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Read the Bible from start to finish, from Genesis to Revelation.
Duration: 365 days
Japanese Living Bible (JLB)
Version
申命記 17-20

17 病気や欠陥のある牛や羊は、主へのいけにえにできません。それらをささげるのは、主の忌み嫌われることです。

2-3 どの町であろうと、だれであろうと、私が固く禁じたにもかかわらず、主との契約を破り、ほかの神々、太陽、月、星などを拝んでいる者がいると聞いたら、 まず、うわさが事実かどうかよく調べなさい。事実であれば、 男だろうが女だろうが、町の外に連れ出し、石打ちによって殺しなさい。 ただし、一人の証言だけで死刑にしてはなりません。必ず二人か三人の証言を聞きなさい。 死刑と決まったら、初めに証人が石を投げつけ、続いて全員が手を下します。こうして悪の根を断ち切るのです。

法廷での判決

判断の難しい証拠が不十分な流血事件、人権侵害の問題などの場合は、聖なる場所に行き、 レビ人の祭司か、その時、任に就いている裁判官に上告しなさい。彼らが判決を下します。 10 その判決に不服を申し立てることはできません。 11 彼らの判決に従って、完全に実行しなさい。 12 主がお選びになった祭司や裁判官の判決に従わなければ死刑に処せられます。そのような罪人は、イスラエルから除き去らなければなりません。 13 きびしい罰を加えるのは、法廷を侮辱してはならないことを教えるためです。

王について

14 あなたの神、主が与えようとしている地を占領し、住みついて、ほかの国のように王が必要になったときは、 15 必ず主がお選びになる者を王としなさい。イスラエル人でない者は絶対に王になれません。 16 王は自分のために大きな馬屋を建てたり、馬を買いにエジプトへ部下をやったりしてはいけません。主が、『二度とエジプトへ帰ってはならない』と言われたからです。 17 大ぜいの妻をもってはいけません。主よりも妻のほうに心を奪われる危険があるからです。莫大な財産を蓄えるのもよくありません。

18 戴冠式を終え、王位についたら、レビ人の祭司が保管している原本から、これらの教えを書き写しなさい。 19 それをいつも手もとに置き、一生の間、毎日読みなさい。主のすべての戒めを守ることによって、主を大切にすることを学ぶのです。 20 毎日、規則的に読み続けていけば、民を見下したり、神のおきてからそれたりしません。長い間りっぱに国を治め、王位は何代のちまでも、子孫に受け継がれます。

祭司とレビ人が受ける分

18 祭司とレビ人は、ほかの部族と違って土地がもらえません。彼らは、祭壇にささげられるいけにえやささげ物で生計を立てるのです。 主のものはみな頂けるのですから、相続地を受ける必要はありません。それが主のお約束です。

いけにえにする牛や羊の肩、頬、胃は、祭司に与えなさい。 祭司はそのほかに、収穫を感謝するしるしとしてささげられる穀物の初物、新しいぶどう酒、オリーブ油、羊の毛の初物などももらえます。 主はすべての部族の中からレビ人を、代々主に仕える者としてお選びになったのです。

6-7 レビ人はイスラエルのどこに住んでいようと、いつでも聖所に来てかまいません。そこで仕えているほかのレビ人と全く同様に、彼らの神、主の御名によって仕事ができます。 そして同じように、いけにえやささげ物の分配も受けられます。貧しいからではなく、受ける権利があるからです。

異教の習慣に倣うな

約束の地に着いたなら、そこの住民の忌まわしい習慣に染まらないよう、くれぐれも注意しなさい。 10-11 自分の子どもを、異教の神々へのいけにえとして焼き殺すような者は死刑です。そのほか、魔術師、占い師、まじない師、蛇使い、霊媒師、魔法使い、呪術師も赦されません。 12 これらを行う者は、主に嫌われ憎まれます。ほかの国が滅ぼされるのもそのためです。 13 だからあなたがたは、主の前に正しく歩みなさい。 14 その地から追い払われる国々はみな、このような悪いことを行いましたが、それに倣ってはいけません。

預言者について

15 代わりに主は、イスラエル人の中から私のような預言者を起こされます。その預言者の言うことを聞きなさい。 16 これはあなたがたが願ったことです。あれは、ホレブ山(シナイ山)のふもとでした。あの時あなたがたは、『恐ろしくて生きた心地もしません。もう二度と主の恐ろしい声を聞かなくてすむように、山に燃え上がる火を見なくてすむようにしてください』と訴えました。

17 主は願いを聞き、私に言われました。『よろしい、言うとおりにしよう。 18 イスラエル人の中から、あなたのような預言者を立てよう。わたしが言いたいことはみな、その者に語らせる。 19 その者の言うことを聞かないような者は、わたしの教えをいいかげんに扱ったのだから、わたしが罰しよう。 20 しかし、預言者が自分の考えをわたしの教えのように見せかけて語ったり、ほかの神々の教えを語ったりしたときは、その預言者は死ななければならない。』

21 では、主の教えかそうでないか、どうすればわかるのでしょう。 22 預言どおりのことが起こらなければ、それはうそです。ただの偽りです。そんな預言者を恐れることはありません。

