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Chronological

Read the Bible in the chronological order in which its stories and events occurred.
Duration: 365 days
Japanese Living Bible (JLB)
Version
詩篇 73

73 神はイスラエルに対して、
なんと恵み深いことでしょう。
心のきよい人に対して、その恵みは行き渡ります。
しかし私は、崖っぷちに限りなく近づき、
危うく足をすべらせて
落ちてしまいそうになりました。
傲慢な者や悪党が栄えるのを、
ねたましく思ったからです。
彼らの人生には苦しみもなく、
何でもうまくいくのです。
顔はつややかで、体は肥えています。
彼らは、他の人のように悩むこともなく、深刻な問題で
頭をかかえ込んだりすることもありません。
そのため、きらきら光る首飾りのダイヤのように
高慢をちらつかせ、
残忍の糸で織ったかのような服を着ています。
この金持ちたちは、
欲しいものが何でも手に入るのです。
神をあざけり、神を信じる人々を脅す、
その口のきき方は、なんと横柄なことでしょう。
彼らは天を向こうに回していばり、
大手を振って地上を闊歩します。

10 その影響は神を信じる人々にもまともに及び、
多くの混乱ととまどいをもたらしました。
11 彼らは言います。
「いったい神は、地上でどんなことが起こっているか、
ご存じなのだろうか。
12 見るがいい。あのいばりくさった連中を。
努力もせず、楽な人生を送っている。
しかも、財産は増えていくのだ。」
13 私が今までしてきたことは、むだだったのでしょうか。
きよくあろうと苦しんだ日々は、何だったのでしょう。
14 神に従う生活から得たものは、
苦しみと災いだけです。
しかも、それは、くる日もくる日も、
朝から晩まで私につきまとうのです。

15 もし、本気でこう口にしたら、
私は神の民を裏切ることになったでしょう。
16 主を憎む者どもがこんなに栄えている現実を
どう説明したらいいのでしょう。
17 ところが、ある日、神の聖所で瞑想していた時、
これらの悪者どもの行き着く先を悟ったのです。
18 あの者たちは、
なんとすべりやすい道を歩いていることでしょう。
突然、神から崖っぷちに追いやられて、
足をすべらせ、滅びの底に落ちて行くのです。
19 こうして、その幸福も、あっけなく幕切れとなり、
永遠の恐怖にのみ込まれるのです。
20 彼らの今の暮らしぶりも、つかの間の夢にすぎません。
夢から現実の世界に引き戻される人のように、
いつかは真実を突きつけられるのです。

21 こう悟った時、私は動揺しました。
22 自分がどれほど愚かで無知であったかを
思い知らされたのです。
ああ神よ。私は獣のように見えたことでしょう。
23 しかし、それでもあなたは私を愛し、
私の右手をしっかりつかんでくださっています。
24 一生涯、神は知恵と助言を与えて
私を導いてくださることでしょう。
そしてついに、私は栄光の天へ入れられるのです。
25 天でも、あなた以外に私の神はなく、
地上でも、慕わしいお方はあなたひとりです。
26 やがて私の体は衰え、気力も弱ります。
しかし神は、いつまでも変わらず、
心の支えとなってくださいます。
永久に私の神でいてくださいます。
27 神をあがめない者は滅びます。
神は、ほかの神々に仕える者を滅ぼされるからです。
28 しかしこの私は、
できる限り神のお近くにいましょう。
神にお従いするのです。
会う人ごとに、
神のすばらしい救いのわざを告げましょう。

詩篇 77-78

77 私は声がかれ果てるまで主を呼び続けます。
どうか耳を傾けてください。
苦悶に沈みながら、あえぐように助けを求めています。
夜通し祈り、天に手を差し伸べて嘆願しています。
祈りが聞かれるまでは、
喜びなど私には関係がありません。
神のことを思い巡らしてはうめき、
気が遠くなるほど、
あなたの助けを待ちわびています。
神からの答えがあるまでは、眠ることもできません。
それどころか、悲しみのあまり、
もう祈りのことばさえ出てこないのです。

