M’Cheyne Bible Reading Plan
身分や豊かさでひいきしない
2 兄弟、姉妹たちよ!栄光に輝く、私たちの王であるイエス・キリストを信じる人々よ!ある一定の人々がほかの者たちよりも重要な人たちであるなどと考えてはいけない! 2 たとえば教会の集まりに、立派な身なりで高価な金の指輪をはめた金持ちと、みすぼらしい身なりの貧乏人が同時に入って来たとしよう。 3 するとあなた達は豪華な服装をしている人に対して特別なおもてなしをして、こう言うだろう。
「よく来て頂きました。ご用意しておいたこの特別なお席にお座りください」
一方、みすぼらしい格好で現れた人には、
「あぁ~、そうだな~、そこで立って聞くか、その辺の地べただったら座われるけど・・・」と言うだろう。
4 こんなことはあってはならない!ある人間が他の人間よりも偉いと言っているも同然ではないか!あなた達は自分自身を裁判官の様な地位にまで持ち上げて、判決を下しているが、悪い判断しかできない裁判官だ。
5 愛する兄弟、姉妹たちよ!よく聞きなさい。神はこの世の貧乏な人たちを選び、信仰の中で豊かにしてくれる。神は彼ら貧乏な人々を選んだ。それは、神が約束した王国を神が愛する彼らに受け取らせるためにだ。 6 それなのにあなた達は貧しく身分の低い者たちを見下し、一方で金持ちには敬意を示し尽くしている。なぜそんなことをするのだ!?彼ら金持ちはあなた達の人生を操ろうと、彼らの持っている権力で重圧をかけてくる者たちだ。そして、あなた達を裁判にかけるんだ。 7 私たちの偉大な神の名をバカにする者・・・それは彼ら、金持ちではないか!
8 一つの掟が他の全ての掟を支配して、最も優れていることを知っているだろう。この王から与えられた頂点にある掟は、聖書の中で見つけることが出来る。「自分自身を愛するように、他の人を愛しなさい」もしこの掟を守っているなら、あなた達はいつも正しいことをしている。 9 しかし、誰かを他の者よりもえこひいきすれば、それは完全な過ちだ。神の掟を破ったことになる。
10 だから神の掟全体を注意深く守っていても、一つの掟で失敗すれば、全てを破ったのと同然の罰が科せられるのだ。 11 要するに、「結婚相手以外と性交渉をしてはならない」——【出エジプト記20:14; 申命記5:18より引用】と言った神は、「殺してはならない」——【出エジプト記20:13; 申命記5:17より引用】とも要求している。そして、あなた達がもし不倫の過ちを犯さなくても、誰かを殺せば全ての掟を破ったことになるということだ。
12 あなた達は人々に自由を与える掟によって判決が下される。だから、あなた達が話すこと、行うこと、全てにおいてこのことを適応させるようにするのだ。 13 そう!他の人に情けを示しなさい。あなた達がそうしないのなら、あなた達に判決が下される時、神からの情けなしに、容赦なく神の裁きが下るだろう。しかし、情け深い人は神の前に恐れを抱かず立つことができ、そして神が情けをかけてくれるはずだ。
信じて行動する
14 兄弟、姉妹たちよ!神を信じている信仰があっても、行動に移さなければ何の意味もない。そのような信仰では誰も救うことはできない。 15 例えば、神の家族の中で、着るものや食料に困っている人がいるとしよう。 16 そして、彼らに対してある人はこう言うのだ。
「おぉ~神がついているから、大丈夫!暖かくして食べ物をいっぱい食べて!」
しかし実際、必要なものを何も彼らに与えてあげないのであれば、あなた達の言っているそんな励ましの言葉なんか何の価値も持たない! 17 信仰もこれと全く一緒だ!どれだけ信じていても、何もしないのであれば、そんな信仰は死んだも同然だ!
