Beginning
21 ああ主よ。
王はどんなにあなたの御力を喜ぶことでしょう。
救われたことを、どれほど喜ぶことでしょう。
2 主が願いをかなえ、
望むものをことごとくお与えになったからです。
3 主は、名誉と繁栄が保証された王座に彼を迎え、
純金の王冠をかぶせてくださいました。
4 満ち足りた長寿を求める王の願いを
聞き届けられました。
彼のいのちは永遠に限りなく続くのです。
5 主は彼に名誉と名声を与え、
威光と尊厳とをまとわせました。
6 また、永遠の幸福を授け、
主の前に立つことの喜びが、
いつまでも薄れないようにしてくださいました。
7 王は主により頼んでいるので、
つまずいたり倒れたりすることは絶対にありません。
あらゆる神々にまさる神の変わらない愛に、
頼りきっているからです。
8 ああ主よ。あなたの手は敵を見つけ出します。
主を憎む者を一人残らず探し出します。
9-10 主が姿を現されると、御前から出る激しい火が、
彼らをたちどころに滅ぼします。
その子らも共に倒されます。
11 彼らは、主であるあなたに陰謀を企んだからです。
しかし、そんな計画が成功するはずはありません。
12 彼らは、主の矢にねらわれているのを知り、
あわてて向きを変え、一目散に逃げるでしょう。
13 ああ主よ、この賛美をお受けください。
御力を賛美しているのですから。
私たちは主の力強いみわざをたたえて、
賛美の歌を歌いましょう。
22 神よ、私の神よ。
どうして、私をお見捨てになったのですか。
どうして、助けるどころか、
うめきさえ聞いてくださらないのですか。
2 私は昼となく夜となく泣いては、
助けを叫び求めていますのに、
あなたは答えてくださいません。
3-4 しかし、あなたはきよいお方です。
私たちの先祖の賛美が、
御座を取り囲んでいました。
あなたに信頼していた彼らを、
あなたは助け出してくださいました。
5 彼らの叫びを聞いて、救い出してくださいました。
助けを求める人々を、ただの一度も
失望に終わらせなかったのです。
6 しかし、私は虫けら同然で人間ではありません。
同国人ばかりか、すべての人々から
さげすまれています。
7 私を見ると、だれもがあざけり、
冷笑し、肩をすくめます。
8 彼らは、こう言って笑います。
「これが、主に重荷を肩代わりしてもらった
という男なのか。
主のお気に入りだとうぬぼれていたやつか。
主に助け出されるところを
見せてもらおうではないか。
そうしたら信じてやってもいい。」
9-11 主よ、以前はいつも
助けてくださったではありませんか。
母の胎から安全に取り上げ、幼い日々も、
無事に過ごさせてくださったではありませんか。
私は生まれてこのかた、
ずっと主を頼りとして生きてきたのです。
主はいつも私の神でした。
今になって、置き去りにしないでください。
苦難が近づいており、主のほかだれも、
私を助けることはできないのです。
12 バシャンの巨大な雄牛のように獰猛な敵が、
私を囲んでいます。
13 まるで獲物をねらってほえたけるライオンのように、
口を開けて近づいて来ます。
14 私は水のように流れ出し、骨はみなはずれ、
心臓はろうのように溶けてしまいました。
15 天日で乾かした粘土のようにひからび、
舌は上あごにくっつきました。
主が私を、死のちりの中に置かれたからです。
16 徒党を組んだ悪人どもが、
群がる野犬のように私を取り巻きます。
私の手足は引き裂かれています。
17 自分の骨を、一本残らず数えることができるほどです。
私を見てはほくそ笑む、
この悪人どもをごらんください。
18 彼らはくじ引きで、私の着物を分け合うのです。
19 ああ主よ、そばにいてください。
ああ、私の力である神よ、
大急ぎで助けに来てください。
20 死から救い出してください。
私の尊いいのちを、
こんな悪人の手に渡さないでください。
21 ライオンの口や、野牛の角からお救いください。
そうです、神は答えて、
私を助け出してくださいます。
22 私はすべての兄弟の前であなたをたたえ、
会衆に向かって、あなたのすばらしいみわざを語ります。
23 私は語ります。
「主を恐れる人たちよ、主をほめたたえよ。
主の名を恐れ、敬え。
イスラエルのすべての人よ、
主に向かって賛美の歌を歌え。
24 主は、私の絶望の底からの叫びをさげすまれなかった。
背を向けて立ち去ることはなさらなかった。
叫び声が届くと、主は助けに来てくださった。」
25 私は全会衆を前にして、主をほめたたえます。
御名を心から敬う人々の前で誓いを果たします。
26 貧しい者は十分に食べて満足し、
主を求める者は主を見いだして、
