M’Cheyne Bible Reading Plan
いのちとことばの源
1 ここにいのちの源、すなわちことばについて語ろう。そのことばは世の初めから存在し、私たちがこの耳で聞き、この目で見て、この手で触れたそのことばについてだ。 2 そう!いのちであるそのお方は、私たちの前に現れた。私たちはこの目で「その方」を見た。だからこそ私たちは「その方」について他の人たちに宣べ伝えることができるのだ。そして今、私たちはあなた達にそのことを伝えている。「その方」は永遠のいのちであり、父である神と共にいて、私たちのために姿を現してくれた。 3 私たちが見聞きしたことをあなた達に伝えているのは、この手紙を読む皆さんが私たちと心を一つにしてほしいと願っているからだ。私たちの心がお父さんとそのひとり子、イエス・キリストと一つであるようにと・・・ 4 私たちがこのようにあなた達に手紙を書いているのは、あなた達がこのことを知ることで、あなた達の中で喜びが溢れるようにと期待しているからである。
神は光
5 神より授かった真実の教えを伝えよう。神は光であり、神の中にはどこにも闇がない。 6 故に神と共に人生を歩むと言って、闇に住んでいるのなら、表裏のある嘘つきな者だと言えよう。 7 しかし、神がいつも光の中にあるように私たちも光の中を歩むなら、それぞれお互いとの関係を保ち、また私たちの過ちを取り除いてくれた神のひとり子・イエスとの友好関係を存分に楽しむことができるのだ。
8 もし自分には過ちがないと言うのなら、私たちは自身を騙してしまっていることになる。そして、それは真理を拒絶しているまぎれもない証拠だ。 9 しかし、心の闇に漂う間違いや、過ちを正直に告白し、光に照らされるなら、神は約束どおりに私たちの過ちを赦し、その闇から解放してくれる。 10 「自分は過ちを犯したことなどない」と言うのなら、神を嘘つき呼ばわりしていることになり、その教えを拒絶しているのと同然なのだ。
本当の富
16 イエスは弟子たちに言った。「あるところに一人の金持ちがいた。彼は自分のビジネスを管理するための管理者を雇った。後になって、その管理者が自分のお金を無駄遣いしてるという話を聞いたのだ。 2 さっそく彼は管理者を呼んで言った。『あなたが悪事を働いているということを耳にした。私のお金をどう管理しているのか報告書を出しなさい。あなたはもう私の管理者になれません』
3 そこで、その管理者は考えた。『ボスは俺をクビにする気だ。どうしよう?道路を掘る力仕事なんて無理だし、誰かに頭を下げるのは俺のプライドが許さない。 4 わかった!こうすればいい・・・今の権限を使って人に恩を売れば・・・友を作っておけば、たとえ職を失っても情けをかけてくれ、俺を家に迎え入れてくれる人がいるだろう!』
5 そこでその管理者は、雇い主にお金を借りてる人たちを呼んだ。まず1人目にはこう聞いた。『ボスにいくら借りていますか?』 6 彼は答えた。『オリーブオイル100樽分です』管理者は彼に言った。『これがあなたの新しい請求書です。早く座って!請求書に50樽と書きなさい。少なくしましょう!』
7 それから管理者は別の人に聞いた。『ボスからいくら借りていますか?』彼は答えた。『小麦30トン分です』管理者は彼に言った。『これがあなたの請求書です。25トンと書き直してください!』
8 これを後から知った雇い主も思わず、『これは一本取られたわ』と不誠実な管理者に言った。そう!世の中の人たちは光に属する人たちよりも、互いの利益が関係したときにより賢くなるのだ。
