-7 悪者どもの指導者たちが罰を受け、
その骨が地にばらまかれるなら、
彼らは初めて私のことばに注意をはらい、
今まで、私が彼らを助けようとしていたことに
気づくでしょう。
8 私の主よ。私はあなたを見つめ、
いつ助けてくださるかと待っています。
あなたは私の隠れ家ですから、
彼らに手出しをさせないでください。
9 彼らの罠に近づけないでください。
10 その罠には彼ら自身がかかり、
私は難を免れることができますように。
142 1-2 私は主の前に悩み事をさらけ出して、
あわれんでくださいと祈ります。
3 私は打ちひしがれ、絶望しています。
どの道を進めば敵のしかけた罠にかからずにすむのか、
あなただけがご存じです。
4 右側の少し先に、罠が一つあります。
誰ひとり、声をかけて助けてくれる人はいないのです。
私がどうなろうと、だれも気にも留めないのです。
5 そこで、私は主に祈りました。
「主よ。あなたは唯一の隠れ家です。
あなただけが、無事に守ってくださるお方なのです。
6 私の叫びを聞いてください。
迫害する者どもの手から救い出してください。
相手は強すぎて、とても手に負えません。
7 どうか、私を牢獄から連れ出し、
あなたへの感謝にあふれさせてください。
私が助けられたことを知れば、
神を敬う人々は、あなたの力を喜ぶでしょう。」
14 愛を、最高の目標にしなさい。それと共に、聖霊が与えてくださる賜物、特に、神のことばを伝える預言の賜物を求めなさい。
異言を語る賜物について
2 もしあなたが、聞いたことのない特別なことばである異言を語る場合、それは神への語りかけであって、人々へのことばではありません。人々には、そのことばが理解できないからです。あなたは聖霊の力によって語るのですが、それはみな隠された奥義なのです。 3 しかし、神から託されたことばを語る者は、人々を励まし、慰め、人々の主にある成長を助けます。 4 ですから、異言を語る者は、自分の信仰を成長させますが、神のことばを語って預言する者は、教会全体が成長することと、きよくなることとを助けるのです。 5 私はあなたがたがみな異言を語ることを望んでいますが、それにもまして、神のことばを語って預言することを望みます。なぜなら、聞いたこともないことばで話すよりも、預言することのほうが、はるかにまさっており、有益だからです。もっとも、異言のあとで、その内容をわかるように説明できるなら、それも少しは役立つでしょう。 6 愛する皆さん。私があなたがたのところで異言を語ったとしても、どうして益になるでしょう。しかし、もし神から与えられた啓示を明かし、神を理解する知識や預言、聖書の解き明かしを語るなら、それは、あなたがたにとって必要かつ有意義なことです。
7 異言で語るより、はっきりした、わかりやすいことばで語るほうがよいことは、笛やハープのような楽器のことを考えてみてもわかります。はっきりした音色が出なければ、どんな曲を演奏しているのか、だれにもわからないでしょう。 8 もしラッパがはっきりした音を出さなければ、それが戦闘の合図であっても、兵士にはわかりません。 9 相手に理解できないことばで話しかける場合も同じことです。まるで、だれもいない空間に話しかけるようなものです。 10 世界には非常に多くのことばがありますが、どのことばも、それがわかる人にはすばらしいものです。 11 ところが私がそのことばを知らなかったら、話しかけてくる人と私とは、お互いに外国人同士ということになります。
12 あなたがたは、聖霊が下さる賜物を熱心に求めているのですから、教会全体の益となるような、最善のものを求めなさい。 13 異言を語る人は、そのことばを自分で理解する力も与えられるように祈りなさい。そうすれば、あとで人々にわかりやすく説明できます。 14 もし私が、自分でも理解できないことばで祈るなら、霊では祈っていても、自分では何を祈っているのかわかりません。 15 では、どうすればよいのでしょう。異言で祈り、また、だれにでもわかる普通のことばでも祈るのです。異言で賛美し、また、自分にもわかるように、普通のことばでも賛美するのです。 16 もしあなたが異言を用いて、霊だけで神を賛美し、感謝をささげても、それを理解できない人たちは、どうしていっしょに賛美できるでしょう。また、どうしていっしょに感謝できるでしょう。 17 確かに、あなたは心からの感謝をささげているのでしょうが、そこにいる人たちには何の益にもならないのです。 18 私は、個人的には、あなたがたのだれよりも多く異言を語ることを、神に感謝しています。 19 しかし公の礼拝の場では、異言で一万語話すよりも、人々に役立つ五つのことばを話すほうが、ずっと良いのです。
20 愛する皆さん。こんな道理がわからないような子どもであってはなりません。悪事をたくらむことにかけては、無邪気な赤ん坊でありなさい。しかし、こうしたことを理解する点では、知恵のある大人になりなさい。
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