M’Cheyne Bible Reading Plan
羊飼いの声を聞きわける羊
10 イエスが言った。「人が羊の囲いに入る時、その人は門を使うべきだ。もし塀をよじ登ろうとするならば、その人は泥棒だ。その人は羊を盗もうとしている。 2 だが、羊の面倒を見る者なら門を通って入ってくるだろう。その人は羊飼いだ。 3 門を守る者は、羊飼いのために門を開けてくれる。そこで羊は羊飼いの声に耳を傾ける。その人は自分の羊を名前で呼び、外に連れ出す。 4 その人の羊がみんな集まったら、その人は羊たちの先を歩く。羊はその人の声を知っているからこそ、その人についていくのだ。 5 しかし、羊は知らない人にはついて行ったりは絶対にしない。その声が知らない人なら、羊は走って逃げていく」
6 イエスはこの物語を人々に話したが、彼らはその意味がさっぱりわからなかった。
イエスは良い羊飼い
7 イエスはもう一度言った。「わかりやすく言おう!わたしが羊の門だ。 8 羊を気にかけているふりをしてやって来た者はみんな泥棒であり、強盗だ。そして、羊たちも彼らの言うことを聞きはしない。 9 わたしが門だ。誰でもわたしを通って入る者は救われる。その人たちは入ることも出来れば、出ることも出来る。彼らは必要な全てを見つけるのだ。 10 泥棒は盗むため、殺すため、滅ぼすために来る。だが、わたしはいのちを与えるために来た。そのいのちとは、あなた方がいま想像している以上のものだ。
11 わたしは良い羊飼いだ。そして、良い羊飼いは自分のいのちを羊のために捧げる。 12 羊を飼うために雇われた労働者は羊飼いとは違う。彼ら労働者は、羊を自分のものとしているわけではない。だからオオカミが来ているのを見ても、羊をその場に残して自分だけが逃げ去ってしまうだろう。そうなればオオカミが羊を襲い、羊たちは四方八方に散らされる。 13 そんな男は羊に心を向けることはなく、その場から逃げてしまう、ただの雇われた労働者だ。
14-15 わたしは羊を養い、気にかけている羊飼いだ。お父さんがわたしのことを知っているように、わたしも自分の羊のことを知っている。わたしがお父さんのことを知っているように、わたしの羊もわたしのことを知っている。そして、わたしはこの羊たちのために、自分のいのちを捧げるのだ。 16 わたしには、この群れの中にはいない他の羊たちも抱えている。わたしは、その羊たちをも導かなければならない。彼らはわたしの声を聞き、1人の羊飼いのもとで1つの群れとなるのだ。 17 わたしが自分のいのちを手放したからこそ、お父さんはわたしを愛している。わたしが自分のいのちを諦めるからこそ、わたしは再びいのちを取り戻せるのだ。 18 わたしからいのちを取り去る者はいない。わたしが、わたしのいのちを自由にささげるのだ。また、わたしにはそれを取り戻す権利もある。これはお父さんがわたしに命じたことだ」
19 イエスがこれを言ったことによって、ユダヤ人たちはまた二つに分かれた。 20 ほとんどの人はこう言った。「やつは悪霊に取り憑かれて、イカれてしまった。どうしてあんなヤツの話を聞くのだ?」
21 だが、他の者たちはこう言った。「これらのことばは悪霊に取り憑かれた者とは思えない。生まれつき目が見えない者を悪霊が癒すことはできん!」
イエスに対するユダヤ人指導者たち
22 季節は冬、神殿の都エルサレムでは献身祭が始まった。 23 イエスはエルサレム神殿・ソロモンの廊下にいた。 24 ユダヤ指導者たちは、イエスの周りを囲んでこう言った。「どれだけ長い間、私たちはあなたの存在について悩ませるつもりなのか?もしあなたが救い主なら、はっきりとそう言えばいいじゃないか!」
25 イエスは答えた。「わたしはもう既に伝えたが、お前たちは信じなかった。わたしはお父さんの権威によって奇跡を起こしている。これらの奇跡がわたしが誰なのかを物語っている。 26 それでもお前たちは信じることを拒む。それは、お前たちがわたしの羊ではないからだ。 27 わたしの羊はわたしの声を聞く。わたしは彼らを知っていて、彼らはわたしについて来る。 28 わたしは、自分の羊に永遠のいのちを与える。彼らは決して死なないだろう。そして、彼らがわたしの管理下にいる間は、誰もわたしから彼らを引き離せる者はいない。 29 わたしのお父さんこそがわたしに羊たちを与えた方であり、どんな方よりも偉大である。誰もわたしの羊を彼の手から盗むことはできないのだ。 30 お父さんとわたしは1つだ!」
31 ユダヤの指導者たちはイエスを殺そうとまた石を拾った。 32 だが、イエスは彼らに言った。「あなた方が目にしたわたしのすばらしい行いの全ては、お父さんの力から来ている。お父さんが行ったすばらしい出来事のどれを見て、わたしを殺そうと思うのですか?」
