そのころ、またおびただしい群衆が集まって来ましたが、みんなの食べる物がなくなったので、 イエスは弟子たちを呼んで言われました。「この人たちはかわいそうに、もう三日もわたしといっしょにいるのだから、食べ物はとっくにないはずです。 このまま帰らせたら、きっと途中で倒れてしまいます。それに遠くから来た人もいるでしょうから。」

「でも、先生。こんな寂しい所で、これほど大ぜいの人たちのために、いったいどこで食べ物を手に入れるのですか。」

「パンは幾つありますか。」「七つです。」

イエスは、群衆に地べたに座るようにお命じになりました。そして七つのパンを取り、神に感謝の祈りをささげてから、ちぎって弟子たちに手渡され、弟子たちはみなに配りました。 また、小さい魚が少しばかりあったので、これも同様に祝福してから、人々に配るよう弟子たちに手渡されました。

8-9 こうして、全員が満腹するほど食べました。それからイエスは、人々を家にお帰しになりました。その日集まった人の数はおよそ四千人でしたが、あとでパン切れを拾い集めると、なんと七つのかごいっぱいになりました。

ダルマヌタ地方へ

10 このあとすぐ、イエスは弟子たちと舟でダルマヌタ地方へ向かわれました。

Read full chapter