Book of Common Prayer
20 苦難の日に、主があなたとともにおられますように。
ヤコブの神が、いっさいの危険から
守ってくださいますように。
2 主がシオンの聖所から、
助けの手を伸べてくださいますように。
3 あなたのささげ物、焼き尽くすいけにえを、
喜んで心に留めてくださいますように。
4 あなたの願いをかなえ、
計画をことごとく実現させてくださいますように。
5 あなたの勝利の知らせが伝わると、
喜びの声がわき上がり、
神があなたのためになさったすべてを記念して、
神をたたえる旗が高く掲げられますように。
あなたの祈りが、すべて答えられますように。
6 主が王をお救いになることを、今こそ知りました。
主は高い天から答えて、
大勝利をもたらしてくださいます。
7 国々は軍隊や武器を誇りますが、
私たちは私たちの神、主を誇ります。
8 国々はやがて衰え、滅びます。
しかし、私たちは立ち上がり、
大地に根を下ろして、しっかりと立ち続けます。
9 ああ主よ、王に勝利をお与えください。
どうか、この祈りをお聞きください。
21 ああ主よ。
王はどんなにあなたの御力を喜ぶことでしょう。
救われたことを、どれほど喜ぶことでしょう。
2 主が願いをかなえ、
望むものをことごとくお与えになったからです。
3 主は、名誉と繁栄が保証された王座に彼を迎え、
純金の王冠をかぶせてくださいました。
4 満ち足りた長寿を求める王の願いを
聞き届けられました。
彼のいのちは永遠に限りなく続くのです。
5 主は彼に名誉と名声を与え、
威光と尊厳とをまとわせました。
6 また、永遠の幸福を授け、
主の前に立つことの喜びが、
いつまでも薄れないようにしてくださいました。
7 王は主により頼んでいるので、
つまずいたり倒れたりすることは絶対にありません。
あらゆる神々にまさる神の変わらない愛に、
頼りきっているからです。
8 ああ主よ。あなたの手は敵を見つけ出します。
主を憎む者を一人残らず探し出します。
9-10 主が姿を現されると、御前から出る激しい火が、
彼らをたちどころに滅ぼします。
その子らも共に倒されます。
11 彼らは、主であるあなたに陰謀を企んだからです。
しかし、そんな計画が成功するはずはありません。
12 彼らは、主の矢にねらわれているのを知り、
あわてて向きを変え、一目散に逃げるでしょう。
13 ああ主よ、この賛美をお受けください。
御力を賛美しているのですから。
私たちは主の力強いみわざをたたえて、
賛美の歌を歌いましょう。
110 主は、私の救い主にお告げになりました。
「わたしに代わって、天地を治めなさい。
わたしは敵を服従させ、あなたの前にひれ伏させよう。」
2 主は、あなたが敵を支配するために、
エルサレムに強固な王座をお据えになりました。
3 あなたのご威光が輝き渡ると、
民はきよい祭服をまとって、
喜んでやって来るでしょう。
あなたは朝露のように、日々新しい力を帯びられます。
4 主は、こう誓われました。
「あなたが永遠に
メルキゼデクのような祭司であるという契約は
決して無効にはならない。」
5 主はあなたのそばにいて、あなたを守られます。
神はご自身の御怒りの日に、
多くの国々の王を打ち倒されます。
6 主は国々を罰し、指導者を全滅させ、
死体でいっぱいにされます。
7 しかし、主は道のほとりの泉から水を飲み、
勢いを増されます。
116 私は主を愛しています。
主が私の祈りを聞いてくださるからです。
2 身を乗り出して聞いてくださる主に、
私は生きている限り祈り続けます。
3 私は死に直面し、恐怖にかられ、
悲しみのどん底に突き落とされました。
4 私が「主よ、どうかお救いください」と叫ぶと、
5 主は実にあわれみ深く、
恵みを注いでくださいました。
6 主は子どものように素直な者を、
お見捨てにはなりません。
私も、死の一歩手前で救われました。
7 今、私は安らいでいます。
主がすばらしい奇跡を行ってくださったからです。
8 死の手から私を救い出して、
つまずくことも、泣くこともないように
してくださいました。
9 私は生きることができるのです。
主の前で、この地上で生きていくのです。
10-11 私は失意に沈んでいたころ、
「人々は私に良くなると言ってくれるが、
それはうそだ」と思い悩んでいました。
12 しかし今では、これほどよくしてくださった主に、
どのようにお返しをすればよいのか迷っています。
13 感謝のしるしに、ぶどう酒を供え、
主の御名をほめたたえましょう。
14 また、かねてからの約束どおり、
人々の目の前でいけにえをささげます。
15 主に愛されている人は、主にとって大切な存在です。
主はそのように人々を
簡単に死なせたりなさいません。
16 ああ主よ。
自由の身としていただいた私は、
いつまでもあなたにお仕えします。
17 あなたを拝み、感謝のしるしのいけにえをささげます。
18-19 ここエルサレムの神殿の庭で、
すべての人々の前で、
誓いどおりのことをみないたします。
