M’Cheyne Bible Reading Plan
イエスの再臨。その日まで・・・
3 友よ!これで2通目の手紙だが、私がこの2通の手紙を書き送ったのは、あなた達がすでに知っている事柄を改めてはっきりさせるためである。 2 聖なる預言者たちがその昔にした預言、また、使徒たちを通して伝えられた私たちの王であり救世主である方のことばをもう一度思い起こしてほしいのだ。 3 まず始めに思い起こしてほしいこと・・・それはこの世が終わる日に、何が起こるかということだ・・・真理をあざ笑う者が出てくるだろう・・・そして彼らは自分たちのやりたいように悪い事をし、その中毒にはまっていく・・・ 4 彼らはこう言うだろう・・・「イエスがまた戻るって?それじゃ今、イエスはどこにいるんだ?私たちの父親たちは死に、この世界は創られた時から何一つ変わらず動いているじゃないか」と・・・
5 だが、彼らは神の行なった事実から目をそらしている。空があり、神のことばによって地ができて、水が湧き、地球ができたことを・・・ 6 そして、その水によって滅ぼされたという事を・・・ ——【ノアの時代の大洪水のことを指す】
7 この神のことばによって天地は回り、今でもそうなっている。最後の判決の日に、天地と神の心に反する人は火で焼き滅ぼされるのだ。 8 愛する友よ!しかし、これだけは忘れるな!王である神からしたら1日は千年であり、千年は1日のようであるということだ。 9 ある人はタイミングが遅すぎると感じている人がいるかもしれない。が、果たされる神の約束は決して遅れているわけではない。そればかりか、神はあなた達に忍耐を働かせて、むしろ1人でも多くの人が迷うことなく救いに導かれるよう辛抱強く待っていてくれているのだ。過ちを悔い改め、道を正すために必要な時間を与えてくれているということだ。
10 しかし、王であるイエスが再び戻って来るというその約束の日は、まるで泥棒のごとく思いもよらぬ時にやって来る。大きな音と共に空が消え、空にある全てのものが火で焼き払われるのだ。地球も、そこにある全てのものも焼かれると、跡形もなくなるほどに消滅する。 11 このように私たちの周囲のものいっさいが破壊されてなくなるのだ。では、どんな人間になるべきなのか?それは人生を聖くし、神に敬意を表すような生活を送る必要があるということだ。 12 その日を今か今かと待ち望み、その日が早く来ることを何よりも望むべきだ!いったんその日が来たら、神は空に火を放ち、空にある全てのものは溶けてなくなる。 13 しかし、私たちは正しい者たちが暮らすための新しい地上と、新しい空を与えられる神の約束が実現することを今こうして待っているのだ。
14 愛する友よ!私たちはこれらの出来事と、イエスが再び戻ることを待ち望んでいるのだから、自己中になるのではなく、過ちを避けた人生を精一杯生きるのだ。そして、神との平和を保って生きるのだ。
15 王であるイエスが辛抱してくれたからこそ、私たちは救われたのだと肝に銘じておくのだ。私たちが愛する兄弟パウロが、神の知恵でつづった手紙に記されているとおりだ。 16 パウロがつづった手紙は全てこれを意味している。この分野のトピックは理解するのに難しいこともあり、ある人は内容を自分の好き勝手に解釈して自分の人生をめちゃくちゃにする。またこう言った人々は、ほかの聖書箇所でさえ同じことをし、結局自分たちを滅ぼしてしまうのだ。
17 愛する友よ!もう既に分かっているだろう!注意をしていなさい!この真理を知らずに生きる人々の影響で、足を踏み外さないように。強く信じているものを奪われないように! 18 むしろ、王である救い主、イエス・キリストとの関係をもっと、もっと親密に築き上げていくのだ!全ての栄光と輝かしい名誉は、今も、これからも、とこしえにイエスのものである。
天での喜び
(マタイ18:12-14)
15 税金取りと悪党たちがみんな、イエスの話を聞きに来ていた。 2 すると、パリサイ派や掟の学者たちは不平を言い始めた。「見てください。あの人は悪党を歓迎し、彼らと一緒に食事をしてますぞ!」
3 そこでイエスは、彼らにこの話をした。 4 「羊を100匹飼っていたとする・・・そのうちの1匹が迷っていなくなったらどうする?99匹を放って、迷子の1匹を見つけるまで探すだろ? 5 見つかったら喜んでその羊を肩に担いで 6 家まで帰り、友人や近所の家に行ってこう言うはずだ。『聞いてくれ!迷子になった羊が見つかったんだ!』 7 同じように、道をそれた1人の人間が道を正した時、変わる必要のない99人の人間のためよりも更に大きな喜びが天で起こるだろう!」
