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Chronological

Read the Bible in the chronological order in which its stories and events occurred.
Duration: 365 days
Japanese Living Bible (JLB)
Version
民数記 14-15

民の不信仰

14 それを聞いた人々は、絶望的な声を上げて、夜通し泣き続けました。 2-3 やがて嘆き声は、モーセとアロンへの痛烈な非難の声に変わりました。「なんてことだ。こんなことならエジプトで死んだほうがよかった。そんな国に行くくらいなら、この荒野で死んだほうがまだましだ。神様はおれたちを殺すつもりなんだ。そうなったら、妻や子は奴隷にされてしまう。さっさと引き返して、エジプトへ帰ろう。」

この声は野営地中に広まり、「エジプトに連れ戻してくれる指導者を立てよう」と、人々は叫ぶのでした。

モーセとアロンはみなの前で顔を地につけ、ひれ伏しました。 偵察に加わったヌンの子ヨシュアとエフネの子カレブは、人々のあまりのふがいない姿に着物を引き裂き、 こう訴えました。「私たちの目の前にあるのはすばらしい国だ。 それに主が味方なのだ。主は私たちを安全に導き、必ずその国を下さる。乳とみつの流れるすばらしい国を下さるのだ。 主に背くのはやめよう。人間など恐れなくていい。主がいっしょにおられる。だれも神様にはかなわないのだから、恐れることはない!」

10-11 ところが人々は、二人の言うことを聞こうともせず、かえって石で打ち殺そうとしました。その時、神の栄光が現れ、声が響きました。「モーセよ、この者たちはいつまでわたしを軽んじるのか。あれだけの奇跡を見ても、まだわたしを信じないのか。 12 こうなったら、彼らを疫病で滅ぼしてしまおう。代わりにあなたから、もっと強く、もっと偉大な国民を起こそう。」

13 しかしモーセは、必死になって主に願いました。「ですが、そのようなことをエジプト人が聞いたら、彼らは何と言うでしょう。私たちがエジプトから助け出された時、彼らはあなたの力をいやというほど思い知ったはずです。 14 そのことはすでにこの地の住民にも知れ渡り、彼らは、あなたが私たちと共にいて、親しくかかわってくださっていることを知っているのです。昼も夜も私たちを導き守る雲の柱、火の柱が彼らにも見えないはずはありません。 15 今、イスラエルの民を一人残らず滅ぼしでもされたなら、どうなるでしょう。あなたのすばらしさを耳にしていた人々は、これ幸いに、 16 『なんだ、あの神は。荒野でイスラエル人どもを養うこともできず、結局は殺してしまった。約束の地へ連れて行く力など、初めからなかったのだ』と、ばかにするに違いありません。 17-18 お願いです。どうか力をお示しください。どうか忍耐してください。以前と変わらず私たちを愛し、罪を赦してください。確かにあなたは、『罪は必ず罰する。父親の罪を三、四代にわたるまで罰する』と言われました。 19 しかし、あえてお願いします。私たちをお赦しください。エジプトを出てから今日まで、いつも赦してくださったように、今も変わらず私たちを愛してください。」

20-23 「あなたがそれほど言うなら赦そう。だが、これだけは言っておく。エジプトでもこの荒野でも、すばらしい奇跡を見ながら十度も強情を張り、わたしを信ぜず、従おうともしなかった者たちは、決して約束の国を見ることはできない。栄光が全地に満ちている神であるわたしがこう言う以上、それは絶対だ。 24 ただ、カレブは違う。彼はいつもわたしを信じ、従い通した。彼はカナンに入り、子孫たちにその地を残す。 25 しかし、あなたがたは今、アマレク人や渓谷地帯に住むカナン人を恐れているので、ひとまず引き返すのだ。そして、明日から向きを変えて紅海に向かいなさい。」