18 しかし、これに対してある者はこんな反論をするだろう。
「ある人には信じるという役割が与えられていて、またある人には良い働きをするという役割が与えられているのだ」と・・・
それに対しての私の答えはこうだ。行いなしで信仰は語れない。しかし、私の信仰は行いが物語っている。 19 神はただ一人だと信じられているのか。それは結構だ。だが、悪霊でさえ同じことを信じている!だから悪霊は震え上がる思いで神を恐れているのだ。
20 愚か者が!信じて座っているだけじゃ意味がない!それを証明してほしいか? 21 信仰の父アブラハムは、その行いによって神に正しいと認められたではないか。彼は大事な自分の息子イサクを供え物として祭壇の上に置いた。 22 そう!ここでアブラハムの信仰と行いが結びついていることが分かるだろう!彼の信仰は行動で完成したのだ。 23 このことは、以下の聖書箇所の意味を表している。「アブラハムは神を信じた。そして、その信じる信仰で神はアブラハムを正しことをした人だと認めたのだ」——【創世記15:6より引用】こうしてアブラハムは「神の友」と呼ばれるようになったのだ。 24 これで分かるだろう。信じるだけではなく、信じることから生まれる「行動」あってこそ、私たちは正しいものであると認められるのだ。
25 他の例えもある・・・風俗嬢として働いていたラハブもその一例だ。彼女もまた、自分が行った行動により神に認められたのだ。彼女はイスラエルが送り出したスパイを自分の家でかくまい、別の道から安全に彼らスパイを逃がしてあげた。この行為によって、なんと売春婦である彼女が神に認められたのだ。
26 霊のない人間の体は死んだと同然だ。それと同じように、信じても行動が伴わない信仰は死んでいるのだ。
悪魔に誘惑されるイエス
(マタイ4:1-11; マルコ1:12-13)
4 イエスは聖霊に満たされ、ヨルダン川から戻ってきた。すると、聖霊がイエスを砂漠へ導き、 2 そこで彼は40日間悪魔から誘惑を受けたのだ。この間、イエスは何も食べずにお腹がすごく空いていた。グゥゥゥ~
3 悪魔が彼にささやいた。「もし、お前が神の息子だというのなら、この石をパンに変えてみろ!」
4 イエスは答えた。「いや、聖書には『人はパンだけでは生きていけない』と書いてあるんだ」
5 すると、悪魔はイエスの手を引き、さらに他のものを見せた。お遊び・・・お城・・・お金・・・美食・・・美女・・・名声・・・♪ この世のありとあらゆる国の華やかな暮らしを見せたのだ。 6 悪魔が彼に言った。「すごいだろ~?これぜ~んぶを支配する王にしてあげたいんだよ!この世界も、暮らしも、お前のものになるんだぞ?これら全ては、俺のものなんだ。俺はこの全てをあげたい人にあげられる! 7 だから、もし俺だけを拝むなら、これぜ~んぶ!お前にあげるよ!」
8 イエスが答えた。「聖書には『王である神にのみ忠誠をつくして、讃えるべき』と書いてある」
9 ビュン!すると、悪魔は次にイエスをエルサレムの神殿で最も高いところに連れて行き、都を一望させた。「もし、お前が神の子だったら、ここから飛び降りられるだろ? 10 だって、聖書でこう言ってるじゃないか。
『♪神は自分の天使に、お前を守るように命じる。
11 岩に足をぶつけないように、
彼らの手はあなたを受け止めてくれる』」
12 イエスが答えた。「だが、聖書はこうも言ってる。『あなたの王である神を試してはならない』って」
13 悪魔はイエスをあらゆる方法で誘惑することを終えると、もっと良いタイミングを待つためにその場から去って行った。
ガリラヤ地方から始まっていくイエスの働き
(マタイ4:12-17; マルコ1:14-15)
14 イエスは聖霊の力と共にガリラヤに戻った。彼の評判はガリラヤ地方一帯に広まっていた。 15 イエスはユダヤ集会所で教え始め、それを聞いた誰もが彼を絶賛した!