私は、とうに終わった
古き良き時代のことを思い起こします。
あのころは、夜になると
喜びの歌が自然に口から出てきました。
この、たましいのあまりにも大きな変わりようは、
どうしたことでしょう。
主は永久に私を吐き捨てて、
二度と好意を向けてくださらないのでしょうか。
主の恵みは永遠に過ぎ去り、
約束も果たされないのでしょうか。
受けるに値しない者に注いでくださった恵みを
忘れてしまわれたのでしょうか。
怒って戸を閉め、愛を隠してしまわれたのでしょうか。
10 「これが運命なのだ。神の祝福はのろいに変わった」
と、私は自分に言い聞かせました。
11 ずっと昔、主のなさった多くの奇跡を思い起こします。
12 あのころのすばらしい恵みが、
いつまでも頭から離れないのです。
どうして、忘れることができましょうか。
13 ああ神よ。あなたの道はきよい道です。
あなたのように力に満ちたお方は、ほかにありません。
14 あなたは奇跡を行う神で、
今でも恐るべき力を発揮なさいます。

15 かつて、あなたはその力強さで、
ヤコブとヨセフの子孫である私たちを
救い出してくださいました。
16 紅海は、あなたを見るなり縮み上がり、
海の底まで揺さぶられました。
17 雨が降り、いなずまが走り、雷がとどろき渡りました。
18 雷鳴とともにつむじ風が巻き起こり、
いなずまが世界を照らし出すと、
大地はわななき、揺れ動きました。
19 あなたの道は海の底に敷かれていました。
そんな所に道があろうとは、
誰ひとり知らなかったのです。
20 あなたはモーセとアロンを指導者とし、
あなたの民をその道づたいに、
羊の群れを牧するように導いたのでした。

78 民よ、私の教えをよく聞きなさい。
私のことばに耳を傾けなさい。
2-3 先祖代々語り伝えられてきた教訓を、
たとえを使って教えよう。
この真実の解き明かしを聞いたなら、
あなたがたもまた、
栄光に輝く主のわざを子どもたちに説明し、
そのめざましい奇跡を語り伝えてほしい。
主はおきてをまずイスラエルに授け、
私たちの先祖に、それを子孫にまでも伝えよと
お命じになりました。
こうして、神のおきては順々に、
子から孫へと伝えられていくのです。
こうすれば、すべての世代の人々が神のおきてを守り、
神に希望を見いだし、
その栄光に輝く奇跡を忘れることはありません。
そればかりか、先祖のように、
反抗的でかたくなな者や、
神に心を明け渡そうとしない者も出ないでしょう。

エフライムの人々は、
十分に武装していたにもかかわらず、
いざ戦いとなると敵に背を向けて逃げ出しました。
10 神のおきてを守らず、
神の命令に従うのを拒んだからです。
11-12 先祖たちが、エジプトであれほど助けていただき、
すばらしい奇跡を見せていただいたのに、
神を忘れてしまったのです。
13 神が目の前で海を二つに分け、
その間を通らせてくださったというのに。
しかも、水は両側にせき止められたまま、
そそり立っていたというのです。
14 神は、昼は雲で、夜は火の柱で
人々をお導きになりました。
15 荒野では、岩から水を吹き出させ、
十分に飲ませてくださいました。
16 岩からほとばしり出た水は、川のように流れました。
17 それでもなお、人々は神に背き続け、
罪を犯し続けました。
18 不平ばかりで、
神の下さる食べ物では満足できず、
19-20 神ご自身に文句を言ったのです。
「神よ、水を出されたくらいですから、
もう少しましな食べ物を
頂けないものでしょうか」と。
21 このことばに、
主はどれほどお怒りになったことでしょう。
怒りの炎がイスラエルに向かって燃え上がりました。
22 親身になって心を砕いてくださる神に、
信頼しなかったからです。
23 神は、天の窓を開き、
24 天上のパンとも言うべき
マナを降らせてくださったというのに。
25 御使いの食べ物を、
十分に食べさせていただいたというのに。
26 神は東風を起こし、
激しい力で南風を引き寄せられました。
27 そのため、空から鳥の大群が落ちて来て、
ちりのように厚く、
海辺の砂のようにびっしりと敷き詰められました。
28 こうして、テントのそばに落ちた小鳥は、
29 十分に人々の食欲を満たしたのです。
人々の欲しがるものを、
神はお与えになったのです。
30 しかし、肉がまだ口にある間に、
31 神の怒りは燃え上がり、
イスラエルの屈強の若者たちがなぎ倒されました。
32 それでもなお、人々は罪を犯し続け、
神の奇跡を信じようとはしませんでした。
33 そこで神は人々の寿命を短くし、
悲惨な生涯を用意されたのです。

