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Read the Gospels in 40 Days

Read through the four Gospels--Matthew, Mark, Luke, and John--in 40 days.
Duration: 40 days
Japanese Bible: Easy-to-Read Version (JERV)
Version
マルコ 7-9

神のおきてと人間の伝統

マタイ15:1-20

ある日、パリサイ派とおきての先生たちが神殿のみやこエルサレムからはるばるイエスのもとへやって来ると、 イエスの弟子が、ユダヤ人のしきたりを守らずに食事をしているのを見た。 パリサイ派を含むユダヤ人にとって、ある決まった手順で手を洗うなどをしてから食事をするのは、先祖代々受け継がれている常識であった。 また、市場から戻ると食事の前には必ず自分の体を洗い、容器や水差し、鍋を洗うといったしきたりも守っていた。

パリサイ派とおきての学者たちがイエスに言った。「あなたのお弟子さんは、手を洗わずして食事をしておりますが?」

イエスが答えた。「あなた方が伝統を重んじているのは自分を良くみせたいがためじゃないのか!預言者イザヤが書き記した通りだ。

『口ではわたしを敬う彼らだが、
心はわたしから遠く離れたところにある。
彼らはわたしを拝んでいるが、全く無意味。
彼らの教えは人の手によって作られたおきてにすぎないからだ』と。

あなた達は神に従う以上に、人によって作られた伝統を大事にしてしまっている」

そして、イエスは続けた。「あなた方は自分の教えに忠実に従うことが出来るよう、神が命じたことを避ける技をあらわにしていらっしゃる! 10 モーセは、『あなたの父と母を敬いなさい』と言い、『父親や母親に悪いことを言う人は誰でも殺さなければなりません』とまで言っている。 11 でも、あなた方はもし父と母が助けを求めてきたとしても、神に捧げると誓った額を捧げきるまでは、助けなくていいと教えている。 12 その供え物を用いれば、両親を助けることができるのにだ! 13 だから、あなた方は神が言われたことをするのはそんなに重要ではないと教えているのだ。こうして、あなた方は自分が持っている伝統を守り、それを他の人に伝えることが重要だと思っている。そして、あなた方は他にも多くの同じことをしているのだ」——【イザヤ書29:13; 申命記5:16; 出エジプト記20:12より引用】

14 すると、イエスはもう一度自分のもとに人々を集めてこう言った。「いいか、俺が今から言う事をしっかり聞いて悟りなさい! 15 人は口にするものによってではなく、内側から出るものによって汚される!」 16 「聞く耳のある人は聞きなさい」——【いくつかのギリシャ語訳では、この16節が付け加えられているものが存在する】

17 こうしてイエスはその場を去り、弟子たちと共に家に入った。弟子はイエスに、「あのさ~先生、さっき言ってたことって・・・どういう意味?」と尋ねた。 18 イエスは言った。「まだ分かんないのか・・・!?神は、人が口にするものを理由に、その人を清くない、または悪であるなどと決めつけることはないのだ!分かるだろう! 19 食べ物は人の心には入らない。それは胃の中に入る。そして、その後は体から出る」(どんな食べ物を食べても良いという意味で、イエスはこう言った)

20 そして、イエスは続けた。「人々が行うものの中で、神を嫌がらせることとは・・・人々の考え方から来るものだ。 21 悪い考え、性的な問題、盗み、殺人、 22 結婚した相手以外との性交渉、欲張り、悪い行い、嘘、勝手気まま、ねたみ、侮辱ぶじょく、高慢、愚かな生き方というのは、全て心の内から始まる。 23 これらの過ちにより、人は汚されて、神に背を向けさせるのだ」

ユダヤ人以外の女性にも手を差し伸べるイエス

マタイ15:21-28

24 それから、イエスはツロ地方に向かった。自分がいることを町の人々に知られたくなかったので、こっそりある家に入った。しかし、気付かれるまでにそう時間はかからなかった。 25 イエスがその家にいるといううわさを聞いた女性は、ある悪霊に取りかれてしまった娘を連れて来たのだ。イエスの居場所をつきとめた彼女は飛んで行って、イエスの足元にひれ伏した。 26 「娘をどうか・・・助けてください!」彼女はユダヤ人ではなく、シリアにあるフェニキヤ州出身の外国人であった。

