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Chronological

Read the Bible in the chronological order in which its stories and events occurred.
Duration: 365 days
Japanese Bible: Easy-to-Read Version (JERV)
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マタイ 27

ピラト総督のもとに連行されるイエス

マルコ15:1; ルカ23:1-2; ヨハネ18:28-32

27 夜明け頃のことだった。祭司長たちや長老たちが一堂に会い、イエスの処刑について決議をとっていた。 「閣下、騒動を起こしているイエスを連れてまいりました!」縄でつないだイエスを連れてきた祭司たちは、イエスをピラト総督の手に渡した。

自殺するユダ

使徒1:18-19

一方で、イエスを裏切ったユダはというと、イエスが死刑判決を言いわたされたことを知り、自分の犯したことの重大さに気づいてひどく後悔していた。イエスを裏切ったことで得た報酬、銀貨30枚を返すために祭司長や長老たちのいる場所へと向かった。 ユダは言った。「俺は無実の人を死に追いやってしまった・・・」

彼らは答えた。「そんな事、私たちの知ったことですか・・・私たちには関係ない。それはあなたの問題ですよ」

「こんなお金!」チャリンッチャリリリリンッ・・・神殿の中へ銀貨を投げ捨ててそこを飛び出したユダ。そのまま首をつって自殺してしまったのだ。

神殿に散乱した銀貨を集める祭司長たち。「困った困った。人をあやめるために使われたお金を、神殿の資産に戻すのは我々の律法に反しますねぇ・・・」 そこで、彼らはそのお金を「陶芸家とうげいかの地」と呼ばれる土地を買うための資金にまわした。その土地は、エルサレム訪問中に帰らぬ人となった者を埋葬まいそうするために使われた。 そういうわけで、今もその場所は血の土地アケルダマと呼ばれている。 これは全て預言者エレミヤの神のお告げどおりである・・・

「30枚の銀貨。それがイスラエルの国民が彼の人生へ支払うと決めた代価。 10 その金は、王である神が命じたとおり、『陶芸家とうげいかの地』を買うために使われる」

イエスに質問するピラト総督

マルコ15:2-5; ルカ23:3-5; ヨハネ18:33-38

11 「ふむ、おぬしはユダヤ人の王なのか?」目の前に立つイエスに問いかけるのはピラト総督。

イエスは答えた。「そうとも言える」

12 しかし、祭司長や長老、ユダヤ指導者がする告発に対しては、断固として口を開かなかった。

13 ピラト総督はイエスに言った。「これだけ多くの者が訴えておるというのに、おぬしは黙っておるのか?」

14 弁解どころか、気にもしてない様子になおさら驚いたピラト総督であった。

イエスを釈放しようとするピラト

マルコ15:6-15; ルカ23:13-25; ヨハネ18:39–19:16

15 毎年、過越祭すぎこしさいの日には、民衆が選んだ囚人しゅうじんを1人釈放する習慣があった。 16 ちょうどこの時、牢屋には、札付きの悪党が収監されていた。その名も・・・囚人しゅうじんバラバ。

17 ピラト総督は集まった群衆に尋ねた。「よし、今年もお前たちの望む者を1人解放するとしよう!バラバか?それとも救い主メシアと呼ばれるイエスか?」 18 このように問いかけたのも、ピラト総督は、イエスが訴えられているのは祭司たちの嫉妬心ジェラシーのみが原因だと知っていたからだ。

19 裁判の真っ最中、ピラトの妻から伝言が届いた。「あの方に何もしないで・・・何も悪いことなどしていません。昨夜、あの方の夢を見ました・・・今もその胸騒ぎがおさまりません」

20 バラバと言いなさい。いいですか、バラバですよ!!!祭司長や長老たちは周りの群衆に、イエスではなく、バラバを解放するよう叫びなさいと根回しをしていた。

21 ピラト総督が言った。「さぁ、バラバか?イエスか?どちらを釈放したい?」

人々は答えた。「バラバだ!」「おぉバラバを解放しろ!」バラバ、バラバ、バラバ!

