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Read the Bible from start to finish, from Genesis to Revelation.
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Japanese Living Bible (JLB)
Version
レビ記 8-10

祭司の任職式

1-3 主はモーセに命じました。「アロンとその子らを幕屋の入口に連れて来なさい。装束、注ぎの油、罪の赦しのためのいけにえ用の若い雄牛一頭、雄羊二頭、パン種を入れないパンが入ったかごを用意し、すべての民を集めなさい。」

4-5 幕屋の入口に集まった全員に、モーセは語りました。「これからすることは主のご命令だ。」

こう言うと、アロンとその子らを呼び寄せ、彼らの体を水で洗い、 アロンには特製の上着、飾り帯、青地の長い式服を着せ、美しく織った帯でエポデ(祭司が祭儀において着用する聖なる装束)をつけさせました。 次は胸当てです。その袋にはウリムとトンミム〔神意を伺う一種のくじ〕を入れました。 ターバンをかぶらせ、主に特別に選ばれた者であることを表す金のプレートを、正面につけさせました。主に命じられたとおりです。

10 それから聖なる注ぎの油を手に取り、幕屋とその中の用具全部に振りかけ、神聖なものとしてきよめました。 11 祭壇には特別に七回、その用具や、洗い鉢と台にも振りかけて、きよめました。 12 最後はアロンでした。頭に油を注ぎ、特別にきよめ分けられた主の祭司に任命しました。 13 それが終わると、今度はアロンの息子たちに式服を着せ、帯を締めさせ、ターバンをかぶらせました。主に命じられたとおりです。

14 いよいよいけにえをささげる時です。モーセは、罪の赦しのためのいけにえ用の若い雄牛を引いて来ました。アロンとその子らはその頭に手を置き、 15-16 モーセが牛をほふりました。モーセはその血を指につけ、祭壇の四本の角に塗って祭壇をきよめ、残りの血は祭壇の土台に注ぎました。こうして、祭壇を神聖なものとし、きよい儀式に使えるようにしたのです。次に、内臓を覆う脂肪、胆のう、二つの腎臓とその脂肪を祭壇で焼きました。 17 そのほかの部分は、皮も肉も糞も、野営地の外で焼き捨てました。主に命じられたとおりです。

18 次にモーセは、焼き尽くすいけにえとして雄羊をささげました。アロンとその子らがその頭に手を置き、 19 モーセがほふって血を祭壇の回りに振りかけました。 20 そのあと四肢に切り分け、まず頭と脂肪をいっしょに焼きます。 21 内臓と足は水洗いし、祭壇で焼きます。こうして全部を主の前で焼き尽くすのです。これが、主の受け入れる焼き尽くすいけにえです。モーセは、すべて主の命令どおりきちんと行いました。

22 それからモーセは、もう一頭の任職式用の雄羊を引いて来ました。まず、アロンとその子らがその頭に手を置きます。 23 モーセは雄羊をほふり、その血をアロンの右の耳たぶと手足の右の親指に塗りました。 24 続いて、アロンの息子たちにも同じようにします。残りの血は祭壇の回りに振りかけました。

25 次に、背骨に沿ってついている脂肪と内臓を覆う脂肪、胆のう、二つの腎臓とその脂肪、右のももなどを取りました。 26 その上に、かごから、パン種を入れないパンと、油を入れて焼いたドーナツ型のパンを一個ずつ、それに、オリーブ油を塗った薄焼きパン一枚を取り出して載せました。 27 それを全部、アロンとその子らの手に載せ、祭壇の前で揺り動かして主にささげさせたのです。 28 モーセはそれをもう一度もらい受け、焼き尽くすいけにえといっしょに、祭壇で焼きました。これが祭司任職のいけにえで、主に受け入れられるささげ物です。 29 このあとモーセは、雄羊の胸の部分を祭壇の前で揺り動かして主にささげました。これはモーセが受け取る分です。すべて主に命じられたとおりです。

