Chronological
あいさつ
1 📜イエス・キリストの使徒パウロからの手紙
神は私を送り出してくれた。その理由はイエス・キリストに繋がることで得られる、約束された人生について人々に伝えるためだ。
2 愛する息子、テモテへ。
私はあなたへの挨拶を送る。どうか、私たちの父である神と王であるイエス・キリストから、恵みとあわれみ、そして平安がお前の上にあるようにと心から祈っている。
感謝と励まし
3 毎日、昼も夜も神とお前に感謝し、いつも祈っている。この方こそ私たちの神であり、私の先祖たちが尽くし仕えた神である。私は正しい良心を持ち、その神に仕えているのだ。 4 あぁ~私がお前のところを去る時・・・お前の流した涙が今でも目に焼き付いている。それを思うと今すぐにでもお前に会いたい・・・再び会える日が来たら、なんて幸せなのだろうか・・・ 5 嘘、偽り無いお前の神への思いを覚えている。お前はまるでおばあさんのロイスやお母さんのユニケ譲りだ。2人の神への思いが間違いなくお前の中にもあるのを感じる。 6 だから忘れるのではない。私がお前に両手を置いて祈った時、神がお前に素晴らしい贈り物をくれたことを。そしてその贈り物である能力を使うのだ。そうすればその能力は更に成長する。それはまるで火の中にあるメラメラ燃える炎のようにどんどんと大きくなるのだ。 7 神が私たちに与えてくれた霊は恐れを抱かせるようなものではない!それどころか、神の霊は力と愛、そして自制心の源となるのだ。
8 人前で私たちの王であるイエスのことを伝える時、モジモジする必要なんてない!主人のために牢屋にいる私のことだって恥じることはないのだ!しかし、この最高な知らせのために私と共に苦しんでくれ。神は私たちにそれを乗り越える力すら与えてくれている。 9 神は私たちを救い、彼の聖なる人々となるように選んでくれた。しかし、それは私たちがそれに値する何かをしたからではなく、ただただ神の思いの中にあったからなのだ。そう!それは時が動き始まる前にすでに計画されていたものだった。そして、そんな時でさえ神はイエス・キリストを通して神の恵みを私たちに与える計画を立ててくれた。 10 私たちの救い主、イエスが地上に来てくれたことで、その全貌が明かされた。死を打ち負かし、最高な知らせをとおして朽ちることのない、いのちへの道を示してくれた。 11 神は他の人へ最高な知らせを宣べ伝え、それを教える使徒として私を選んでくれたのだ。 12 そして今、私はこの使命を全うしているからこそ苦しみを受けているのだ。しかし、私には恥がない。なぜなら私は自分が信頼を置いている方を知っているからだ。そして、その方を信頼できるようにと私のことをその日までずっと守っていてくれるからだ。
13 私はイエスについて教えたことを手本にし、イエス・キリストが示した忠誠心と愛にならって本物の真理のみを教える。お前は私から聞いたことを模範とし、それを教える。 14 お前の学んだこの教えは、かけがえのないものであり、宝だ。だからこそお前の内に住んでいる聖霊の助けによって与えられたものを守り抜きなさい。
15 聞いているだろうが、アジアから来た信じる者はみんな私を見捨て去っていった。フゲロとヘルモゲネでさえもだ。 16 私は神に祈っている。どうかオネシポロとその家族に神の祝福があるようにと・・・彼は何度も私を励ましてくれた。私が捕まって牢屋に投げ込まれようと、彼は動揺せず恥を抱くことさえなかった。 17 彼はそんなことを全く気にしていなかったのだ。それどころか、彼はローマ市内に着くとすぐに私を捜しまわり、私に会いに来てくれた。 18 再びイエス・キリストの現れるその日に、オネシポロが王である神からあわれみを受け取ることが出来るようと私は祈っている。港の都エペソで彼がどれだけ私の力になってくれたかはお前がよく知っているだろう。
イエス・キリストの戦士