22 ピラト総督は尋ねた。「な・・・なら、お前らはこの救い主メシアと呼ばれるイエスをどうしてほしいというのだ?」

すると、全ての人が言った。「十字架で殺せぇ〰〰〰〰!」じゅ〰じ〰か!じゅ〰じ〰か!!じゅ〰じ〰か!群衆は最も重い刑、十字架での処刑を求めてきた。

23 ピラト総督が言った。「なにィ・・・?なぜだ?こやつが一体何をしたと言うのだ?」

だが、彼らはもっと大きな声で叫んだ。「十字架で殺せ〰〰〰!」

24 もはや、なすすべなし。その様子から悟ったピラト。大暴動が起きてもおかしくないという状況に、水瓶みずがめをだし、みんなの前で手を洗った。彼が言った。「俺は、この人を殺すという罪には一切関与しない!全ての責任はお前たちにある!」

25 人々は答えた。「そう言われなくても彼の死の責任は全て私たちが取りますよ!私たちと私たちの子供たちのせいにして構いません!」

26 バラバを釈放すると、ピラトは兵士に命じた。「イエスをムチで打て!」そして、十字架刑にかけるために、兵士たちにイエスを手渡したのだった。

イエスをからかったピラトの兵士たち

マルコ15:16-20; ヨハネ19:2-3

27 「来い!」ピラトの兵士たちが総督邸そうとくていにイエスを連れて行くと、そこにいた兵士がイエスを取り囲んだ。 28 イエスの服をはぐと、ローマ兵の着ていた紫色のガウンをイエスに着せ、王に見立てた。 29 そして、いばらでんだかんむりを頭にかぶせ、その手にはあしの棒を持たせた。彼らは言った。「おーこれは、これは!ユダヤ人の王様ではございませんか!コラッ!お前たち!ユダヤ人の王に敬礼けいれいせんか!ブ・・・ブワッハッハッハァー!」イエスをバカにする兵士たち。 30 さらにつばを吐きかけると、その手の棒を奪い取り、それでイエスの頭を殴った。 31 散々侮辱ぶじょくしたあげく、着せたマントをイエスからはぎ取ると、もともと着ていた服を着せて、十字架にかけるために連行して行った。

イエスが十字架に釘付けにされる

マルコ15:21-32; ルカ23:26-43; ヨハネ19:17-19

32 町を出て処刑場にイエスを連行していた兵士たちだが、前に進むのに苦労していた。なんせ、ボロボロのイエスに重たい十字架を背負わせていたからだ。「おい、そこのお前、コイツの十字架を一緒に背負え!ほらッ」たまたまそこにいたクレネ人・シモンもイエスの後ろからその十字架を背負わされるはめになった。 33 イエスらはゴルゴダと呼ばれる地へと連行された。(ゴルゴダとは「頭がい骨の地」という意味) 34 「これを飲め!」兵士が、痛みをやわらげるために苦い薬を混ぜ合わせたぶどう酒をイエスの口もとに出したが、イエスは少し口をつけただけで、飲むことをこばんだ。

35 ーーカンッ、カンッ、カンッ、べチャッ・・・十字架に釘で打付けられたイエス。そのかたわらには・・・「おーし、サイコロで決めるぞ!行くぞー。そーらよっ!き、きたー!もーらいっと!」イエスの着ていた服を切り分け、誰がどの部分をもらうのか、兵士たちがサイコロを振っていた。 36 そのまま見張りとしてそこに残った兵士たち。 37 トン、トン、トンッ。イエスが架けられた十字架の上の部分には罪状ざいじょうを記した板がかかげられた——「ユダヤ人の王・イエス」——

38 一緒に2人の犯罪者も十字架に釘づけにされ、1人はイエスの右側、もう1人は左側といった具合にイエスの両側に付けられていた。 39 そこを通りかかる人も、罵声ばせいを浴びせ、大きな身振りで 40 言った。「神殿を壊して3日で建て直すんですって?神殿の心配をする暇があったら、ご自身を助けてみたらどうだ?神の子なんでしょう?」

41 そこにいた祭司長たちをはじめとする、おきての学者たち、長老たちも同じようにイエスをあざ笑った。 42 「ヤツは他人を救いはしたが、自分は救えやしない!みっともないったらありゃしない!もし仮にですよ。この方がイスラエルの王ならば、今ここで十字架から降りて来ればよいではないですか。そうすれば、この我々でさえヤツを信じてあげますよ! 43 神を信頼し、自分がその息子だと言うのだから、本当に神が救うのかどうか、神にゆだねればいい」 44 すると、イエスのわきの十字架にかかっていた犯罪者たちも同じようにイエスを侮辱ぶじょくした。