26-27 このあと神は、モーセとアロンだけに語りました。「このひねくれた民は、いつになったら不平を言わなくなるのだろう。もう十分だ。 28 彼らに言いなさい。『主はあなたがたが何よりも恐れていることをされる。 29-30 あなたがたはみな、この荒野で死ぬのだ。二十歳以上の者で主に不平を言った者は、エフネの子カレブとヌンの子ヨシュアのほかは一人も約束の国に入れない。 31 あなたがたは子どもが奴隷にされると言ったが、神は彼らを守り、あなたがたがさんざん文句を言ったカナンの国を彼らに与える。 32 あなたがたの死体は、この荒野に捨てられる。 33 最後の一人が死ぬまで、あなたがたの子らはあてもなく四十年もさまよい歩く。それもみな、主を信じなかったからだ。 34-35 偵察隊が四十日間カナンの国にいたように、彼らの一日を一年と数えて四十年間、荒野にいて罪を償わなければならない。神に背けばどうなるか、よく思い知るだろう。それらの者は一人残らずこの荒野で死ぬと、主が言われたのだ。』」

36-38 このことがあってから、人々を不安にして主に背くようにそそのかした十人の偵察者たちが、疫病にかかって死にました。生き残ったのはヨシュアとカレブの二人だけでした。 39 モーセが神の言われたことを人々に告げると、野営地中が深い悲しみに覆われました。

40 翌朝早く、人々は約束の地を目指し、山地の方角に向かって出発しようとしました。「私たちが悪かった。これからは主の約束を信じて進もう。」

41 するとモーセが言いました。「もう遅い。荒野へ行けと言われる主の命令に背くつもりか。 42 勝手に進んだら、敵にやられるだけだ。主はもういっしょにはおられないのだぞ。 43 そこにはアマレク人やカナン人がいるのを忘れたのか。おまえたちが主を見捨てたから、今度は主がおまえたちをお見捨てになるのだ。」

モーセが止めるのも聞かず、 44 彼らはどんどん山地に向かって進みました。しかし契約の箱もモーセも、野営地にとどまっていました。 45 案の定、山地に住んでいたアマレク人やカナン人が彼らに襲いかかり、彼らはやっとの思いでホルマまで逃げました。

ささげ物についての追加規定

15 1-2 主はモーセに命じて、人々にこう言わせました。「あなたがたの子が、ついにわたしの与える地に住み、 3-5 わたしを喜ばせるために、焼き尽くすいけにえをはじめ、火で焼くいけにえをささげる場合には、次のようにしなさい。いけにえは羊かやぎ、あるいは牛にし、普通のものも、誓願を果たすためのものも、自分から進んでささげるものも、年ごとの祭りのときにささげるものも、それぞれ穀物の供え物、飲み物の供え物といっしょにささげなさい。子羊をささげるときは、〇・九五リットルの油で混ぜた上等の小麦粉二・三リットルを、〇・九五リットルのぶどう酒といっしょにささげなさい。

雄羊の時は、一・三リットルの油で混ぜた上等の小麦粉四・六リットル、 さらに、わたしへのなだめの香りとして、ぶどう酒一・三リットルをささげなさい。

8-10 若い牛のときは、一・九リットルの油で混ぜた上等の小麦粉六・九リットルとぶどう酒一・九リットル。これを火で焼くと、とても良い香りがする。

11-12 以上が牛、雄羊、子羊、子やぎのいけにえといっしょにささげる物についての決まりである。 13-14 火で焼くささげ物をしてわたしを喜ばせようと思う者は、イスラエル人でも、在留外国人でも、みなこの決められたことを守らなければならない。 15-16 おきてはだれに対しても同じであり、このことは代々にわたって変わらない。わたしの前では、すべての人が平等だから、すべての人が同じおきてを守らなければならない。」

17-18 主はさらにモーセに告げて言いました。「人々にこう教えなさい。『約束の国に着いたら、 19-21 毎年、収穫の一部を主にささげなさい。ささげるときはこうする。小麦の初物の粗びき粉でドーナツ型のパンを焼き、それを祭壇の前で前後に揺り動かしてささげる。これが小麦粉のささげ方で、代々このように行わなければならない。

22 うっかりして、わたしが教えた指示を守らなかったり、 23-24 命じられた日から、命令を一つでも守らなかった場合、失敗を素直に認め、民が無知ゆえに守らなかったのなら、焼き尽くすいけにえとして若い雄牛を一頭ささげなさい。わたしはその香りを受け入れる。また、いつもの穀物の供え物、飲み物の供え物といっしょに、罪の赦しのためのいけにえとして、雄のやぎを一頭ささげなさい。

