M’Cheyne Bible Reading Plan
祭司の任職式
8 1-3 主はモーセに命じました。「アロンとその子らを幕屋の入口に連れて来なさい。装束、注ぎの油、罪の赦しのためのいけにえ用の若い雄牛一頭、雄羊二頭、パン種を入れないパンが入ったかごを用意し、すべての民を集めなさい。」
4-5 幕屋の入口に集まった全員に、モーセは語りました。「これからすることは主のご命令だ。」
6 こう言うと、アロンとその子らを呼び寄せ、彼らの体を水で洗い、 7 アロンには特製の上着、飾り帯、青地の長い式服を着せ、美しく織った帯でエポデ(祭司が祭儀において着用する聖なる装束)をつけさせました。 8 次は胸当てです。その袋にはウリムとトンミム〔神意を伺う一種のくじ〕を入れました。 9 ターバンをかぶらせ、主に特別に選ばれた者であることを表す金のプレートを、正面につけさせました。主に命じられたとおりです。
10 それから聖なる注ぎの油を手に取り、幕屋とその中の用具全部に振りかけ、神聖なものとしてきよめました。 11 祭壇には特別に七回、その用具や、洗い鉢と台にも振りかけて、きよめました。 12 最後はアロンでした。頭に油を注ぎ、特別にきよめ分けられた主の祭司に任命しました。 13 それが終わると、今度はアロンの息子たちに式服を着せ、帯を締めさせ、ターバンをかぶらせました。主に命じられたとおりです。
14 いよいよいけにえをささげる時です。モーセは、罪の赦しのためのいけにえ用の若い雄牛を引いて来ました。アロンとその子らはその頭に手を置き、 15-16 モーセが牛をほふりました。モーセはその血を指につけ、祭壇の四本の角に塗って祭壇をきよめ、残りの血は祭壇の土台に注ぎました。こうして、祭壇を神聖なものとし、きよい儀式に使えるようにしたのです。次に、内臓を覆う脂肪、胆のう、二つの腎臓とその脂肪を祭壇で焼きました。 17 そのほかの部分は、皮も肉も糞も、野営地の外で焼き捨てました。主に命じられたとおりです。
18 次にモーセは、焼き尽くすいけにえとして雄羊をささげました。アロンとその子らがその頭に手を置き、 19 モーセがほふって血を祭壇の回りに振りかけました。 20 そのあと四肢に切り分け、まず頭と脂肪をいっしょに焼きます。 21 内臓と足は水洗いし、祭壇で焼きます。こうして全部を主の前で焼き尽くすのです。これが、主の受け入れる焼き尽くすいけにえです。モーセは、すべて主の命令どおりきちんと行いました。
22 それからモーセは、もう一頭の任職式用の雄羊を引いて来ました。まず、アロンとその子らがその頭に手を置きます。 23 モーセは雄羊をほふり、その血をアロンの右の耳たぶと手足の右の親指に塗りました。 24 続いて、アロンの息子たちにも同じようにします。残りの血は祭壇の回りに振りかけました。
25 次に、背骨に沿ってついている脂肪と内臓を覆う脂肪、胆のう、二つの腎臓とその脂肪、右のももなどを取りました。 26 その上に、かごから、パン種を入れないパンと、油を入れて焼いたドーナツ型のパンを一個ずつ、それに、オリーブ油を塗った薄焼きパン一枚を取り出して載せました。 27 それを全部、アロンとその子らの手に載せ、祭壇の前で揺り動かして主にささげさせたのです。 28 モーセはそれをもう一度もらい受け、焼き尽くすいけにえといっしょに、祭壇で焼きました。これが祭司任職のいけにえで、主に受け入れられるささげ物です。 29 このあとモーセは、雄羊の胸の部分を祭壇の前で揺り動かして主にささげました。これはモーセが受け取る分です。すべて主に命じられたとおりです。
30 続いてモーセは、注ぎの油と祭壇に振りかけた血を取り、アロンとその装束、息子たちとその装束に振りかけました。アロンとその子ら、およびその装束を、主の務めにささげるためです。
31 モーセは、アロンとその子らとに言いました。「教えたとおり、幕屋の入口で肉を煮て、任職式用のかごに入っているパンといっしょに食べなさい。 32 残った肉やパンは焼き捨てなさい。」 33 またモーセは、七日間は幕屋の入口を離れないようにと命じました。祭司の任命には七日を要するからです。 34 さらに、その日の儀式はすべて、主が命じられたとおりだと言いました。 35 そして最後にもう一度、七日間は昼も夜も幕屋の入口を離れてはならないこと、もし離れたら必ず死ぬと主に言われたことを告げました。
36 アロンとその子らは、主がモーセに命じたことをみな行いました。
9 ああ主よ。
心を尽くしてあなたをたたえます。
目をみはるばかりの働きを、すべての人に伝えます。
2 私はうれしくてなりません。
