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Old/New Testament

Each day includes a passage from both the Old Testament and New Testament.
Duration: 365 days
Japanese Living Bible (JLB)
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歴代誌Ⅱ 1-3

知恵を求めたソロモン

主なる神が、ダビデの子ソロモンを偉大な王としたので、彼は押しも押されもしないイスラエルの支配者となりました。

2-3 ソロモン王はギブオンの丘に、イスラエルの政界・宗教界の指導者だけでなく、軍の将校や裁判官たちをも召集しました。その丘の上には、主のしもべモーセが荒野を旅している時に造った幕屋(神の天幕)があったのです。 エルサレムには、ダビデ王が契約の箱をキルヤテ・エアリムから移した時に建てた新しい幕屋がありました。 5-6 フルの子ウリの子ベツァルエルが造った青銅の祭壇が、古い幕屋の前に置かれていました。王をはじめ一同は、その祭壇の前に集まりました。王は祭壇に、一千頭の焼き尽くすいけにえをささげました。

その夜、神が夢の中でソロモンに現れ、「何でも欲しいものを求めてよい。どんな願いでもかなえよう」と語りました。 彼は答えました。「神様、あなたは父ダビデに多くの恵みを施されました。そして今、あなたは私に王国を授けてくださいました。 これ以上、求めるものはありません。あなたが父ダビデへの約束を果たし、この私を、海辺の砂のように多い民の王としてくださったのですから。 10 どうか、この民を治めるのに必要な知恵と知識を私にお授けください。あなたのものである、この偉大な民を自分の力で治めることのできる者がどこにおりましょう。」

11 神はソロモンに言いました。「何よりも民の力になりたいと願っていることがよくわかった。あなたは自分のために財産や名誉、敵への復讐、さらには長寿さえ求めず、わたしの民を正しく導くための知恵と知識を求めた。 12 願いどおり、確かにその知恵と知識を与えよう。また、あなたの前にいたどの王も手にしたことのない財産と名誉をも与えよう。全世界で、あなたほど偉大な王は二度と現れないだろう。」

13 これを聞いたソロモンは幕屋を離れて丘を下り、エルサレムに帰ってイスラエルを治めました。

14 王は戦車一千四百台の大部隊を編成し、戦車を配備した町々を守る騎兵一万二千人を集めました。もちろん、騎兵の一部はエルサレムの王の身辺に配置されました。 15 ソロモン王の時代には、エルサレムで金や銀が路上の石のようにふんだんに使われ、高価な杉材がどこにでもある桑の木のように大量に用いられました。 16 王は馬の仲買人をエジプトへ送り、大量の馬を卸値で購入しました。 17 当時、エジプトでは戦車一台で銀六百シェケル(六・九キログラム)、馬一頭で銀百五十シェケル(一・七キログラム)でした。輸入した戦車や馬の多くは、ヘテ人やシリヤの王に売られました。

神殿建設の準備

ソロモンは、今こそ神殿と王宮を建てる時だと考えました。 この工事には、労働者七万人、山で石を切り出す者八万人、監督三千六百人という大人数が必要でした。 王はツロの王フラムに使者を立て、ダビデが宮殿を建てた時のように、杉材を船積みで送ってくれるように頼みました。

王はこうフラム王に伝えました。「私は主のために神殿を建てるつもりです。そこで、香り高い香をたき、特別な供えのパンを並べ、毎日朝と夕の二回、また、安息日や新月の祝い、そのほかの例祭のたびに、焼き尽くすいけにえをささげようとしています。神がイスラエルに、このことを望んでおられるからです。 私たちの神は、ほかのすべての神々にまさる偉大な神ですから、神殿は壮大なものにしなければなりません。 しかし、いったいだれが、この神にふさわしい家を建てることができるでしょう。いと高き天でさえ、主をお受け入れするのに十分でないなら、主のために神殿を建てることを許されている私は、いったい何者でしょう。そこは、主を礼拝する場所となるのです。 そこで、私のもとに金、銀、青銅、鉄などの細工に熟練した技術者を送っていただけないでしょうか。また、紫、紅、青の布を織る織物師や、父ダビデが選んだユダとエルサレムの職人といっしょに働く、熟練した彫り物師もお願いしたいのです。 それから、レバノンの森に生えている杉、もみ、びゃくだんの木材を送ってください。貴国の人々は、木を切ることでは天下一品です。もちろん、こちらからも応援を出しますから、手伝わせてください。 計画中の神殿は途方もなく大きく、壮麗なものですから、大量の木材が必要です。 10 働いてくれる人々のために、私は小麦粉二万コル(四千六百キロリットル)、大麦二万コル、ぶどう酒二万バテ(四百六十キロリットル)、オリーブ油二万バテを支払います。」

11 フラム王はソロモンに答えました。「主はご自分の民を愛しておられるからこそ、あなたを王となさったのです。 12 天と地を造り、ダビデ王に知恵と悟りに満ちた賢い子を授けて、神殿と宮殿を建てさせてくださるイスラエルの神がほめたたえられますように。 13 さて、ご要望の件ですが、この者の右に出る者はないという熟練工の長、フラム・アビを差し向けましょう。最高に頭のきれる人物で、 14 母親はイスラエルのダン出身のユダヤ人で、父親はツロの人です。金、銀、青銅、鉄、石の細工に腕をふるうことはもちろん、木工、織物の技術にも秀でています。さらに、紫と青の亜麻布や真紅の布を染める技術者であり、加えて、熟練した彫り物師、すぐれた創案者でもあります。彼は貴国の職人や、私がお仕えした父君ダビデ王が任命した人々といっしょに働いてくれるでしょう。 15 どうか、お約束の小麦、大麦、オリーブ油、ぶどう酒を送ってください。 16 こちらでは、お入り用なだけレバノンの山から木材を切り出し、いかだに組んで、海路でヨッパまで運びましょう。そこからは、そちらが陸路でエルサレムまで運搬してください。」