御名をほめたたえるでしょう。
その心は永遠の喜びに酔いしれるはずです。
27 それを目の当たりにした全世界の人々は、
主のもとに立ち返るでしょう。
あらゆる国民が主を礼拝するでしょう。
28 主は王であって、国々を支配します。
29 高慢な者も謙遜な者も、
死ぬべき運命にある人はみな、主を拝みます。
30 私たちの子どもも主に仕えます。
私たちが、主のすばらしさを語り伝えるからです。
31 のちの世代もまた、
主が私たちのためになさった
すべての奇跡のことを聞くでしょう。
23 主は私の羊飼いですから、
必要なものはみな与えてくださいます。
2-3 主は私を豊かな牧草地にいこわせ、
ゆるやかな流れのほとりに導いて行かれます。
主は傷ついたこの身を生き返らせ、
主の栄光を現すことができるよう、
私を助けてくださいます。
4 たとえ、死の暗い谷間を通ることがあっても、
恐れません。
主がすぐそばにいて、
私の行く道をいつもお守りくださるからです。
5 主は私の敵の前で、
私のためにすばらしい食卓を備え、
大切な客としてもてなしてくださいます。
それは、あふれるほどの祝福です。
6 生きている限り、主の恵みといつくしみが、
私を追ってきます。
やがて、私は主の家に帰り、
いつまでもあなたとともに暮らすことでしょう。
24 全地は主のものです。
世界中のものはすべて
神のものです。
2 主は海を押しやり、乾いた地をあらわにされました。
3 主の山に登り、
主の住まいに入ることのできる者はだれか。
主の前に立つことのできる者はだれか。
4 それは、心と手のきよい人、偽りのない人だけです。
5 そのような人は、主の祝福と恵みを頂けます。
しかも、救い主である神は、
その恵みが日々の生活に
行き渡るようにしてくださいます。
6 こうした日々が与えられる人、
それは、神の前に立ち、
ヤコブの神を拝むことを許された人だけです。
7 古くからある門よ、開け。
栄光の王をお通しせよ。
8 栄光の王とはだれか。
強くたくましく、
戦いで負けることのない王です。
9 門を開け放ち、栄光の王をお迎えせよ。
10 栄光の王とはだれか。
それは、天の軍勢の主なのです。
25 ああ主よ、あなたに祈ります。
2 主よ。あなたに信頼している私に、
恥をかかせないでください。
敵が有利に立ち回り、勝ち誇ったりしませんように。
3 神を信じる者は誰ひとり、
信仰のために恥をかくことはありません。
しかし、罪のない者を傷つける者はみな、
身をもって手痛い敗北を経験します。
4 ああ主よ、進むべき道を教えてください。
正しい小道を示してください。
5 私を導き、教えてください。
主は救いをお与えになる神だからです。
主以外に望みはありません。
6-7 若いころの罪は忘れてください。
ああ主よ。あわれみと赦しの目で、
永遠の愛と恵みの目で、私を見てください。
8 主は正しい方で、迷い出た人に、
喜んで正しい道を教えてくださいます。
9 謙遜になって主のもとに帰る人に、
主は最良の道を教えてくださいます。
10 主に従って歩むとき、
その道は、どこでも、
主のいつくしみと真実の香りが漂っています。
11 しかし、主よ。
私はなんと数多くの罪を犯していることでしょう。
ああどうか、御名のために私をお赦しください。
12 主を恐れる人はどこにいますか。
主はその人に、
最善のものを選ぶ秘訣を教えてくださいます。
13 その人は神の祝福の中に住み、
子孫は地を受け継ぎます。
14 神との親密な関係は、
主を敬う者にしか持つことはできません。
神はそのような人とだけ、
秘密の約束をかわされます。
15 私の目はいつも助けを求めて、主に向いています。
私を救い出せるのは、主おひとりだからです。
16 主よ、早くおいでになって、
あわれみを示してください。
私はすっかり打ちひしがれ、
手も足も出せずに悩んでいます。
17 かかえている問題は、
だんだん手に負えなくなるのです。
ああ、すべての苦しみから引き離してください。
18 この悲しみに目を留め、この痛みを感じ取り、
この罪をお赦しください。
19 私にはなんと敵が多く、
どれほど彼らに憎まれているかをごらんください。
20 お救いください。
このいのちを敵の手中から奪い返してください。
ああ、主に信頼したことがむだだったなどと、
決して言われないようにしてください。
21 神を敬う心と誠実さで、私が守られますように。
あなたが私を守り、
22 また、イスラエルを、あらゆる苦しみから
解放してくださることを信じます。
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