あなたのおかげで喜びがあふれてきます。
あらゆる神々にまさる神、主よ。
私はあなたをほめ歌います。
3 敵は御前でたじろぎ、滅び去ります。
4 あなたは私を弁護してくださいました。
御座から私の行いを支持し、
私の潔白を保証してくださいました。
5 あなたは諸国の民をしかり、
悪者を滅ぼし、その名を永久に消し去られました。
6 敵対する者たちよ。
おまえたちの行き着く先は、永遠の滅びだ。
主はおまえたちの町々を廃墟となさるので、
その町があったことさえ、
人々の記憶から消えうせるだろう。
7-8 しかし、主は永遠に生きておられます。
主は御座につき、
世界中の国々を正しくおさばきになります。
9 虐待された人々はみな、主のもとに来ます。
主は苦しむ人々の隠れ家です。
10 主よ。主のあわれみを知る者はみな、
助けていただけることを期待しています。
主はいまだかつて、ご自身に頼る者を
お見捨てになったことがないからです。
11 エルサレムに住まわれる神に、
賛美の歌をささげよう。
世界中の人に、
永久に忘れ去られることのない
神のみわざを伝えよう。
12 人を殺す者に報復なさるお方は、
正しいさばきを求める者の叫びに耳を貸します。
苦しんで助けを求める者の祈りを
退けたりなさいません。
13 ああ主よ、私をあわれんでください。
私を憎む者の手にかかって
私がどんなに苦しんでいるか、目を留めてください。
主よ、死の口から私を引き出してください。
14 どうかお救いください。
そうなれば、エルサレムの門に集まる
すべての人の前であなたをたたえ、
救い出された喜びを語ることができます。
15-16 異邦の民は、人を落とそうと掘った穴に落ち込みます。
自分のしかけた罠にかかります。
17 悪者は地獄へ送り込まれます。
これが、主を忘れた民の定めです。
18 困っている者の窮状は、
いつまでも放っておかれるわけではありません。
貧しい者の願いは、
いつも踏みにじられるとは限らないのです。
19 ああ主よ、立ち上がってください。
異邦の民をさばき、罰してください。
彼らがあなたに勝ち誇ったりしませんように。
20 彼らを恐れおののかせてください。
異邦の民に分をわきまえさせ、
自分たちが取るに足りない人間にすぎないことを、
思い知らせてください。
23 1-3 金持ちといっしょに食事するときは、
どんなにごちそうが並んでいても、
満腹するまで食べてはいけません。
彼らはあなたを買収しようとしているからです。
そんな所に招待されても、良いことは何もありません。
4-5 金持ちになろうとあくせくするのは時間のむだです。
そうやってもうけても、
札束にはすぐに羽が生えて飛んで行くからです。
6-8 悪者とつき合ってはいけません。
気に入られたいとか、贈り物をもらいたいとか
思ってはいけません。
いかにも親切そうに見せかけて、
ほんとうはあなたを利用しているのです。
彼らのごちそうは、食べると気分が悪くなり、
吐き出してしまいます。
礼を言ったことさえばからしくなります。
9 忠告に逆らう者に言い聞かせてもむだです。
どんなにためになることを言っても、
顔をそむけるだけです。
10-11 先祖代々の地境を勝手に変えて、
みなしごの土地を横取りしてはいけません。
彼らには神がついているからです。
12 耳の痛いことばも喜んで聞き、
ためになることはどんどん取り入れなさい。
13-14 子どもはきびしく育てなさい。
むちで打っても死にはしませんが、
甘やかすと、やがて地獄に落ちることになります。
15-16 わが子よ。あなたが知恵のある人間に
なってくれたら、どんなにうれしいでしょう。
私の胸は、あなたの思慮深いひと言ひと言に
おどります。
17-18 将来は希望にあふれているのだから、
悪人をうらやまず、いつも主を恐れて生活しなさい。
19-21 わが子よ。知恵を身につけ、
神を信じる道をまっすぐに進みなさい。
大酒飲みや大食いとつき合ってはいけません。
そんなことをしていると貧しくなるばかりです。
怠けぐせがつくと、ぼろをまとうようになります。
22 父親の忠告を聞き、経験を積んだ母親を敬いなさい。
23 どんな犠牲をはらっても、
ほんとうのことを知るよう努めなさい。
物事を正しく判断できる力を
しっかりと身につけるのです。
24-25 神を恐れる人の父親は幸せ者、
知恵のある子は父親の誇りです。
これ以上の親孝行はありません。
26-28 わが子よ。悪い女に近寄ってはいけません。
彼女は狭くて深い墓穴のようにぽっかり口を開けて、
あわれな犠牲者が落ちるのを待っています。
まるで強盗のように待ち伏せて、
男たちに妻を裏切らせるのです。