8 「女性が10枚の銀貨を持っているとする・・・が、彼女はそのうちの1つを失ったとしよう。彼女は明かりをつけて家を掃除する。その1枚を見つけるまで、目を凝らして探すだろう。 9 見つけたら、友人や近所の人を呼んでこう言うはずだ。『聞いて!失くした銀貨を見つけたわ!』と。 10 同じように、過ちを犯した人が変わると決心した時というのは、神の天使たちにとって大喜びをする時なのだ!」
失われた2人の息子の話
11 それからイエスが言った。「2人の息子を持つ父親がいた。 12 ある日、次男が父親にこんな事を頼んだ。『親父!遺産の分け前なんだが・・・亡くなってからじゃあれだし、今もらえないか?ほら、どうせいつかはくれるわけだし・・・』そこで父親は、遺産となるはずだった財産を2人の息子に分けてやった。
13 数日後、次男は持っていたものを全て集めて、その家から出て行った。彼は遠く離れた別の国を旅行し、そこで毎日思う存分大金を無駄に使っていた。 14 しかし、その全財産もついには底をついてしまった。するとその国に大飢饉が起こり、次男は、お金どころか食べるものさえない深刻な状況に陥った。 15 仕方なくその地方にある農夫に頼み込み、ブタの飼育の仕事を手に入れ、ブタ小屋生活が始まった。かつての豪華な生活はどこへやら・・・ 16 空腹のあまり、泥まみれになったブタの餌でさえ食べたいと思うほどだった。が、誰も彼を助ける者はいなかった。
17 ここまできて、次男は自分の過ちに気付き、こう思った・・・『あ~あ、親父の召使いでさえ、今頃・・・腹いっぱい食ってるだろうな・・・でも俺ときたら、飢え死にしかけてる。情けねぇ~』 18 そうだ・・・親父のもとへ帰ってこう言おう。『俺は神様にも、お父さんにも、取り返しのつかないことをしてしまった。 19 もう息子と呼ばれる資格なんてないことぐらい分かっている。だから・・・お願いです・・・俺を雇ってください』と・・・ 20 決心がつくと、彼は父親のもとへ帰っていった。
家までまだ遠く離れていたというのに、父親は息子の姿をいち早く見つけた。そして、ボロボロで弱った息子の姿を見た父親の心は、しめつけられるような思いだった。父親もじっとしてはいられず、走り寄って息子をぎゅっと抱きしめ、ほっぺに口づけをした。 21 『と、と、父さん!お、俺は・・・神様にも、父さんにも取り返しのつかないことをしてしまった・・・もう、息子と呼ばれる資格なんてない・・・』
22 ところが父親は召使いたちに言った。『急げ!最高級な服を持ってきて、こいつに着せてやれ!我が一家の指輪と良いサンダルもだ! 23 そうだ!それから最上級の子牛をありったけふるまって、みんなで宴会だ! 24 私の息子は死んでいた。だが、もう一度生き返った。行方不明になっていた息子が見つかったんだ!』こうして、宴会は始まった!
25 一方その頃、長男は畑に出かけて仕事をしていた。彼が家の近くまで来た時、音楽と踊りの音が聞こえてくる。 26 そこで彼は召使いの1人を呼んで状況を聞いた。 27 すると、召使いがこう言った。『あなた様の弟様が帰られました。旦那様は息子が無事に帰ってきたということでお喜びになり、最上級の子牛を食べるために料理をしています』
28 怒った兄は、宴会の中に入ることさえ気に入らないほど腹が立っていた。そこに父親が出てきて、一緒に祝ってほしいと頼み込んできた。 29 しかし、彼は父親に言った。『お父様!ここ何年もずっと私はお父様の奴隷のように働いてきました!やるようにと言われたことはキッチリとやってきました。それなのに、私の友達とのパーティーの時でさえ、子ヤギ一匹もふるまってくれたことはありません! 30 それなのに、お父様は・・・財産を風俗に使い果たした弟のヤツに、最上級の子牛をふるまって、お祭り騒ぎをするなんてあんまりじゃないですか!』
31 すると、父親は言った。『息子よ、お前は私といつも一緒だ。私が持っているものは全部お前のものだ。 32 でも、今日は喜んでお祝いする日じゃないか。死んだと思っていたお前の弟が生きて帰って来たんだぞ。行方不明の弟が見つかったんだ!』」
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