M’Cheyne Bible Reading Plan
偽預言者に要注意
4 愛する友よ!この世に神のことばだと言って曲がった真理を教えるウソの教師が多く出回っている。人の言うことをなんでも信じるのではなく、それがどこから来たものかを探り、本当に神から来たことばなのかをはっきりさせるのだ。 2 聖霊から出たものかどうかを見極める方法はいたって簡単。それはイエスが救い主であり、この世に人間となって現れたことを証言するかどうかだ。 3 だが、それを認めていない言葉は神から来た言葉ではなく、むしろ救い主の敵から来た言葉だ。アンチ救い主の声をあなた達はすでに聞いている。その声はすでにこの世の中に紛れ込んでいるのだ。
4 私の子たちよ!神の側についた時点で、みんなはアンチ救い主、すなわち偽預言者をすでに打ち負かしている。なぜなら、あなたの内にいる聖霊は、この世のものよりも偉大だからだ。 5 この世に属する者は、この世の欲望に基づいて話す。そして、この世は彼らの声に関心を寄せるのだ。 6 しかし、私たちは神から来ている。だから、神を知っている者は私たちの声に耳を傾ける。一方、神から来ていない人々には私たちの声が響かない。彼らは私たちの声に興味がないからだ。こうして私たちは見分けることができるのだ。そのスピリットが本物なのか、偽物なのかを。
神を愛し、互いを愛す
7 友よ、互いに愛し合いなさい!なぜなら愛は神から来るからだ。互いを愛する者は誰でも神の子であり、神と親しい人間だ。 8 誰も愛さない人は、神を知らない人間だ。なぜなら神は愛だから。 9 神はこのように私たちに愛を示した・・・神は自分の1人息子を通して私たちにいのちを与えるためにイエスをこの世に送ったのだ。 10 本当の愛とは、私たちが神を愛しているその愛ではなく、神が私たちを愛しているその愛の姿なのだ。神は私たちの過ちを取り除くために自分の息子を送った。
11 友よ!神はこうしてその大きな愛を私たちに示してくれたのだ。だからこそ、私たちも互いに愛し合うべきなんだ! 12 今まで誰も神を見たことがない。しかし!もし私たちが愛を持ち、互いに助け合っているのなら、その中に神は必ずいてくれる。お互いに愛し合うということ、ただそれを実行するだけで神の愛が目的を果たしてくれるのだ。そして、その愛は私たちの中で完全なものとなる。 13 私たちは知っている!私たちみんなは、神の中に生きているということを・・・そして、神もまた私たちの中で生きていることを!なぜそれが分かるかって?・・・それは、神が聖霊を私たちの内側に与えてくれたからだ。 14 私たちは、お父さんが息子を救い主としてこの世に送ったということを見てきた。そして今、私たちはそのことを人々に伝えている。 15 「私はイエスが神のひとり子であることを信じている」と自分で宣言するなら誰であれ、その人は神の中に住んでおり、また神もその人の中に住んでいる。 16 私たちは神に与えられた愛を知っているだけでなく、信頼しているのだ。神は愛。よって愛の内に生きる者は神の内に生きる者であり、神も同じくその人の内に生きているということだ。 17 もし神の愛が私たちの内で完全なものとされるなら、神がこの世を裁く時に私たちは恐れを抱くことなく、神の前に立つことができる。そう!恐れずにいられるんだ。それはこの世で私たちはイエスのようだということだ。 18 神の愛があるところには、恐れの感情などないはずだ。なぜなら、神の完璧な愛がその恐れを取り除いてくれるからだ。逆に、恐れを感じているということは、完全な神の愛がその人の中に働いている状態ではなく、神の罰を受けているという状態なのだ。
19 神が先に愛してくれたからこそ、私たちは神や人を愛することができる! 20 神は愛しているが、教会の兄弟、姉妹たちのことは愛していないと言うのなら、その人は嘘つきだ。目に見える人間を愛せないで、見たこともない神をどうやって愛すのか? 21 神を愛すなら、自ずとみんなのこと、教会のことを愛せるはずだ!お互いに愛すること、これこそ神の命令である。
