M’Cheyne Bible Reading Plan
世の快楽にではなく、神に身をささげる
4 知っているか?あなた達が起こす喧嘩や口論の原因がどこから来るのかを。それは心の中にある自己中心的な欲望が、あなた達の心の内で争いを引き起こすことで生じるのだ。 2 あれが欲しい、これが欲しいと貪欲になるが、手に入らないと分かれば人を殺してまでそれを自分のものとしようとするのだ。持っている人に嫉妬を抱き、それでもあなた達は得ることができない。彼らと口論を繰り広げてイライラするが、一向に求めているものは得られない。神に向かって願い求めていないからだ。 3 または、その欲しいという目的や動機が単に間違っていることもある。自分の快楽だけのために願い求めているからだ。
4 あなた達はまるで神に忠実ではない!この世のものを愛するということは、神を嫌うということに結び付くのだ。そう!要するに悪の世界の仲間入りになるということは、神の敵になるということだ! 5 あなた達にとって聖書のことばは何の意味も持たないのか?神が私たちに送ってくれた聖霊が、妬みなんかに支配されていいのか?とんでもない! 6 しかし、もしあなた達が謙虚に神を待ち望むなら、神が今まで以上に最高な祝福をくれる。聖書にこのように書かれている。
「神はプライドの高い者と対立し、
謙虚な者には特別な恵みを注ぐ」——【箴言3:34より引用】
7 そう!だから自分自身を神にささげるんだ!悪魔に堂々と立ち向かえ!そうすれば悪魔はしっぽを巻いて逃げていく。 8 神に近づきなさい!そうすれば神の方からも近づいてくれる。過ちの習慣からは足を洗え!あなた達は神についていくと同時に、この世にもついて行こうとしている。だから考えをシンプルにするのだ! 9 過ちを悔いて泣くのだ。涙を流し泣くのだ!笑いを涙に変えて喜びを悲しみに変えろ! 10 神の目に謙虚ならば、神があなたを偉大な者へと引き上げてくれる。
裁判官は人ではなく神
11 教会の家族たちよ!互いを批判し合ってはいけない。もしあなた達が自分の教会の家族を批判して裁くのなら、あなた達のしていることは、彼らが従っている掟や批判を裁いているということになる。あなた達が掟を裁いているなら、あなた達は掟に従っている人々ではなく、ただ掟を裁く人々になってしまっているということなのだ。 12 神こそが私たちに掟を与えてくれた。だからその神が裁くのだ。神こそが唯一私たちを救い、そして滅ぼすことができる。そう!だからあなた達にはその権利はない!誰かを裁くなどといった権利はないのだ!
明日は神のもの
13 あなた達の中でこのようなことを言う人がいるだろう・・・「今日か明日、街に出て1年間ビジネスをして金を稼ごう!」よく聞いていなさい!そしてこう考えてほしい! 14 あなたに明日の何が分かる?人生とは今は見えていても、すぐに消えてしまう霧のように儚い。 15 だからこう言うべきなのだ。「神が望むのであれば、それを実行に移し、その通りに生きよう!」 16 ところが今のあなた達はプライドが高く、天狗になって自分の自慢話が止まらない。そのような行為は全て間違っている。 17 神が望む正しいことを知っていながら、そうしないのならそれこそ過ちだ。
休日の王であるイエス
(マタイ12:1-8; マルコ2:23-28)
6 休日のある日、イエスが弟子たちと麦畑の中を歩いていた。すると、小腹が空いた弟子たちは麦の穂を摘み、手でこすって食べていた。 2 パリサイ派が言った。「なぜあなた方は休日の掟を破って仕事をしているのですか?」
3 イエスは彼らに答えた。「あなた達は、ダビデとダビデと共にいた者たちが空腹だった時に、何をしたか読んだ事はあるか? 4 ダビデは神殿に入り、お供え物のパンを食べたのだ。それから、そのパンを一緒にいた弟子たちにも分け与えた。これは、掟に反している。なぜなら祭司以外の者がお供え物を口にしてはいけないとあるからだ」 5 それからイエスが彼らに言った。「いいか、人の子は休日の上にある王だ」
休日に男を癒すイエス
(マタイ12:9-14; マルコ3:1-6)
