Beginning
1 📜 イエス・キリストの使徒であるパウロからの手紙
私は神の願いに沿った使徒である。またキリストの中にいる私たちの兄弟であるテモテからも挨拶をおくる。
コリントにある神の教会、そしてアカヤ全域の神の人々へ。
2 私はみなさんに挨拶を送る。私たちの父である神と王であるイエス・キリストから、あなた達に恵みと完全なる安らぎがあるようにと心から祈っている。
立ち上がらせてくれる神
3 私たちの王であるイエス・キリストの父である神に心からの拍手を!彼は優しさに溢れるお父さんであり、どんな状況からも立ち上がらせてくれる神だ。 4 神は私たちが困難に直面する度に立ち上がらせてくれる。だから、他の人が困難にぶつかると、神が私たちに与えた慰めと同じ慰めで、私たちも他の人を慰め、立ち上がらせることができるのだ。 5 そう!救い主がもがき苦しんだように、私たちもキリストと共に苦しまなければならない!しかし、私たちはまた、他の人を勇気づけることが出来るほどの大きな慰めを神から受け取ることができる。 6 私たちが苦しめられているその苦しみは、あなた達の慰めと救いのためだ。私たちが慰められるのであれば、それは、あなた達を慰めるためのものであり、私たちと同じ苦しみを耐え抜けるように助けるためにあるのだ。 7 私たちが持つあなた達への確信は揺らがない。あなた達が私たちと同じ苦しみを通っているからこそ、あなた達がこの慰めで満たされていることも知っている。
8 教会のみんな!私たちがアジアで経験した困難をあなた達に知らせないままにはしておけない。私たちはそこで背負いきれないほどの苦しみに押し潰されていた。それは私たちに命をあきらめさせるほどで、 9 死の宣告を目の前に突きつけられているかのようだった。しかし、それは私たちが自分自身に頼るのではなく、死から復活させてくれる神に信頼を置く者となるためだったのだ。 10 神は私たちをそれらの死の危険から救い出してくれた。そして、彼はこれからも救い続けてくれる。その希望は私たちの中で確信へと変わった。 11 そして、あなた達は祈ることで私たちを助けることが出来る。こうすることで、多くの人が私たちに感謝をささげるようになるだろう。多くの祈りによって、神は私たちを祝福し、彼らはそれに感謝をするだろう。
救い主の中にある「はい」
12 今、自分の良心に誓ってはっきりと言おう。私たちは神からもらった完全な正直さと誠実さをもって、この世界で生きてきた。そして、この事実はあなた達の間では特に際立っている。これはこの世の知恵ではなく神の恵みによって可能だったことであり、それこそが私たちの誇りなのだ。 13 私たちはあなた達が読んで理解出来ることしか書かない。そして、私の願いはあなた達が完全にわかってくれることだ。 14 すでに私たちの大部分を理解してくれているように、主であるイエスがもう一度訪れる日に、あなた達は私たちのことを誇れるということをわかってほしい。同時に、私たちもその日にあなた達を誇りに思うだろう。
15 この確信に満ちていた私は、まずあなた達のところに行く計画を立てた。そうすればあなた達が二倍の喜びを受け取れると思ったからだ。 16 私はマケドニヤ州に向かう時と、そこから帰る時の合わせて2回、あなた達のところで過ごしたいと思っていた。そして、あなた達のところから必要物資と共にユダヤへと送り出してもらう予定だった。 17 私があまり考えずにこの計画を立てたと思うか?それともまたこの世にならって、その場しのぎの形だけの「はい」と「いいえ」で計画を立てたと思うか?