ザアカイ
19 イエスはエリコの町を通っていた。 2 エリコの町には、ザアカイという男がいた。彼は裕福で、非常に権力のある税金取りだった。 3 彼はイエスがどんな人なのかを一目見たかったが、その場にはイエスを見たい人たちが他にもたくさん集まっていた。ザアカイは背伸びをして人混みの向こうを見ようとしたが、背が低すぎたので見ることができなかった。 4 そこで彼はイエスが通るであろう場所に走って行き、イエスを見るためにシカモアの木によじ登った。
5 イエスはザアカイがいるところまで来ると、顔を上げて、木の上にいるザアカイを見た。彼が木にいるのを見たイエスは言った。「ザアカイ!早く下りて来い!今日はお前の家に泊まらないといけない!」
6 ザアカイは急いで木から降りた。自分の家にイエスをお迎えできるのが嬉しかったのだ。 7 これを見た人々はみんな文句を言い始めた。「イエスが一緒にいるやつを見ろよ・・・ザアカイだぞ・・・過ちにまみれたようなヤツだ!」
8 ザアカイはそこに立ち、王であるイエスに向かってこう言った。「王よ、聞いてください!私は、自分の財産の半分を貧しい人に渡します。騙し取った人には、4倍にしてお返しします」
9 イエスが言った。「今日は、この家族が救われる日だ!そう!この税金取りでさえも神の選んだ国民の1人だ。 10 人の子は迷った人たちを見つけ出し、彼らを救うために来た!」
3人の召使い
(マタイ25:14-30)
11 群衆がイエスの話を聞いていると、イエスはある物語を語り始めた。エルサレムの近くまで来ていたイエスは、神の王国の時代がもうすぐやって来るという考えが人々の間にあることを知っていた。 12 だから、イエスはこの話をした。「ある重要な男が遠くの国まで出掛ける支度をしていた。王になるためだった。そして、王になった後はこの国に戻ってきて国民を治める計画をたてていたのだ。 13 そこで彼は自分の家来を10人呼び集めた。そして彼は家来1人につき1袋のお金をそれぞれに渡した。——【お金の単位はミナと呼ばれ、1袋には3ヵ月分相当のお金が入っていた】そして、彼は家来たちに言った。『私が戻ってくるまで、このお金で上手く稼いでおいてくれ』 14 しかし王国の人々はこの男を嫌っていた。そこで人々は他の国へ行くその男を尾行するために組織を送った。すると、尾行をしていた者たちはこう言った。『この男が我らの王になるのは我慢できない!』
15 しかし、その男は王となったのだ。彼が家に帰って来ると、彼はこう言った。『私のお金を持っている家来たちを呼んでくれ。預けたものでどれだけ稼ぎを出したのかが知りたいんだ』 16 1人目の家来が来てこう言った。『陛下、あなたがくれた1袋で10袋のお金を稼ぎました』 17 王は彼に言った。『素晴らしい!お前は良い家来だ。小さなことであっても、お前を信頼できることが分かった。だから今、私はお前に10の都市を治めさせよう!』
18 2人目の家来が言った。『陛下!あなたがくれた1袋で、私は5袋を稼ぎました』 19 王はこの家来に言った。『よし!お前には、5つの都市を治めさせよう!』
20 それから、別の家来が入って来て、王にこう言った。『陛下、これがあなたのお金が入った袋です。私は布で包んで隠しておきました。 21 あなた様は厳しい方なので私は怖かったんです。あなた様は自分で稼いでいないお金さえも取り上げ、自分で育てなかった食べ物まで奪っていくお方ですから』
22 それを聞いた王は彼に言った。『お前はひどい家来だ!お前の言った言葉をそのまま返してやろう!お前は私が厳しく、他人の稼ぎや食料を横取りする人だと言ったな。 23 もしそれが本当なら、お前は私のお金を銀行に預けておけば、私が戻ってきたときには利息だけでも得れただろうに!』 24 王は、側近に言った。『この家来からお金を取り上げろ!そして10倍にした者にそのお金を与えてやるのだ!』