避難用の町

19 あなたの神、主があなたのものになる地の国々をすべて滅ぼし、あなたがその町々に住むようになったら、 2-3 避難用の町を三つ確保しなさい。過って人を殺した者が安全に逃げ込めるようにするためです。国を三つに区分し、各地域に一つずつ避難用の町を設けます。町に通じる道はよく補修しておきなさい。

その町を設けるのは、たとえば次のような場合のためです。 二人の人が森へ木を切りに行き、一人が木を切ろうと斧を振り上げたとたん、刃が柄から抜けて相手に当たり、運悪くその人は死んでしまった。そういう場合、避難用の町に逃げ込んで身を守るのです。 6-7 だれも復讐はできません。これらの町は、どこに住む人でも必ず三つの町の一つには逃げ込めるように、距離をよく考えて町を選びなさい。でないと、町まで行かないうちに怒りに燃えた復讐する者に追いつかれ、殺されるかもしれません。過って殺しただけで死刑にならないのです。

先祖への約束どおり、主が領土を広げ、約束の地を全部下さったら、 避難用の町をさらに三つ増やしなさい。もっともそのためには、今日、私が与える律法をみな守り、あなたの神、主を愛し、主の言われるとおりに歩まなければなりません。 10 避難用の町が十分にあれば、罪のない者が殺されることもなく、不法な処刑が行われた責任を取ることもなくなります。

11 しかし、以前から憎んでいた相手を待ち伏せて殺した場合は、避難用の町に逃げ込んでもむだです。 12 犯人の出身地に当たる町の長老が彼を連れ戻し、殺された者の復讐をする者に殺させなさい。 13 容赦はいりません。イスラエルから人殺しを除き去りなさい。それはあなたがたのためになることです。

土地の境界線について

14 あなたの神、主が与えてくださる地に着いたら、かってに境界線を動かして人の土地を盗んではいけません。

裁判の証人

15 たった一人の証言で、人を有罪にしてはいけません。少なくとも二人、できるなら三人の証言が必要です。 16 無実の人を捕まえて、罪を犯す現場を見たと偽証する者がいたら、 17 その者と訴えられた者とを二人とも、その時に任に就いている祭司と裁判官のところへ連れて行きなさい。 18 裁判官がよく調べた結果、偽証であることがはっきりしたら、 19 訴えられた者が受けるはずだった刑を、反対に偽証人が受けることになります。こうして悪の根を取り除きなさい。 20 それが見せしめとなり、だれも偽証しなくなるでしょう。 21 みな自分の罪に見合う刑罰を受けるのです。いのちの代わりにはいのち、目の代わりには目、歯の代わりには歯、手の代わりには手、足の代わりには足で償われるのです。

戦いに出て行くとき

20 戦いに出て行って、自分たちよりはるかに強い大軍を目の前にしても、馬や戦車の数に恐れをなしてはいけません。エジプトから安全に助け出してくださった主がついておられます。 戦う前に、祭司はイスラエル全軍にこう告げなさい。 『みなよく聞け。今日の戦いを恐れてはならない。 あなたがたの神、主がわれわれの味方だ。主が戦われるからには、勝利は間違いなくわれわれのものだ。』

続いて司令官は民に勧めなさい。『家を建てたばかりで、まだそれを奉献していない者はいないか。戦死でもして、ほかの者がその家を奉献することにならないように、すぐ家へ帰りなさい。 ぶどうの木を植えて、まだその実を食べていない者はいないか。戦死でもして、ほかの者に食べられてはよくない。すぐ家へ帰りなさい。 婚約したばかりの者はいないか。戦死したら、ほかの者がその娘と結婚することになる。今すぐ家へ帰り、結婚しなさい。 おじけづいている者はいないか。そんな者がいたら、全体の士気に影響する。すぐに家へ帰りなさい。』 民にそう告げ終わったら、司令官は各部隊の長の名を告げなさい。

10 攻略しようとする町に近づいたら、まず降伏を勧めなさい。 11 その町が降伏して門を開いた場合、住民は全員奴隷にしなさい。 12 降伏を拒み、対戦するというのなら、町を包囲しなさい。 13 そしてその町があなたがたの手に落ちたら、男はすべて打ちなさい。 14 ただし、女と子ども、家畜、戦利品は自分たちのものにしてかまいません。 15 これは、遠くの町々を攻めるときのことであって、約束の地においてはそうではありません。 16 約束の地の中の町々では、住民を生かしておいてはなりません。 17 ヘテ人、エモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人を全滅させるのです。これは主の命令です。 18 こうしないと、その地の住民があなたがたを惑わして、偶像礼拝をさせるかもしれません。あなたがたまで忌まわしい習慣に染まり、あなたがたの神、主にひどい罪を犯したら、取り返しがつきません。

19 町を攻め取るときは、その町の木を全滅させないようにしなさい。木の実を取って食べてもよいが、切り倒してはいけません。木は敵ではないのです。 20 食用にならない木は切り倒し、城攻め用のはしご、やぐら、兵器などを作りなさい。

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