6 またある休日のこと・・・イエスはユダヤ集会所に行って教えていた。そこには右腕が動かない男の姿があった。 7 その場にいた何人かのパリサイ派の人々はイエスをじっと近くで見ていた。働くことが掟で禁じられている休日にも関わらず、イエスが男の手を癒すのではないかと目を光らせていたのだ。彼らはイエスを訴えることができるように、イエスが間違ったことをするのを見たかったのだ。 8 しかし、イエスは彼らが何を考えているのかを知っていた。そこでイエスは手が麻痺した男にこう言った。「よし、立ち上がってみんなによく見えるように、ここまで来てくれ!」男は立ち上がって、その場所に立った。 9 そして、イエスは群衆に向かってこう言った。「さあ聞こう!休日に認められていることは何か。人助け、それとも人を傷つけることだろうか?危険から守る、それとも見殺しにすることだろうか?」
10 イエスは彼ら全員を見渡して、その男に言った。「手を伸ばすんだ!」男が手を伸ばすと、その手は癒されていたのだ。 11 パリサイ派や掟の学者たちはそのことにすごく腹を立て、冷静に考えることができなかった。そして、彼らはイエスをどうするべきかお互いに話し合ったのだ。
12使徒を選ぶイエス
(マタイ10:1-4; マルコ3:13-19)
12 それから数日後、イエスは丘に登り、一晩中神に祈っていた。 13 翌朝、イエスは弟子たちを呼び寄せると、そこから12人の名を呼び、その12人を使徒と名付けた。
◼ 14 シモン!後に、イエスにペテロと名付けられる
◼ ペテロの弟、アンデレ!
◼ 兄ヤコブと弟ヨハネ!
◼ ピリポ!
◼ バルトロマイ!
◼ 15 取税人マタイ!
◼ トマス!
◼ アルパヨの息子、ヤコブ!
◼ シモン!
◼ 16 ヤコブの息子ユダ!
◼ イスカリオテ出身のユダ!後に、イエスを裏切る者
人に教え、人を癒すイエス
(マタイ4:23-25; 5:1-12)
17 それからイエスは12使徒を連れて下山すると平地までやって来た。その他にも群衆がイエスの後をつけてきていた。人々の中には、ユダヤ全土から来た者たち、神殿の都エルサレムや港の都ツロや港の都シドンなどから来た者たちがいた。 18 誰もがイエスからの教えを聞き、病気を治してもらうために集まって来たのだ。イエスは悪霊にとり憑かれて悩まされている人を癒した。 19 イエスから力が湧き出ていたので、誰もが彼に触れようとしていた。そして、イエスは彼ら全員を癒した。
20 イエスは弟子たちを見てこう言った。
「素晴らしい祝福は、貧しいあなたのもの。
神の王国はあなたのものだ。
21 素晴らしい祝福は、今お腹を空かせてるあなたのもの。
あなたは満たされる。
素晴らしい祝福は、今涙を流しているあなたのもの。
あなたは幸せになって笑う」
22 「お前たちは人の子に属することで人々に嫌われるだろう。彼らはお前たちをグループから除外し、お前たちを侮辱するだろう。彼らはお前たちの名を口にすることさえ、やめた方がいいと考えるのだ。これらのことが起きたら理解するんだ!素晴らしい祝福がお前たちのものだってことを・・・。 23 天にある素晴らしい報酬があるからこそ、お前たちは喜びのあまり飛び跳ねる。彼らの先祖たちも、これと全く同じことを預言者に行ったのだ」
24 「しかし、お金持ちも大変だな~。人生が楽だから。
25 いま、お腹いっぱいの人たちも大変だな~。お腹は空く一方だ。
いま、笑っている人たちも大変だな~。いずれ泣き悲しむから」
26 「誰もがお前たちに向けて良いことを言う時、最悪な出来事が来るものと思え。彼らの先祖は、偽預言者をちやほやしている時に同じことをした」
敵を愛す
(マタイ5:38-48; 7:12)
27 「いいか!俺から学ぼうとしている者に言う。敵を愛せ!自分を憎む人に良くするんだ。 28 自分をののしる人々を祝福するよう神に求めるんだ。自分に冷たくする人たちのために祈るんだ。 29 もし誰かに殴られたら、もう片方の頬も差し出してやれ。もし誰かに上着を奪われたら、シャツも取らせてやるんだ。 30 誰でも何か求める者には与えろ。そして奪い取る者には返せと言うな。 31 自分にしてほしいと思うことをお前たちが他の人にしてあげるんだ!