25 すると、側近は王に言った。『恐縮ですが、彼はすでに10袋分のお金を持っています』
26 王は言った。『成果をあげる者は、さらに与えられる。だが、持てあます者は、持っているものさえ取り上げられる。 27 それから私の敵はどこだ?私が王になることを反対した者たちはどこだ?私の敵をここに連れてきて殺せ。私が彼らの死ぬところを見てやる』」
王のようにエルサレムに入って行くイエス
(マタイ21:1-11; マルコ11:1-11; ヨハネ12:12-19)
28 イエスがこれらのことを話した後、彼はエルサレムに向かって旅を続けた。 29 彼はオリーブ山と呼ばれる丘の近くにある、ベテパゲの町とベタニヤの町の近くまでやって来た。その後、イエスは2人の弟子を送り出した。 30 イエスは彼らにこう言った。「これからあの町へ行ってくれ。そこには、まだ誰も乗ったことのない若いロバがいる。その綱をほどき、俺のところに連れてくるんだ。 31 『なぜロバを連れて行く?』と聞いてくる人がいれば、『先生が必要で』と答えるといい」
32 2人の弟子は町に入った。彼らはイエスが言ったとおりロバを見つけた。 33 そこで彼らはロバの綱をほどくと、持ち主が出てきてこう聞いた。「君たち、なんでうちのロバの縄をほどいてるんだ?」
34 弟子たちは答えた。「先生が必要で」 35 こうして、弟子たちはロバをイエスのもとに連れてきた。彼らは上着をロバの背に掛け、イエスをその上に乗せた。 36 イエスはエルサレムへ向かう道を進んだ。弟子たちはイエスの進む道に次々と上着を敷いた。
37 イエスがエルサレムに近づいてきた。オリーブ山から道を下り始めると、弟子の大群が大声で神を讃え、歌い始めた。彼らは自分たちが今まで見てきた力強い出来事を思いながら喜んでいた。 38 彼らは言った。
「ようこそ!王である神の名によってやって来た王に祝福を~♫
平和は天から始まり、栄光は神のもの!」
39 すると、あるパリサイ派の者たちがイエスにこう言った。「先生!今すぐに口を閉じるようにあなたの弟子に伝えなさい!」
40 だが、イエスは答えた。「もしわたしの弟子たちが黙れば、代わりにこれらの石が叫びだすだろう!」
エルサレムを見て涙するイエス
41 イエスはエルサレムのそばにまで来た。目の前に街が見えると彼は泣き始めた。 42 そこで彼は言った。「あなたに平和をもたらすものとは一体何なのか・・・それをあなたに知っていてほしかった・・・しかし、それはいまあなたから隠されてる。 43 あなたの敵が周りに壁をつくり、四方八方からあなたをふさぐその時が近づいている・・・ 44 彼らはあなたとその国民を滅ぼし、あなたの建物は石一つ残らず崩れ落ちる。これは全て起きたのも、神の救いの機会をあなたが逃したからだ」
神殿の敷地内をきれいにするイエス
(マタイ21:12-17; マルコ11:15-19; ヨハネ2:13-22)
45 イエスは神殿の敷地内に入った。彼はそこで商売をする人たちを見て、商売人を勢いよく追い出した! 46 「聖書ではこう言っている。『わたしの神殿は、祈りの家と呼ばれる』しかしお前たちは、この場所を『泥棒が身を潜める場所』に変えた」と言った。
47 イエスは神殿の周辺にいる人々に毎日教え始めていた。祭司長や掟の学者たち、その他の指導者たちは、イエスを殺したかった。 48 しかし、イエスの周りにはいつも人々がいたので、彼らはどうしてもそれを実行に移せなかったのだ。誰もがイエスの言っていることにすごく興味を持っていたので、それを止めることができなかったのだ。
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