2 我が息子、テモテよ。神の恵みを頼りにし、必要な力をつけるんだ。救い主・イエスに属するがゆえの恵みだ。 2 いいか!テモテよ!私が公で教え聞かせたことは全て、他の人にも教えるんだ。この教えを信頼できる人たちに教えることで、次に彼らがまた他の人に同じように教えることができるだろう。 3 イエス・キリストに忠誠を尽くす戦士として、私と共にこの苦難を背負うのだ。 4 戦士は自分の司令官に喜んでもらう一心で、任務と関わりのないものには目もくれず、与えられた務めを全うしようとするだろう。 5 アスリートであれば、勝つために全てのルールを守るはずだ。 6 農作業をする者であれば、身を粉にして働き、最初の収穫をもらうのは当然だ。 7 いいか!私が今言っていることをよく考えるのだ。そうすれば神がそれを理解できるように助けてくれるだろう。
8 ダビデ王の家系から生まれたイエス・キリストが人間としてやってくると、死をも乗り越えて生き返ったことによって神であることが証明された。これが私の伝えている最高な知らせだ。 9 そして、私は今こうしてこの素晴らしいメッセージを伝えている。だから同時に苦しんでいるのだ。しかも今の私は何か悪いことをした人たちの様に鎖で締め付けられ、自由に動けない状態だ。しかし!神のメッセージは決して縛られることがない! 10 だから私はこれらの困難を忍耐と共に受け入れよう。神に選ばれた人たちを助けるために。私は本当に願っている。救い主・イエスに属することで与えられる救いと永遠の栄光を、人々に手にしてもらいたいと。
11 真理はこうだ。
イエスと死ぬなら、イエスと生きる。
12 イエスのように幸いな時のみならず、わざわいの時も忠誠を尽くすなら、
イエスと共に権威を持つ。
イエスとの繋がりを拒むなら、
イエスも私たちとの繋がりを拒む。
13 私たちが裏切ろうとも、
イエスが裏切ることはない。
イエスに二言はないからだ。
神を喜ばせる者
14 この事実を全ての人に伝え続けなさい!そしてケチをつけてくる者とは口論などしてはいけない。彼らの議論からは何も良いものは生まれない。むしろそれを聞く者を傷つけ、つまずかせるだけだ。 15 そう!ベストを尽くしなさい!神に自分自身を捧げ、神に信頼されるような人になるのだ。真の教えをすぐに適応し、自分がした仕事に誇りを持てるような働く者となりなさい。
16 神とは全く関係のない議論が好きな人からは離れなさい。なぜなら、そのような話ばかりをしていると、気が付かないうちに聞いているだけの人たちも神から離れてしまうことがあるからだ。 17 彼らの悪い教えは、風邪の菌が体内で増殖するように広がっていく。ヒメナオとピレトは、まさにその様にして神から離れてしまった。 18 神の真の教えを手放してしまった彼らは、「人々が死からよみがえるその日はすでに起きてしまった」と言い、人々の信仰をくじくようなまねをしている。
19 しかし、神の力強い土台は決して揺らぐことはない。そして、このように書かれている。「王である神は、神に属している人々を知っている」——【民数記16:5より引用】また、「王である神を信じていると言う全ての者は、悪から足を洗え!」
20 豪邸には金や銀でできた高価な食器や置物があるだろう。またその他にも木で作られたものもあれば、土で作られた土器もあるはずだ。いくつかのものは特別な日に特別な目的のために使われ、また他のものは毎日の生活の中で使われるものもある。 21 そして、神はあなた達を特別な目的のために用いたいと願っている。だから悪から離れて、自分自身を清くしていなさい。そうすれば、あなた達は聖くされ、神である主人があなた達を使ってくれるだろう。素晴らしい良い働きのために自分自身を準備するのだ。