30 続いてモーセは、注ぎの油と祭壇に振りかけた血を取り、アロンとその装束、息子たちとその装束に振りかけました。アロンとその子ら、およびその装束を、主の務めにささげるためです。

31 モーセは、アロンとその子らとに言いました。「教えたとおり、幕屋の入口で肉を煮て、任職式用のかごに入っているパンといっしょに食べなさい。 32 残った肉やパンは焼き捨てなさい。」 33 またモーセは、七日間は幕屋の入口を離れないようにと命じました。祭司の任命には七日を要するからです。 34 さらに、その日の儀式はすべて、主が命じられたとおりだと言いました。 35 そして最後にもう一度、七日間は昼も夜も幕屋の入口を離れてはならないこと、もし離れたら必ず死ぬと主に言われたことを告げました。

36 アロンとその子らは、主がモーセに命じたことをみな行いました。

アロンによる最初の任務執行

任職式の八日目にモーセは、アロン、その息子たち、イスラエルの指導者たちを集め、 雄牛一頭を罪の赦しのためのいけにえとして、傷のない雄羊を焼き尽くすいけにえとして、主にささげるようアロンに命じました。 「人々に、罪の赦しのためのいけにえ用に雄やぎを、焼き尽くすいけにえ用に傷のない一歳の子牛と子羊を用意させなさい。 また、雄牛と雄羊を和解のいけにえ用に、また、オリーブ油でこねた小麦粉を穀物の供え物用に持って来させなさい。今日、主があなたがたに現れるからだ。」

そこで人々は、命じられたとおりのものを幕屋の入口へ持って来て、主の前に立ちました。 モーセは、「主のご命令に従えば、必ずそのご栄光を仰げるのだ」 と言うと、アロンに、「祭壇に進み出て、罪の赦しのためのいけにえと、焼き尽くすいけにえをささげ、まず自分の罪の償いをし、次に民の罪の償いをしなさい」と命じました。主が命じたとおりです。

アロンは祭壇に進み出て、自分の罪が赦されるためのいけにえとして、子牛をほふりました。 息子たちがその血を手にすくうとアロンはそれに指を浸し、祭壇の角に塗り、残りは祭壇の土台に注ぎました。 10 そして主の命令どおり、祭壇でいけにえの脂肪、腎臓、胆のうを焼きました。 11 ただし、肉と皮は宿営の外で焼き捨てました。

12 次に焼き尽くすいけにえを殺し、息子たちがその血をすくい、それをアロンが祭壇の回りに振りかけました。 13 続いて息子たちは死体をばらばらにし、頭といっしょにアロンのところに持って来ました。アロンはそれを一つ残らず祭壇で焼きました。 14 そして、内臓と足もきれいに洗い、焼き尽くすいけにえとして祭壇で焼きました。

15 次は民のささげ物の番です。アロンは自分のときと同じ要領で、罪の赦しのためのいけにえとして、やぎをささげました。 16 さらに、主の指示どおり、焼き尽くすいけにえもささげました。 17 穀物の供え物がそれに続きます。その中から一つかみを取り、朝ごとのささげ物とは別に、祭壇で焼いてささげました。

18 ついで、雄牛と雄羊をほふりました。民のための和解のいけにえです。アロンの息子たちがその血をアロンのところに持って行き、アロンは祭壇の回りに振りかけました。 19 続いて、背骨に沿ってついている脂肪と内臓を覆う脂肪、腎臓と胆のうを取り出しました。 20 脂肪はいけにえの胸に載せ、祭壇で焼きました。 21 ただし胸と右ももは、モーセが命じたとおり、主の前でゆっくり揺り動かしてささげました。

22 それから民に向かって両手を上げ、彼らを祝福し、罪の赦しのためのいけにえ、焼き尽くすいけにえ、和解のいけにえをささげて祭壇から降りました。 23 今度はモーセとアロンがそろって幕屋に入ります。やがて出て来た二人が民を祝福すると、なんと彼らが見ている前で主の栄光が現れたのです。 24 その時、主の火が下り、祭壇のいけにえと脂肪を焼き尽くしました。民はみな大声を上げ、ひれ伏しました。