33 彼らは答えた。「私たちは、お前のした良いことで殺そうとしているわけではない!だが、神を侮辱したこと!そのことを言っているのだ。お前はただの人間だ。なのに、お前は自分が神だと言う!私たちがお前を殺そうとしているのはそれが理由だ!」
34 イエスは言った。「あなた方の掟の中には、『♪私は言った。お前たちは神々だ!』と書いてある。 35 この聖書箇所では、それらの人たち、又は神のメッセージを受け取った人たちのことを『神々』と呼んだ。その箇所を消すことはできない。 36 であれば、なぜ私が『神の子である』と言うことには侮辱だと責めたてるのだ?わたしは神に選ばれ、この世に送られた者だ。 37 もし、わたしのお父さんがしていることをわたしがしていないのなら、わたしの言うことを信じるな。 38 だが、もしわたしがお父さんの意志を実行しているなら、わたしのすることを信じるべきだ。わたしを信じられなくとも、わたしがなすことを信じるべきだ。そうすれば、お父さんがわたしの中にいて、わたしがお父さんの中にいることが理解できるだろう!」
39 彼らはまたイエスを逮捕しようとしたが、イエスは彼らから逃げた。
40 その後、イエスはヨルダン川を渡って、ヨハネが洗礼を授け始めた場所に戻った。イエスがそこに残っていると、 41 大勢の人がイエスのもとに集まって来た。彼らは言った。「ヨハネは一切、奇跡を行なわなかったが、この方についてヨハネが話したことは事実だ!」 42 こうして、そこにいる大勢がイエスを信じたのだ。
イエスの命令は助け合い
6 教会のみんな!
あなた達の誰か1人が過ちを犯した場合には、聖霊に従うあなた達がその人の元に行き、正しい場所へ戻るように助けてあげなさい。細心の注意をして、慎重に手を差し伸べるのだ。そして自分自身も彼らに引きずり込まれることなく、誘惑へと足を踏み外さないように気を引き締めていなさい。 2 互いの苦難をともに背負うのだ!こうすることで、これぞ救い主の命令に従っている、ということになるのだ。 3 しかし、こうしたことをしたからといって、自分はなんて重要人物なんだろうと思ったらそれは大きな間違いだ。自分をただ騙しているに他ならない。 4 自分のした事だけを見てそれが誇れることなのかどうかを判別しなさい。他の人が犯した失敗と自分の行動を比べてはいけない。 5 自分の行動のみを自分の責任として負うべきなのだ。
蒔いた種は必ず刈り取る
6 誰でも神のことばを教わる者は、神のことばを教える者と共に良いものを共有するべきなのだ。
7 もし神をバカにできるなら、それはあなた自身をバカにしていることになる。人は蒔いた種をそのまま刈り取るからだ。 8 人間の野望で満たされた人生を歩みたいと願うなら、そこから得られる収穫は完全な破壊である。しかし、聖霊に喜ばれるような生き方を選ぶなら、あなた達が得られる収穫は永遠のいのちだ。 9 だから、正しい行いに疲れ果ててはならない!あきらめずに歩み続けるなら、やがて正しい時に永遠のいのちの収穫を刈り取る日が来るからだ! 10 誰かのために良いことをする機会があるのなら、その時にするべきだ。しかし、その上でまずは神を信じている神の家族たちに特別な優しさを示してあげなさい。
手紙の終わりに
11 これを見るんだ!こんなに大きな文字で私自らが書いている。 12 例の教師たちが何のためにあなた達に割礼をするように押しつけているのか分かるか?理由はただ1つ。すなわち、もっと彼らの人気が上がり、同時に迫害する者たちに叩かれたくないという思いからだ。つまり彼らはあなたのためではなく自分自身のために行っているのだ。救い主の十字架が唯一の救いの道であることを認めることで、他の人に叩かれるのが怖いのだ。 13 そうした割礼を主張する教師は、自分自身も割礼を受けている。しかし、それ以外の掟は守っていないのだ。彼らがあなた達に割礼を強要するのは、彼らがあなた達にしてあげたことをただ自慢したいだけなのだ。
14 そんなことを私は死んでも自慢したくない。私に自慢できるものは、王であるイエス・キリストの十字架のみだ。この十字架のおかげで世は私の前で死に、私は世の前で死んでいる。 15 誰が割礼を受けていて、誰が受けていないのかなど、どうでもいい。大切なのは神がイエスの中につくったこの新しい世界のことだ。 16 この新しい道を歩む人すべてに平安があるように。そして、神の国民に神の情けがあるように。
17 二度とこんなつまらない問題で私に世話を焼かせないでくれ。私がイエスに属していることはこの体の傷が物語っている。
18 私の兄弟、姉妹たちよ。王であるイエス・キリストの恵みがみなさん一人一人にあるように。
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