27 イエスが女性に言った。「子供たちからパンを取り上げて、犬に与えるなんて正しくない。犬よりも最初に子供たちが食べるべきだろう?」

28 彼女は答えた。「先生、おっしゃる通りです!でも、食卓の下にいる犬にも子供たちの食べこぼしたパンくずを食べる権利はあります!」

29 すると、イエスは彼女に言った。「あぁ、よく言った!さあさあ、早く娘さんのもとへ行きなさい!もう悪霊デーモンは出て行きましたよ!」

30 母親が急いで家に帰って娘のそばに駆け寄ると、そこには気持ちよさそうに眠っている娘の姿が・・・!悪霊デーモンが彼女から出て行ったのだ。

耳の聞こえない人をいや

31 イエスはツロ地方を去り、港のみやこシドンからデカポリス地方を通ってガリラヤ湖に戻った。 32 「お願いします・・・!」そんな時、耳が聞こえずはっきりと喋れない男が、彼の身内などに連れられてやって来た。彼らは彼の上に手を置いて治してほしいとイエスに頼んだのだ。

33 イエスは耳の聞こえない男をつれて2人きりになると、彼の両耳に指を入れた。次に、指にペッとつばを吐きその指を男の舌に乗せた。 34 イエスは天を見上げ、大きく息を吐いて言い放った。「エパタ開け!」 35 キィーーンッ・・・男は一瞬にして耳が聞こえるようになったかと思うと、はっきり喋ることまでできるではないか!

36 イエスはこの出来事を他人に話さないようにと彼の身内を含めて忠告した。が、注意すればするほど彼らはこの話を広めていった! 37 彼らはみんな驚いた。彼らは言った。「あの方はやる事、なす事、とんでもなく素晴らしいんだッ!耳の聞こえない人が聞こえるようになって、はっきりしゃべれなかった人がはっきり話せるようになったんだぜ!」

4000人以上を養う奇跡

マタイ15:32-39

別の時、イエスの周りには再びたくさんの人が集まっていた。しかし、そこには1つの問題が・・・。人々が食べるための食糧を持参していなかったのだ。そこでイエスは、弟子を呼び集めた。 「可哀想だと思わないか。みんなもうかれこれ3日間ついてきているせいで食べる物がない。 お腹を空かせたまま帰すわけにはいかない。遠くから来た人たちもいる。途中で倒れちゃいけないからな・・・」

イエスの弟子たちが答えた。「そうは言っても、町からはだいぶ離れたし、こんなにたくさん人がいるのにどっから食料を調達するつもりですか?」

それからイエスが彼らに聞いた。「パンはいくつある?」

「えっとー、パンは7つあるよ・・・」彼らは答えた。

それを聞いたイエスは群衆に座るように伝えた。すると、イエスは7つのパンを手に取ると、神に感謝をささげた。そして、パンをちぎり、ほらっ、と弟子たちに手渡した。弟子は指示されたとおり、群衆にパンを配り始めた。 他にも小さな魚を数匹持っていたので、イエスはもう一度神に感謝すると、弟子たちの手に渡し、群衆へ配ってもらった。

こうして全員が満腹になるまで食べ、イエスの弟子が食べ残りを集めると、7つのかごがいっぱいになるほど残っている! そこには軽く4000人以上いるというのにだ!こうして、心配をする必要もなく群衆を帰らせることができた。 10 よし、出発進行!こうしてイエスは弟子たちと一緒に小舟に乗り込み、ダルマヌタ地方に向かって出発した。

イエスの権威を疑う人もいる

マタイ16:1-4; ルカ11:16, 29

11 イエスのもとに来たパリサイ派が彼と議論を始めた。彼らはイエスを試したかったので、神からのしるしサインとして奇跡を起こすようにと彼に言った。 12 はぁ・・・イエスは深くため息をついて言った。「なぜ、しるしサインを求める?はっきり言うが、あなた達を説得するための奇跡なんて起こりはしない!」 13 そう言ってイエスはその場を去り、小舟で反対側へ向かったのだった。

イエスの弟子たちはイエスを誤解する

マタイ16:5-12

14 しまった・・・。弟子たちは舟に1つのパンしか持っていなかった。彼らはパンを持って行くことを忘れていたのだ。 15 イエスは彼らに忠告した。「パリサイ派のイースト菌や、ヘロデ党のイースト菌は危ないから気をつけるんだぞ!」

