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Historical

Read the books of the Bible as they were written historically, according to the estimated date of their writing.
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Japanese Living Bible (JLB)
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歴代誌Ⅰ 21-23

ダビデの人口調査

21 時にサタンが、ダビデに人口調査をさせるように仕向けて、イスラエルに災いをもたらしました。

王は、ヨアブをはじめ指導者たちに命じました。「国中の人口を完全に調べ上げ、その人数を報告してほしい。」

すると、ヨアブが反対意見を述べました。「主が民を百倍に増してくださっても、みなあなたの民ではありませんか。それなのになぜ、そんな要求をなさるのですか。なぜ、イスラエルに罪を犯させるようなことをなさるのですか。」

しかし、王が説き伏せたので、ヨアブは命令どおりイスラエル中を巡り歩き、エルサレムに帰って来ました。 ヨアブが報告した総人口は、全イスラエルで戦いに出られる者が百十万人、ユダで四十七万人でした。 ただし、ヨアブは王の命令に心を痛めていたので、数の中にレビとベニヤミンの二部族を入れませんでした。

この人口調査は神の御心を損なったので、神はイスラエルを罰しました。

ダビデは神に言いました。「私は罪を犯しました。どうかお赦しください。自分のしたことがどんなに間違っていたか、今わかりました。」

そこで主は、王の相談役である預言者ガドに語りました。 10-11 「ダビデに次のように伝えよ。『主は、三つのうち一つを選べと言われる。 12 三年間のききんか、三か月の間敵に苦しめられることか、それとも、御使いが国中を荒らし、三日間恐ろしい疫病に悩まされることかだ。よく考えて、私を遣わされたお方に何と答えるか決めるように。』」

ガドはダビデのもとに行き、そのとおり伝えました。

13 王は答えました。「一つを選ぶのはつらいことです。どうか、私を人の手にではなく、主の御手に陥らせてください。主のあわれみは深いからです。」

14 すると、神はイスラエルに疫病を下したので、七万人が死にました。 15 病気が猛威をふるっている時、主は一人の御使いを送って、エルサレムを滅ぼそうとしました。しかし、主はあわれに思って考えを変え、御使いに、「もう十分だ。手を引きなさい」と命じたのです。御使いはその時、エブス人オルナンの打穀場に立っていました。 16 王は、御使いが抜き身の剣をエルサレムの方に差し伸べ、天と地の間に立っているのを見ました。そこで、その場に居合わせたイスラエルの長老たちとともに荒布をまとい、地にひれ伏しました。

17 ダビデは神に願いました。「人口調査の命令を出して罪を犯したのは、この私です。民が何をしたというのでしょう。主よ、私と私の家族を滅ぼしても、民は滅ぼさないでください。」

18 すると、御使いはガドに、「王がエブス人オルナンの打穀場に祭壇を築くように」と指示しました。 19-20 王はさっそく、小麦の打穀をしていたオルナンに会いに行きました。オルナンが振り向くと、御使いの姿が見えたので、彼の四人の子は走って隠れました。 21 オルナンは王が来るのも見て、打穀場から出て来てひれ伏しました。

22 ダビデはオルナンに言いました。「それ相応の金を払うから、この打穀場を譲ってくれないか。ここに主のための祭壇を築きたいのだ。そうすれば、伝染病も収まるだろうから。」

23 「王よ、どうぞお気に召すままにお使いください。よろしければ、焼き尽くすいけにえ用の牛も差し上げます。打穀の器具を、たきぎ代わりに使っていただいてけっこうです。穀物のささげ物がお入り用でしたら、小麦がございます。何でもご用立ていたします。」

24 「いや、十分な金額で買い取らせてほしい。おまえのものを取って、それを主にささげるわけにはいかない。ふところを痛めずに、いけにえをささげることはしたくないのだ。」

25 そして、ダビデはオルナンに六百シェケル(約七キログラム)の金を与えました。 26 こうして手に入れた場所に主のための祭壇を築き、その上で、焼き尽くすいけにえと和解のいけにえをささげました。ダビデが大声で主を呼ぶと、主は彼に答え、天から下った火がいけにえを焼き尽くしました。 27 それから、主は御使いに命じて、剣をさやに納めさせました。 28 ダビデは願いが聞かれたのを見て、もう一度いけにえをささげました。 29 当時、モーセが荒野で造った幕屋と祭壇は、ギブオンの高台にありました。 30 しかしダビデは、神を求めてそこまで行くことができませんでした。抜き身の剣を持つ御使いを恐れたからです。

22 そこで、ダビデ王は言いました。「このオルナンの打穀場こそ、主の神殿を建て、イスラエルの焼き尽くすいけにえをささげる祭壇を築くのにふさわしい場所だ。」

神殿建設の準備

王はイスラエル在住のすべての外国人を召集し、神殿建築用の石を切り出す仕事に当たらせました。 彼らは、門の扉の釘および留め金用の鉄を大量に作りました。また、とても量りきれないほどの青銅を精錬しました。 ツロとシドンの人々は、おびただしい数の杉の丸太を、いかだに組んで運んで来ました。