9 言いたいことはこうだ!この世界にあるものを使って、後のために『友達』を作っておけ。もし、神と共に友達を作るのであれば、いま手元にある物すべてがなくなっても、永遠に続く家へ迎え入れてもらえる。 10 小さなことであっても信頼される人は、大きなことであっても信頼される。小さなことに不誠実な人は、大きなことにも不誠実になる。 11 もし、あなた達がこの世の富でさえ信頼されないのなら、本当の富であっても信頼されることはない。 12 そして、あなた達が他の人のもので信頼を得られないのであれば、自分のものを与えてもらうことは無いだろう。
13 奴隷は、同時に2人の主人に仕えることはできない。それはあなた達も同じだ。あなた達は一方の主人を憎み、もう一方の主人を愛す。または、一方に忠誠を尽くし、もう一方には気も留めない。神とお金の両方に仕えることはできないのだ」
神の掟は変えられない
(マタイ11:12-13)
14 お金を愛していたパリサイ派たちはみな、イエスの言ったことを聞き笑いだした。 15 イエスは彼らに言った。「あなた達は自分を人の前で良く見せるが、神はあなた達の心に本当は何があるかを知っている。人が重要だと考えていることは、神にとってうんざりなことなのだ。
16 洗礼者ヨハネが来る前、人々はモーセの掟と預言者たちが書いたものを教えられてきた。だが、ヨハネの時代以来、神の王国の最高な知らせが伝えられると、誰もが暴力で神の王国に反抗し、それに対抗し始めた。 17 しかし、掟の手紙のごく一部さえ変えることはできない。天と地が消えることの方がそれよりも簡単なことだ! 18 だから言うが、誰であれ自分の妻と離婚し、他の女性と結婚する人は不倫としての姦淫の有罪だ。また、離婚した女性と結婚する男も姦淫の有罪である」
金持ちとラザロ
19 イエスは言った。「いつも良い服を着て自分を着飾っているお金持ちがいた。彼はとても裕福だったので、毎日のように贅沢三昧をして楽しむことができた。 20 また、そこにはとても貧しいラザロという名前の男がいた。彼の体にはできものがあり、体中それで覆われていた。彼は金持ちの門の近くによく置かれていた。 21 ラザロはお金持ちの食卓の下にこぼれた食べかすを食べたかっただけなのだ。そして、犬がやって来て彼のできものを舐めてきた。
22 その後、ラザロは亡くなった。天使たちは彼を連れてアブラハムの隣の名誉ある場所に置いた。一方、お金持ちも死んで埋葬された。 23 彼は死の場所に送られ、大きな痛みを感じていた。金持ちは遠くにアブラハムが見え、その横にはラザロが一緒にいるのを見た。 24 金持ちはアブラハムに向かって叫んだ。『信仰の父アブラハムざま゛ぁ〰〰!どうか助げでぐれぇ!ラザロを送って、水に浸した指先でこの舌を冷やしてぐだざい゛!この炎が熱いよ~、苦しいよ~!』
25 だが、アブラハムは言った。『私の子よ。生きていた時のことを覚えているか?お前は人生で良い物を全て持っていた。だがラザロは何も持っていなかった。ラザロは今ここで慰められ、お前はそこで苦しんでいる。 26 それに、あなたと私たちとの間には大きな溝がある。誰もあなたを助けるために渡ることも、そこからここに来ることもできない』
27 金持ちが言った。『ではせめて、アブラハムさん!ラザロを私の父の家へ送ってください! 28 私には5人の兄弟がいます!私の兄弟が、この痛みの場所に来ないよう警告したいのです』
29 しかし、アブラハムは言った。『彼らは、読むためにあるモーセの掟と、預言者たちが書いた書物を持っている。そこから彼らに学ばせるのだ』
30 金持ちが言った。『いや、アブラハム様!もし死から復活した人の誰かが彼らの元にやって来たら、きっと彼らは生き方を変える決断をしてくれるはずです!』
31 しかし、アブラハムは彼にこう言った。『もし、お前の兄弟たちがモーセや預言者たちの言うことを聞かないのなら、死から復活した人の言葉だって聞きはしない!』」
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