32 愛してくれる人だけを愛したからと言って、誰からも褒められることはない!悪党だって愛してくれる人を愛す。 33 自分に良くしてくれる人にだけ良くしたって、誰も褒めやしない。それなら悪党だってやっている。 34 返してもらうつもりで貸したって気前がいいわけじゃない。悪党だって、返してもらうつもりで金貸しするさ!
35 お前たちは敵を愛するんだ。見返りを求めず、無条件に良くしてやるんだ。そうすれば、どでかい報酬を受け取れるぞ!お前たちは最も偉大な神の子供になれるんだ!神は、たとえ感謝する心を持っていない悪人にも情けをかける。 36 父の示した情け深いその行為を、お前たちも同じように示し、情け深い人になれ!」
人への批判!要注意!
(マタイ7:1-5)
37 「偏見を持つな。そうすれば、神はお前たちを裁きやしない。他人を非難するな!そうすれば、神はお前たちを非難しない。赦せ!そうすれば赦される。 38 与えなさい!そうすれば、さらに与えられる。抱えきれないほど与えられるのだ。その量はあまりにも多く、抑えて揺すり入れたとしても尚、こぼれおちるほどだ。神は、お前たちが他の人に与える与え方に合わせて、与えてくれるのだ!」
39 イエスは彼らに考えさせるように例え話をした。「目の見えない者が目の見えない者の道案内をどうやってする?そんなことをすれば、2人とも気付かず穴に落ちるのがオチだ。 40 生徒が先生より偉くなる事は無い。だが、完全に訓練されれば、先生のようにはなる。
41 なぜ友人の目にある小さなホコリは見えるのに、自分の目にあるおっきなゴミくずには気付かない? 42 自分の目にある大きなゴミくずが見えていないのに、『その目についたホコリを取ってあげるよ!』なんて言える立場か?まるで偽善者だ。人にあれこれ言う前に、自分の目にあるゴミくずを処理するのが筋だ。澄んだ瞳を持てば、友人の目についたホコリもよく見える。そうすれば、本当の意味で人のためにホコリを取り除いてあげることができる」
良い木だけが良い実を結ぶ
(マタイ7:17-20; 12:34-35)
43 「良い木が悪い実をならせる事はない。同じく、悪い木が良い実をならせる事もない。 44 木はその実によって見分けられるだろう。いばらにいちじくの実がなることがなければ、棘のある茂みからぶどうの実がなることもない。 45 つまりだ。良い人が良いことばかりを口にするのは、心が良いことでいっぱいだからだ!逆に自己中心的な人が自己中心的なことを口にするのは、心が自己中心的な願望でいっぱいだからだ。いいか、心に秘めたことが人の口からこぼれるのだ」
2種類の人間
(マタイ7:24-27)
46 「『師匠、師匠、助けてください!』と言うから助言してるのに、なぜ行動に移さない? 47 俺のことばを聞いて、実行する人がどんな人か説明しよう。 48 そういう人は、まるで地面を深く掘り、岩を土台として家を建てた人だ。洪水や津波などの嵐が打ち付けても、土台がしっかりしているため、びくともしない。
49 俺のことばを聞いても実行しない人は、まるで土台を用意せずに家を建てた人だ。洪水が来たら、いとも簡単に崩れ落ちて木端微塵になる!」
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