25 それから、祭司が民全体の罪を償う儀式をすれば、彼らは赦される。この場合は、間違って罪を犯したのだから、神に、火で焼くいけにえと罪の赦しのためのいけにえをささげることによって償うことができる。 26 民全体の罪は、在留外国人も含めて、このようにして赦される。

27 また個人が過って罪を犯した場合は、一歳の雌やぎを一頭、罪の赦しのためのいけにえとしてささげなさい。 28 祭司はその者が赦されるように、罪を償う儀式をする。 29 在留外国人の場合も同じである。

30 しかし、イスラエル人でも在留外国人でも、故意に罪を犯した者は神を冒瀆する者で、殺されなければならない。 31 主のことばを軽んじ、わざとその命令を破った罰だ。』」

安息日の違反

32 人々が荒野にいたある日のことです。安息日にたきぎを集めているのが見つかって、 33 一人の男が捕らえられました。男は、モーセとアロン、他の指導者たちの前に連れて来られましたが、 34 どう裁いてよいかわからず、ひとまず監禁しておくことになりました。

35 やがて、主はモーセに言いました。「あの男を死刑にしなさい。宿営の外で、全員が石を投げつけて殺さなければならない。」

36 そこで人々は、男を宿営の外へ引いて行き、命じられたとおりに処刑しました。

37-38 主はまた、モーセに命じました。「人々にこう言いなさい。『着物のすその四隅に青いひもで房をつけなさい。これから代々そうするのだ。 39 その房を見るたびに、わたしの命令を思い出すためだ。もう以前のように、自分勝手にやりたいことをやったり、他の神々に仕えたりしてはいけない。主のおきてをしっかり守りなさい。 40 その房は、イスラエルの神だけに従っていかなければならないことを思い出させてくれるだろう。 41 あなたがたをエジプトから助け出したのはわたしである。わたしがあなたがたの神なのだ。』」

詩篇 90

神の人モーセの祈り。

90 主よ。あなたはいつまでも私たちの住まいです。
大地が造られ、山が生まれる前から、
あなたは神であられました。
あなたには初めも終わりもないのです。

あなたのひと言で、人は土に帰ります。
千年の昔も、あなたにとっては昨日のことにすぎず、
ほんのひと時のようです。
5-6 私たちは、流れの速い潮に乗って見る間に過ぎ去り、
一夜の夢のように、あわただしく消えていきます。
朝のうちは青々と生い茂っていても、
夕暮れには刈られてしおれる草のようです。
私たちはあなたの怒りのうちに死に、
あなたの憤りに打ち滅ぼされます。
あなたは隠された罪をあばき、
私たちのすべての罪をごらんになります。
あなたの御怒りの日々は、私たちにとって重く長く、
ため息ばかりで過ぎていくのです。
10 人生は七十年、
中には八十まで生きる人もいるでしょう。
しかし、一番良い時期でも、
人生はむなしく、苦しみに満ちています。
しかも、月日は矢のように過ぎて、
私たちは、たちまち帰らぬ身となるのです。
11 だれが、あなたの怒りの真の恐ろしさを
知っているでしょう。
だれが、ほんとうに恐れることを知っているでしょう。
12 どうか、私たちに与えられた日の数え方を教え、
それがどんなに短いものか
気づかせてください。
どうか、正しい日の過ごし方を教えてください。

13 ああ主よ、祝福してください。
いつまでこの状態が続くのですか。
御怒りを、はるか向こうに遠ざけてください。
14 あなたの恵みで若い日々を満ち足らせ、
この生涯を閉じる日まで、
喜びを絶えさせないでください。
15 悲惨な日々のことなど、
思い返さないほどの喜びを、頂きたいのです。
災いの年月を、祝福の日々と取り替えてください。
16 もう一度、奇跡を見せてください。子どもたちに、
以前のように栄光を見させてやってください。
17 どうか、私たちに目をかけ、
なすことすべてを成功させてください。

Japanese Living Bible (JLB)

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