22 若者が抱きがちな情欲から自分の身を遠ざけ逃げなさい。そして純粋な思いで神を頼りにする人たちと共に義、信仰、愛、平安に従いなさい。 23 バカな言い合いからは距離を取りなさい。そういった口論はさらに物事を悪化させるだけだ。 24 王であるイエスに仕える者は決して口論をするべきではない。誰にでもやさしく、辛抱強い人となりなさい。そして、良い教師となるべきなのだ。 25 お前に反抗してくるような人に対しては、寛大な気持ちで教えていきなさい。そうすることで神が彼らの心を変え、真理を受け入れることができるかもしれない。 26 そう!悪魔が彼らを網で捕まえ、悪魔の操るままに彼らは動くのだ。しかし、寛大な気持ちで彼らを正すなら、彼らは正しいものに目覚めるかもしれない。そして、悪魔の罠から自由になるかもしれないのだ。
神に逆らう時代
3 終わりの日にどんな悲惨なことが起きるのか、ここに記しておくので、よく覚えておきなさい。 2 人々は自分だけに興味を持って自分を愛し、またお金を愛するようになるだろう。彼らは自分が偉大な者だと自慢をし、自分自身を誇るのだ。周りの人を侮辱し、自分の親の話など聞きもしない。感謝を忘れ、聖いものに対して敵対していくのだ。 3 自分以外の人を愛することを忘れ、赦すことを拒む。口を開けば人々を傷つけ、彼らの中に自制心という文字はどこにもない。残酷な者となり、良いものや正しいものを嫌うのだ。 4 友を裏切り、考えなしに恥ずべきことをしては自分自身を自慢する。神を愛す代わりに、快楽を愛するのだ。 5 神を敬うようなフリをして、本当は敬うことや、神に感謝することを拒み、私たちを助ける神の力を否定する。いいか!そんな人たちからは離れなさい! 6 彼らの中には、家まで訪問し、過ちを犯した弱い女性を上手く操ろうとする者たちがいる。この様な女性は自分の願望によって自分自身を見失い、過ちを背負ってしまった女性のことだ。 7 彼女たちはいつも新しいことを学びたがるが、いつまでたっても真理にたどり着くことができない。 8 まるでモーセに逆らったヤンネとヤンブレのように、彼女らは真理に対抗しようとするのだ。彼女らの頭の中は混乱し、その信仰と教えは何の価値も見出さない。 9 そして結局のところ彼女らの行いは頑張っても成功には結びつかないのだ。ヤンネとヤンブレ同様、最後にはその愚かさが顔をだし、みんなの前でそれが明らかにされるだろう。
生き様で示したパウロの模範
10 お前は私についての全てを知っている。私の教え、私の生き方、私の人生の目標、私の信仰、私の根性、私の愛を知っているはずだ。そしてまた私が決してあきらめないことも。 11 私に起こった迫害と葛藤もお前は全て知っている。三大都市アンテオケ、都イコニオム、丘の町ルステラで私が通った迫害についても知っているだろう。しかし問題があるたびに神は私を救ってくれた。 12 ただし、イエス・キリストに繋がり、神を敬って生きる人々はみな迫害を受けるのだ。 13 悪人や大ぜいの人を騙す詐欺師は自らも騙され、あげくの果てには更に悪の深みにはまっていく。
14 だが、お前は学んだ教えに確信をもってそこへ突き進むのだ!お前が信頼している人に教わったのだから、これ以上の説得力はないはずだ。 15 子供のころからお前は聖なることば、聖書を知っている。聖書によってお前には知恵が与えられ、その知恵がイエス・キリストにある信仰を通して、救いへと導かれたのだ。 16 聖書に書かれた全てのことばは、神の息がかかっていて、生きている。それは人の過った考えを正し、曲がった人生をまっすぐにし、良い人生を歩ませる。 17 聖書によって神に仕える人々は整えられ、神が望む働きをするのに必要な力が与えられるのだ。
テモテへの最後の命令
4 イエス・キリストには、生きている人にも死んでいる人にも、全ての人を裁く権利がある。イエスは再びこの地上に現れると、イエスは彼の王国を統治するのだ。そして私はそのイエスの前で、そしてまた神の前でお前にこう命じる。
2 全ての人に最高な知らせを伝えなさい!必要に応じて語るべきことをいつでも柔軟に話せるように準備しなさい!人々が過っていることをしているのであれば、それを指摘し、忠告をしなさい。そして、励まし続けるのだ。辛抱強く良い教えをするのだ!