ナダブとアビフの違反

10 さて、アロンの子ナダブとアビフは、自分の香炉に神聖でない火を盛り、香をくべ、主の前にささげました。これは主の命令に反することでした。 たちまち主の前から火が吹き出し、二人を焼き殺してしまいました。 「『わたしに近づく者によってわたしのきよさを現し、すべての人々の前で栄光を現す』と主が言われたのは、こういうことなのだ」と言うモーセのことばに、アロンはただ黙ってうなだれるだけでした。 モーセはただちに、アロンのおじウジエルの子のミシャエルとエルツァファンとを呼び、「あなたがたの親族の遺体を神の幕屋の前から宿営の外に運び出しなさい」と命じました。 彼らは言われたとおり、式服のままの二人の遺体を外に運びました。

それからモーセは、アロンと残った二人の子エルアザルとイタマルに言いました。「気をしっかり持ちなさい。このことを悲しんではいけない。髪を乱したり、服を引き裂いたりして嘆いてはいけない。そんなことをしたら、あなたがたまで殺されてしまう。そうなれば、主の怒りはすべての民に下るだろう。ほかの者が、主の下された恐るべき火のことで、ナダブとアビフのために嘆き悲しむのはかまわない。 だが、あなたがたはだめだ。たとえ家族の者が主の罰を受けて死んだときでも、幕屋での務めを離れてはならない。あなたがたは油を注がれた者だからだ。」

彼らは命令どおりにしました。

8-9 次に、主はアロンに命じました。「幕屋に入るときは、ぶどう酒や強い酒を飲んではならない。さもないといのちはない。あなただけではない。息子たちも同じだ。このおきては、末代までも守らなければならない。 10 人々に代わって正しい判断を下すことが、あなたがたの務めだからだ。神聖なものと俗なもの、きよいものと汚れたものの区別を示し、 11 わたしがモーセに与えたすべてのおきてを教えなさい。」

12 このあとモーセは、アロンとエルアザル、イタマルの三人に言いました。「祭壇で焼いて主にささげる穀物の供え物は、必ずパン種の入らないものとし、一つかみだけささげる。残りは祭壇のそばで食べなさい。ささげ物は最も神聖なものだから、 13 聖所の神聖な場所で食べなければならない。それは、火で焼くささげ物のうち、あなたがたの取り分である。そのように、私は命じられている。 14 しかし、揺り動かしてささげる胸肉ともも肉は、聖所でなくとも、きよい場所ならどこで食べてもかまわない。家族全員が食べられるものだ。人々がささげる和解のいけにえのうち、これだけはあなたがたの取り分である。

15 脂肪を焼くとき、人々は取り分けてあるももと胸肉を、主の前で揺り動かしてささげる。そのあとで、あなたと家族がもらう。主がそうお命じになったのだ。」

16 こう言うと、モーセは罪の赦しのためのいけにえ用のやぎを捜しましたが、どこにも見つかりません。すでに焼いてしまっていたのです。このことで、モーセはエルアザルとイタマルとをしかりました。 17 「なぜ罪の赦しのためのいけにえを聖所で食べなかったのだ。それは最も神聖なもので、全国民の罪を取り除くために、主の前でその償いをさせようと主が下さったものではないか。 18 その血は聖所の中に持って行かなかった。だから、聖所で食べなければならない。ちゃんとそう言っておいたはずだ。」

19 その時、アロンが中へ割って入りました。「まあまあ、そこまで言わなくても……。確かに二人は今日、罪の赦しのためのいけにえと焼き尽くすいけにえをささげました。でも、あんなことが起こった日にいけにえの肉を食べても、主はお喜びにならないでしょう。」 20 言われてみればもっともです。モーセも納得しました。

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