16 「・・・・・・」弟子たちはこのことばの意味を話し合っていた。「たぶんあれだ、俺たちがパンを忘れたからだ・・・そっか、それに違いねぇ・・・」

17 イエスも弟子たちがこのことについて話していることはわかっていた。「なんでパンがないことを気にしてるんだ?まだお前たちには見えず理解もできてないのか?頭を働かせろ。 18 その目は見えもせず、その耳は聞こえもしないのか?少し前にパンが足りなかった時に俺が何をしたのか覚えてないのか? 19 5つのパンを5000人に分け与え、さらにはお前たちが集めた残りもので、いくつのかごがいっぱいになった?」

弟子たちが答えた。「12のかごがいっぱいに・・・」

20 続けざまにイエスは「それから7人分のパンを4000人に分けた時、何個分のかごに残りが余った?」

「7つのかご・・・」と彼らは答えた。

21 こうしてイエスは彼らに言った。「俺のしたことは覚えているのに、まだ理解できないと言うのか?」

イエスはベツサイダで盲人をいや

22 イエスと弟子たちがベツサイダの町に着くと、数人の人が盲目の男を連れて来てイエスに頼み込んだ。 23 イエスは了解すると、男の手を取って町の外まで連れて出した。ペッ!イエスは盲目である男の目につばをかけると、その上に手を置いた。「見えるか?」

24 盲目の男は顔を上げて言った。「えぇーはい!人?人が見える・・・まるで、木が歩き回ってるようだ・・・」

25 イエスは、もう一度彼の目に手を置いた。盲人は目を大きく開くと彼の目はいやされ、はっきり見えるようになった! 26 イエスは家に帰るようにとその男に言い、こう言った。「帰る途中、街へは寄らないように!」

イエスが誰であるかを知っているペテロ

マタイ16:13-20; ルカ9:18-21

27 イエスと弟子たちは、20kmほど北上したピリポ・カイザリヤのみやことその周辺の町々を訪れていた。旅の途中、イエスは弟子たちにこう聞いた。「人は、俺のことを誰だと言っている?」

28 彼らは答えた。「洗礼者バプティストヨハネだと思ってる人たちがいましたよ!預言者エリヤだとか、預言者の一人だって言う人たちもいるよなぁ」

29 それからイエスが聞いた。「お前たちはどう思う?」

「あなたこそが救い主メシアだ!」ペテロが答えた。

30 イエスは彼らに忠告した。「俺の正体は、ここだけの話だ!」

死ななければならないと言うイエス

マタイ16:21-28; ルカ9:22-27

31 それからイエスは、人の子として多くのことに苦しまなければならないのだということを弟子たちに教え始めた。イエスは、長老たちや祭司長たち、またおきての学者たちにとって受け入れられない存在であると言った。そして、イエスは自分が殺されなければならないこと、その後3日目に死から復活することを話した。 32 イエスは、弟子にこれから起こることを全て話し、何一つ隠さなかった。

ペテロがイエスを連れてグループから少し離れると、ペテロはイエスの言ったこれらの事を正そうとした。 33 すると、イエスは弟子たちの方を向いて、ペテロを批判した。「失せろ、悪魔サタン!お前は神の思いなんか何も気にしていない!人間の欲に漬け込みやがって!」 34 すると、イエスは弟子たちと群衆を呼び集めて言った。「誰でも俺について来たいのなら、自分勝手な考えや欲を捨てろ!俺の後に続く代わりに手渡される十字架を進んで背負え! 35 誰でも自分の人生を自分で救おうとするのならそれを失う。だが俺のため、また、最高な知らせグッドニュースを告げるために人生を捧げる者は、人生をモノにする。 36 たとえ世界を手にいれようとも、自分を失えば元も子もない。 37 どれだけお金を積もうが、失った人生を取り戻すことはできないからだ! 38 お前たちは、神に不忠実で過ちだらけな世の中にいる。だがいいか!そんな中で暮らしていても、この俺と俺の教えに恥を抱くな!もし恥ずかしいと思うなら、人の子、すなわち俺がお父さんの栄光をおびて天使の軍勢を従えて戻る時、俺はその人を恥じるだろう!」

イエスは群衆を見渡し、こう続けた。「今から言うことを信じろ!お前たちの中には、自分が死ぬ前にものすごい力と共にやってくる神の王国キングダムを見る者がいる」

モーセとエリヤと一緒にいるイエス

マタイ17:1-13; ルカ9:28-36

6日後のことだった・・・イエスはペテロとヤコブ、弟ヨハネの3人を連れて高い山に登った。山頂には、彼ら以外に誰もいなかった。すると、弟子たちが見ている目の前でイエスは変身した! 服は光り輝くほど純白でまぶしい光を放っていた。それは人知を超えた白さであった。 そして、そこで2人の男がイエスと話をしているのだ。彼らはエリヤとモーセであった!

