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34 エリフのことばの続き。
「賢者の皆さん、私の言うことを聞いていただきたい。
われわれは、聞きたい音楽を選び、
食べたい料理を選ぶように、
正しいことには従うという選択をするべきだ。
しかし、まず始めに、
正しいとはどういうことか定義する必要がある。
ヨブさんがこう言ったからだ。
『私は潔白なのに、神はそうでないと言い、
私をうそつき呼ばわりする。
私は罪など犯したこともないのに、
恐ろしい罰を受けているのだ。』
7-9 ヨブさんのように尊大な人間が、
ほかにいるだろうか。
何しろ、『神を喜ばせることなど時間の無駄だ』
と言うほどだから、
悪者たちとよほど親しくしていたに違いない。
10 理解力のある皆さん、私の言うことを聞いてほしい。
神が罪を犯さないことぐらい
子どもだって知っている。
11 大切なのはむしろ、神が罪人を罰するということだ。
12 神は絶対に悪を行わず、
正義を曲げないということほど
確かなことがあるだろうか。
13 ただ神だけが、地上を支配する権威を持ち、
正義をもって全世界を治める。
14 神がご自分の御霊を取り去ったら、
15 いのちあるものはみな姿を消し、人は元のちりに帰る。
16 私のことばに耳を傾け、
これから言うことを理解してほしい。
17 もし、神が正義を憎むお方だとしたら、
この世を治めることなどできるだろうか。
あなたは、全能の裁判官をとがめるつもりか。
18 王や高貴な人に向かって、
『おまえたちは不正を働く悪人だ』と言うこの神を、
とがめるつもりか。
19 神は、どんなに身分の高い者をも
特別に重んじることなく、
貧しい人より金持ちを
多少でもえこひいきしたりしない。
どんな人間も、神が造ったからだ。
20 彼らはあっという間に死ぬ。
身分の高い者も低い者も、真夜中に突然、
人の手によらないで取り去られる。
21 神はすべての人の行動に目を注ぎ、
何もかも見通している。
22 悪人が神の視線から身を隠せるような暗闇はない。
23 だから、人を神の法廷に引き立てるには、
何か大きな罪を犯すのを待つまでもない。
24 神は最高権力者を
取り調べることもなく失脚させ、
他の人を代わりに立てる。
25 彼らのすることを監視し、
一夜のうちにそれをくつがえし、彼らを滅ぼす。
26 また、公衆の面前で、
彼らを悪者として打ちたたく。
27 彼らが神から離れてわき道にそれ、
28 貧しい者の叫びが神の耳に届いたからだ。
神は虐待される者の叫びを聞く。
29-30 神が沈黙を守っているからといって、
だれが神を非難できよう。
神は、悪者が支配権をにぎらないようにして、
国を滅亡から救う。
その一方で、いとも簡単に一つの国を葬る。
31 なぜ、人は神に、
『私たちは罪を犯しましたが、もういたしません』
と言わないのだろう。
32 あるいは、
『自分がどんな悪いことをしたのかわかりません。
教えていただければ、すぐに改めます』
と言わないのだろう。
33 神は、あなたの注文どおりに法を曲げるだろうか。
あなたの移り気に合わせて、
宇宙の秩序を変えるだろうか。
答えはわかりきっている。
34-35 ヨブさん、知恵ある人なら、
あなたが思慮のない話し方をしているという
私の意見に同意するはずだ。
36 あんなに神を悪く言ったのだから、
厳罰を受けて当然だ。
37 あなたは、もろもろの罪に、
背き、傲慢、冒瀆の罪を加えたのだ。」

こういうわけでアポロや私を、神の深い御心を説明し、その祝福を配って回る、キリストの福音を預かる管理者と考えてください。 家臣にとって一番大切なのは、主人の命令に従うことです。 では私の場合はどうでしょう。良い管理者だったでしょうか。この点に関してあなたがたがどう考えようと、また、ほかの人がどう思おうと、私は少しも気にしません。この件については、私は自分の判断さえ信用していないのです。 良心にやましいところはさらさらありませんが、だからといって、安心しきっているわけでもありません。調べた上で判定をお下しになるのは、主ご自身だからです。 ですから、主がまだここにお帰りにならないうちから、何についても性急に結論を下すことがないように注意しなさい。主が来られる時、すべては明るみに出されます。一人一人の心の奥底までが見通され、ありのままの姿がはっきり見えるようになります。その時、一人一人が、ふさわしい賞賛を神から受けるのです。