34 神が彼らを滅ぼされると、
ついに、人々は熱心に神に立ち返りました。
35 神こそ自分たちの岩であり、
どんな神々にもまさるお方であることを
思い出したのです。
36 しかし、その従順も口先だけで、
心からのものではありませんでした。
37 本心は遠く離れていたので、
約束もすぐに破ってしまいました。
38 それでもなお、あわれみ深い神は、
そんな彼らの罪を赦し、
絶滅にまでは追い込まれませんでした。
幾度も、怒りを押しとどめられたのです。
39 人々が朽ちていく存在にすぎず、
風のように、あわただしく去っていく身であることを、
思いやられたからです。
40 荒野をさまよっていたころ、
人々は何度反抗して、神を悲しませたことでしょう。
41 彼らは何度も背いては、
神に滅ぼされそうになりました。
こうして、自らの手で、
神の祝福をとどめてしまったのです。
42 神の力も愛も忘れ、
どのようにして敵の手から
救い出していただいたかも忘れました。
43 また、ツォアンの野でエジプト人が神罰を受け、
恐ろしい病気に冒されたことも、
44 川の水が血に変わって飲めなくなったことも、
45 エジプト全土にあぶの群れが押し寄せ、
かえるが国中にあふれたことも忘れました。
46 神はエジプト人の作物を油虫に食べさせ、
その収穫をいなごの餌にされました。
47 また、彼らのぶどうといちじくを雹で全滅させました。
48 天からの雹で家畜を、
雷によって羊の群れを打ちました。
49 神は彼らに激しい怒りを燃やし、
災難をもたらす御使いの一軍を送り込まれました。
50 神の怒りは荒馬のように駆け巡ったので、
エジプト人は次々と疫病にかかって倒れました。
51 続いて神は、エジプトの全家族から、
一家の柱となるべき長男を殺しました。
52 しかし、ご自分の民を羊の群れのように導き出し、
荒野の道を無事に進ませてくださいました。
53 神が彼らを守られたので、
彼らは恐れを感じることもありませんでした。
結局、敵は海にのみ込まれて滅びました。
54 こうして彼らは、神が特別に備えてくださった、
なだらかな丘陵の続く、祝福の地の入口まで
連れて来られたのです。
55 神はこの地に住みついている民族を追い払い、
イスラエルの各部族に、
領地を分配してくださいました。

56 しかし、これほどの恵みを受けながらも、
彼らは神に逆らい、
神の教えを守ろうとしませんでした。
57 入ろうとしている約束の地からあとずさりして、
先祖同様に神を裏切り、先の曲がった矢のように、
神が意図なさった的からそれてしまったのです。
58 また、他の神々の像を作り、
異教の祭壇を築いては、神の怒りを買いました。
59 彼らのしわざをごらんになった神の怒りは激しく、
ご自分の民をさえ、退けるまでになりました。
60 そこで、地上の住まいであったシロの宮を見限り、
61 契約の箱が奪われるのも見過ごされました。
ご自分の栄光を敵の手にお渡しになったのです。
62 神の怒りの火は燃えさかり、
イスラエルの民は虫けらのように殺されました。
63 若い男は焼き殺され、若い女は、
婚姻の歌を歌う年齢に達しないうちに死に絶えました。
64 祭司は虐殺され、その未亡人は、
夫の死を嘆く間もなく亡くなりました。
65 その時、神は眠りから覚めた人のように、
また、ぶどう酒を飲んで景気づいた勇士のように
立ち上がられました。
66 敵はあわてふためいて逃げ、
ぬぐいがたい恥をかかされたのです。

67 神はヨセフの家系のエフライム族を見放し、
68 ユダ族を選んで、シオン山をいとおしまれました。
69 そこに、山のようにそびえ立つ
不動の神殿をお建てになりました。
70 そして、ダビデをしもべとして選び、
彼を羊飼いの仕事場から、
71-72 子羊を連れた雌羊の番をしていた場所から
召し出されました。
イスラエルの羊飼いとなったダビデは、
すぐれた手腕と真心をもって、
人々を導きました。

Japanese Living Bible (JLB)

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