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箴言の目的と主題

ダビデ王の子、イスラエルの王ソロモンの教え。

2-3 ソロモン王がこの教訓を書いたのは、
人々がどんな時にも物事を正しく判断し、
公正であってほしいと考えたからです。
「未熟な人たちが賢くなってほしい。」
「若い人が正しい生活を送るように注意したい。」
5-6 「賢い人には、
これらの知恵のことばの深い真理をもっと探究し、
より賢くなり、
人々を指導できるようになってほしい。」
それが彼の願いでした。

序文――知恵を求め、悪者には警戒しなさい

7-9 では、どうしたら賢く
なれるのでしょう。
まず主を信じ、主を大切にすることです。
愚かな人は主の教えをさげすみます。
両親の忠告に従いなさい。
そうすれば、あとになって
人々にほめられるようになります。
10 もし悪い仲間が、「われわれの仲間に入れ」
と言っても、きっぱり断りなさい。
11 「待ち伏せして人を襲い、
身ぐるみ巻き上げ、殺そう、
12 正しい者も悪い者も見境なく。
13 盗んだ物はわれわれのものだ。
あらゆる物が!
14 さあ、仲間に入れ。山分けしよう」と誘われても、
15 決してその誘いにのってはいけません。
そんな者たちには近寄らないようにしなさい。
16 彼らは悪いことをするだけが生きがいで、
人殺しは彼らの専売特許なのです。
17 鳥は罠が仕掛けられているところを見れば、
近寄りません。
18 ところが、彼らは自分で自分を罠にかけているのです。
愚かなことに、罠をかけて
自分のいのちをつけねらっているのです。
19 暴力をふるったり人殺しをしたりする者たちは、
みなこうなるのです。
彼らには悲惨な死が待っています。

知恵の勧め

20 知恵は町の中で叫んでいます。
21 大通りの群衆や法廷の裁判官、
そして国中の人に呼びかけます。
22 「愚か者よ、いつまで聞き分けがないのか。
いつまで知恵をさげすみ、素直に真実を認めないのか。
23 さあ、わたしの言うことを聞きなさい。
あなたに知恵の霊を注ぎ、賢くしよう。
24 わたしは何度も呼んだのに、
あなたがたはそばに来ようともしなかった。
嘆願までしたのに、知らん顔をしていた。
25 わたしの忠告にも叱責にも、耳を貸そうとしない。
26 あなたがたには、いつか災いが起こる。
そのとき、わたしはあなたがたを笑う。
27 災いが嵐のように襲いかかり、
恐れや苦しみに打ちのめされそうになるとき、
28 そのときになって助けてくれと言っても、
わたしはあなたがたを助けない。
わたしを懸命に捜しても、もう遅い。
29 それはあなたがたが真実から目をそむけ、
主を信頼せず、
30 わたしの忠告を聞かずに、
やりたいことをやっていたからだ。
31 あなたがたは、その報いを受けなければならない。
自分で選んだ道なのだから、十分苦しみ、
恐ろしい思いをするがいい。
32 わたしをきらうとは、全く愚かな人たちだ。
一歩一歩死に近づいているのも知らずに、
いい気になっている。
33 しかし、わたしに聞き従う人は、
何の心配もなく、毎日を平和に暮らす。」