特別扱いはやめなさい

これまで私は、アポロと自分を例にあげて説明してきました。ある人だけを特別扱いしてはならないことを教えたかったのです。神様がお立てになった教師の一人を、他の教師以上に誇ってはなりません。 いったい何について、そんなに得意になるのですか。あなたの持ちもので、神からいただかなかったものがありますか。その全部が神からいただいたものなら、どうして、さも偉そうにふるまうのですか。また、どうして自力で何かを成し遂げたような態度をとるのですか。 あなたがたは、自分に必要な霊の食べ物はみな、すでに手にしたと思っているようです。十分に満ち足り、霊的に満足しています。私たちを差し置いて、裕福な王様のようになり、王座にふんぞり返っています。ああ、あなたがたはほんとうに王様になっていたらよかったのです。そうすれば、いつか私たちも、あなたがたと共に君臨できたでしょうに。

こんなイメージが浮かびます。神様は私たち使徒を、死罪の判決が下された捕虜のように凱旋行列の最後に引き出し、人々や天使の前で見せ物にされたのだ、と。 10 信仰のために私たちが愚か者になったと、あなたがたは言います。そういうあなたがたは、もちろん、たいそう賢いクリスチャンなのでしょう。私たちは弱くて、あなたがたは強いのです。人受けのよいあなたがたと違って、私たちは笑いものにされています。 11 今の今まで、私たちは飢えと渇きに悩まされ、寒さをしのぐ着物さえありませんでした。自分の家もなく、どこへ行っても冷たくあしらわれるばかりでした。 12 また、生活のために、自ら汗水流して働きました。私たちをのろう人たちを、かえって祝福し、危害を加えられても耐え忍び、 13 ののしられても、おだやかに答えるのが常でした。それなのに、今でも私たちは、足もとのちりやごみのように扱われています。

14 このように書いたのは、あなたがたに恥をかかせるためではありません。愛する子どもとして戒め、さとすためです。 15 たとえ、キリストについて教えてくれる人が一万人いたとしても、あなたがたの父はこの私だけであることを忘れないでください。福音を伝えてキリストの救いに導いたのは、この私一人なのですから。 16 ですから、お願いがあります。どうか私の模範にならい、同じ行いをしてください。 17 その点であなたがたの助けになればと思い、テモテを遣わします。彼は、私がキリストに導いた一人で、主にあって愛し、信頼できる息子だからです。彼は、私自身が実践している信仰者の生き方を、私が行く先々の教会で教えているとおりに、あなたがたに思い出させてくれるでしょう。 18 「パウロはこちらへ来て話をつけるのがこわいのだ」と、思い上がっている人たちがいるそうですね。 19 しかし、もし主のお許しがあれば、私はすぐにでも行くつもりです。そうすれば、その高慢な人たちが、ただ大きなことを言っているだけか、それとも、ほんとうに神の力を持っているのかがわかるでしょう。 20 神の国は、ことばだけのものではありません。神の力によって生きることなのです。 21 さあ、あなたがたはどちらを選びますか。私が罰と叱責を持って行くほうですか。それとも、愛とやさしい心とを持って行くほうですか。

教会をきよく保ちなさい

あなたがたの間に起こった不品行について、みながうわさをしています。それは、異教徒でもしないほどの不品行で、父の妻(おそらく継母のこと)と関係を持っている人が、教会にいるそうではありませんか。 それでもなお、自分たちは信仰深いとしらを切るつもりですか。どうしてそのことで嘆き悲しみ、恥じないのですか。なぜその人を教会から除名しないのですか。

3-4 私はそこにはいっしょにいませんが、私もこの問題をよく考えてみました。そして、実際その場に居合わせたように、主イエス・キリストの御名によって、すでに対策を決めました。さっそく教会で集会を開きなさい。――その時、主イエスの力があなたがたと共にあり、私も霊において出席します。―― そして、その人を罰するために、教会から追放してサタンの手に引き渡しなさい。そうするのは、主イエス・キリストが帰って来られる時に、その人のたましいが救われるようにと願うからです。

あなたがたが、このようなことに目をつぶっているかと思うと、ぞっとします。たとえ一人でも、罪を犯すままに放任しておけば、やがてその影響が全員に及ぶことがわからないのですか。 その人を、あなたがたの間から除きなさい。そうすれば、きよさを保てます。神の小羊であるキリストは、私たちのためにすでに殺されたのです。 ですから、悪意や不正でいっぱいの生活から、完全に離れなさい。しっかりキリストにつながり、クリスチャン生活において、力強く成長しようではありませんか。悪意や不正のまじったパンではなく、誠実と真実という純粋なパンを食べようではありませんか。

