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New Testament in a Year

Read the New Testament from start to finish, from Matthew to Revelation.
Duration: 365 days
Japanese Living Bible (JLB)
Version
マルコの福音書 7:1-13

大切なのは心

ある日、ユダヤ人の宗教的指導者たちが数人、イエスを調べてやろうと、わざわざエルサレムから出向いて来ました。 そして、イエスの弟子の中に、ユダヤの食前のしきたりを守らない者がいるのを見つけました。 そのしきたりというのは、ユダヤ人の中でも、特にパリサイ人たちがやかましく守っているものでした。古くからの言い伝えで、食事の前には必ず、腕からひじにかけて水を注ぐ決まりだったのです。 また市場から帰って来た時には、食べ物に触れる前に必ず体に水を注ぎかける決まりもありました。そのほかにも、水差し、なべ、皿を洗うことなど、何世紀ものあいだ守り続けてきた、こまごまとしたおきてやしきたりがあったのです。 そこで、彼らはイエスに、「どうしてあなたの弟子は、昔からの言い伝えを守らないのか。手も洗わないで食事をするとはけしからん」と言って、詰め寄りました。

イエスはお答えになりました。「そう言うあなたがたこそ偽善者です。預言者イザヤが言ったのは、あなたがたのことだったのです。

『彼らは口先ではわたしを敬うが、
心はわたしから遠く離れている。
彼らがわたしを拝んでも、むだなことだ。
神の命令の代わりに、
人間の規則を教えているのだから。』イザヤ29・13

なんと的を射たことばでしょう。

あなたがたは神のほんとうの戒めをないがしろにして、自分たちの言い伝えとすり替えているのです。 それを守るために、よくも神の戒めを捨て、踏みにじったものです。

10 モーセは、『あなたの父と母とを敬え』出エジプト20・12という戒めを神から託され、あなたがたに伝えました。また、『父や母をののしる者は死刑に処せられる』出エジプト21・17とも言いました。 11-12 ところがどうです。あなたがたときたら、父や母に、『すみませんが、助けることはできません。差し上げるはずのものは神にささげてしまいました』と言いさえすれば、助けを求める両親をおろそかにしてもかまわない、と教えているのです。 13 あなたがたは自分たちのつくった言い伝えを守るために、神のことばを空文化しているのです。そして、ほかにも同じようなことをたくさんしているのです。」

Japanese Living Bible (JLB)

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