イエスの死

マルコ15:33-41; ルカ23:44-49; ヨハネ19:28-30

45 ブオオオオオ・・・・・・正午になると、国中が暗闇くらやみに包まれた!それが3時間続き・・・ 46 3時頃、イエスは残りわずかな力をふりしぼって叫んだ。「エロイわが神エロイわが神サバクタニどうしてわたしを見捨てたのか〰〰!」

47 「お、おい・・・こいつ今、エリヤを呼んだぞ!」

48 1人の男が慌てて走り出したかと思うと、スポンジを手に取り、水を混ぜた酸味さんみあるワインを吸わせて棒に結びつけた。そして、十字架の上のイエスへその棒を伸ばし、飲ませようとした。 49 だが他の人が言った。「放っておけ、預言者エリヤが現れ、助けるかどうか見てみようじゃないか!」

50 「ぐ、う゛あ゛〰〰〰〰〰〰」イエスは叫んだ!かと思うとそのままぐったりしてしまった!息を引き取ったのだ。

51 バ、バリバリバリィーー!と同時に神の存在と人を分けへだてていた神殿の幕が上から下まで勢いよく真っ二つに裂け、大地震が起き、岩という岩が砕けた。 52 さらには墓が開き、生前に神を心底愛していた人たちが死からよみがえった。 53 彼らはイエスの復活後、聖なる都エルサレムにいるたくさんの人の前に姿を現した。

54 「この方は、まことに神の子だった・・・・・・!」百人隊長やイエスを見張っていた兵士たちは、一連の出来事に縮みあがった。

55 ガリラヤ地方からイエスを気にして後を追ってきた女たちも、少し十字架から距離を置いたところからだったが、一連の出来事を見ていた。 56 マグダラのマリア、ヤコブとヨセフの母マリア、そしてヤコブとヨハネの母がそこにいた。

埋葬まいそうされるイエス

マルコ15:42-47; ルカ23:50-56; ヨハネ19:38-42

57 その夜のこと、アリマタヤ出身のヨセフが神殿のみやこエルサレムを訪れていた。彼は裕福でイエスを信じる者であり、アリマタヤからイエスを追って来ていた。 58 ピラト総督のもとへイエスの遺体を引き取りに願い出ると、総督は許可を出した。 59 ヨセフは遺体を抱きかかえ、亜麻布あまぬのに包んだ。 60 その遺体をヨセフ自らが岩壁に掘った新しい墓室ぼしつ埋葬まいそうし、巨大な石を転がして入り口を閉じると、その墓を去っていった。 61 マグダラのマリア、そして別のマリアもその墓室ぼしつの近くに座っていた。

厳重な警備をしたイエスの墓

62 その日は休日サバスに備える日。つまり、休日サバス前日だった。翌日、祭司長やパリサイ派はピラト総督のもとへ行った。 63 「閣下!あの大うそつきが生きていた時、『私は3日目に復活する』と言っていたのを思い出しました! 64 そこで、墓へ3日間の見張りをつけてみてはどうかと思いまして。奴の仲間が遺体を盗み出して、遺体が無いからイエスがよみがえったのだ!などとウソをつくこともあの連中ならやりかねません!そんな日には、あの大うそつきについて言われたウソよりもタチの悪いウソが広まります!」

65 ピラト総督が言った。「では兵を連れて、墓室ぼしつへ行きなさい。最善だと考える方法をとって構わん」 66 そこで彼らは墓へ行くと、石に封印をし、入り口をふさいで、兵士たちを墓の周りに配置し、誰からも盗まれないように守らせた。

マルコ 15

イエスに質問するピラト総督

マタイ27:1-2, 11-14; ルカ23:1-5; ヨハネ18:28-38

15 早朝、祭司長や長老たち、またおきての学者たちや最高審議会の議員たちは、イエスを処刑すると決めていた!彼を縛って、さっそくピラト総督のもとへイエスを連行した。