ペテロはイエスに言った。「イ、イエスゥ!光栄です!なんと言うか、こ、この場に居合わせることができるなんて・・・ここに3つの幕屋テントを作らせて下さい!ひとつはイエス様の名誉、それとモーセさんとエリヤさんの名誉のために!」——【紀元前、神殿が建てられる前のユダヤ人は、幕屋テントの中に神を礼拝する場所を設けていた】 ペテロは何を言えば良いのやらさっぱりだった。なぜなら、他の2人の弟子も含めてペテロたち3人は驚き、恐れていたからだ。

ぐおぉぉぉ・・・すると雲が現れ、それは彼らをおおった。そして、その中から声が聞こえてきた。「これはわたしの愛する息子。いいか、彼の言うことに従うのだ!」

ヒュ~・・・・・・弟子たちが、ふと我に返って辺りを見回すと、元通り、そこには弟子とイエスしかいなかった。

その後、イエスと3人の弟子は山を下り、こう言った。「いいか、人の子が死から復活するその時まで、ここで見たことは心に伏せておくんだ!」

10 弟子3人はこのイエスの忠告を守り、山で見たことを他の人に話さなかった。しかし、死から復活するという言葉の意味が理解できず、そのことについて話し合ったが、煮詰まってしまったのでイエスに尋ねることにした。 11 彼らはイエスに聞いた。「ねぇイエス、なんでおきての学者たちは、まず最初にエリヤが来なければならないって言うんだい?」

12 イエスが答えた。「あぁ、確かにまずエリヤが来て、全てのものをあるべき姿にするんだ。だが重要なのは、なぜ、人の子は大きな苦痛を通り、人々に見下されるであろう、と聖書では言われているのかということだ。 13 お前たちに伝える・・・エリヤはすでに来た。そしてその時、人々は意のままにエリヤをひどい目に遭わせた。彼の身に何が起こるか、聖書にあるとおりにな!」——【エリヤは、洗礼者バプティストヨハネのことだった】

少年を悪霊から解放する

マタイ17:14-20; ルカ9:37-43

14 山を降りたイエスとペテロ、兄ヤコブ・弟ヨハネがその他の弟子たちのもとへ戻ると、大勢の人たちが彼らを中心にして集まっていた。何やらおきての学者と弟子たちが議論しているようだ・・・ 15 人々がイエスの姿を見ると、非常に驚き、彼を歓迎するために走り寄った。

16 イエスが尋ねた。「おきての学者たちと何の議論をしているんだ?」

17 ある男が答えた。「先生!息子が悪霊に取りかれ、話すことができないんです。イエス先生ならと思い、診てもらいに来たんです! 18 その霊が息子に襲い掛かると、息子の口から泡を吹かせ、ドンッと息子を地面に投げ倒し、歯ぎしりをさせ、硬直させやがるんです・・・先生がいなかったので、先生のお弟子さんに悪の霊を追い払うようにお願いしたんですが、無理だったようで・・・先生、どうかっ!」

19 イエスが答えた。「この時代の人々は信じることができないんだな。いつまで俺が一緒じゃなきゃいけないんだ。いつまで待てばいいんだ・・・その子をここへ連れてこい」

20 弟子たちは数人がかりで取りかれた少年をイエスのもとに連れてきた。ところが、悪霊はイエスを見るなり少年をさらに苦しめ始めた。少年は地面に倒れて転げ回り、口から泡を吹いた。

21 イエスはその子の父親に聞いた。「これはどのくらい続いているのですか?」

父親は答えた。「幼いときからです。 22 この悪霊が息子を殺そうと、炎や湖の中に身を投げ込むもんで、息子は何度死にかけて・・・お願いします!もし救えるなら、うちの子を救ってください!」