主をほめたたえましょう。
117 世界の国々よ。
主をほめたたえなさい。
地に住む人はみな、賛美しなさい。
2 主は私たちを、
この上もなくいとおしく思ってくださり、
永遠に真実であられます。
主をほめたたえなさい。
17 到着して三日後には、パウロは地元のユダヤ人の指導者たちを呼び集め、話をしました。「皆さん。私はだれに危害を加えたわけでもなく、先祖の慣習を破った覚えもないのに、エルサレムでユダヤ人につかまり、訴えられて、ローマ政府の手に渡されました。 18 取り調べの結果、いったんは釈放と決まりました。ユダヤ人の指導者たちが主張するような、死刑にあたる罪は認められなかったからです。 19 ところが、ユダヤ人がこの決定に異議を申し立てたのです。同胞を訴えるつもりは少しもありませんが、やむをえずカイザルに上訴しました。 20 今日、皆さん方をお招きしたのは、お近づきになりたかったからです。また、私が捕らわれの身であるのは、メシヤ(救い主)が来られたと信じているためだと、わかっていただきたかったからです。」
21 ユダヤ人たちは答えました。「私たちは、あなたのことは何も聞いていません。ユダヤから手紙も来ていませんし、エルサレムから来た人たちからも、そのような報告は受けていません。 22 私たちは、あなたの信じていることを、あなたの口からお聞きしたいのです。クリスチャンについて知っていることと言えば、彼らが至る所で非難の的だということだけなのです。」
23 彼らはこうして日を決め、さらに大ぜいでパウロの家に来ました。パウロは彼らに神の国のことを語り、またモーセの律法から預言者の書に至るまで、聖書のありとあらゆる箇所を使って、イエスのことを教えました。彼の話は、朝から夕方まで続きました。
24 信じる人もいれば、信じない人もいました。 25 しかし、さまざまなことを言い合いながら去る彼らの耳には、いつまでも、パウロの最後のことばが響いていました。「聖霊が預言者イザヤを通してお語りになったことは正しかったのです。
26 『ユダヤ人に告げよ。
「あなたがたは聞くには聞くが理解しない。
見るには見るが認めない。
27 心は肥えて鈍くなり、
耳も遠く、目も閉じられている。
見もせず、聞きもせず、理解もしない。
わたしに立ち返って、いやされようともしない。」』(イザヤ6・9-10)
28-29 だから、よく覚えておきなさい。神のこの救いは、外国人に与えられました。彼らはこの救いを受け入れるでしょう。」
30 パウロはそれからまる二年の間、借家に住み、訪れる人たちを歓迎し、 31 大胆に神の国と主イエス・キリストのことを語りました。それを妨げる者はだれもいませんでした。
エルサレムを目指して進む
37 次の日、一行が山から降りて来ると、大ぜいの群衆が待ちかまえていました。 38 この時、群衆の中から一人の男が叫びました。「先生、どうかお助けを! 息子を見てやってください。たった一人の息子なんです。 39 ひとたび悪霊が取りつくと、大声で叫びだし、ひきつけを起こして口からあわを吹かせ、なかなか離れようとしません。 40 そこで、ここにいらっしゃるお弟子たちに、悪霊を追い出してくださいとお願いしたのですが、だめでした。」 41 イエスは弟子たちに言われました。「ああ、全く手に負えない、不信仰な人たちよ。いつまで我慢しなければならないのでしょう。さあ、その子を連れて来なさい。」 42 少年が近寄ると、悪霊はその子を押し倒し、激しくひきつけさせました。イエスは悪霊に出て行けと命じ、すっかり元気になった少年を、父親の手に返してやりました。 43 人々は、こんなことは神にしかできないと考え、恐ろしくなりました。
人々がイエスのなさるさまざまの不思議なわざについて驚いていると、イエスは弟子たちにおっしゃいました。 44 「いいですか、よく聞いて、しっかり覚えておきなさい。メシヤ(救い主)であるわたしは、やがて裏切られます。」 45 ところが弟子たちには、何のことを言っているのかさっぱりわかりませんでした。このことばの真意が隠されていたからです。それに、聞き返すのもこわかったのです。
46 さて、弟子たちの間で、やがて来る神の国ではだれが一番偉いかという議論が持ち上がりました。 47 彼らの考えを見抜いたイエスは、小さな子どもを一人そばに立たせて、 48 お話しになりました。「だれでも、このような小さな子どもを受け入れる者は、わたしを受け入れているのです。またわたしを受け入れる者は、わたしを遣わされた神を受け入れているのです。あなたがたの中で最も謙遜な者が、最も偉い者なのです。」
49 弟子のヨハネが、そばに来て報告しました。「先生。無断であなたのお名前を使い、悪霊を追い出している人を見かけました。仲間ではなかったので、すぐやめさせました。」 50 ところが、イエスは言われました。「そんなことをしてはいけません。あなたがたに敵対しない者は、あなたがたの味方なのです。」
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