ピラト総督がイエスに聞いた。「聞くところによると、おぬしはユダヤ人の王なのか?」

イエスが答えた。「そうとも言うことができる」

祭司長たちは多くのことでイエスを訴えた。 それを知ったピラト総督はイエスにもう1つ質問をした。「これだけ多くの者が訴えておるというのに、おぬしは黙っているのか?」

弁解どころか、気にもしてないイエスの様子に、なおさら驚いたピラト総督であった。

イエスを釈放しようとするピラト

マタイ27:15-31; ルカ23:13-25; ヨハネ18:39–19:16

毎年、過越祭すぎこしさいの日には人々が選んだ囚人しゅうじんを1人、釈放する習慣があった。 監獄かんごくには、バラバという名の囚人しゅうじんがいた。バラバは、彼の仲間とともに殺人を犯した罪状ざいじょうで牢屋に入れられている悪党であった。

人々がピラト総督のもとにきて、いつものように囚人しゅうじんを解放するようにと頼んだ。 ピラト総督は群衆に尋ねた。「俺にユダヤ人の王を釈放してほしいか?」 10 ピラトはさっしていた。イエスが連行されたのは祭司長たちの嫉妬心ジェラシーのみが原因だと。 11 とんでもない!と慌てた様子で祭司長たちは、イエスではなく悪党バラバを釈放するようにと民衆にうながした。「バ〰ラ〰バ!バ〰ラ〰バ!バ〰ラ〰バ・・・・・・!」

12 ピラト総督は群衆にもう一度聞いた。「それならおぬしらは、このユダヤ人の王という男をどうしてほしいのだ?」

13 群衆は叫んだ。「十字架で殺せぇ〰〰〰〰!」

14 ピラト総督は聞いた。「なに?なぜだ?こやつが一体何をしたと言うのだ?」

しかし、群衆はさらに大きな声で叫んだ。「じゅ〰じ〰か!じゅ〰じ〰か!!じゅ〰じ〰か!」

15 ピラト総督は人々を喜ばせたかったので、悪党バラバの釈放を承認した。そして、イエスをムチで打ち、極悪人にのみが受ける十字架で処刑することを兵士に命じた。

16 ピラトの兵士たちは、イエスをピラトの官邸かんていへ連行した。そして、仲間の兵士たちを全員呼び集めた。 17 イエスに紫色のガウンを着せ、鋭いトゲのイバラでかんむりを作り、頭にかぶせた。

18 彼らはイエスにあいさつをし始めた。「おーこれは、これは!ユダヤの王様、敬礼けいれい!プ・・・ブワッハッハッハァ!」 19 そして、兵士はイエスの頭を何度も棒で殴り倒し、ペッと唾を吐きかけた!それから兵士らは、イエスの前にひざまづいて見せた。まるで、王にひざまづくかのように皮肉ったのだ。 20 イエスをからかい終えた後、紫のガウンを脱がせ、元々着ていたイエスの服を着せた。そして、イエスを十字架で処刑するために、官邸かんていから連れ出した。

イエスが十字架に釘付けにされる

マタイ27:32-44; ルカ23:26-43; ヨハネ19:17-19

21 その近くをアレキサンドルとルファスの父親であるシモンというクレネ人の男が田舎から町に向かって歩いていた。すると突然、クレネ人のシモンは、兵士たちにイエスの十字架を背負うようにと命令された。 22 兵士たちがイエスたちに向かわせていたのは、ゴルゴダと呼ばれる場所だった。(ゴルゴダとは「頭がい骨の地」という意味) 23 そこで兵士らは、麻酔ますいの効果があると言われていた没薬もつやくを混ぜたぶどう酒をイエスに差し出したが、イエスはそれを飲むことを断った。 24 カンッ、カンッ、カンッ・・・・・・兵士たちは、イエスの体を釘で打ち付けて十字架にはりつけた。それから兵士らは、イエスが着ていた服を切り分け、誰がどの部分を貰うかをサイコロで決めていた。