私は以前、あなたがたに手紙で、不品行な者たちと交際しないように書き送りました。 10 しかしそれは、信者でない人で性的な罪を犯している者、強欲な者、どろぼう、偶像を拝む者とは口もきくな、という意味ではありません。そのような人たちから離れていようとすれば、この世から出て行かなければならないからです。 11 私がほんとうに意図したところは、自分はクリスチャンだと公言している者で、しかも性的な罪にふける者、貪欲な者、人をだます者、偶像を拝む者、酒に酔う者、人をそしる者とはつき合うな、ということです。そのような者とは、いっしょに食事をすることもいけません。

教会の問題は教会で

12-13 教会外の人たちをさばくことは、私たちの務めではありません。神おひとりのなさることです。しかし、教会員でありながら、このような罪を犯す者がいたら、教会として処置をとることは当然です。その悪い人を教会から除かなければなりません。

クリスチャン同士の争いが生じた時、どちらが正しいかを、他のクリスチャンに判断してもらうのではなく、異教徒の法廷に訴え出るとはいったいどういうつもりですか。 いつか、私たちクリスチャンがこの世をさばき、支配する日が来ることを知らないのですか。この世こそあなたがたにさばかれる運命にあるのに、どうしてあなたがたは、内輪のそんなささいな事件さえ解決できないのですか。 クリスチャンは、天使さえもさばくようになることを知らないのですか。この地上での自分たちの問題をさばくくらい、容易にできるはずです。 それなのになぜ、教会外の、クリスチャンでもない裁判官のもとへ出向くのですか。 あえてあなたがたに恥をかかせようと、私はこう言うのです。いったい教会には、こうした争いを解決できる賢明な人が一人もいないのですか。 だから、クリスチャンがクリスチャンを訴え、しかも、それを不信者の前に持ち出すようなまねをするのですか。 そもそも、訴え合うこと自体がクリスチャンにとって、すでに敗北です。なぜ、不正な仕打ちに甘んじようとしないのですか。だますよりはだまされるほうが、もっと主に喜ばれるでしょう。 ところが、あなたがたは不正を行い、だまし取り、しかも兄弟(信仰を同じくする者)に対して、そのようなことをしているのです。

神の国を相続できない者

9-10 こんな者が神の国を相続できないのは、当然ではありませんか。思い違いをしてはいけません。不道徳な生活をしている者、偶像を拝む者、姦淫する者や同性愛にふける者は、神の国を相続できません。どろぼう、貪欲な者、酒に酔う者、人をけなす者、強盗も同様です。 11 あなたがたの中にも、そんな過去を持つ人がいます。しかし、主イエス・キリストと神の聖霊のおかげで、今はもう罪を洗い流され、あなたがたは神のために聖なる者とされ、神に受け入れられているのです。

12 キリストが禁じておられること以外、私には、何でもする自由があります。しかしその中には、自分のためにならないこともあります。たとえ、してよいことであっても、それに捕らえられたら最後、やめようとしても簡単にやめられないことには手を出しません。

13 食べることについて考えてみましょう。神様は、物を食べるために食欲を与え、消化するために胃を備えてくださいました。だからといって、必要以上に食べてよいということにはなりません。食べることが第一だなどと考えてはいけません。なぜなら、いつの日か神様は、胃も食べ物も取り上げられるからです。

また、性的な罪は絶対にいけません。私たちの体は、そんなことのためにではなく、主のために造られたのです。そして、主ご自身が、私たちの体に住もうと願っておられるのです。 14 神様は、主イエス・キリストを復活させたのと同じ力で、私たちの体をも、死人の中から復活させようとしておられます。 15 あなたがたの体は、キリストの体の一部であることがわからないのですか。キリストの体の一部と売春婦とを結びつけるようなことをしてよいでしょうか。とんでもないことです。 16 もし人が売春婦と結びつくなら、その人と彼女は一心同体になることがわからないのですか。というのは、聖書の中で言われるとおり、神の目に、二人の者は一人とみなされるからです。 17 しかし自分を主にささげるなら、その人とキリストは、一人の人として結び合わされるのです。 18 性的な罪とは無縁になりなさいと私が言うのは、そのためです。この罪を犯すことは、自分の体に対して罪を犯すのです。 19 体は、神様があなたがたに与えてくださった聖霊の家であって、聖霊がそこに住んでおられるのです。あなたがたの体は、自分のものではありません。 20 神様が多額の代価を払って、あなたがたを買い取ってくださったのです。ですから、あなたがたの体のどの部分も、神の栄光を現すために用いなさい。その所有者は神だからです。