18 しかし、私たちの「はい」は神の忠実さを土台にした100%の「はい」だ。私たちが「はい」と言いながら「いいえ」を意味することはない。 19 シラスとテモテ、そして私があなた達に伝えた神のひとり子、イエス・キリストの中に「いいえ」は存在しなかった。救い主の中にあるのはいつも「はい」だった。 20 そして、その救い主の中に見つけられる「はい」は、神の約束の全てに向けられた「はい」である。だから、私たちは救い主を通して、神の栄光に向けて「アーメン」と同意をする。 21 神こそが唯一、救い主のためにあなた達と私たちを固く立たせてくれる!私たちに特別な使命を与えてくれるのは神なんだ! 22 彼は私たちに彼に選ばれたものとしてのしるしをつけ、私たちの心に聖霊を置いてくれた。それは神が私たちの保証人であるという確証だ。
23 今から言うことには、神が証人となってくれることだ。私がコリントにもう一度立ち寄らなかったのは、あなた達に更なる痛みをもたらしたくなかったからなのだ。 24 私たちはあなた達の信仰を支配する者ではない。あなた達は信仰の中で強いのだから。私たちはただ、あなた達の喜びのためにあなた達と共に働く者なのだ。
2 だから次回みんなを訪れる時、みんなを悲しませるための訪問はしないと心に決めたんだ。 2 もし私があなた達の痛みの原因となってしまうのなら、その訪問に何の喜びがあるだろう?その訪問での私の唯一の楽しみは、あなた達だというのに・・・ 3 あの手紙を送ったのは、私がそこを訪れた時に、私を喜ばすはずのあなた達から喜びの代わりに悲しみを与えられたくなかったからだ。そして、私の痛みはあなた達の痛みであり、私の喜びはあなた達の喜びであることを知っていたからなのだ。 4 あの手紙は、張り裂ける思いで、苦しみもがきながら溢れ出る涙と共に書いた。それはあなた達を痛めつけるためではなく、ただ心に溢れてくるあなた達を大切に思う気持ちを伝えたかったからだ。
赦し立ち直らせる
5 あなた達の中にいるある者が、私の心に痛みをもたらしたのではなく、あなた達全体に何らかの形で痛みをもたらしたのだ。「何らかの形で」と言うのは、大げさにし過ぎたくはないからだ。 6 そのようなことをしたその者に、あなた達の大多数が与えた罰は十分だった。 7 だから今、あなた達はその人を赦し、立ち直らせてあげるべきだ。そうしないと、その人は、あまりの悲しみに完全に心が折れてしまうかもしれない。 8 だからお願いだ!あなた達が彼を愛していることを公にし、その愛を明らかにしてやってくれ。 9 私はあなた達の真価を試していたのだ。あなた達が全てにおいて従うのかを知るためにあの手紙を書いた。 10 あなた達が誰かを赦すなら、私もその人たちを赦そう。私に赦す必要のあるものがあった場合、私はあなた達と合意をし、また救い主を喜ばすためにそれを赦した。 11 悪魔のやり方を良く見抜いている私たちは、その悪魔を優位に立たせないためにそうしたのだ。
救い主の香りを運ぶ者
12 私は最高な知らせを伝えるために港町トロアスへと向かった。その町への扉は、イエスによって私へと向けて開かれていた。 13 しかし、そこで私の兄弟であるテトスを見つけられず、自分の霊に落ち着きを感じ切れなかったので、トロアスのみんなに別れを告げ、マケドニヤ州へと向かった。
14 しかし、神よ!ありがとう!わたし達が救い主に繋がっていることは、すなわち、いつも勝利のパレードの中を歩ませてくれていると言うことだ。神は私たちを通して、救い主を知ることで溢れる良い香りを世界中に解き放ってくれる。 15 私たちの人生は、神に捧げられる救い主の香りだ。その香りは救われた人に向けても、滅びに向かっている人に向けても漂っていく。 16 この香りは滅びに向かっている人にとっては死を匂わせ、死へと導く。しかし救われている人にとってはその香りは甘いいのちを匂わせ、いのちへと導く。では誰がこの死を匂わせといのちを匂わせるを行なう役割にふさわしい者は誰だろう? 17 少なくとも、お金のために神のことばを語っている多くの者からはその香りはしない。しかし、私たちは違う!私たちは心から真っ直ぐに救い主の中にあって、神の目の前で神の真理を語っている。
あなた達は心に刻まれる手紙
3 自分たちがどれだけふさわしい人物なのかを何度も自己推薦しているかのように聞こえてしまうかもしれない。確かに、誰かからの推薦状の手紙やあなた達自身の承認の手紙を受けて、ふさわしいとされる人たちもいる。 2 しかし!私たちにとって、あなた達自身がその推薦状の手紙じゃないか!それは私たちの心に書き刻まれ、全ての人が読めるようになっている。 3 あなた達はそれを物語っている。あなた達は救い主からの手紙であり、私たちを通して送られた救い主からの手紙であるのだ。この手紙はインクによって書かれたのではなく、生きている神の霊によって書かれてる。そして石の板ではなく、人の心に書かれている。
4 こうやって自信を持って神に自分たちを薦めることが出来るのも、救い主のおかげだ。 5 これは自分たちの力で優秀な働きをしているという自信ではなく、神が私たちにこの仕事をやり抜く力を与えてくれるという確信だ。 6 神からの新しい契約のために働く能力を神が私たちに備えてくれた。その契約は、条件が書かれた契約書によらず、聖霊による契約によるものなのだ。契約書は死をもたらし、聖霊はいのちをもたらす!
終わりなきものの栄光
7 神に仕える上で、石の板に書かれた方法で示した旧いやり方は、死だけをもたらした。しかし、それでもその方法は神からの栄光を運んでいた。事実、モーセの顔は栄光と共にとてもまぶしく、一時的な輝きであってもイスラエルの人々は彼の顔を見続けることが出来ないほどだった。 8 だとしたら、神に仕える新しい方法は、すさまじいことになる!その方法は、栄光 と共にいのちを与えてくれる霊を運んできてくれる! 9 私はこのことを伝えたい!!!死という有罪判決を下す、神に仕える古いやり方に栄光があるのなら、過ちから自由にする神を仕える新しいやり方には、もっとすごい栄光が溢れるに決まっている! 10 神に仕える古いやり方にも栄光はあった。しかし!神に仕える新しいやり方がより大きな栄光をもたらすと、古いやり方は栄光を失っていくのだ! 11 もし消え去る古いやり方にも栄光が残っているなら、新しいやり方には終わりがなく、もっとすごい栄光がある!