知恵の有益さ

1-2 若者よ。私のことばを聞き、私の教えに従う者はみな、
英知を与えられます。
3-5 もっと深い洞察や識別力がほしいなら、
なくした銀貨や秘密の宝を捜すように、
熱心に求めなさい。
そうすれば、主ご自身を知り、
すばらしい主の知恵が与えられます。
主を信じ敬うことがどんなに大切か
わかります。
主が知恵をお授けになるからです。
主のことばはどれも知恵の宝庫です。
7-8 主は正しい人に英知を授け、
彼らの盾となって、安全に守ってくれます。
主は、どんなときにも
何が正しく何が間違っているか、
正しく判断する方法を教えてくれます。
10 それは知恵と真理があなたの心に入り、
喜びにあふれるからです。
11-14 こうしてあなたは、
仲間に引き込もうとする悪い者たちから離れられます。
彼らは神の道からそれ、
暗い悪の道に歩み、
悪事を働くのが何より楽しいのです。
15 彼らは、ひねくれたこと、
間違ったことばかりします。
16-17 悪い女の甘い誘いに惑わされないために、
神の知恵を身につけなさい。
彼女は結婚の誓いをさげすみ、
平気で夫を裏切りました。
18 彼女の家は死と地獄への通り道です。
19 その家に入る者は身をもちくずし、
二度と立ち直れません。
20 身も心もきよく生きなさい。
何があろうと、正しい道からそれてはいけません。
21 人生を思う存分楽しめるのは正しい人だけです。
22 悪人はせっかく幸運を手にしても失い、
やがて破滅に至るのです。

知恵は繁栄をもたらす

1-2 わが子よ。私の教えたことを忘れてはいけません。
充実した生涯を送りたければ、
私の命令を忠実に守りなさい。
いつも正しい生活をし、人には親切にしなさい。
この二つが心から行えるように、
しっかり身につけなさい。
4-5 神にも人にも喜ばれ、
正しい判断力と英知を得たいなら、
とことん主に信頼しなさい。
決して自分に頼ってはいけません。
何をするにも、主を第一にしなさい。
主がどうすればよいか教えてくださり、
それを成功させてくださいます。
7-8 自分の知恵を過信してはいけません。
むしろ主に信頼して、
悪の道から離れなさい。
心も体もみずみずしく元気がみなぎります。
9-10 収入があったなら、まずその一部をささげて、
主をあがめなさい。
そうすれば、倉には食べ物があふれ、
酒蔵は極上の酒で満たされます。
11-12 主に懲らしめられても、腹を立ててはいけません。
あなたを愛していればこそ、そうするのです。
父親がかわいい子どもの将来を思って
罰するのと同じです。
13-15 善悪の区別がつき、
正しい判断力と英知を持った人は、
大金持ちよりも幸せです。
高価な宝石も、このような知恵に比べたら
取るに足りません。
16-17 知恵が与えるものは、
長く良き人生、財産、名誉、楽しみ、平安です。
18 知恵はいのちの木、
いつもその実を食べる人は幸せです。
19 主の知恵によって地球は造られ、
宇宙全体ができました。
20 神の知恵によって、泉は地中深くからわき上がり、
空は雨を降らせるのです。
21 二つのものを求めなさい。
善悪を見分ける知恵と良識です。
この二つを見失ってはいけません。
22 それらはあなたを生きる力で満たし、
あなたの誉れです。
23 挫折や失敗からあなたを守ります。
24-26 それらがあなたを見張ってくれるので、
安心して眠れます。
また、主があなたとともにいて守ってくださるので、
みじめな思いをすることも、
悪者の悪だくみを恐れることもありません。
27-28 人に何か頼まれたら、すぐにしてあげなさい。
「いつかそのうち」などと、先に延ばしてはいけません。
29 あなたを信じきっている隣人を陥れてはいけません。
30 意味のないことで争うのはやめなさい。
31 暴力をふるう者たちをうらやんで、
彼らの手口をまねてはいけません。
32 主はそのような者たちをきらいます。
しかし、神の前に正しく生きる人には
親しくしてくださいます。
33 悪者は主にのろわれ、正しい人は祝福されます。
34 あざける者はあざけられ、謙遜な人は助けられ、
35 知恵ある人はたたえられ、愚か者は恥を見るのです。

もう律法に支配されない

キリストを信じるユダヤ人の皆さん。皆さんの知っている律法は死んだ人まで拘束しないことを知らないのですか。 一例をあげれば、女性は結婚すると、夫が生きている限り、律法によって夫に束縛されています。しかし夫の死後は、もはや束縛されません。結婚の規定はもう適用されないのです。 ほかの男性と結婚したいなら、結婚してかまいません。そのようなことは、夫が生きているうちは罪ですが、夫の死後なら、やましいことは少しもないのです。