17 ソロモンは父ダビデと同じように、イスラエルにいる外国人全員の人口調査を行い、十五万三千六百人いることがわかりました。 18 そのうち七万人を一般労働者、八万人を山で石を切り出す者、三千六百人を現場監督にしました。

神殿の建設

ついに神殿の建設が始まりました。敷地はエルサレムのモリヤ山上で、ここは、かつて主がソロモンの父ダビデに姿を現したエブス人オルナンの打ち場があった所です。ダビデはかねて、そこを神殿の建設予定地にしていました。 工事が始まったのは、ソロモン王の治世第四年、第二の月の二日でした。

まず神殿の土台は、長さ六十キュビト(約二・六メートル)、幅二十キュビト(八・八メートル)。 屋根つきの玄関は、神殿の幅と同じ二十キュビトの長さで、内側の壁と天井には純金を張りつめました。屋根の高さは百二十キュビト(約五・三メートル)。 神殿の主要部は糸杉で覆い、純金を張りつめ、なつめやしの木と鎖を彫刻しました。 壁の内側はより美しさを増すために、宝石で飾りました。ここで用いた金はパルワイム産の最上のものです。 神殿内は、壁も、梁も、扉も、敷居も金を張りつめ、壁にはケルビム(天使を象徴する像)を刻みました。

神殿の奥に、二十キュビト四方の至聖所(神の箱を安置する部屋)がありました。ここにも、六百タラント(二十・四トン)の金を張りつめました。 五十シェケル(五百七十五グラム)の金の釘を使い、階上の部屋も金を張りました。

10 一番奥の至聖所に、王はケルビムを二つすえ、それにも金をかぶせました。 11-13 この像は床の上に立ち、顔を部屋の外に向け、一方の壁からもう一方の壁まで翼をいっぱいに広げていました。 14 王はまた、至聖所の入口に、ケルビムの縫い取り模様のある青と紅の亜麻布製の幕をかけました。

15 神殿の前には、二本の柱を立てました。それぞれ高さは三十五キュビト(十五・四メートル)で、さらにその上に、高さ五キュビト(二・二メートル)の柱頭がありました。 16 その頂に百個のざくろがついた鎖を取りつけました。 17 それから、この柱を神殿正面の右と左に立て、右側の柱をヤキン、左側の柱をボアズと名づけました。

ヨハネの福音書 10:1-23

良い羊飼いであるイエス

10 「よく言っておきます。羊の囲いの中に門から入らないで、柵を乗り越えて忍び込む者は強盗です。 羊飼いなら堂々と門から入って来るはずです。 門番も羊飼いには門を開けてくれます。彼の声を聞くと、羊は回りに駆け寄って来ます。羊飼いは一匹一匹自分の羊の名を呼んで連れ出すのです。 先頭に立つのは羊飼い、羊はそのあとについて行きます。その声を知っているからです。 知らない人にはついて行かず、反対に逃げ出します。聞き覚えのない声だからです。」 イエスがこのたとえ話をなさっても、聞いている人々には、どういう意味かさっぱりわかりませんでした。

そこでイエスは説明なさいました。「いいですか。わたしが羊の出入りする門なのです。 わたしより前に来た人々はみな、どろぼうか強盗です。羊は、彼らの言うことは聞きませんでした。 わたしは門なのです。この門から入る者は救われます。また、安心して出入りができ、緑の牧草を見つけるのです。 10 強盗は、盗んだり、殺したり、滅ぼしたりするために来ます。しかしわたしが来たのは、いのちをあふれるほど豊かに与えるためです。 11 わたしはまた、良い羊飼いです。良い羊飼いは羊のためにはいのちも捨てます。 12 雇い人は、狼が来れば羊を捨てて、すぐに逃げ出します。彼らは羊の持ち主でも、羊飼いでもないからです。こうして狼は羊にとびかかり、群れを追い散らしてしまいます。 13 雇い人はお金で雇われているだけで、羊のことをほんとうに心にかけているわけではないので、平気で逃げてしまうのです。 14 わたしは良い羊飼いであり、自分の羊を知っています。また、羊もわたしを知っています。 15 わたしの父がわたしを知っておられ、わたしも父を知っているのと同じです。わたしは羊のためにいのちを捨てるのです。 16 このほかに、別の囲いにも羊がいます。その羊をも導かなければなりません。やがてその羊も、わたしの声に注意深く聞き従い、一人の羊飼いのもとに一つの群れとなるのです。 17 わたしが再びいのちを得るためにいのちを投げ出すからこそ、父はわたしを愛してくださいます。 18 だれもわたしの意に反して、わたしを殺すことはできません。わたしが、自分から進んでいのちを捨てるのです。わたしには、いのちを自由に捨て、もう一度それを得る権威と力があるからです。父がこの権威を下さったのです。」

19 この話のことで、ユダヤ人の指導者たちの意見は、また真っ二つに分かれました。 20 「あいつは悪霊につかれているか、それとも気が変になっているかだ。あんなやつの言うことに耳を貸す必要なんかない」と息まく者があるかと思えば、 21 「いいや、とても悪霊につかれた者のことばとは思えない。だいいち、悪霊に盲人の目を開けることなんかできるはずもないだろう」と言い出す者もいました。

宮きよめの祭り

22-23 時は冬でした。宮きよめの祭りがあり、イエスもエルサレムにおられました。ちょうど、宮の中のソロモンの廊と呼ばれる所を歩いておられると、

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