3 真理に耳を貸さない時代がやって来る。人々は自分にとって都合の良いことを言う指導者を求め、そして見つけ出す。 4 彼らは真理を聞くことを止め、間違った物語に耳を傾ける。 5 だから如何なる時も自制心を保つのだ。困難が起きても、その困難を受け入れなさい。神に仕える身として、どんな苦難の嵐の中でも忠誠を尽くし、最高な知らせを伝えるという任務を全うするのだ!
6 私の人生は神への捧げものとして与えられている。そして、ついにここでの人生から去る時が来たのだ。 7 私は神のために忠誠を尽くし、戦いに戦い抜き、人生という名のレースを完走した。 8 そして今、私のために用意された勝者への褒美が目の前にある。それは私が神に認められていることを象徴する冠だ。完全であり、完璧な裁判官、そして王であるイエスが最後の判決の日に与えてくれるものだ。そう!私だけではなく、イエスの帰りを心から楽しみにしている人全員にそれが与えられるのだ!
テモテへの最後のお願い
9 最善を尽くし、何とかして私のところに早く来てほしい! 10 デマスはこの世に執着しすぎた。だから私を見捨てて、テサロニケ地方に行ってしまったのだ。クレスケンスはガラテヤ地方へ、テトスはダルマテヤ地方へとそれぞれ出かけ、 11 私のもとに残った仲間はルカだけだ。お前がこちらに戻る時、マルコも一緒に連れて来てくれ。ここでの私の仕事を手伝ってもらいたい。 12 テキコも今はここにはいない。港の都エペソへ遣いに送ったからだ。
13 あぁ~、それからついでにここへ来るときに、私の愛用のコートも持って帰ってきてくれ。私がエーゲ海の港町、トロアスのカルポの家へ行った時に置き忘れてしまったのだ。おぉ、それから本もだ!特に羊の皮でできたあの本を持ってきてくれ!
14 金属加工業で働くアレキサンデルのおかげで私はひどい仕打ちを受けた。神が罰してくれることだろうが、 15 彼には気を付けていなさい。彼は私の教えの全てに逆らい反抗してきたのだ。
16 私が自分自身のことを初めて弁解した時、誰も私を応援してくれず、みんな私のもとから去っていった。そして今、私は彼らを許せるようにと神に祈っている。 17 しかし、そんな時も王であるイエスはいつもそばにいてくれた。全ての人が最高な知らせを聞くことができるようにと、王であるイエスが力をくれたのだ。だから私はどこででも、ユダヤ人ではないあらゆる国の人々へと大胆に伝えることができたのだ。死と隣り合わせの状況からも何度も私を救い出してくれた! 18 神はいつもあらゆる攻撃の手から私を救い出し、無事に天の神の王国へ導き入れてくれるのだ。栄光がいつまでも神のもとにあるように。アーメン。
テモテへの最後のあいさつ
19 プリスカとアクラによろしくと伝えてくれ。またオネシポロの家族にもよろしくと・・・ 20 エラストは港の都コリントにとどまった。そしてトロピモは病気にかかってしまったため、港湾都市ミレトに残して来た。 21 なんとしても冬の時期になる前に私のもとへ来てほしい。ユブロがよろしくとのこと。プデス、リノス、クラウデヤ、そのほかの兄弟、姉妹たちもみんなよろしくとのことだ。
22 テモテよ!王であるイエスがお前の霊と共にあれ!そして神からの恵みが、お前と共にいつもあるように。
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