29-30 悩みと悲しみに
争いばかりしているのはだれでしょう。
血走った目をし、生傷の絶えないのはだれでしょう。
それは、飲み屋に入り浸って
酒ばかり飲んでいる者です。
31 ぶどう酒の輝きと、魅力的な味に
だまされてはいけません。
32 ぶどう酒はあとで、
毒蛇やまむしのようにかみつくからです。
33 酔っ払うと、ものがまともに見えず、
何を言っているかわからなくなり、
普通のときなら恥ずかしくて言えないことを、
はてしなくしゃべります。
34 まっすぐに歩くこともできず、
しけに会って揺れるマストにしがみつく
船乗りのように、ふらふらとよろめくのです。
35 そして、「なぐられたなんて、ちっとも気がつかなかった。もっと飲みたいものだ」
と言います。
2 愛する皆さん。私たちの訪問があなたがたに及ぼした大きな意義については、認めてくれることでしょう。 2 皆さんは、私たちがそちらに行く前に、ピリピでどんな目に会い、どれほど苦しんだか、よく知っているはずです。しかし、神から勇気を与えられた私たちは、四方八方、敵に囲まれながらも、大胆に神の福音を伝えることができました。 3 ですから、私たちが不純な動機や目的からではなく、神への信仰に動かされて伝道したことを確認してほしいのです。
伝道者としての確信
4 私たちは、神から任命された伝道者として真理だけを語るのであって、聞く者の好みに合わせて内容を変えることなど絶対にしません。 5 よくご存じのとおり、私たちはこれまで、何かをもらいたくて人にへつらったことなど一度もありません。それは神が証人になってくださいます。 6 また、私たちはキリストの使徒として、当然賞賛されてもいい権利を持っています。しかし、あなたがたからはもちろん、ほかのだれからも、そのような名誉を求めたことはありませんでした。 7 それどころか、子どもを養い、世話をする母親のように、やさしくふるまってきました。 8 心からあなたがたを愛していた私たちは、ただ神の教えを伝えるだけでなく、いのちさえ喜んで与えたいと思うほどでした。それほどまでに愛したのです。
9 愛する皆さん。私たちが、生活費のために、どれほど苦労して働いたか覚えているでしょう。そちらにいた時も、夜昼休みなく、汗水流して働きました。それは、神の福音を伝えるにあたって、だれにも経済的な負担をかけたくないと思ったからでした。 10 一人一人に対して、私たちが純粋な気持ちで、だれからも非難されないように行動したことは、神だけでなく、あなたがたも証人となってくれるはずです。 11 父親が子どもをさとすように一人一人に勧め、また、励ましてきました。それを忘れてはいないでしょう。 12 また、あなたがたの日々の生活が、あなたがたを御国と栄光とに招いてくださった神の御心にかない、喜ばれるものとなるようにと教えてきました。
13 私たちは、神に感謝せずにはいられません。私たちが伝道した時、あなたがたはそのことばを人間の口から出たものと見ず、神のことばとして聞いてくれたからです。事実、この神のことばは、信じる者の生活を一変させるものです。
14 皆さん。あなたがたはユダヤの諸教会と同じ苦しみを味わっています。つまり、彼らが同胞のユダヤ人に苦しめられたように、あなたがたも同国人に迫害されているからです。 15 ユダヤ人たちは、自分たちの預言者を殺したばかりか、主イエスさえも手にかけてしまいました。そして今は、私たちにも激しい迫害の手を伸ばし、追い出してしまったのです。その上、神にも人間にも敵対して、 16 外国人への伝道を妨害しています。彼らは、外国人はだれも救われてほしくないのです。このようにして罪に罪を重ねた彼らに対して、神の怒りがついに爆発しました。
17 兄弟たち。あなたがたのもとを離れてかなりたつので〔もっとも、心はいつもそばにいるのですが〕、もう一度、ぜひ会いたいと願っていました。 18 それで私たちは、何とかしてそちらへ行こうと努力したのです。特にこのパウロは何度も試みたのですが、そのつど、悪魔にじゃまされて果たせませんでした。 19 私たちに希望と喜びを与え、誇りの冠となってくれるものは、いったい何でしょうか。それはまさに、あなたがたなのです。そうです。主イエス・キリストが再び来られる時、御前で大きな喜びをもたらしてくれるのは、あなたがたなのです。 20 あなたがたこそ、私たちの勝利のしるしであり、また喜びなのです。
Copyright© 1978, 2011, 2016 by Biblica, Inc.® Used by permission. All rights reserved worldwide.