12 この希望があるからこそ、私たちは大胆になれるんだ。 13 私たちはモーセのようではない。モーセは神に仕える古いやり方が終わりを迎えているということを、イスラエルの人々に見られないようにその顔を覆った。 14 しかし、変わろうとしなかったのは彼らの思考だ。そして今でもその古い契約書が読まれる時、その同じ覆いがかけられたままになっている。その覆いは救い主を通してのみ取り除かれるものだ。 15 そうだ!今でもモーセによって与えられたモーセの律法が読まれる時、彼らの思考には覆いがかかっている。 16 しかし、聖書はモーセについて「彼が神に向かう時はいつでもその覆いは取り去られた」と述べている。 17 現在、この「神」とは「聖霊」を意味する。そして聖霊がいるところには、自由があるんだ。 18 私たちの顔には覆いがかけられていない。だからこそ、私たちはイエスの栄光を見ることができ、それを通してイエスの姿を現す者へと変えられていく。そして私たちが発する栄光は、次の段階へと引き上げられ、より栄光を増していくのだ。これこそ聖霊であるイエスが私たちにしてくれることだ。
宝を入れられた陶器
4 神の優しさによってこの仕事が与えられたのだから、私たちは諦めない。 2 こそこそと企んだり、人に媚を売るようなやり方を私たちは認めない。ダマして何かへとハメることも断固拒否だ。もっと人受けを良くするために神のことばを曲げたりはしない。その代わりに、神のことばの真実を明確に教え、真理をそのまま宣言する。そうやって自分たちがこの仕事に選ばれていることを神を証人として、全ての人の良心に訴えている。 3 それでも私たちが伝える最高な知らせに覆いがかかっているとしたら、それは滅びに向かっている人々に対してだ。 4 この世の神は信じない人の思考を盲目にし、最高な知らせの輝きが見えないようにしてしまう。私たちの持つニュースは、栄光に溢れる救い主についての最高のニュースで、救い主が神の姿そのものであることを伝えるものだ。 5 私たちのメッセージは、「私たち」ではない。私たちのメッセージは、「王であるイエス・キリスト」だ。そして、私たちはイエスのために人生を捧げてあなた達に仕える者なんだ。 6 「光よ、闇より輝き出ろ!」——【創世記1:3より引用】と命じた神が、私たちの心を彼の光で照らし、彼自身の栄光が救い主の顔に輝いていることでこの目を開かせてくれた。
7 しかし、私たちはその宝を入れてもらった陶器にしか過ぎない。それが何を示しているかというと、超自然的な力が、私たちからではなく、神から来ているということを明らかにしてくれる。 8 私たちは全ての方向から圧迫され問題を抱えているが、砕け散ることはない。絶望的な状況においても希望を見出す。 9 いくら神から引きはがそうと攻撃されても、神が私たちを見捨てない。ノックダウンされることがあっても、ノックアウトはされていない。 10 こうやってイエスの死をこの体で背負っているのは、イエスのいのちがこの体を通して明らかにされるためなんだ。 11 生きている限り、私たちは常に死と隣り合わせだ。だが、それはイエスのいのちが、私たちの死にゆく体を通して現わされるためなんだ。 12 だから、私たちに対する死の働きさえも、結果的に、あなた達の中でいのちの働きとなっている。
13 聖書でこう言っている。「私は信じた。だから語った」——【詩篇116:10より引用】 私たちの中にも、信じていることをこう告白させてくれる同じ聖霊がいる。だから、私たちもこう語る。 14 「王であるイエスを死から復活させてくれた神が、私たちのこともイエスと共に復活させてくれる」と・・・神は私たちを、あなた達と一緒に神の前に立たせてくれるだろう。 15 これら全ての苦しみは、あなた達のためとなり、もっと多くの人に神の恵みを届け、それがさらなる感謝を生み出し、神の栄光を光り輝かせるのだ!
つかの間の苦しみの中で
16 だから、諦めるな!!!絶対に!!!私たちの外側は老いてゆき、弱っていく。しかし!私たちの内側は毎日新しくされているのだ。 17 このつかの間の軽い苦しみは、比べものにならないほどの永遠の栄光の重みを私たちにもたらすこととなる。 18 私たちは見えるものではなく、見えないものに目をとめる。目に見えるものは過ぎ去るが、目に見えないものこそ永遠だからだ。
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