同様に、かつて律法は、あなたがたの「夫」すなわち主人でした。しかし、あなたがたはキリストと共に十字架上で死んだのですから、律法との婚姻関係は解消されました。もう律法に支配されることはありません。そして、キリストの復活と同時に、あなたがたも復活し、新しい人になりました。今は、死者の中から復活された方と結ばれているのです。それは、神のために良い実を結ぶためです。 私たちの古い性質がまだ生きていた時には、欲望が私たちの中で思うままにふるまい、神の命令に逆らって、罪深い行いという死に至る腐った実を結びました。 しかし、それらに捕らえられていた私たちは死んだのですから、今は文字による律法にわずらわされる必要はなく、新しい御霊によって神に仕えているのです。

私が、律法は悪いものだと言っていると思いますか。絶対にそんなことはありません。それどころか、律法が私の罪を明らかにしてくれたのです。もし、「むさぼってはならない」出エジプト20・17という律法がなければ、私は自分の心にあるむさぼりを知らなかったでしょう。 ところが罪は、この律法を逆用して、このような欲望が悪いことをわからせながら、かえって、あらゆるむさぼりを、私のうちにかき立てました。律法さえなかったなら、罪を犯すこともなかったでしょう。 私は、律法が何を要求しているかを知らなかった時には罪の自覚がありませんでした。しかし真実がわかった時、自分が律法を破っており、死を宣告された罪人であることがはっきりわかりました。 10 それで、私にとって、本来いのちの道を示してくれるはずの戒めが、かえって死の罰を科すものになってしまいました。 11 罪は私をだましたのです。神の戒めを盾に取り、私を死罪に定めたのですから。 12 しかし、律法は聖なるものであり、戒めも聖であり、正しく、良いものです。

13 けれども、はたして納得できますか。私に死をもたらしたのは、ほかならぬ律法なのです。だとしたら、どうして律法が良いものでありえましょう。律法を利用して死罪をもたらしたのは、悪魔的なこの罪なのです。罪がどんなにずる賢く、恐ろしく、いまわしいものかわかるでしょう。自分の悪い目的のために、ぬけぬけと律法を利用するのですから。 14 本来、律法は霊的なものであり、問題はむしろ罪ある私にあります。私は、罪という主人に、奴隷として売り渡されているのです。

まだ心の中にある罪との戦い

15 私は自分のしていることがわかりません。ほんとうは正しいことをしたいのに、できないのです。反対に、したくないこと、憎んでいることをしてしまいます。 16 自分の行いが誤っていること、律法は良いものであることが、私にはわかっています。 17 ですから、したくないことをしているのは、もはや私ではなく、私のうちに巣くっている罪なのです。

18 古い罪の性質のために、私は自分が腐敗しきっているのを知っています。正しいことを行いたいのに、どんなにもがいても、できないのです。 19 良いことをしたいと思ってもできず、悪いことをしないように努めても、どうしてもやめられません。 20 自分ではしたくないことをしているとすれば、問題点は明らかです。すなわち、罪がなおも私をしっかり捕らえているのです。 21 正しいことをしたいと思っているのに、どうしても悪いことをしてしまう、そういう法則があるように思います。 22 新しい性質をいただいた私としては、神のご意思どおり行いたいのですが、 23-25 心の中に潜む悪い性質には別の力があって、それが私の心に戦いをいどみます。そして、ついに私を打ち負かし、いまだに私のうちにある罪の奴隷にしてしまうのです。私は、心では喜んで神に従いたいと願いながら、実際には、相変わらず罪の奴隷となっています。

これが私の実情なのです。ああ、私はなんとみじめで哀れな人間でしょう。いったいだれが、この悪い性質の奴隷状態から解放してくれるのでしょうか。しかし、主イエス・キリストのゆえに、ただ神に感謝します。キリストによって、私は解放されました。この方が自由の身にしてくださったのです。