25 兵士たちがイエスを十字架に架けたのは、朝の9時ごろだった。 26 イエスの頭の上には、イエスの罪状ざいじょうを記した看板が取り付けられていた。そこには——「ユダヤ人の王」——と書かれていた。 27 また、イエスの両側には犯罪者が2人、同じようにして十字架にかけられていた。 28 「その方は犯罪者と一緒に置かれた」という聖書のことばが実現したのだ。——【いくつかのギリシャ語訳では、この28節が付け加えられているものが存在する】

29 その場を通りがかる人はイエスに近寄っては侮辱ぶじょくしてあざ笑い、「あらら、あんたは神殿を壊して、3日で建て直せるんじゃなかったの? 30 だったらその前に自分を助けてみたら?その十字架から降りてきなよ!」

31 そこにいた祭司長やおきての学者たちは、お腹を抱えてイエスをあざ笑うと、こう口にした。「あいつは他の人を救ったのに、自分は救えないんだな! 32 もし、あいつが本当に救い主メシアで、イスラエルの王なら、今すぐその十字架から降りるはずだろ。それさえ見ることができたら、俺らはお前を信じてやるよ!」さらに、イエスの横ではりつけられていた犯罪者たちもイエスを侮辱ぶじょくした。

イエスの死

マタイ27:45-56; ルカ23:44-49; ヨハネ19:28-30

33 ブオオオオオ・・・・・・正午になると、国中が暗闇に包まれた。そして、その暗闇は3時ごろまで続いた。 34 3時になった時、イエスは力をふりしぼって叫んだ。「エロイわが神エロイわが神ラマなぜサバクタニわたしを捨てたのか?」

35 その声は、そこらに立っていた人たちにも聞こえた。彼らは言った。「おい聞けって・・・こいつ、エリヤを呼んでる!」——【その場にいた人々は、イエスが言った「エロイ」が、紀元前850年頃に活躍した伝説の預言者「エリヤ」の名前を叫んでいるのかと思った】

36 1人の男が慌てて走り出したかと思うと、スポンジを手に取り、水を混ぜた酸味のあるワインを吸わせて棒に結びつけた。そして、はりつけられたイエスへその棒を伸ばし、それを飲ませようとした。そしてその男は、「おい、待て!預言者エリヤが彼を救いに来るかどうか、確かめてみよう・・・!」と言った。

37 その後、イエスは大声で叫ぶと、そのまま息を引き取った。

38 バ、バリバリバリィーー!イエスが死ぬと同時に、神の存在と人とを分けへだてていた神殿の幕が上から下まで勢いよく真っ2つに裂けた! 39 十字架の正面に立っていた軍の将校は、イエスの死に様を見て確信した。「こ、こ、この方は、ほ、ほ、本当に神の子だった!」

40 その一部始終を離れた所から見守っていたのは、イエスの仲間であった女たちだった。その中にはマグダラのマリア、サロメ、そして若いヤコブの母とヨセのマリアがいた。 41 イエスがガリラヤ地方にいた時、いつも面倒を見ていたのは彼女たちだ。またその他にも、イエスと一緒に神殿のみやこエルサレムに来た女たちが大勢いた。

埋葬まいそうされるイエス

マタイ27:57-61; ルカ23:50-56; ヨハネ19:38-42

42 前夜祭の日・・・すなわち休日サバスの前日である金曜日。太陽が沈み始め、辺りが暗くなりはじめた頃のこと・・・ 43 アリマタヤ出身のヨセフという男が、勇敢にもピラト総督にイエスの体を引き取らせてほしいと願い出た。彼は、最高審議会でも重役である議員の1人で、何よりも神の王国キングダムを待ち望んでいる男だった。

44 ピラト総督は、イエスがすでに息を引き取ったと聞いて驚いた。そこで彼は将校を呼び、イエスがすでに死んでいるかどうかを確認させた。 45 ピラト総督がイエスの死の報告を将校から聞くと、ヨセフに体を引き取らせる許可を与えた。

46 ヨセフは即座に高価な亜麻布あまぬのを購入し、彼は遺体を十字架から降ろし、購入した布にイエスの遺体を包んだ。それから、山の側面を掘って造られた立派な墓に遺体を持って行き、そこに埋葬まいそうした。最後に、墓の扉となる大きな岩をゴロゴロと転がし、入り口をふさいだ。 47 この時、マグダラのマリアとヨセの母マリアは、イエスが入れられた墓を見た。

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