23 イエスは父親に言った。「なぜ『もし可能なら』と言う?信じる者には、全てが可能だ!」

24 すぐに父親は叫んだ。「信じます!信じます!どうか、もっと私が信じられるように助けてください!」

25 イエスは野次馬が集まってきたのを見ると、悪の霊をギロッとにらんで言った。「おい!耳と口をふさぐ悪の霊よ!少年から出ろッ!そして、2度と戻ってくるな!!!」

26 「ウギャァァァァ〰〰」悪の霊は叫び声をあげながら、少年を地面にもう一度投げ倒し、体から出ていった。少年は白目を向いてピクりともしない・・・多くの人が言った。「死んだ・・・」 27 しかし、イエスは平然と少年の手を取り、立ち上がらせた。

28 騒ぎも一段落すると、イエスは弟子たちと一緒に家に帰った。弟子たちだけになってから彼らはイエスに聞いた。「先生!どうして俺たちにはあの悪霊を追い出すことができなかったんだい?」

29 イエスは答えた。「あの種の悪霊には、祈りと共に勢いよく追い出さなけりゃいけない」

自分の死について語るイエス

マタイ17:22-23; ルカ9:43-45

30 イエスとその弟子は、人に見つからないように密かにその町を出発し、ガリラヤ地方を通って旅を続けた。 31 イエスは自分の弟子のみに伝えたいことがあったため、他に誰もいない所に来た。「人の子は人の手に落ち、殺される。そして、3日目に復活する!」 32 弟子たちにはなんのことかだかさっぱりだったが、恐ろしくて誰もそれ以上聞くことは出来なかった。

誰が一番偉い?

マタイ18:1-5; ルカ9:46-48

33 イエスと弟子たちはガリラヤ湖沿いのカペナウムの町に向かった。「ここへ来る間、何について話をしていたんだ?」家に着くと、イエスが弟子たちに問いかけた。 34 弟子たちは、たちまちとぼけ始めた。自分たちの中で誰が一番偉いのかを論じ合っていたなんて、とてもじゃないがイエスには言えなかった。

35 イエスは腰掛けると、12使徒を集めてこう言った。「一番価値のある人物になりたいか?もしそうなら、自分のことは後回しにして、人に仕えなければならない!」

36 イエスは幼い子供を弟子たちの前に立たせ、その子を両手で抱きかかえながら言った。 37 「こうして、幼い子供を俺の子として受け入れる人は、俺を受け入れる人ということだ。誰でも俺を受け入れる人は、俺をつかわした神をも受け入れたことになる!」

私たちに敵対しない人は私たちの味方

ルカ9:49-50

38 すると、ヨハネが言った。「先生!勝手にあなたの名前を使って悪霊デーモンを追い出している人がいたで・・・!だが、心配はいらない!仲間じゃなかったから、ちゃんと俺たちで止めさせといたよ!」

39 イエスは言った。「止めちゃダメだ!俺の名によって大きなことを成し遂げる人が、俺を悪く言うことはないだろ? 40 いいか、俺たちの敵でさえなければそれは味方だ! 41 お前たちが俺の仲間だからというだけで、水を一杯でも飲ませてくれる人は必ず報われる」

過ちの原因について警告するイエス

マタイ18:6-9; ルカ17:1-2

42 「これら小さな子供の1人が私を信じているにもかかわらず、その子を過ちの道に導く者がいるのなら、その人はひどい目に遭うだろう。彼らの首には石臼いしうすを結び付け、海に沈められる方がまだましだ。 43-44 お前たちの手が過ちを犯すなら、その手を切り落とせ。両手と共に地獄へ行くよりも、体の一部を失ってでも永遠のいのちを手にする方がましだ!地獄の炎は止まらない。——【いくつかのギリシャ語訳では、この44節が付け加えられているものが存在し、48節と同じ内容である】

45-46 もし片方の足が過ちを犯すのであれば、その足を切り捨ててしまえ。両足と共に地獄へ投げ込まれるより、片足を失ってでも永遠のいのちを得る方がましだ!——【いくつかのギリシャ語訳では、この46節が付け加えられているものが存在し、48節と同じ内容である】

47 もし片方の目が過ちを犯すのであれば、そんな目はえぐりだせ。両目と共に地獄へ投げ込まれるより、片目を失ってでも神の王国キングダムへ行く方が良いだろう。 48 地獄では、『体を食いあさるうじ虫は絶対に死ぬことはなく、炎が止まることもない』

49 全ての人は火によって塩気が増す!

50 塩は美味しい。だが、一度塩気を失えばもう一度美味しくすることはできない。だから、お前たちも塩気を失わないようにするんだ!そして、互いに平和と共に生きるのだ!」

Japanese Bible: Easy-to-Read Version (JERV)

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