「ソロモンはまだ若くて未熟だ。主の神殿は、世界中に知れ渡るほどのすぐれた建築にしなければならない。いざというときのために、今から準備をしておく。」

ダビデはこう考えて、自分が生きている間に多くの建築材料を集めました。 そのあとでその子ソロモンに、イスラエルの神のために神殿を建てるよう命じたのです。

7-8 「私はかねがね神殿を建てたいと思っていたが、そうしてはならないと主が仰せられたのだ。『あなたは大きな戦いで多くの人を殺し、わたしの前に大地を血で染めてきた。だから、わたしの神殿を建てることはできない。 だがあなたに一人の子を授ける。その子の代には周囲の国と平和を保つようにするので、彼はソロモン(「平和」を意味する)と呼ばれる。わたしは彼の治世の間、イスラエルに平和と平穏をもたらそう。 10 彼こそが神殿を建てるのだ。彼はわたしの子となり、わたしは彼の父となる。わたしは彼の子孫にいつまでもイスラエルを治めさせる』と。 11 どうか今、主があなたとともにおられ、主があなたについて語られたとおり、あなたが神殿をりっぱに建て上げることができるように。 12 主があなたに正しい判断力を与えて、イスラエルの王となったとき、主の教えをすべて守れるようにしてくださるように。 13 主がモーセを通してイスラエルにお与えになった教えを、あなたが注意深く守るなら、あなたは栄える。何ものも恐れず、強く、雄々しく、熱心でありなさい。

14 私は苦労して、金十万タラント、銀百万タラント、それに量りきれないほど多くの鉄や青銅を集めた。壁用の木材や石材も集めた。これだけあれば、工事の第一段階は間に合うだろう。 15 あなたには、数えきれないほど大ぜいの石工や大工、さまざまな種類の熟練工がついている。 16 彼らはみな金や銀の細工人、鉄や青銅を扱う専門家ばかりだ。さあ、仕事にかかるがよい。主が共におられるように。」

17 そして王は、イスラエルの全指導者に、ソロモンを助けて神殿建設に当たるように命じました。

18 「あなたがたには主がついておられ、周囲の国々との間に平和が与えられてきたではないか。私が神の民のために、御名によってこれらの国々を服させたからだ。 19 さあ、全身全霊をかけてあなたがたの神、主に従いなさい。そして、主の建てられる神殿に、契約の箱と礼拝に用いる聖なる器具を運び入れなさい。」

レビ人の組み分け

23 すっかり年老いたダビデはソロモンに王位を譲り、 その即位式にイスラエルのすべての政治的、宗教的指導者を召集しました。 レビ族で三十歳以上の男の人数を数えたところ、その合計は三万八千でした。

4-5 ダビデはこのように指示しました。「そのうち、二万四千人は神殿の仕事を監督しなさい。六千人は管理者と裁判官、四千人は門衛となり、あとの四千人は私の作った楽器で主を賛美しなさい。」

ダビデは彼らを、レビの三人の息子の名にちなんで、ゲルションの組、ケハテの組、メラリの組に分けました。

ゲルションの組は、さらに二人の子の名にちなんで、ラダンの班とシムイの班に分けられました。 8-9 その班がまた、ラダンとシムイの子たちの名にちなんで、六つのグループに分けられました。ラダンの子は、指導者エヒエル、ゼタム、ヨエル。シムイの子はシェロミテ、ハジエル、ハラン。

10-11 シムイの各氏族には、四人の子の名がつけられました。長はヤハテで、次がジザ。エウシュとベリアは子どもが少なかったので、合わせて一つの氏族を構成しました。

12 ケハテの組は、その子の名にちなんで、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエルの四つの班に分けられました。

13 アムラムはアロンとモーセの父です。アロンとその子たちは、人々のささげ物を主に奉納する奉仕に取り分けられました。アロンはいつも主に仕え、御名によって人々を祝福したからです。

14-15 神の人モーセについて言えば、その子ゲルショムとエリエゼルはレビ族に入れられました。 16 ゲルショムの子たちの長はシェブエルです。 17 エリエゼルのひとり息子のレハブヤは子どもが大ぜいいたので、氏族の長となりました。

18 イツハルの子たちの長はシェロミテ。

19 ヘブロンの子たちの長はエリヤ。第二はアマルヤ、第三はヤハジエル、第四はエカムアム。

20 ウジエルの子らの長はミカで、第二はイシヤ。

21 メラリの子はマフリとムシ。マフリの子はエルアザルとキシュ。 22 エルアザルには息子がなく、娘たちが、いとこに当たるキシュの息子たちと結婚しました。 23 ムシの子はマフリ、エデル、エレモテ。

24 人口調査の時、二十歳以上のレビ人はみな、以上の氏族やその一族に組み入れられ、神殿の奉仕を割り当てられました。 25 ダビデがこう言ったからです。「イスラエルの神、主は平和を与えてくださった。これからは、主はエルサレムにお住みになる。 26 レビ人はもう、幕屋や礼拝の器具をいちいち運ばなくてもよい。」

27 このレビ族の人口調査は、ダビデが死ぬ前に行った最後のものでした。 28 レビ人の仕事は、神殿でいけにえをささげるアロンの子孫である祭司を補佐することでした。また、神殿の管理に当たり、きよめの儀式を行う手伝いもしました。 29 供えのパン、穀物のささげ物用の小麦粉、それにオリーブ油で揚げたり、オリーブ油を混ぜ合わせたりした、パン種(イースト菌)を入れない薄焼きのパンなどを用意しました。また、すべての物の重さや大きさをはかり、 30 毎日、朝と夕方には、主の前に立って感謝をささげ、賛美しました。 31 さらに、焼き尽くすいけにえ、安息日のいけにえ、新月の祝いや各種の例祭用のいけにえも用意しました。そのときに応じて必要な数のレビ人がこれに当たりました。 32 彼らは幕屋や神殿の管理を行い、求められることは何でも行って、祭司たちを助けました。

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