自分の故郷に帰るイエス
(マタイ13:53-58; マルコ6:1-6)
16 イエスは彼が育った町ナザレの村へと出発した。イエスは休日にいつものようにユダヤ集会所へ行くと、聖書を読むために立ち上がった。 17 預言者イザヤの書が彼に渡された。イエスは開いて、これが書かれている箇所を見つけた。
18 「神の霊がわたしにやって来た。
神は貧しい人々に最高な知らせを伝えるためにわたしを選んだ。
神は囚人たちが自由であることを伝えるためにわたしを送った。そして、盲人に再び見えるようになると伝えるために。
神は不平等に扱われた人を自由にするためにわたしを送った。
19 そして、王である神の優しさを示す時が来たと知らせるために」
20 イエスは聖書を閉じ、その聖書を担当の者に返してから腰を下ろした。ユダヤ集会所にいるみんなが彼に注目している中、 21 イエスは彼らに話し始めた。「今、わたしが読んだこの箇所は、あなた方が聞いている間に実現された!」
22 そこにいる誰もが、イエスの言ったことを称賛し、イエスの語った素晴らしいことばに驚いた。彼らは言った。「でも彼って、あのヨセフの息子じゃなかったか?」
23 イエスは彼らに言った。「あなた方が古いことわざを使って、『お医者さんは、自分自身を治す』と言い、『私たちは、あなたがカペナウムでした噂を聞いたけど、この場所でも、自分たちの故郷でも、同じこと行ってくれ!』と言いたくなるのも分かる!」 24 続けてイエスはこう言った。「実際のところ、預言者は自分の故郷では受け入れてもらえない」
25-26 「エリヤの時代、イスラエルでは3年半も雨が降らなかった。国中のどこへ行っても食料が底をついていた。その頃、イスラエルには多くの未亡人、すなわち夫に先立たれた妻たちがいた。しかし、実際エリヤはそのイスラエルの未亡人へ遣わされたのではなく、シドン付近にある町サレプタの未亡人にのみ遣わされたのだ」
27 「そして、預言者エリシャの時代、イスラエルには重い皮膚病を持つ人が多く住んでいた。しかし、イスラエルの人は誰もその病から癒されなかった。唯一、ナアマンだけが癒された。しかも彼はシリア出身で、イスラエルの出身ではなかった!」
28 ユダヤ集会所の人々がこれを聞いた時、彼らは非常に腹を立てた。 29 彼らは起き上がり、イエスを無理やりナザレ村から追い出そうとしたのだ。ナザレ村は丘の上に建てられていたため、彼らはイエスを崖から落っことそうと追い詰めた。 30 しかし、イエスは群衆の間をすり抜けて、その場から立ち去った。
悪霊から人を解放するイエス
(マルコ1:21-28)
31 イエスはガリラヤの町カペナウムに行き、休日には人々へ教えていた。 32 彼が権威を持って話したので、彼らはイエスの教えに驚いた。
33 このユダヤ集会所には悪霊に取り憑かれた男がいた・・・すると、彼は叫び始めた。 34 「コレハコレハ!ナザレノイエス・・・何シニ来タ~?俺達ヲ滅ボスタメ二来タカ~?俺ハ知ッテルゾォォォ、アナタハ神ノ聖ナル方ダと〰!」 35 イエスは彼に命じた。「黙って、彼から出ていけ!」悪霊は男の体をみんなの前に投げ倒し、それ以上傷つける事なく去っていった。
36 人々は驚き、お互いに言った。「おい、おい、一体どういうことだ?権威と力を持って悪霊に命じ、やつらは出て行ったぞ」 37 こうしてイエスについての噂が全地域へと広まっていった。
ペテロの義理の母を癒すイエス
(マタイ8:14-17; マルコ1:29-34)
38 イエスはユダヤ集会所を出て、シモンの家へと向かった。シモンの義理の母は病気で高熱があった。そして、彼らはイエスに助けを求めた。 39 そこでイエスは彼女のすぐ側に立って、熱が引くように命じた。すると彼女から熱が出て行き、彼女は起き上がって彼らをもてなし始めた!
他にも多くを癒すイエス
(マタイ8:16-17; マルコ1:32-34)
40 日が沈むと、家族の中で病気をわずらっている者がいる人々が、ぞくぞくとイエスのもとに集まって来た。彼らは色んな病気を抱えていた。イエスはそれぞれの病人に手を置いて、全員を癒した。
41 多くの人々から悪霊たちが出ていき、悪霊たちは叫んだ。「チクショウ!神ノ子ダァァァ〰!」しかし、イエスは悪霊たちに警告を与え、このことを人々に話すなと言った。なぜなら、悪霊たちはその方が救い主だと知っていたからだ。
他の町々を訪れるイエス
(マルコ1:35-39)
42 翌日、イエスは1人になるためにある場所へ出かけて行った。人々は彼を探し周って見つけると、どこにも行かないようにとイエスに頼み込んだ。 43 だが、イエスは彼らに言った。「わたしは他の町でも神の王国について最高な知らせを伝えなければならない。これがわたしが遣わされた理由だ」
44 それからイエスはユダヤにあるユダヤ集会所で最高な知らせを伝えた。
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